<   2016年 07月 ( 11 )   > この月の画像一覧


2016年 07月 29日

ラオス経済について考える その1

以前に書いたことと重なる部分もあるけど、このテーマについては詳しく考察してみたかったので
ちょっと掘り下げて書こうと思うのだ。

アナタがこれまで行った国の中で、経済的に最も貧しかった国ってドコ?と聞かれたらドコと答える?
イ課長は「たぶんラオスじゃないかなぁ?」と答えると思う。

他にもインド、カンボジア、あたりが“候補”になるけど、その中で最も・・となると
やっぱラオスじゃないかなぁと思うのだ。印象として。
f0189467_13533195.jpg
 
この3か国、一人当たりGDPで比べると、きわどい差ではあるけど実はラオスが一番高くて
最貧はカンボジア。ラオスの一人当たりGDPはカンボジアの約1.5倍あるのだ(出典はIMF)。

 ラオス  1,778.71$ (142位)
 インド  1,617.31$ (143位)
 カンボジア 1,168.04$ (156位)


数字的には「ラオスの方がマシ」のはずなのに、イ課長には貧しい国という印象が強い。
それはなぜなのか?正解はわかんないけど、仮説ならいくつか思いつくことはできる。


仮説①:とにかく人口が少ないから経済活動の総量が小さすぎる
これはアリだと思うんだよ。前にも書いたようにラオスの人口ってカンボジアの半分以下だからね。

一人当たりGDPがちょびっと高くても人口がスカスカじゃ、国トータルでの経済活動量は
結局大したことない。上記3カ国のGDP総額(名目)を比べるとこうだもん。まぁここに
人口大国インドを並べるのはちょっとムリがあるのだが。

 インド  2,0907.1億$(7位)
 カンボジア 181.6億$ (110位)
 ラオス   125億$ (123位)


やっぱ人口って“国力”の重要な要素であることは間違いなくて、ラオスみたいに人口が少ないと
「一人当たりホニャララ」の数字が多少高くても、結局は貧弱な経済力ってことになる。
f0189467_13533186.jpg
 

仮説②:これといった産業がない
労働人口に占める農業従事者の比率。これ、ラオスはすごく高いと思うんだよねぇ。
要するに工業やサービス業の発達度が低く、主たる産業は農業しかないってことなわけで、
産業化が遅れた国の農業従事者比率は高い。

ILOの2010年データだとカンボジアが54.2%で91か国中2位、インドが51.1%で同4位と、
やっぱり非常に高い。ただ残念ながらILOデータにはラオスが入ってないんだよね。
イ課長のカンカク的推測ではラオスの農業従事者比率って6割くらいイッてそうだけどなぁ。

産業といえば農業、大きな製造業はなく、輸出できる産品もない・・となれば豊かなわけがない。
しかもアンコール遺跡みたいな「世界に名だたる有名観光地」もあんまりないしねぇ・・・。

実はラオス唯一といえる輸出産業って電力なんだよね。メコン川等を利用した水力発電で作った電力を
隣国タイに大量に売電してる。ラオス国内の水力発電設備量はすでにラオス国内電力需要量を
大きく上回ってるらしい。もっとも、乾季になると逆に電力足りなくなってタイから輸入することも
あるんだとか・・・何だかなぁ・・・。


仮説③:港がない
内陸国ラオスは海に面しておらず、港がない。
これって海外との貿易活動においても、外資系製造業誘致においても大きなマイナスだ。
その点じゃ、国の一部が海に面し、港もあるカンボジアの方がずっと有利。

結局、ラオスの貿易ってタイとか中国みたいな陸続きの国と細々やらざるを得ないし、
その状況は今後も変わらないと思うんだよねぇ。しかも道路網は貧弱だし・・。
f0189467_13533131.jpg
 
・・てな具合に、経済的には夢も希望もあまりなさそうなラオス。
こんなに貧しいラオスなのに、その物価はけっこう高い。タクシー代なんてタイよりもずっと高い。

それは上の仮説②や③と密接に関連している。
要するに農水産物以外の「国産品」ってほとんどないんだよ。車や電気製品みたいな耐久消費財から
日用雑貨、お菓子やカップ麺に至るまでタイや中国などからの輸入が中心。そりゃ値段高くなるわな。
イ課長は最近の旅行でモノの値段をメモしてるから比較が可能だ。たとえば・・

 カンボジアの国産煙草   50セント=約55円
 ラオスの輸入煙草(韓国製)10,000キープ=約150円

 アンコール・ビア(350ml)60セント=約66円
 ビア・ラオ(500ml)10,000キープ=約150円

 タイのマッサージ1時間  250バーツ=約760円
 ラオスのマッサージ1時間 40,000キープ=約600円

ビア・ラオはラオス唯一の大規模製造業といわれてるけど、アンコール・ビアに比べるとやっぱ高い。
煙草なんて国産と輸入の違いがあるからかなりの価格差だ。でもマッサージみたいな「労力の値段」だと
タイより少し安いんだねぇ(マッサージは店によって料金差があるから厳密な比較じゃないが)。
f0189467_13554143.jpg
  
そう考えると前に書いたタクシー代の高さも何となくわかってくる。
ラオスで車を保有するってことは高い外国製輸入車を買うってことだから、すごい巨額投資だ。
その巨額初期投資を回収しようとすれば、高くなるんだろうなぁ。これは車に限った話じゃない。
なにせほとんどの物資が(ビアラオ以外、かな?)輸入品なんだから。

国が貧しい上に物資は輸入依存、従って物価が周辺国よりも高い・・と、これじゃラオス国民
たまったもんじゃない・・と考えたくなる。ところがラオスの人たちの様子を見てると、
貧しさと物価高に苦しんでるようにはあまり見えないんだよね。
(ま、もちろん豊かにも見えないわけだけどさ)

貧しく、物価も高いという二重苦。なのに、なぜラオスの人々には経済的苦しさにあえぐ様子がないのか?
その辺をさらに掘り下げたいが、すでに十分長くなったから続きは次回だ。


 
[PR]

by tohoiwanya | 2016-07-29 00:02 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(0)
2016年 07月 27日

ラオス・フルーツスムージー生活

ラオスでカオニャオ(ラオスおこわ)を食ってみたくて、結果的に米飯中心の
メシ生活になったという話は前に書いた。

だが食い物だけではない。ラオスのルアンパバーンではアレもよく飲んだんだよ。
アレっていうのはフルーツスムージーなのである。
f0189467_15433036.jpg
 
これ、正式には何ていうのか知らないけど、とにかく透明プラスチックカップに生のパインとか
イチゴとかを入れたものをズラッと並べておいて、これら果物と氷と、たぶんシロップを入れて
その場でジューサーでガーーーッと混ぜて作ってくれるもの。現地の看板にはフルーツシェークって
書いてる店もあったけど牛乳は入ってないはずで、かと言って普通のフルーツジュースとも違うから
ここでは便宜上フルーツスムージーと書かせていただく。
f0189467_15433061.jpg
 
