2017年 04月 14日

コッツウォルズ地方をめぐる【序章】

さて、東南アジアネタは書き終えたから腰を据えて英国ネタ。
ロンドン到着翌日に行ったコッツウォルズの村をめぐる一日ツアーの話。

コッツウォルズの村って言われて、すぐに「おお、いいねー」とわかる人ってどのくらいいるんだろう?
ちなみに、イ課長はコッツウォルズがどういうトコかなんて当初は全然知らなかった。

コッツウォルズ地方の村には何かスゴい観光物件なんてものは全然ない。
英国の美しき田舎の、田園の、のどかな村々を見ること自体がツアーの目的なわけで、行きたいと
希望したのは“廃墟系”と並んで“民家系”大好きなトホ妻。銀婚ツアーである以上、トホ妻の希望は
優先されるのである。

「キレイな田舎を見るツアー」と言ってしまえばそれまでだけど、やっぱちょっと違うんだよね。
そもそも英国人が考える「田舎生活」自体が日本人のソレとはだいぶ違うと思われる。
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日本でも大都会での仕事を辞めて田舎に移り住む人はいるけど、割と若い人が多いんじゃない?
田舎が年寄りばっかりになったから、ぜひ若い人にわが町に定住してもらいたい的なキャンペーンを
やってる自治体もけっこうあったはず。

英国の場合、都会の仕事で成功し、引退し、コッツウォルズみたいな美しい田舎に移り住み、
悠々自適の生活を田舎で送るっていうのが大ステイタスみたいなんだよね。都会から田舎に
移住するのは同じでも英国のソレは裕福なリタイア層、つまり「もうやることがない人たち」の
やることみたいで、そういう人たちが田舎で何やるかっつうたら、ガーデニングなわけですよダンナ。
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コッツウォルズにはそういう「英国人憧れのリタイア後田園生活」の象徴といえるかもしれない。
この地方は美しい田園に加えて家も特徴的で、ライムストーンと呼ばれるちょっと黄色い石で
壁はもちろん屋根まで葺いてる。石葺きの屋根なのだ(下の写真は変な物体が写ってるが)。
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「美しき英国の田園と蜂蜜色の石で作られた家々」
コッツウォルズ地方のPRっつうと大体こんな感じのコピーが使われる。
ロンドン発、コッツウォルズを回るオプショナルツアーに参加する観光客も多い。

ツアー当日、ビクトリア駅の待ち合わせ場所に集まった日本人は十数人いたかな。さすがの人気。
日曜だったせいか、現地在住の日本人家族らしき人もけっこういたね。
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出欠を確認してビクトリア駅のとなりにあるバスターミナルにぞろぞろ移動。
ここからバスに乗るのである。
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このバスツアーが回るコッツウォルズの村は以下の通り。行く順番もちゃんと決まっている。
①バーフォード(どんなところがよく知らない)
②バイブリー(かのウィリアム・モリスが『英国で最も美しい村』と評したトコらしい)
③ボートン・オン・ザ・ウォーター(その名の通り川辺の村らしい)
④ブロードウェー(NYの方は知ってるが英国のブロードウェーとなるとトンと・・)

この四つがこの順番で選ばれた理由は行く前はわからなかった。
しかし今となってはその理由をイ課長は十分推測できるわけだが、まぁオイオイ書いて行こう。
え?ぜんぶBで始まる地名を選んだんだろうって?いやそうじゃないだろーー(笑)。
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リタイア英国人憧れの田園生活の象徴、美しきコッツウォルズ地方をめざしてバスは走る。
とりあえず次回更新は①のバイブリーから始める予定なのである。


 

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# by tohoiwanya | 2017-04-14 00:15 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(2)
2017年 04月 12日

乳海撹拌・トンデモ余話

いきなり変なネタですんません。
東南アジアから英国ネタに戻る前に、ちょっと中休みでインドの話を。

去年の秋だったか、イ課長はたまたま神保町の古本屋でインド神話に関する本を買った。
(とんぼの本で、ビジュル豊富な上に安かった)

