2017年 03月 01日

カンタベリー大聖堂 その①

何しろ「その①」だからね。続き物になることは約束されている。覚悟してお読みいただきたい(笑)。

久しぶりに入る欧州ゴシック大聖堂。うーんワクワクするぜ。
こういう大聖堂って入口は西向きで、上から見た場合十字架の根元の方から入る形になる。もっとも
カンタベリー大聖堂の場合、増築を繰り返したせいか、上から見てもキチンとした十字架型には
なってない。下の平面図でいうと右端が入り口ね。
f0189467_01031319.jpg
 
巨大聖堂に入ったら、誰もが最初にやるのは「うわー・・・」とのけぞって天井を見上げることだ。
もちろんイ課長たちもまず上を見上げて、背中と首をそらせるエクササイズ(笑)。
f0189467_01020681.jpg
 
うーーむ・・・この天井が英国ゴシック大聖堂の非常に大きな特徴の一つなのだ。
とにかく装飾的なんだよ。一つの柱から9本ものアーチが分岐して天井で複雑にからまりあい、
さらに細かい模様がくっついてる。
f0189467_01020638.jpg
   
下の写真は2009年に行ったフランスのアミアン大聖堂の天井。横断アーチと交差アーチを
交互に組み合わせたリブ・ヴォールト。デコラティブなカンタベリー大聖堂の天井に比べると
シンプルで、その分力強い感じがする。
f0189467_021272.jpg
 
実はカンタベリー大聖堂のこの天井なんてマシな方で、英国にはもっともっと装飾過剰な
扇形ヴォールトの大聖堂がワンサカある。明らかに英国独特、ミョーな方向に異常発達を遂げた
建築技法といえるだろう(下はハリー・ポッターの映画ロケにも使われたグロスター大聖堂
回廊の天井。写真はWikipediaから拝借)。
f0189467_10573211.jpg
 
この「異様にデコラティブな天井」は英国ゴシックにもう一つの特徴を与えている。
それは天井高がフランスのものほど高くないってこと。フランスで見たアミアンランスなんかは
あからさまに身廊の天井高を競い合ってたけど、英国は「せっかくキレイに天井を飾ったんだから、
高すぎて見えないんじゃもったいない」ってんで、天井高もやや抑え気味なんだと。
こういう建築思想の違いって興味深くて面白いねぇ。
f0189467_01165204.jpg
 
ううむ、天井の話だけで長くなってしまった。先に進もう。
カンタベリー大聖堂、とにかくバカでかいから、身廊と交差廊との“交差点”に行くまで
けっこう歩く。とりあえずその“交差点”まで行ってみよう。いわば大聖堂のヘソ。

そこまで来て再び背中と首のエクササイズ(笑)。うっひゃーーー!こりゃすげぇ。
まさに扇形ヴォールトがひしめきあう華麗すぎる装飾。
f0189467_01021533.jpg
 
すごいねこりゃ・・。ちょうどここが大聖堂の真ん中にあたる部分で、この華麗な装飾天井の上に
一番高い塔がそびえたってるんだと。いやぁ英国ゴシック、すごいっすね。
f0189467_01021493.jpg
 
交差廊を越えると十字架のアタマの部分にあたる内陣。これがまた長いんだ。
興味深いのは、こっちの天井はさっき見た外陣よりシンプルで、フランス・ゴシック風の
横断リブ+交差リブ型に近い。なんで?
f0189467_01090025.jpg
 
思うに、建築年代の差によるんじゃないか?今いる交差廊よりコッチ側が先に建てられて、
後からアッチ側が建てられたと。大体こういうのは後に作られた方がより装飾に凝るはず。
そうじゃないかと思うんだがなぁ。
f0189467_01022419.jpg
 
いやー久しぶりのゴシック大聖堂。この時は正直言ってイ課長は軽く興奮してたよ。
このカンタベリー大聖堂、中庭に面した外の回廊の天井がまたスゴいんだよ。ほら。
f0189467_01022458.jpg
 
一本の柱から何本のリブが枝分かれしてるか数える気にもなれない(笑)。
この回廊みたいに、天井が低くてよく見える所ほど凝りに凝った装飾をほどこすというところが
英国ゴシックらしいと言うべきだろう。
f0189467_01022489.jpg
 
聖堂とくっついてる参事会会議場の天井がまたすさまじい。ほら。
f0189467_01023052.jpg
 
同じドーム型天井でもこれまで見たリブ・ヴォールトとは違う構造、しかしスゴい装飾は共通。
それにしてもこうやって室内で高い天井をズームで撮っても全く手ブレしないカシオのデジカメの
手ブレ補正機能にも感心しましたですよ。
f0189467_01023097.jpg
 