別にこれはルアンパバーン名物ってわけではない(と思う)。タイなんかでもよく見かけるよね。
でもなぜか、イ課長はルアンパバーンでよくこれを飲んだんだよ。暑い国で飲む冷えたスムージーは
めっちゃ美味しいし、水分補給になるし、ビタミンも摂取できる。

というわけで、ルアンパバーンで飲んだスムージーを飲んだ順にご紹介していこうと思うのである。
最初のうち「ごくオーソドックスなもの」から始まって、杯を重ねるに従ってだんだんと
「珍しいもの」にシフトしていくのがよくわかる。

スムージー1号(到着初日)レモン味(10,000キープ)
これは屋台ではなく、昼飯にチャーハンを食った店で、ドリンクとして注文した。
ラオスで初めて飲むスムージーだから、とりあえずレモンという無難なところからトライしたわけだ。
f0189467_15455022.jpg
 
スムージー2号(滞在二日目)パイン味(10,000キープ)
これはクアンシーの滝を見に行くツアー出発までの時間つぶしに、カフェで飲んだ。
つまり1号・2号までは店舗を構えた飲食店で飲んだわけで、器もグラス。
f0189467_15455057.jpg
 
スムージー3号(滞在三日目)マンゴー味(10,000キープ)
1号・2号はグラス入りだったけど、3号からは外の屋台で飲んだからプラスチックのカップ。
だんだん慣れてきて、屋台のスムージに手をだすようになってきたわけだ。
f0189467_15482966.jpg
 
これは例のカオ・チー・サイ・クアン、つまりラオサンドと一緒に飲んだアレ。この頃から
レモンとかパインみたいなありきたりの味じゃなく、南国らしい果物を選ぼうって気になってきた。

スムージー4号(滞在三日目)パッションフルーツ味(10,000キープ)
これは道端の屋台で注文して立ち飲み。飲みっぷりもワイルドになってきた(笑)。
しかもパッションフルーツときた。日本じゃまず飲めないものだ。生のパッションフルーツを
その場で作るから底の方に黒いタネがいっぱい。もちろんタネも一生懸命ストローで吸った(笑)。
f0189467_15482941.jpg
 
スムージー5号(滞在四日目)パイン+ジンジャー+ミント味(10,000キープ)
今日はルアンパバーンを出発という日の午前中、また道端のテント屋台で飲んだ。
最後なんだからパインとジンジャーとミントという前衛的?組み合わせでイッてみようじゃねぇか。
もちろんこんな組み合わせの液体、飲んだことがない。大変チャレンジングなオーダーといえる。
f0189467_15494274.jpg
 
「ショウガとミントの混じったパインってどんな味だべ?」と思ってたけど、いざ飲むと
これが意外なほど美味しい。ショウガらしい辛味とミントのスーハー味がちゃんと舌を刺激して、
しかも冷たくて甘酸っぱくて飲みやすい。作った店のお姉さん、ジューサーで少し作りすぎたみたいで、
余った分を二杯目のカップに入れて飲ませてくれたのもたいへん嬉しかった。

以上、イ課長がルアンパバーンで飲んだフルーツスムージー1号から5号までのラインナップ。
なんかサンダーバードみたい(笑)。

とにかく水分補給&ビタミン補給にいいのは間違いないし、ルアンパバーンでは道を歩いてれば
スムージー屋台はそこらじゅうにあるから、ノドが渇くとつい飲んでしまうのである。
値段はどれも10,000キープ(150円)と、それほど高くない。

今にして思えばレモンとかパインなんて単独味の保守的な味じゃなく、ジンンジャー+ミント
みたいな野心的フレーバーをもっと試しておけば良かったなぁと思う。こういう組み合わせは
メニューに書いてるから、その中から選べばいい。面白そうな組み合わせがたくさんあったよ。
f0189467_15540268.jpg
 
南国での生果物っていうと、お腹壊すリスクがないとはいえないわけだけど、4日間で5杯飲んで
イ課長は一度も腹を壊すことはなかった。スムージーにしちゃうと大丈夫なのかな?

もしかすると、イ課長の腹が少~し東南アジア仕様になったせいなのかもしれないけど、
その辺はよくわからないのである。


  
[PR]

by tohoiwanya | 2016-07-27 10:58 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(4)
2016年 07月 24日

ヴィエンチャンの床屋で髪を刈る

おなじみの床屋ネタ。

海外床屋フェチのイ課長だから、出発時に髪が伸びた状態になるように調整する。
これって、もしかすると闘牛のウシの管理に通じるところがあるかもしれん(←論理の飛躍)。

あのウシって暗くて狭いところにずーーーっと押し込まれ続けて、ストレスとフラストレーションを
最大限貯めた状態に置かれる(らしい)。そしていきなりバンッ!と扉が開いて明るく広大な
闘牛場に放り出される。そりゃもうウシさんにすればうがーーッ!!と理由もなく興奮して場内を
走り回り、動いてるもの見りゃ赤い布だろうが闘牛士だろうがガンガン突進したくなるわけ。

イ課長も、髪が伸びた状態で暑い国に来て歩き回ってるとウシと似た状態になる。
うがーーッ!暑い!もうヤだ!1秒でも早くこのウザい髪を刈りてぇ!ガリガリ短くしてぇ!という
強烈な散髪衝動がタギッた状態になる。こうなるとウシと大差なくて、アトサキ考えずに
目についた床屋に突入したくなるのだ。

ところが世界の多くの町と同様、ヴィエンチャンも床屋を捜して歩くと、ないんだコレが(笑)。
何でねぇんだ?こっちは切りたくて刈りたくてウズウズしてんのにさぁ。もしかするとラオスには
トリコロールくるくる型の典型的床屋って業態は存在しないのかな?

マッサージとかフェイシャルとかって言葉と共にヘアカットと看板に書かれた店があった。
女性向け美容院っぽいけど、この際髪切れりゃドコでもいいから突入した(ほら、何せウシだから)。
だがしかし女性店主は「あと1時間待つ」とか言いやがる。店内の様子もどう見てもエステサロン。
まぁココはさすがにヤメておこう。

人気のないナンプー広場を通り抜けてなおも歩いてたら・・おお、やっとありました床屋。
男女どっちでも対応のヘアサロンって感じの店だ。店の前で男の人が新聞読んでたから
頭をチョキチョキするジェスチャーしたら、店内に入れと言ってくれた。
f0189467_00112785.jpg
 
頭を刈るのはこの新聞読んでたおじさんではなく、奥さんの方らしい。
奥さんとしては当然作業の前にどのくらい短く?と質問してくる。一方、タギッた牛としては
いつものように「ココとココ、ベリーショート!ここ、ショート!」とテキトウな英語で注文を出し、
さらに「マシン!うぃ~ん!」と、これまたいつもの電気バリカンGOサイン。