インド出張でガネーシャの頭が象である理由をシンさんに教わったくらいだから、イ課長だって
インド神話に多少は触れたことがあるけど、この本のおかげでさらにインド神話知識は増えた。
本日はその中からイ課長が最も衝撃をうけた話をご紹介したい。いや実はその話ってのがさ、
以前にこのブログで書いた、ある記事と深~く密接に関係してるのだ。

本日のネタと密接に関係する過去記事ってのがさ、実は例の乳海撹拌なんだよ。
お読みでない(ないし忘れた)読者はお手数ですが、こちらであらすじをご確認いただきたい。
あの中で、神々とアスラの間で秘薬アムリタの争奪戦が起き、一度はアスラに奪われたけど
ヴィシュヌ神が絶世の美女に変身し、色仕掛けでうまく取り返したと書いた。で、神々だけで
アムリタ飲んでめでたしめでたし・・だがそこにはトンでもない余話があったんですねー。

問題はヴィシュヌが変身したっていう絶世の美女だ。美女としての名前はモーヒニー。
アムリタを取り戻したことでモーヒニーはみごとミッション・インポッシブルを完遂したわけで、
思えばこの時すぐ元の姿に戻っていれば何も問題は起きなかった。しかしヴィシュヌはなぜか
ミッションが終了しても美女モーヒニーの姿のままでいたみたいなんだよ。
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するとあろうことかあるまいことか。
シヴァ神が絶世の美女モーヒニーを見て一目ぼれ&激しく欲情してしまった。ハァハァいいながら
「やらせろ」とモーヒニーに迫る。

「おめーバカか?オレはヴィシュヌだよ!おいシヴァ、てめーなにオレ見てコーフンしてんだ?
 このサカリ犬!脳ミソ海綿体のエロザル!!北極行ってメスのオットセイとでもヤッてろ!!」

・・・と、イ課長がヴィシュヌの立場ならそういう主旨のことをもっと口汚く言うだろう。

だがあろうことかあるまいことか。
ヴィシュヌはなぜかモーヒニーになったままシヴァと交尾したっつうからタマゲるじゃねぇか。
ってことはヴィシュヌの方にも多少は「その気」があったってことになるが、このケースの場合、
「その気」が同性愛なのか異性愛なのか、判断に苦しむ。
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驚くのはまだ早い。
何と、ヴィシュヌはその時の交尾でみごと懐妊し、赤ん坊生んだっつうんだから、もはや
どういう風に呆れたらいいのかわからん(笑)。ヴィシュヌは絶世の美女に変身した時、
内臓器官も変身させて卵巣とか子宮とかを形成させたと考えるしかない。

だいたいヴィシュヌって乳海から出てきた美女・ラクシュミーを奥さんにしたばっかだぜ?
アムリタ争奪戦はおそらくその後だ。ってことはヴィシュヌは新婚の妻がいる身でありながら
女に変身し、ヨソの男とヤっちまい、懐妊したことになる。新婚早々不倫して、妻より先に自分が
妊娠する亭主の気持ちを想像するのはイ課長には不可能だ。
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確かに多くの神話において神々はヤリたがる連中ってことになってて、ギリシャ神話なんかでも
ヤリまくってる。好色ゼウスは両刀使いで美少年ともヤッてたはずで、男色だって十分アリだ。
特にインドは昔から性力信仰(シャクティズム)が盛んだったはずだから、このくらいで
ビビッてはいけないのかもしれないが。

ところでヴィシュヌとシヴァの交尾によって生まれたその子、どうなったか?
両親はヒンズー教におけるトップ2の神様なわけだから、インド神話の世界観においては
これ以上望みようがないくらい超神聖な遺伝子を持ったコドモってことになる。