あああ・・・結局本日の記事は「天井特集」になっちまった(笑)。
まぁいいのだ。カンタベリー大聖堂の写真はまだいっぱいあるし、書くべきことも残ってる。
フランスの時は「ひとつの大聖堂で3記事」くらい書いてたけど、今回もそのくらいの勢いで
次回に続くのである。


 

[PR]

# by tohoiwanya | 2017-03-01 00:14 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(2)
2017年 02月 27日

カンタベリーに行ってみよう

だんだん英国ネタの出現頻度が高まってきた。タイのネタがあと少し残ってるけど、
それが終わればあとは全部英国ネタになるから、そろそろ英国の長編ネタに取りかかろう。
というわけで、カンタベリーの話なのである。

カンタベリー。地名だけはご存知の方が多いはずだ。まず有名な大聖堂がある。
英国国教会で一番格の高い、いわば総本山で、そこの一番エラい人がカンタベリー大司教。
有名な中世文学「カンタベリー物語」なんていうのもあった。

・・と、イ課長がカンタベリーについて知ってることといえばこの程度(笑)。とにかく中世から
大聖堂を中心に栄えたいわば門前町で、今も中世の面影を残す町らしい。一応「マイルドな
ゴシック建築オタク」のイ課長だから、何はともあれカンタベリー大聖堂は見たかった。
カンタベリー訪問はトホ妻も異論なしだったから二人で行ったのである。

元々ゴシック教会建築って、極めて特化した目的のために発達した一種の“異常建築”だけど
写真なんかで見ると英国ゴシックってその“異常度”がフランスなんかより一段と高そうなんだよね。
中世の香り残す町・カンタベリーで英国随一と言われる大聖堂を拝ませてもらおうじゃないの。

というわけで、イ課長&トホ妻はビクトリア駅から8:34発のカンタベリー行き列車に乗った。
カンタベリー西駅着予定は10:19だから、ロンドンから1時間45分の英国・鉄道の旅。
切符予約ではホトホト苦労したけど乗ってる分には快適(笑)。
f0189467_14212169.jpg
 
で、着きました西駅。カンタベリーには東駅と西駅とがあって、どっちも町の中心から少し離れてる。
ロンドンからカンタベリーに行く列車は東西どっちの駅に行くのも同じくらい本数があり、
ロンドンに戻る列車もやはり同じくらい本数がある。要するにどっちでもいいのだ。
f0189467_14212177.jpg
 
西駅を出てしばらく歩くと、おおおっ、早くも中世ムードたっぷりの門が旅行者を迎えてくれる。
門の中は現在は道路になってるけど、この狭さだから1車線分しか幅がなくて、反対車線は門を
ウネッと迂回してる。昔は人間と、せいぜい馬車くらいしか通らなかった門だろうからねぇ。
f0189467_14212806.jpg
f0189467_14212838.jpg
 
町の中心、すなわち大聖堂がある方向に歩くにつれ、人通りも増えて賑やかになる。
観光客だらけというわけではなく、地元の人たちもくり出すショッピング街って感じだ。
f0189467_14213490.jpg
 
うおーーいい感じの風景。
フランスのノルマンディー地方なんかと同じく、英国南部にもこういう木組みの家が多いんだね。
窓からシェイクスピアがひょいと顔をのぞかせてもおかしくない中世ムード。
f0189467_14214184.jpg
 
これは1575年からある家みたいで(小さくて読みづらいが)エリザベスさんのGUEST CHAMBERSって
書いてあるから、当時はおそらく巡礼者用の旅籠だったに違いない。こういう旅籠に同宿した巡礼者が
お互いに持ち寄った話を集めたものって設定で「カンタベリー物語」は書かれてる(読んでないが)。
f0189467_14214182.jpg
 
おっとー見えてきました。路地の向こうに見えるツンツン尖り建造物。
あれこそ名高きカンタベリー大聖堂に違いない。ホントに町の中心にあるんだね。
f0189467_14214292.jpg
 
うーーーむ・・・何ともご立派かつ壮大なお姿。
ここに来るまでは古い木組みの家が並ぶ狭い道で、いかにも中世風の面影があったけど、
この大聖堂の周りはかなり広い敷地が整備されているようだ。
f0189467_14215806.jpg
f0189467_14215855.jpg
 