奥さん、さっそく電気バリカンで刈り始めた。髪を赤く染めたりしてなかなかオシャレな奥さんだ。
しばらく刈ったところで「このくらいの感じ?」って顔して確認してくる。うーん・・暑いからなぁ・・
さらにもうちょっと短くしてほしいと希望を出した。
f0189467_00114163.jpg
 
すると奥さん、「No.2、OK?」みたいなことを聞いてきた。ナンバー2?・・なにそれ?
まぁいいよ。何だかわかんないけどOKだよ。ウシだからすべて超イイカゲンなのだ(笑)。

今にして思うとあのNo.2っていうのは、電気バリカンの短さのことだったと推定される。
電気バリカンで可能な二番目の短さっていう意味でNo.2って言ったと思うんだよね。この奥さん、
バリカンを少しカチカチいじって再び刈り始めたから、たぶんそうだと思う。

奥さんは携帯で誰かと話したりして、リラックスした状態でガリガリとイ課長の髪を刈る。
うおーーいいねー。これは短い。まさに坊主刈り。こりゃいい。涼しい。気持ちイイ。
髪が短くなるにつれて興奮したウシ状態から、だんだん分別ある旅行者に戻っていく(笑)。
f0189467_00114185.jpg
 
いやーサッパリした。コープチャイ(ありがとう)。
ちなみに、料金は50,000キープ。日本円で750円くらい。前年のサイゴンの床屋とほぼ同額だ。
前に書いたようにラオスの物価は決して安くないけど、一方でボッタクリ確率がほぼゼロだったことを
考え合わせると50,000キープがあの店の標準料金だったと思われる。

最後に一家の写真を撮らせてもらった。冒頭に載せた写真はこの後撮ったんだけど、この娘が
店の前で遊んでるね。
f0189467_00112719.jpg

さすがNo.2の威力というべきか、この時はホントに短くしてもらって嬉しかった。これまで海外の床屋に
たくさん行ったけど、ここまで短く刈ってもらったのは初めてかも。嬉しさのあまり
ルアンパバーンのホテルの鏡でセルフ記念写真撮っちまったぜ(見苦しいので下半分はカット)。
f0189467_01224422.jpg
 
東南アジアの旅の初日、ヴィエンチャンで見事サッパリ頭にしてもらったおかげで、この後も続いた
暑い国での旅がラクだったよ。サンキュウ、奥さん。
 
 
 
[PR]

by tohoiwanya | 2016-07-24 23:38 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(10)
2016年 07月 21日

英国トラブル・ガイド 【ヒースローエクスプレス編】

楽しい東南アジアネタが続くかと思ったら、楽しくない英国切符トラブルネタですよーみなさん。
これは全部で3件あった切符予約トラブルの中で、結果的に“深刻度”としてはいちばん低かった。
以前書いたパターンにあてはめれば②⇒③、何らかのネット技術上の要因で発生した(と思う)トラブルだ。

トラブルが生じたのは、実はヒースロー・エクスプレス(以下H.E.と略す)の切符予約だったのである。
f0189467_09475562.jpg
 
ご存知のようにH.E.は空港からパディントン駅まで15分という速さがウリだけど、料金は高い。
片道22£、出発当時のレートで約3,400円だもんね。でも往復で買うと片道を2度買うより8£お得な36£。
ホテルはパディントン駅徒歩圏で、空港アクセスはH.E.を使う前提だったから往復切符を2枚買おうとしたわけだ。

予約はココでできる。
予約作業自体は楽勝で(そりゃそうだ。空港駅とパディントン駅しかないんだから)、決済も済み、
あとはEチケットのメールが届くだけ・・・のはずなのに・・そのメールってのが一向に来ない。
おっかしーーなーー?こういうのって自動発送のはずで、「送り忘れ」みたいなミスが介在するはず
ないんだが・・・もしかして、また英語で問合せしないといけないのぉ?

例によって問合せメールアドレスはわからず、頼りなさそうな問合せフォームだけ。いつものパターンだ。
しょうがないからそのフォームに「Eチケットのメールが届きません。至急送られたし」と書いて送った。
H.E.の場合、フォームを送ると受信確認がすぐに表示され、受付番号と共にこんなことが書かれていた。

ヒースローエクスプレスへのお問い合わせありがとうございます。
私たちH.E.スタッフは素早くお問い合わせに対応し、一週間以内にはお返事を差し上げるという実績を持ち・・


ヲイちょっと・・・一週間もかかんのかよ!一週間後にはもう出発なんスけど。
ウチにはプリンターがないから切符の印刷は会社でやらねばならぬ。ということは出発前日中に
印刷しないといけないのだ。

そこでまた同じ問合せフォームに書く。うんざり。
一週間以内の御返事では出発日が来てしまいます。(時差を考慮して)水曜までに送られたし

するとまた新たな受付番号が表示され、「H.E.へのお問い合わせありがとうございます。
私たちH.E.スタッフは素早くお問い合わせに・・・」おいイ課長をバカにしてんのか、てめぇ。
こういう一連のやり取り(先方は単なる自動返答だが)があったのが6月11日の土曜日だったと思う。

H.E.からの返事は火曜に来た。一連の「トラブル・オブ・ブリテン」を経験したイ課長としては、
返信までの期間が3日ってのは、マシな方だと思う。そこには「ご迷惑おかけして申し訳ない。
あなたのチケットを送ります」という主旨が書かれており、一緒にチケットがPDFで添付されて・・・・
・・・いないんだコレが。

ここがよくわからないところだ。メールの下部に何かのスクリプトめいた文字列がプツッと途切れたような
箇所があって、そこから下は何もない。本来そこにチケットPDFが添付されてたんじゃないのかなぁ?

他の人のブログを読むと、正常ならH.E.からバーコード付きの切符PDFが届く(もしくは
チケットのDL用URLが届く)ようだ。それは他の国の鉄道会社と同じで、今回はPDFをメールに
添付する上で何か技術上の問題があるみたいなんだけど、それが何かはよくわからない。

イ課長家ではPCはMacを使ってる。Macだと切符予約が途中からウマくいかなくなる例は
過去ベルギーでもあるから、今回も「Macだからダメ」という可能性がないとは言えない。
この辺、MacユーザーでH.E.の切符を予約した経験者のお話をお聞きしたいところだ。

しかし困ったよ。PDFが届かなきゃ切符を印刷して持っていけないじゃん。向こうに着いたらすぐ乗るのに。
だが「もう一度送ってくれ」と要求しても同じ障害が起きる可能性が高い。
残された手段はヒースロー空港に降りたらH.E.の窓口に行って「私は間違いなく切符を予約してるっす。
でもチケットPDFが送られてこないっす。だからここで出力してほしいっす」と掛け合うという方法だ。
幸い、H.E.の切符を予約した時の最終画面、予約コードが表示された画面をMacに保存してあったから
それを会社で印刷してロンドンに持っていくことにした。その画面とはコレだ。
f0189467_15135561.jpg
  