その子供の名はアイヤッパン。別名ハリハラプトラ。え?聞いたことない?それもそのはず。
このアイヤッパンはインド南部ケララ州あたりじゃ信仰が盛んだけど、北インドではシヴァの息子として
“認知”されてないんだと。奥さんのアカから生まれ、シヴァの遺伝子なんてヒトカケラも入ってない
ガネーシャがシヴァの息子として(さらにその姿で)人気が高いのとはえらい違い。

超スーパー神聖な血を持ってるのにアイヤッパンの人気が地域限定で全インド的になれない理由って、
やっぱ“不品行すぎる両親”を持ったことが影響してるんじゃないかなぁ?
以前書いた乳海撹拌にはこういう「いくら何でもそれは」というような余話があったのでした。
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なお、本日使用した画像は全部ディーピカー・パードゥコーンというインドの女優さんざます。
たまたま彼女がある映画(神話とは関係ないようだ)でモーヒニーという役を演じてたもんで、
「モーヒニー」で画像検索したら引っかかったのだ。世界の最も美しい顔100に毎年選ばれるくらいの、
現代版絶世の美女を“参考画像”として使用させていただきました。


 

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# by tohoiwanya | 2017-04-12 00:09 | 日本での私生活 | Comments(0)
2017年 04月 10日

イ課長ミシュラン・ホテル評価 43

さて、長かった2015年東南アジア旅行ネタもあの地獄ワンダーランドで書き尽くしたはずなので、
最後はごくおだやかなネタでバンコクのホテル評価とまいりましょう。

Hotel Marmeid
ホテル・マーメイド。つまり「ホテル人魚」。
日本でこの名称だったらラブホテルとしか思ってもらえないだろうけど、もちろん
普通のツーリスト用ホテルですからね。

立地・利便性★★★★☆
バンコクではいつも賑やかさや利便性、地下鉄とスカイトレイン両方へのアクセスの良さから
スクンビット×アソーク交差点から徒歩圏のホテルに泊まることが多くて、このホテルもそうだった。

スカイトレインだとアソーク、プロンポン両方の駅に歩いて行ける。つまり二つの駅の中間にあるわけで
どっちからもちょっと歩く。しかし二つの駅はどっちも繁華街だから、その両方に歩いて行けるというのは
便利だったよ。歩くのを苦にしないイ課長にとってはという条件がつくけど、利便性は良かった。

どっちの駅からでもホテルに行くまでにコンビニが複数あって買い物も問題なし。ソイ29の角の
マッサージ屋までは徒歩1分。屋台もあっちこっちにあってメシも便利。駅からちょっと歩くという
こと以外にはとにかく便利で★4つは十分あげられる。

部屋★★★★★
イ課長の一人旅には十分すぎるくらいの部屋だった。十分広いしベッドも大きい。
同じ二人部屋でもツインのシングルユースよりダブルを一人で使う方が気持ちイイよね。

しかも、おおお、スイッチ入れるとムーディなブルーやオレンジの照明が。
これは読書灯って感じじゃないし、常夜灯って感じでもないから、やっぱり
ラブホテル仕様の照明・・・だーかーらーそうじゃないってば。
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ベッドの反対側にこんな広いデスクがついてるのも嬉しい。
もちろんwifiも問題なくつながって、バンコクからブログも更新できた。★5つは決して
甘い評価だとは思わないのである。
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バスルーム★★★★☆
バスルームはこんな感じ。バスタブなしのシャワーのみだけど、暑い国なら問題なし。
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ここは寝室とバスルームの間に窓がついてた。シンガポールのペニンシュラもこうだったなぁ。
こうする理由ってナンなんだろう?たとえばカップルで泊まった場合、バスルームからベッドで寝てる
彼氏の姿を見たいとか、ベッドに寝ながらバスルームで彼女が顔洗ってる様子を見たいとか・・
そんなニーズあるのか?やっぱラブホ・・・だーかーらー違うってば。
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とりあえず一人旅なんだからバスルーム室内窓の存在は意味をなさなかった(笑)。
でもバスルームとしてはチャンとしてたから★4つはあげられるよ。