さて、それではいよいよカンタベリー大聖堂の中に入ってみましょうかね。
ここんとこ東南アジア旅行が続いたから、久しぶりの欧州ゴシック大聖堂見学だ。
というわけで、当然のごとく次回につづくのである。

 
 

[PR]

# by tohoiwanya | 2017-02-27 00:02 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(4)
2017年 02月 24日

バンコクで飲み食いしたものたち

ドライタイムの話をしたついでに、まだブログで書いてなかったバンコクの
飲み物・食い物系写真をここでまとめてご紹介しよう。

①米のメシ
バンコクじゃ連日連夜タイラーメンのクイッティアオばーーっかり食ったって前に書いた
でも一度だけ米のメシも食った。入ったのは「ひと皿お好み食堂」とでも言うべき店。
要するに皿のゴハンの上に客が指定したオカズを何種類か乗っけてくれるわけ。
こういうの、昔シンガポール出張ン時も食った

この方式が優れているのはオカズの名前を全く知らなくても指さし注文できるということで、
イ課長は黄色いカレー炒めみたいなの(左)、何かの肉野菜炒め(右)、青菜の炒め(中央)の
三つをチョイスした。何となく濃緑野菜が不足してるような気がしたからね。旅行中でもちゃんと
栄養には気をつけているのである(笑)。もちろん味もおいしかったよ。
f0189467_13473768.jpg
 
残念なのはオカズが冷えてたことかな。冷えても美味しいオカズではあるんだろうけど、
ホカホカごはんにアツアツおかずで食いたかったなぁ。でも店のお姉さんは明るくて愛想よかったし、
値段も安い(メシ+オカズ3種で60バーツ=約180円。メシ30バーツ、オカズ1品につき10バーツ×3か?)。
ここはいい店だったよ。場所はスクンビット・ソイ23のどこか(忘れた)。
f0189467_13473702.jpg
 
②ざくろジュース
これも前に書いたことがあるよね。たしか2013年にバンコクで初めて見て、あ、飲んでみたいと
思い続けて数年、今回やっと飲めたぜ。
f0189467_13474557.jpg
 
f0189467_13474490.jpg
 
1本頼むと、ちゃんと氷で冷やしておいたものをくれる。
色が濃いから味もドロリと濃厚なものを想像してたんだけど、意外にサラリとしてやさしい甘さ。
ザクロってジュースであれ実のままであれ、これまで食ったことなかったけど、こういう味なんだねー。
やっと飲めたから余は満足ぢゃ。ちなみに値段は1本40バーツ、約120円でした。

③ナゾのスイカ緑茶
先日も載せたこの写真。
写真左奥の方に何やら赤い液体の入ったペットボトルが2本写ってる。
f0189467_13475143.jpg
 
これ、一応「スイカ緑茶」。って書いてあるんだよね、しかも日本語で。
おなじみ日本テイスト満載のタイ食品。しかしスイカ味の緑茶ってアータ・・。
だいたい色赤いやん。緑茶ちゃうやん。
f0189467_13475197.jpg
 
味はねぇ・・まぁ「お茶の味30%、スイカジュースの味70%」って感じかなぁ?
日本人なら誰もが「お茶じゃないよ、これは」と思うはずだ。とーころが「ほのかな渋味のある
甘さを抑えたスイカジュース」と思って飲むと、何だか知らんがやたら美味いんだ(笑)。
汗かいてノド渇いた時なんてゴクゴク飲めちゃう。
 
この時は1本買ったらなぜかもう1本オマケにくれたから2本写ってる。
ホテルの冷蔵庫で冷やしておいて、暑い外から戻って冷えたの飲むと美味かったぁ~~。
日本でも売り出してくんないかなぁ?夏は売れると思うよ?

④ホテル夜食用ホットサンド
夜、ちょっと腹が減って、何か温かいもの食いながらビール飲んで寝たいなぁ・・なんて時に
よくこれを買った。一種のホットサンドイッチ。この写真も前回記事に載せたね。なぜかリラックマ印。
f0189467_17340204.jpg
 
コンビニで買うと、その場で専用プレートにはさんでしばらく加熱してくれる。
ホテルの部屋まで戻ってもまだ温かくて、これまた美味しい。冷房の効いたホテルで
ホノカに暖かいホットサンドと冷えたビール。これがイイんですよダンナ。 
f0189467_13475770.jpg
 