一応領収書って書いてあるし、8ケタの予約コードだって書かれてる。これ見れば予約済ってことは
納得してくれるべ?そしたらよほどの意地悪でない限りその場で切符を印刷してくれる(もしくは何か
別の方法で実券として発券してくれる)べ?そう期待したわけだ。

12時間飛行機に乗り、ヒースロー空港に到着したイ課長とトホ妻。空港地下のH.E.乗り場ワキに
カウンターがあったから、さっそくそこに行って発券交渉開始。さて結果はどうだったか?
f0189467_09492947.jpg
 

結論から言うと、ヒースロー・エクスプレスは切符なしで乗れるらしい。

空港駅の係員に上の紙を見せて切符が欲しいって言うと、女性係員はペンで予約番号のところを丸で囲み、
「この番号があれば乗れるわよ」とコトもなげに言う。ええ?切符ナシで?で、でも、検札が来た時に
切符がないと・・・と言おうとすると「検札にもこの番号を見せればOKなの」と、またコトもなげに言う。
えええ~?そういうモンなんですか?

ドイツのDBとかだったら、印刷したバーコード付き切符を見せなきゃ、いくら「予約番号がある」と
言い張っても検札でアウトじゃないか?やったことないけど。フランスやベルギーやオーストリア等々、
自分で切符を印刷して欧州の鉄道に何度も乗ったけど、切符ナシで乗ったことなんて一度もないぞ。

実際、車中では検札が来たけど(これは絶対来る)、係員はこのペラ紙を見ると、そこに記載された
予約番号を端末に打ち込み、何か確認し、それでオシマイ。紙はそのまま返してくれた。
これを先進的と言うべきか、ユルいと言うべきなのか。ただ一つハッキリしたのは出発前にイ課長たちが
メールが来ないとか切符を印刷できないとかヤキモキしたことは、すーべーてームダだったってことだ。
f0189467_09461091.jpg
 
この件から導き出される教訓はこういうことになる。
H.E.の切符をネット予約すると、メールでのEチケット送付に際して技術的障害が発生する可能性がある。
少なくともイ課長には発生した。だがその発生確率は不明で、Macだと発生しやすいのかどうかもわからない。

しかし切符がなくてもH.E.には乗れる。
その代わり、画面に表示された予約番号だけは絶対に記録しておく必要がある。表示画面を保存して
印刷しておけば確実だけど、手帳に書き留めた番号を見せても(原理的には)イイってことになる。

こういうコトが判明した以上、この予約コード表示画面を印刷した紙はすごく重要になった。
旅行の間じゅう、この紙をなくさないようにしっかり保管しておき、帰りのH.E.に乗る時も
検札が来たら同じ紙を見せた。もちろん、そこでも何の問題もなかったのは言うまでもないのである。

というわけで英国トラブルガイド【ヒースローエクスプレス編】は結果的には「深刻度・低」で
済んだのでありました。やれやれ、良かったぜ。
しかし英国切符予約トラブルはもう一つある。しかもこの最後のヤツこそが最大かつ最強のトラブルで、
何と、現在もまだトラブル処理は継続中(マジで)なのである。

まぁこれもいずれ書くよ。解決がいつになるかはわからんが・・。
いっぱいブログネタを提供してくれてありがとうよ、イギリスじん・・・げんなり。


 
[PR]

by tohoiwanya | 2016-07-21 09:41 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(8)
2016年 07月 18日

ラオスのカオ・チー・サイ・クアン

さぁて御立ち会い。
本日の食い物記事はなぜか突然、江戸時代の大道商人の口上風に書こうと思い至った。
理由?理由などござらぬ。書き手がフとそういう気分になっただけのこと。大道商人の口上というと、
蝦蟇の油売りが有名でござるが、なにぶん本日は異国のネタゆえ、蝦蟇の油に比べると口上の中にいささか
カタカナが多くなるのはご愛嬌とお見逃しいただきたい。

さて御立ち会いッ!
イタリアのパニーニ、スペインのボカディージョ、トルコのサバサンドから米国のホットドッグに至るまで、
世界にはその国ならではの美味いサンドイッチが数多ござる。そもそもパンは毛唐・南蛮人の主食なるがゆえ
欧米でサンドイッチ文化が花開くのは当然。だが米を主食とするアジアは事情が違うと思っている御仁はないか?
なーんのなんの。アジアにもおいしいサンドイッチはあーる!ことに東南アジアの旧フランス植民地では
フランスパン文化と現地食文化が見事に融合合体した、美味なるバゲットサンドが供されるのでござる。

東南アジア風バゲットサンド、まず有名なのはかの越南、ベトナム国のバイン・ミーでござろう。
フランスパンに各種ペーストなどを塗り、肉だ野菜だと盛大にはさんで最後はヌクマムひと垂らし。
これがまーこーとーにー美味とされておるが、愚かなるイ課長、ベトナムに行くとつい麺食いに走ってしまい、
ベトナム名物バイン・ミーを未だ食したことがござらぬ。

それでは紹介になっとらんではないかと思うのは気が早いぞ?御立ち会い。
ご安心あれ。フランスパンを使った東南アジア風サンドイッチはベトナム以外にもあーる。
その名をカオ・チー・サイ・クアン!んん?妙な名前で覚えられぬとな?なーにご心配めさるな。
拙者とてそんな名称であることは帰国後に知ったくらいで、現地でこれを食せし時は勝手に
「ラオサンド」などと呼んでおった。名称など二次的・三次的問題でござるよ。

このカオ・チー・サイ・クアン、重要なのは名ではなく、その味と食べごたえ。
美味でござる。しかもなかなかのボリュームでござる。食えば腹にズンと落ちる腹もちの良さ。
日本のヤワなコンビニサンドイッチなど比較にならぬその力量。隠れたる東南アジア名物サンド。
本日は写真つきでご紹介致そうではないか。
f0189467_17074691.jpg
  
イ課長がこのカオ・チー・サイ・クアンを食せしは、この江戸よりはる~~か南に下ったラオス国は
世界遺産の町ルアンパバーン。この町のメインストリートであるシーサワンウォン通りの交差点に行けば
サンドイッチを売るテント屋台がずらぁ~り軒を連ねておる。さっそく食してみようではござらぬか。
東南アジア風フランスパンのサンドイッチに、ホレこのように南蛮人どもも群がっておるぞ。
f0189467_17072918.jpg
 
このサンドイッチ。中にどんな具をさむかで値段は変わるが、基本的な組み合わせはちゃーんと
看板に出ておるから心配ご無用。拙者も看板にあったパターンの中からベーコンと卵というベーシックなる
組み合わせをチョイス、さらにノドを湿すためにマンゴージュースを注文いたした次第。
ここらのテント屋台はすべてカオ・チー・サイ・クアンと各種フルーツジュースを商っておるのでござる。
f0189467_17072978.jpg
 