眺望★★★★★
このホテルは朝食なしで泊まったから朝メシの評価はない。
その代わりといっちゃナンだが、この部屋で特に気に入ったのは、この広い窓からの眺望。
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安さ重視のイ課長だから、バンコクに限らずこれまで海外で眺望のいいホテルなんてあんまり
泊まったことなかった。しかしここはバンコクのビル街、スカイトレインの線路もよく見える。
確か7階あたりの部屋で、眺望っつうても大したことはないんだけど、バンコクのビル街が
こんなによく見えるホテルに泊まったのは初めてだと思う。
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この窓から眺めが気に入ったイ課長、朝はホテル備え付けのコーヒー、夜はコンビニで買った
缶ビールを飲みながら、窓からバンコクの街を眺めたもんだった。
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このホテル、4泊で6,609バーツ。1泊ほぼ1,650バーツだから、5,000円/泊ってとこか。
バンコクでこの立地・この部屋で5,000円ならまずまずと言っていいんじゃないでしょうか。
バンコクの便利な場所で中級ホテルをお探しの方にはお勧めできると思うよ。


 

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# by tohoiwanya | 2017-04-10 00:14 | 2015.09 東南アジア旅行 | Comments(0)
2017年 04月 07日

すごすぎるワット・ムアン 【地獄編2】

とても一回じゃ紹介しきれない、目くるめくタイの地獄ワンダーランド。

前回記事でご覧に入れた写真でも十分想像がつくように、タイの地獄寺における阿鼻叫喚の
地獄絵図の造形はやたら素朴・・といえば聞こえはいいけど、早い話コドモが作る粘土細工に
ハデなペンキで着色したような感じなんだよね。塑造作成の技巧レベルはハッキリ言ってヘタ。

これはワット・ムアンの地獄造形請負業者が特にヘタなわけではない。
イ課長がネットで見た地獄寺の展示って全部こんな感じなんだよ。このトホホなペンキ着色人形こそ
タイ地獄寺の真髄なのである(あ、本日も一応小さなお子様などは閲覧注意画像です)。

まぁ確かにトゲの生えた木を登る亡者をやたらリアルに作られたら残酷で正視できん。
このくらい戯画化されてるからこそ楽しく?見て回れるともいえわけだが。
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これって日本の地獄に付きものの「ハリの山」に似てるから、もしかすると仏教に由来するのかも
しれないけど、タイではトゲの木に登りながら目玉をトリに食われるという悲惨なオプション付き。
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巨大釘抜き(日本ではこれを文字通りエンマともいう)で舌を抜かれる女亡者。
この地獄イメージも日本と共通だね。
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ほほう、これがたぶんタイ風の閻魔様なんだな。ここで亡者が裁かれて・・
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たとえばこうやってノコギリで胴を切られたりオノで頭を割られたり・・
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よくわからんグリグリ串刺しの刑とかになる。生前の功徳が足りないとこうなるんだよ、という
一種の教育的展示といえるだろうが、なぜタイの地獄の亡者はかくのごとくベロが長くなるのか、
そっちの方が気になる。
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こっちは地獄の釜ゆでと血の池地獄のミックス版とでもいうか。血の鍋地獄。ここでも鍋でグラグラ
煮られながら、なおかつヤリで刺されるという悲惨なオプション付き(笑)。
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こっちじゃ口の中にヤリがぐさーーッ。
驚くべきは刺された二人がキチッと足をまっすぐ揃えているところで、まるで体操選手のようだ。
仰向けで口にヤリ刺されると自然とこういう姿勢になるのか?刺されたことがないのでわからない。
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おおおっ、チョン切られた自分の首を持つ切られた本人。これはむかーし書いたドニさんそのもの
ではないか。タイ風ドニさんはやはり舌が長いのである。
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タイじゃ首を切られたあとこうやって他の動物の頭をくっつけられるという地獄の刑罰?が
あるのかもしれない。こういうのは日本ではあんまり見たことないなぁ。
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獣頭人身、とにかくものすごくたくさんいる。基本的にガネーシャと同じだからこのくらいなら
タイして悲痛な刑罰とも思えないが・・。
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いやそうでもないらしい。魚頭人身にさせられた亡者はこうやってオニに釣られるみたいだ。
釣られるのってやっぱツラいことなのかな?血だけはハデに飛び散ってるが(笑)。
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鳥頭人身になると内蔵をトリに食われるようだ。ある種の共食い。立体造形技術はともかく、
こういう地獄の刑罰バリエーションというか、イマジネーションは大変豊かだと思う。
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エビ頭もいます。割かれてます。まぁこんな立派なイセエビ?ならタテ半分に割かれても仕方ない。
チーズでも乗せて焼かれるのかもしれん。ある学説によると、エビという生き物には痛覚があるそうで、
だとしたらさぞかし痛いだろうなー。
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・・・といった具合に、ワット・ムアンの地獄ワンダーランドはまさに筆舌に尽くし難い
スヴァらしき造形描写で見る者を感動させてくれる。写真はまだ一杯あるけどとても紹介しきれん。
しかしタイの地獄寺を一度は見たいと思って、バンコクからロトゥーやらバイクタクシーやらに乗り、
はるばるここまで来たイ課長は強い満足感に酔いしれていたよ(笑)。
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地獄見物のあとは冷えたコーラで喉を潤して一休み。さて、待ってもらってるバイクタクシーに
乗って帰るとするか。フと振り返ると、例の巨大すぎる大仏が地獄エリアをやさしく見下ろしてる。
いやーめちゃくちゃ面白かったよワット・ムアン。はるばる来たかいがあったぜ。
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マトモな観光客ならまず行かない超不便なところにある、すごすぎる寺ワット・ムアン。
しかしアナタの身体の中に多少なりともモノズキ、珍奇好みの血が流れていれば
この寺には惹かれるものがあるはずだ。おや?行きたくなってきましたか?(笑)


 

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# by tohoiwanya | 2017-04-07 00:38 | 2015.09 東南アジア旅行 | Comments(6)
2017年 04月 05日

すごすぎるワット・ムアン 【地獄編】

一部の好事家の間では有名な「タイの地獄寺」ってご存知?

これねぇ・・何と説明したらいいのか・・。
要するに「生きてる間に功徳を積まないと死んでこんなオソロシい地獄に堕ちるよ」ってことを
極めて即物的に表現した展示物・・とでも言えばいいのか。タイにはそういう地獄を展示したお寺が
けっこうあちこちにあるのだ。大分類としては「立体系」と「壁画系」に分けられる。

しかし同じ見るなら、断然立体系ですよオクサン。とにかくこれがもうアータ・・・。
立体版地獄寺として特に有名なのがワット・パイロンウアってお寺で、これはかの有名な奇書
「奇界遺産」にも紹介されている。しかしさっきもいったように地獄寺は他にもたくさんある。

イ課長が訪れたこのワット・ムアンもまた地獄寺としちゃ、ちったぁ知られた存在なのである。
一度は行きたいと思っていたタイの地獄寺。シルバー御殿と巨大すぎる大仏というスゴすぎ物件を
見た上にさらに地獄めぐりが出来る珍物件の宝庫ワット・ムアン。珍物件観光のクライマックスは
当然めくるめく地獄めぐりだぜ。さあ行こうぜ、ごーとぅーへる。

巨大すぎる大仏を背にして、やや右前方の方に歩いて行くと何やら不穏な立像たちが見える。
ついにタイの地獄寺で地獄めぐりが出来るんだ。ああワクワクを抑えられない・・。
あ、ご存知ない方のためにご注意しておきますけど、これからお見せする一連の地獄画像、
大人ならアレを見て失笑する人はいても真剣に怖いと思う人はまずいないだろうと思う。しかし
小さなお子様などには一応閲覧注意画像としておきます。血だけはハデだから(笑)。
 