おおっ サンドイッチより先にまずマンゴージュースが。
暑さで汗ダクになったところに冷えたマンゴージュースはまーさーにー甘露の味わい。たとえようがござらぬ。
f0189467_15482966.jpg
  
と言ってる間に、うむ、サンドイッチの方も完成致したか。よし、こちらに持て。
うむむ、小ぶりのバゲット1本使い、中に様々な具をドサドサとはさんだものを真ん中で一刀両断とは。
御貴殿かなりの使い手とお見受け・・・などと戯言を言う余裕のあらばこそ。腹が減りノドも渇いておったイ課長、
かろうじて写真を一枚撮るや、わき目もふらずガツガツと食い始めてしまってのう。いや面目ない。
f0189467_17074088.jpg
 
ウム・・いやしかしこれは美味。やはり美味なるパンのある国に美味なるサンドイッチは必然的に生まれて
くるのでござろう。本場パリのバゲットサンドは外の皮がパリパリで、これをガブリと食おうものなら
パンくずはパラパラ落ちるわ、それを目当てのハトどもが寄ってくるわで慌ただしゅうござったが、
ラオスのフランスパンは少しモッチリしておってその食感まことに結構。ヌクマム等のアジア系調味料を
使っているかどうか味だけでは判然と致さぬくらいで、使っているとしてもごく少量と推量される。
この辺は多少南蛮人向けアレンジかもしれぬ。

ただ、このカオ・チー・サイ・クアン、食べ方がいささか難しゅうでござる。
食い進んでいくと最後の方では必ず具がはみだし、それを防ぐためにあっちを押さえ、こっちを収め・・
しまいには手がベトベトになるのでござる(笑)。写真にもあるように、店の方でも客の「手をふくニーズ」が
高いことは見越して卓上ティッシュを用意しておるが、拙者もこのティッシュをかなり大量消費致した次第。

さてお立ち会い。
このうまいカオ・チー・サイ・クアンと冷たいマンゴーシェーク、〆てその価はいかほどと思し召しか?
サンドイッチが15,000キープ、シェークが10,000キープで、日本の金子になおせば両者足して380円と
いったところでござろうかの。これを聞いて「貧しい国にしては安からぬ価」と思ったなら貴殿はなかなか鋭い。
実はラオスという国、その貧しさのわりに物価は高いとされているのでござる。

なぜ貧しい国なのに物価が高いのか?物価が高くてラオス国民はどのように暮らしていけるのか?
その辺の経済問題はまた後日たっぷり申し上げることとして、本日の御題「ルアンパバーンにて
美味なるカオ・チー・サイ・クアンを食らう」の段はこれにて。御免ッ!


・・・ああ、投げ銭放り銭はご無用に願いたい。
なに?拙者のサインとな?あーこれ、押すでない。並んで並んで。

  
 
[PR]

by tohoiwanya | 2016-07-18 22:16 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(4)
2016年 07月 15日

ラオスのビールといえば・・・

カンボジアに行った時も同じような標題の記事を書いたよね。
カンボジアでビールっつうたら、とにかくアンコール・ビア以外にはなかった。

事情はラオスも似たようなもので、ラオスでビールっつうたらね、これはもう誰もが認める
ラオスの国民的ブランド、ビアラオ以外にはないんでございますよシャチョー。

外国人旅行者もそれは強く感じる。ラオス旅行中にビアラオ以外のビールなんて全然見ないもんね。
たぶんビアラオしかないんだよ。少なくとも国産はこれだけ。他の銘柄があったとしてもどうせ
高価な輸入ビールだろうが、そんなの誰が飲むかい。ビアラオこそ最高でございますよダンナ。
f0189467_10172728.jpg
 
暑い国を旅すればイ課長でなくたって冷たいビールを飲む機会は増える。
ラオスを旅した人にとってビアラオが「あの旅でよく飲んだなぁ」という懐かしきビールになることは
間違いない。メコン川に沈む夕日を眺めながら飲んだビアラオがいかに美味だったか・・みたいに、
シチュエーション付きでビアラオを懐かしがる人も少なくない。

実際、ビアラオこそ東南アジアで一番おいしいビールという声もあるみたいなんだよね。
確かにビアラオには前年に飲み慣れたアンコール・ビアにない、独特の味があったんだけど、
その味の秘密、実は米みたいで、すこ~しコメをブレンドして独特の風味を出してるらしい。
f0189467_10172780.jpg
 
値段は常に同じ。500ml缶が10,000キープ(約150円)、上の写真の350ml缶だと7,000キープ(約105円)。
飲食店で出てくる大瓶は12,000キープ(180円)。アンコール・ビアよりは高いけど、日本よりは安い。
ぼったくりゼロのラオスだから、ビアラオの価格差もゼロ。ぼったくられたビールを飲む時と違って
精神的にもたいへん美味しい(笑)。
 
元々は旧宗主国だったフランス資本で作られたビールメーカーみたいだけど、その後ドイツとか、
デンマークなんかからも技術導入して今の味にたどりついたらしい。
f0189467_10172736.jpg
 
・・てな感じで、この記事を書くためにビアラオについて多少調べたんだけど、その調査過程で
イ課長が驚いたデータをお教えしよう。それは「女性一人当たりアルコール摂取量」に関してだ。
ASEAN加盟10カ国で比べるとこうなる(出典は2010年WHOデータ、単位はリットル、カッコ内は世界順位)。

  ラ オ ス   2.3( 98位)
 カンボジア  1.7(110位)
 フィリピン  1.7(110位)
 シンガポール 1.2(127位)
  タ イ   0.8(136位)
 ベトナム   0.2(160位)
 マレーシア  0.2(160位)
 インドネシア 0.1(166位)
 ブルネイ   0.1(166位)
 ミャンマー   0.0(182位)


ひええぇぇ、す、素晴らしい(と言っていいのか・・(笑))。女性飲酒量に関してはラオスがASEANでトップ!
シンガポールなんてGDPじゃ月とスッポンでラオスより豊かな国なのに、女性が飲むサケの量に関しては
ラオスの方が多いのだ。どうだ恐れ入ったか。(ちなみに日本は4.2リットルで56位)

いやーこれにゃイ課長もタマゲたよ。まぁマレーシアとかインドネシアなんかはイスラム国だから酒に関して
厳しいんだろうと思うけど、ラオスがねぇ・・・タイの女性の3倍飲んでるっていうんだからビックリだ。
たとえ東南アジア最貧国の一つと言われようが、女性はしっかりサケ飲んでるのだ。ざまぁみろ。
f0189467_12551711.jpg
 
ラオス女性が摂取するアルコールの大半がビアラオで占められてるのは間違いないと思う。
ビアラオはラオスにおいては絶対的ブランドなのだ。国民ビールなのだ。
ラオス人は男も女もビアラオが好きなのだ。そしてラオスに来たガイジン旅行者もね。

 
 

[PR]

by tohoiwanya | 2016-07-15 05:38 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(6)
2016年 07月 12日