む?象に乗った誰かをみんなが拝んでる。ふーむ・・でもこれは地獄じゃないだろ?
何かの歴史絵巻の立体版っぽいね。このワット・ムアン、地獄寺と一口に言っても“展示”には
「地獄エリア」「歴史エリア」等々、いろいろあるようで、広大にして複雑なのである。
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これもそう。うぎゃーっていう残酷場面を描いてはいるけど、これは戦争場面っぽい。
やはりこの辺は歴史エリアなのだろうと推測される。もっとも、人形たちの造形レベルが
ヒジョーにアレなもんだから、どんな残酷場面もコミカルに見えちゃって・・(笑)。
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・・と油断してたら、いきなり赤ん坊を炙り焼きにするオッサン登場。
ナンですかこれは。これも歴史絵巻ですか、それともこの辺から地獄に入るんですか。
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・・と思うと。こっちじゃセクシー美女たちが手招き。ナンなんだ一体。
美女たちの前に箱があり、小さなスリットがあることから推測して、これはおそらく
「お賽銭ちょうだい、うふん」という誘惑と推定される。美女にお金を要求されるというのも
男にとってはある意味地獄かもしれんが(笑)、周囲との関連がまったく不明だ。
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だぁーーーーッ!!
うわ何ですか。脅かさないでください。私ただの観光客ですってばタイ語わかりませんってば。
そんなコワい顔して怒られても・・。
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どうもこの辺りは「宗教者エリア」なのではないかと推定される。
いろんなポーズをとったお坊さん達が並んでる。しかしまぁ・・さっきシルバー御殿で見た
剥製かと見まごう精巧なお坊さん像と比べて何という造形レベルの差・・・
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うがーーーーッ!! 
いや、ですから私ただの観光客ですってば。あいきゃんのっとあんだすたん たいらんげーじ。
そんなスゴいポーズで叫ばれてもイミがわかりません。
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うぉっと出ました。この異様なる巨大立像。地獄寺のシンボルともいえる「ピー」の登場だぜ。
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ピーって、まぁ「お化け」とでも訳すしかないんだろうなぁ。
仏教とは違う土着的な信仰における一種の霊的な存在で、ベトナムでも幽霊ないし精霊を
ピーっていうらしいから、東南アジアにおいてピーはポピュラーな存在みたいなんだよね。
日本でいえば「座敷わらし」とか「河童」みたいなものかな。タイの地獄寺においては
このベロをべろーーんと伸ばしたピーはなくてはならないシンボルなのである。

この男女ピーカップル。腰に布巻いてるけど、真下から見上げるとちゃんとあるべきものが
ついてる(笑)。タイ人のおばさんが足元から見あげてキャハキャハいって大笑いしてた。
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おお、ななな何ですかこれは。女二人で男一人を取り合い?地獄に堕ちても三角関係?
しかしさっきのピーもそうだが、タイでは地獄に堕ちるとベロが長くなるのか?
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こっちじゃ亡者どもが火に炙られてます。炙られてるからちゃんと黒くコゲてます。
その上にさらにヤリで刺されというデュアル刑罰、地獄の二重苦。しかし亡者さんたち、
黒くコゲても刺されればちゃんと赤い血が流れるんだからいつまでもミズミズしいです。
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さぁいよいよ本格的地獄エリアに入ってきたみたいだぜ。
何といってもこれが見たくてここまで来たんだ、文句あっかくぬやろう。たくさん写真も撮ったから
じっくりとご紹介してやろうじゃねぇか、タイ人が想像&造形した阿鼻叫喚の地獄絵図ってやつを。

もっとも、これまで見ただけでもその地獄絵図とやらがどういうカンジのものかは
大体ご想像がつくと思うが(笑)。


 

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# by tohoiwanya | 2017-04-05 00:25 | 2015.09 東南アジア旅行 | Comments(0)
2017年 04月 03日