黒の仏塔

信じ難いことに未だに英国時差ボケが治らないイ課長です。本日は松本清張の小説みたいな標題です。

さて。
東南アジア、特にタイの仏教施設を見学した日本人の中には、仏像や建物の金ピカぶりにちょっと辟易
する人も多いはずで、少なくともイ課長はする(笑)。金ピカ系仏教美術って、どうしても「最近つくられた
新しいもの」に見えるから、ツルツルでピカピカではあっても時代を経た有り難みが感じられなくて、
「ただハデなだけ」に見えちゃうんだよねぇ。

それは日本国内の史跡でも同じ。たとえば京都の金閣寺って今は「創建当時の姿」が再現されてるから
金ピカで、それが水に映えてすごく美しい。

でも、むかし白黒写真で「焼失前の金閣寺」を見たイ課長は驚いたよ。もちろん金箔なんてハゲて、
薄汚れた古~い木造建築物なんだけど、どっしりしてて風格あって、そりゃもう素晴らしかった。
「いくら新しくて金ピカのもの作っても、古いオリジナルにゃかなわねぇ・・」なんて思ったもんだった。
もっとも、金ピカ金閣寺の方が東南アジア系観光客からは圧倒的に支持されるのは間違いないだろうが(笑)。

金ピカの話をしたのは、ヴィエンチャンにあるタート・ダム=黒塔の話を書くための、いわば前フリ。
タート・ダムはイ課長の宿泊ホテルからメコン川の方に歩いて行く途中にある史跡なのである。
テクテク歩いてると、突然道がロータリーになってて、真ん中にこんなのがデンとあるのだ。
f0189467_15455197.jpg
 
うはー・・・これがタート・ダムですか。写真で見た時から異様なたたずまいだなぁと思ってたけど
実際に見てもなかなか異様だ。要するにこれも仏塔なんだけど、黒塔っていうだけあって確かに黒っぽい。
手前の車と比べるとわかるように、それほど巨大仏塔ってわけじゃないが、風格あるじゃん。
f0189467_15455029.jpg
 
この「時代がついた感じ」がシブくていいよね。16世紀頃のものみたいで、元は「白い塔・黒い塔」の二つあって
黒い方だけ残ったとか、元々金ピカの仏塔だったのが、タイが攻め込んで金をはがして持ってったから黒くなったとか、
言い伝えが諸説あるらしい。

イ課長が好きな伝説は、このタート・ダムの下にヴィエンチャンの守り神である巨大蛇・ナーガが住んでて、
外国から侵略されたりして国が大ピンチになるとグワッと地上に現れてヴィエンチャンを守ってくれるという
言い伝え。ちょっと大魔神っぽい(笑)。でもそのくらいの歴史と風格は十分感じさせる塔だよ。
f0189467_15455910.jpg
 
もうお分かりだろうが、イ課長は金ピカツルツルのタート・ルアンより、ドス黒く薄汚れてところどころ
雑草まで生えてる、このタート・ダムの方が断然気に入ったんだよ。そう思う日本人は多いんじゃないかなぁ?
これに比べると、タート・ルアンは金ピカで新しそうな分、損してると思う。

ここまで書いてイ課長はハタと気づく。
これって要するに、仏教建築や仏教美術をどう捉えるかの違いだ。

日本人は仏教美術を「古美術」として見てるんだよな、たぶん。古美術なら当然古い方がイイ。
金ピカで新しいものより古くて黒ずんで「時代がついた」由緒あるモノの方が有り難いわけで、
古くてクスんだ仏像に金箔貼り直してピカピカにしちまったら有難さも半減だ。

一方、東南アジアの仏教美術に対する見方は耐久消費財、たとえば「家」なんかに近いんじゃないか?
ずっと長く使うモノなんだから、新しさ・美しさを失わない方がイイに決まってる。金箔塗装がハゲたら
貼り直すのが当然。古くなったボロ家なんて有難さ半減じゃん。
f0189467_15455999.jpg
 
こういう視点の差。ドッチがイイ悪いという問題ではもちろんない。
でも「耐久消費財なら、確かにいつまでも金ピカで新しい方がいいよなぁ」と考えると、
今後東南アジアで金ピカ仏像を見ても、「うひゃぁ・・」っていう単純な辟易とは違う見方が
できるかもしれない、などと思ったりするワケよ。

他のことも書くつもりだったけど、金ピカ仏教美術に対する視点の話で長くなっちまったから、
本日はタート・ダムの話だけでおしまい(う、ウソだろヲイ・・)。

 
 

[PR]

by tohoiwanya | 2016-07-12 12:59 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(0)
2016年 07月 10日

世界で最も静かな首都

のんびりラオスの記事を続けよう。イギリスに送った払い戻し要求メールの返事は来ねぇし・・・。

パトゥーサイタート・ルアンの記事の中でも触れたけど、イ課長はヴィエンチャンを歩き回って
その人の少なさにホトホト感心した。この町に行った人はみんな同じ感想を持つようで、
「世界一静かな首都」なんて言われてるらしいんだよ。
ほかにも「世界一何もない首都」とか「世界一ショボい首都」とか、けっこうな言われよう。
f0189467_13250542.jpg
 
まぁ「静か」「何もない」「ショボい」という評価は、基本的にはどれも否定できないものばかりだ。
圧倒的観光物件があるわけじゃないし、名物料理もないし、ナイトスポットなんてものも(たぶん)ない。
観光客という立場で考えれば「世界一何もない首都」と言いたくなる気持ちは理解できる。
そもそも「観光客用にセッティングされた」ってブブンがほとんどない町だと考えた方がいい。

しかしイ課長にとってはヴィエンチャンって意外と居心地よかったんだよ。
見るべきものは確かに少ない。それでも居心地はよかった。その理由はまさに「人が少ないから」に他ならない。

パトゥーサイやタート・ルアンでは何度も「ガイジン観光客、オレしかいないな・・」と感じた。
これって実はスゴいことで、バンコクやハノイの観光スポットで外人観光客が自分だけなんて状況
まずあり得ない。同じラオスでもルアンパバーンだったらこれまたあり得ない。そのせいか、
ヴィエンチャンでは東南アジアで過去経験したことのない気分になることがママあった。

要するに自分だけがムキだしの状態で、たった一人ポツンと外国にいるような気分・・とでもいうか・・。
自分と同じガイジン観光客だらけのルアンパバーンとかシェムリアップみたいな観光の町でも、
バンコクやサイゴンみたいな大都市でもこんな気分、あまり感じたことがない。
f0189467_13250588.jpg
 
ヴィエンチャンじゃガイジン観光客が少ないどころか「あたりに人が誰もいないな・・」って状況すら
けっこうあった。特に早朝のヴィエンチャンを歩いた時なんて、あまりに人が少なくて静かで、ちょっと
非現実的ですらあったよ。でも危険だとかコワいという感じは全然ないの。ラオスの治安上のリスクって
おそらく東南アジアの中じゃ低いと思う。あまり緊張する必要がない町って感じなのだ。