すごすぎるワット・ムアン 【巨大すぎる大仏編】

タイの田舎の、ド不便な場所にあるワット・ムアン。
そんなお寺が参拝客を引きつける理由があるとすれば、なんといってもこの巨大すぎる大仏だ。

これはホントーーーにデカいんだよ。「デカい」以外に形容しようがないブツなのだ。
バイクタクシーの運転手が途中でこの大仏を指さして「ホラ見えたあれだ」って教えてくれたけど、
教えてもらった地点からお寺に到着するまでけっこう時間がかかった。周りに何もないから
すごく遠くからでもすごく大きく見えるのだ(下の写真はタイ国政府観光庁から拝借)。
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ワット・ムアンに3つある珍妙物件の中でも、“途方もなさ”では随一のこの巨大すぎる大仏。
調べたところでは高さ93m、幅62m。ちなみに東大寺の大仏が台座を入れて高さが約18mだぜ?
奈良の大仏を5つ重ねた高さっつうんだから腰が抜ける。もちろんタイ最大。恐れ入りやした。
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まさにスゴすぎ物件と言うにふさわしいスゴすぎさ加減。これは見たくなるでしょ~? 
深く感動しながらどんどん近づいていく。ほら、巨大さが伝わってきた?え?わかんない?
まぁバックが真っ青な空だけで比較対象物がないからなぁ。
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これならどうだ?まだダメ?
いい方法がある。この超巨大大仏、座禅座りした自分の右足のスネのあたりに右手を置いて、
ダラッと手を垂らしてるじゃん?彼の右手に注目していただきたい。
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さらに近づく。この右手ね。この巨大そうな右手がどのくらい巨大なのかというと・・・
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このくらい巨大なのだ。ここに来た参拝者はみんなこの右手のツメを触って有り難い
ご利益をいただくわけで、そのための台まである。一種のパワースポットなのである。
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このスゴすぎ物件を見に、はるばるここまで来たんだ。イ課長もご利益をいただこう。
しかし事前に説明されなきゃ、これが巨大すぎる大仏の指のツメだとわかる人なんて
世界に一人もいないよな。
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この角度から見た大仏さまの姿はこんな感じ。一体何の前衛建築ですか。
全身金色だけど金箔貼ったわけじゃなく、おそらく金色の塗装だな、これは。
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せっかく来たんだ。大仏を一周してみよう(そんなことする人は誰もいなかった)。
右ヒジにはちゃんとツッカイ棒がカマしてあります。これをはずしたら大仏様の右腕は
自重で肩からモゲて崩落するのかもしれない(笑)。
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これが背中。いやもう何と言っていいんだか・・・。
なぜか小窓が二つある。何のためにある窓か?そんなことはもうどうでもいいよ。
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左側までまわってきた。さっきあのホトケ様の右手の指のツメを触ったのが、なんだか
遠い昔のことのように思える(笑)。
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そのあたりからホトケ様の顔を見上げるとこんな感じに見える。うーーーむ・・・。
相変わらず望遠で撮った写真じゃ伝わらないと思うけど、とにかく「参りました」と言うしか
ないような、ヒュージでトレメンダスな大仏様なのである。
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ちょっと離れたところから。うーむ・・・ここまでスゴすぎるとウナるしかない。
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フツーの観光客ならまず行かない、不便なところにあるタイ最大のスゴすぎる大仏。
いやー感動いたしましたですよ。由緒ある格調高きお寺じゃ絶対味わえない種類の感動だ(笑)。
スゴすぎるデカさでアッと言わせることだけを追求した、まさにスゴすぎスピリットの精華。
素晴らしいではないか。巨大すぎる大仏を見られてイ課長の気分も高揚してきたぞ。

さぁそしていよいよ次回はワット・ムアンが誇る珍物件その3をご紹介するぞ。
ついに真打ち登場。イ課長が最も見たかったものがこの「その3」なのだ。
この時はイ課長もけっこうワクワクしたよ。というわけで、待て次号。


 

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# by tohoiwanya | 2017-04-03 00:05 | 2015.09 東南アジア旅行 | Comments(2)