前に書いたことがあるけど、ラオスって、そもそも国の人口がびっくりするほど少い。
(約690万人。これはタイの1/10、カンボジアの半分以下)当然首都ヴィエンチャンの人口密度だって
低いはずだ。そこでデータを捜してみた。ヴィエンチャン特別市の人口密度ってこうなのだ。

  人口密度:206.8人/km² (データはWikipediaから引用)

これを周辺の東南アジア諸国主要都市の人口密度データと比べてみよう。圧倒的な差があるのは
わかりきってるが、比較対象はバンコク、サイゴン、ハノイ、プノンペンという、イ課長が行った4都市にしよう。
データは同じくWikipediaのもので、カッコ内は「ヴィエンチャンの約何倍か」を示す数字ね。

    バンコク   5,258.6人/km² (25倍)
    サイゴン   3,531人/km²  (17倍)
    プノンペン  3,293.6人/km² (15倍)
    ハ ノ イ    1,943人/km²  (9.4倍)


うーーむ・・・予想されたことだがホントにすごい差だ。
ポル・ポト派によって一度はゴーストタウンにさせられたプノンペンだって今やヴィエンチャンの15倍。
バンコクなんて25倍っつうからスゴい。バンコクなら25人いるスペースに、ヴィエンチャンは1人だよ?
満員電車とガラ空きの電車くらいの違いだ。これまで東南アジアで「満員電車みたいな街」に慣れて、
いきなり「ガラ空きの電車みたいな町」に来りゃ、その静かさ・のどかさは感動的ですらある。

ヴィエンチャンのヘソ、観光客が集まる(らしい)ナンプー広場ですら、イ課長が行った時はこのアリサマ。
全然人影がないではないか。ま、晩メシ時になればさすがに少しは賑わうんだと思うが・・・。
f0189467_13250511.jpg
 
「世界一静かな首都」とか「世界一何もない首都」といった評価はイ課長も基本的に賛成する。
個人的にはヴィエンチャンは今後もずっとそうであって欲しいとも思う気持ちもある。

人が少なくて、静かで、のどかで、緊張する必要があまりない町・ヴィエンチャン。
イ課長はこの町に一泊しかしなかったけど、とにかく居心地よかったし好感も抱いている。
できればヴィエンチャンの魅力をこのブログで伝えていきたい。そうたくさんはないかもしれんが(笑)。
パトゥーサイ、タート・ルアンの「両横綱」以外にも行った場所はあるから、書いて行こうと思うのである。

  
 

[PR]

by tohoiwanya | 2016-07-10 00:19 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(4)
2016年 07月 07日

ラオス・カオニャオ生活

さて、英国銀婚旅行の話はひとまずおいといて、昨年のラオス・タイ旅行ネタに戻ろう。
イ課長は現在クレジットカード会社も巻き込んで英国のあるダメダメ鉄道会社と払い戻し交渉を
してるところで、帰国後までこんなトラブル処理が続いてることにホトホトうんざり。
しばらく英国のことは思い出したくないの(笑)。

ラオスは英国に比べりゃ圧倒的に貧しくて、公共交通機関なんかもほとんど存在しないから、
切符予約トラブルやら地下鉄のストップなんてことも起こり得ないわけで、今にして思えば
ずいぶん穏やかなキモチで旅行してたよなぁ・・・。

さて、ラオスネタ。久しぶりだからメシの話でいくか。
昨年のラオス・タイ旅行では滞在地ごとに食生活の志向が変わった。大まかに言うなら

 ①ラオス滞在中は米飯志向
 ②チェンマイ滞在中はカオソーイ(カレーラーメン)志向
 ③バンコク滞在中はクイッティアオ(タイラーメン)志向

本日はこのうちから①について書いてみたい。②③もいずれ書くが。

旅行に行く前、ラオスのゴハンって基本的に「蒸したモチ米」だということを知った。
蒸したモチ米。ドウいう感じなのか?と言われるとイ課長も答えに窮するが、餅つきの時に最初に
臼にドサッと放り込む湯気ホカホカのアレ。アレが蒸したモチ米なんでしょ?そうだよね?
自分じゃ餅つき経験なくてよくわからないから他人の同意を求めたがる(笑)。
f0189467_00470271.jpg
  
この蒸したモチ米を主食とする文化はラオスだけじゃなくタイなんかにもあるらしい。
蒸したモチ米の名はカオニャオ。呼び方もラオスとタイで同じみたいだ。

これはちょっと食ってみたいじゃん?オコワみたいな感じなのかなぁ?どこかのブログで
「ラオスのモチ米チャーハンはうまい」なんて記述を目にしたからますます食いたくなった。
ラオス行ったら麺よりゴハンだ。モチ米だ。カオニャオだ。モチ米チャーハン食おう。
 
しかし結論からいうと、ラオスにおけるカオニャオ生活、どうもスッキリしないんだよなぁ。
順を追ってご紹介する。ラオス到着初日、さっそくチャーハンを食ってみた。店内の様子からすると
一応中華料理屋ということなのかもしれないが、まぁ何でもいい。とにかくチャーハンだよ。
モチ米チャーハンってどんなんだ~?ワクワク。
f0189467_00464807.jpg
 
んん?・・・これは・・普通に炊いた普通のゴハンじゃないのケ?
オコワほど歯ごたえがあるわけでもなく、モチ米っぽいモッチリ感も特に感じられない。
普通に炊いたメシで作った、普通のチャーハンに思えるけどなぁ?

その翌日。ルアンパバーンでの昼飯でも執念深くチャーハンを頼んでみた。
今度はもう少し南国らしく、チキン&パイナップルチャーハンいってみよう。今度こそ「モチ米ならでは」の
ナニかがあるのではないか?
f0189467_00464745.jpg
  
うーん?・・・これもやっぱ普通に炊いたゴハンで作ったチャーハンじゃないのケ?
パイナップルが入ってるせいか水分含有量やや多めだが、蒸したモチ米の特徴というのは感じられない。
普通のゴハンによる普通のチャーハンっぽいから、普通に美味しいわけだけど、モチ米ならではの
オドロキを期待した身としては、二回とも何だか肩すかしだぞ。

これぞ真性カオニャオに近いと思われるモチ米を食ったのは、そのまた翌日のことだった。
食ったのは怪しい屋台がひしめく一角のアブリ焼き屋。魚のアブリ焼きと一緒にご飯を頼んだら
小皿に盛られたメシを渡されたが、これぞまさに蒸したモチ米=カオニャオだろ。
f0189467_00464876.jpg
 
うーーーん?・・・しかしコレがまた・・・やけに水気がなくて、固くて、冷えてる。
日本的カンカクでいうと冷えて固くなったお赤飯って感じに近いかな。イ課長はこれを普通にハシで食った。
だがカオニャオ的世界観で見るとこれはまことに愚かな食い方だったようで、本来はこうするらしい。

①まずカオニャオをひとつまみ、手にとる。
②握りずしみたいな感じで、これを手の中で少しギュッ ギュッと握ってまとめる。
③するとオコワ状だったカオニャオに少しネバリが出て外側が少~しモチっぽくなる。
④それを手に持ってオカズと共に食う。


なーるほど。こういうことをもっと事前に調べておくべきであった。
手づかみでゴハンを食うっていうのはインドなんかと同じで、日本的にはあまり行儀良くないけど
アジア的に考えれば珍しくない。

ちなみに、上の写真のカオニャオは屋台のオバさんが一人分小皿にドサッと盛ってくれたけど、
本来は竹で編んだカゴに小分けして出す。このカオニャオ用の竹製容器はティップカオという。
ってことはラオス語じゃ「カオ」が「米」って意味なんだ。だがイ課長は結局ティップカオに入った
カオニャオを食う機会はなかったのだ。トホホ・・。
f0189467_00470296.jpg
 
しかしどうもよくわからんなー。
最初に食ったチャーハン×2が「カオニャオのチャーハン」だったのか、ソコからしてよくわからない。
3日目のは間違いなくカオニャオだが、本来は竹製のカゴにもう少しホカホカ・モッチリした状態で
食うモンじゃないのか?という疑問が残る。イ課長が食ったアレはけっこう乾いてたし、すっかり冷えてた。
あれがフツーなのかなぁ?どうもよくわからない。

というわけで、上にも書いたようにラオス・カオニャオ生活はイ課長の無知にも足を引っぱられ、
いささか釈然としないままで「ラオスでカオニャオ食ったぞ」という達成感がイマイチ低い。
次回またラオスに行く機会があったら、今度は竹カゴ入り本格カオニャオを食いたいと思うのである。

 
 

[PR]

by tohoiwanya | 2016-07-07 09:14 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(12)
2016年 07月 04日

英国トラブル・ガイド 【トラベルカード編②】

さて、問い合わせフォームで何度問い合わせてもラチが明かないトラベルカード予約トラブル。
こういう時、一体ドコに掛け合えばいいのか?

まず考えたのは英国観光庁の東京事務所だ。きっとそういうのがあるだろう。そこに電話して日本語で
直接事情を説明し、素早い対応を頼もうと思った。

だが問い合わせメールアドレスすら書かれてないVisit Britainの日本語サイトだ。日本での連絡先なんて
全然載ってない。いろいろ調べてみると、どうも英国観光庁の東京事務所って何年か前に閉じたみたいなんだよね。
それでも連絡拠点は残したようで、その電話番号が書かれた古い情報を発見。さっそく電話してみた。


     おかけになった電話番号は現在使われておりません・・・・


ムカーッ!
 ネット購入顧客からの連絡方法は、あの連絡フォーム以外一切ナシってわけやな?
くっそーー泣き寝入りしねぇぞ、くぬやろう。

こうなったら英国の日本大使館に談じ込もうか・・と考え始めた時、イ課長はたまたま英国観光庁の本庁、
つまりロンドンの英語サイトに「お客様の声」フォームというのを発見した。もうこの際しかたがない。
ロンドン本庁の「お客様の声」窓口に英語で掛け合おうじゃねぇか。こういうコトを調べるためにイ課長が
どれだけの時間を費やしたと思ってんだ!イギリスじん!!

またまた英語で、静かな怒りを込めた文章を書き(笑)、送った。ロンドン本庁の問い合わせフォームは
ファイル添付も可能だったから、相手の目につくように前回記事に載せた2枚の写真も添付して送った。
ちなみに「確かに受け取りました」という受信確認はここでもない。
これが5月の終わり頃の話。とにかく早く送ってもらわないとイカンのだ。イ課長たちが出発した後に自宅に
切符が届いたって意味ないんだってば。早くメール見ろ!担当者!!
f0189467_23033962.jpg
 
すると一日経ってやっと返信が来た。ロンドン本庁の方からで、「アナタからのメールはVisit Britainの
リテール部門に転送した」てなことが書いてある。とりあえず今回のトラブルで初めて向こうから何らかの
反応が得られたことになるが、ここまでに軽く一週間くらいかかってる。

ロンドン本庁から「このメールに対応されたし」と連絡があったのは効果があったようで、その翌日くらいに
英国観光庁の東京現地担当者(とでもいうのか?)から日本語で「ご迷惑おかけした、昨日付でトラベルカード
もう一枚送付した、一週間~10日で着くはず」という主旨のメールが届き、その一週間後くらいに
トラベルカードの実物が届いた。これでようやく注文の品が二枚そろったわけだ。
f0189467_22474204.jpg
 
お読みになるとわかるように、いったんトラブルが起きるとその後の問い合わせに等に対する対応がとにかく遅い。
確かにWebサイトに問い合わせメールアドレスや電話番号を書きたくないと思う気持ちはわかる。
問い合わせフォームに書かせて送らせようというならソレはそれでいい。

しかし、それならまず
①問い合わせフォームは何語で書けばいいのか、の明記
②確かに問い合わせを受け取りましたという受信確認の返信
③その問い合わせフォームをちゃんと読み、すみやかに対応すること

くらいは必要じゃないの?何度送っても何の返事もなく、結局ロンドン本庁に掛け合って、やっと初めて
返事が来るってドウいうことなのだ?何度送っても無反応だったあのお問い合わせフォームが本当に
誰かの所に届き、読まれているのかどうかもわかんないじゃん。

これまで欧州のいろんな国の切符をネット予約して、こういう購入トラブルが起きた経験はない。
だから、トラブル対応の善し悪しも比較できないけど、今回の事例から考えればVisit Britain サイトの
対応が迅速でないことだけは確かだ。
 
英国旅行を計画し、Visit Britainのサイトからロンドンのトラベルカードやブリットレイルパス等を
注文する人は多いだろう。そういう方のためにとにかく申し上げたいのは「購入トラブルがあった時、
問い合わせフォームに書いて送っても返信は遅い(つうか、ない)から、対処する時間を確保するために
早めに注文しておいた方がいい」ということだ(予約番号なんかはもちろん記録しておかねばならぬ)。
f0189467_22474295.jpg
 
何度も言うけど、出発ギリギリになってやっと解決して先方から「はい、郵送しましたよ~」なんて言われても
出発した後に届いたら何の意味もない。しかし請求は絶対に来る(笑)。こんな事態を避けるためにも、
発送に日数を要する切符の注文は安全策をとってお早めに、ということは声を大にして言っておきたい。

いや〜、この時は行く前からすでにガックリ疲れちまったよ。
しかし英国の切符予約に関するトラブルはこのトラベルカードだけではなかったのである・・・。

思い出すだけでも疲れる「英国トラブル・ガイド」シリーズ。続編はいずれ書くっす。


 
[PR]

by tohoiwanya | 2016-07-04 00:06 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(10)