セブンイレブンかファミリーマートか、どっちだか忘れたけど、とにかくどっちかで
売ってた商品だった。これも日本で売ってほしいと思ったモノの一つだ。
 
⑤空港のカレー揚げパン(?)
中に小さいウィンナーが入ってる(たぶん)揚げパンで、ピリ辛パウダーがふりかけてある。
空港でビール飲みたいから、ツマミがわりに買ったんだけど、辛くてビールが進んで、
もう1本飲みたくなって困った(笑)。でも空港のビールは高いからガマンした。
(どうせ飛行機乗りゃ、ドリンクサービスでビール飲めるし)
f0189467_13475824.jpg
 
というわけで、バンコクで食ったタイラーメン以外のもののご紹介でした。
イ課長のバンコク食生活が非常にプアなものであることがよくわかる記事でしたね(笑)。


 

[PR]

# by tohoiwanya | 2017-02-24 00:05 | 2015.09 東南アジア旅行 | Comments(6)
2017年 02月 22日

タイのドライタイム

以前、インド出張でビールの入手に苦労し、その上ドライデーなんてものが存在したことで
悲惨なビール生活を送ったという話を書いたことがある。

ドライデーって別にインドだけの専売特許というわけでもなくて、タイでも選挙の時とかは
酒類販売が禁止されるってことをANAの機内落語放送で立川志の輔師匠が言ってた(笑)。
要するにタイでも酒が買えない時はあるらしい。

でもイ課長は過去にタイでビールを買った回数は数えきれないけど、そんな事態には一度も
遭遇したことはない。ビールは重くてまとめ買いできないから日に2度、3度と買うことも
あったけど、コンビニ行きゃいつでも買えた。
(下の写真はバンコクのある午後の買い物一式。ビール以外にもいろいろあるから重くて・・)
f0189467_13475143.jpg
 
ところがだよ。
チェンマイ滞在中、コンビニでいつものように缶ビールを買おうとしてイ課長は驚いた。
ビールが並んだ冷蔵庫のところにこんな断り書きがあったからだ。
f0189467_17340306.jpg
 
ええ~?14時から17時までは缶ビール買えないだとぉ?
日単位のドライデーじゃなく、時間単位のドライタイムってか?こんなの知らねぇぞ?!
てっきり最近できた規制だと思って後で調べたら、実はずっと前からあるみたいなんだよ。
マジっすか?

にわかには信じ難いこのジジツ。
午後の最も暑い14時から17時、過去にタイでビール買うことが一度もなかったなんてトーテー
考えられない。ちょうど昼間の観光から戻ってホテルで一休みってことが多い時間帯だしね。
その帰りがけにビールを買うのは毎日のことと言っていい。絶対買ってたはずなんだが。

実はザル法?いや、そうでもないみたいなんだコレが。酒の販売店は売上データを当局に
調べられることもあるらしくて、そのデータには販売時刻も記録されてる。もし禁止時間に
売ったことがバレたら大変だから店側も厳格にやってるらしいんだよね。そうだとすると、
過去一度も引っかからなかったことがますます信じ難いんだが・・。
f0189467_17340204.jpg
 
昔からあったそうだけど、イ課長は2015年に初めて知ったタイのドライタイム規制。
もちろんチェンマイだけじゃなくバンコクのコンビニでも同じ規制が適用されている。
そりゃそうだよなぁ。
f0189467_00485053.jpg
 
運命の皮肉というやつか、はたまた残酷な神の配剤か。
ドライタイム規制があることを知らずにいた間は一度も引っかからなかったイ課長が、
この規制の存在を知ったとたん、バンコクで引っかかってしまった(笑)。
寝酒用のビールが足りないな、と思って夜遅くコンビニ行ったらちょうど0時回った直後。
例の張り紙を見てスゴスゴ引き返しましたよ。

今後タイに行ったらこのドライタイム規制には注意せんといかん。
しかし何度もいうけど東南アジアじゃ「日々是ビール買い」のような毎日を送るイ課長が
タイのドライタイム規制に気づかなかったことがドウしても信じられない。

暑いタイに行けば誰しも冷えたシンハーやチャーンをぐいっと飲みたいだろうから、
その楽しみのためにも、タイではドライタイムにご留意いただきたいのである。
しかしさぁ・・深夜の販売ストップはわからぬでもないけど、午後の3時間だけ
酒の販売を禁止する意味って何かあるんだろうか?


 

[PR]

# by tohoiwanya | 2017-02-22 00:10 | 2015.09 東南アジア旅行 | Comments(2)
2017年 02月 20日

ロンドンでニンジャさせられる夫婦

ロイヤルフェスティバルホールに関連してもう一つ書き残しておきたいことがある。
極めてバカバカしい内容の記事であることは初めにお断わりしておく(笑)。

このホールでベートーヴェンを聞いたのは前回書いたように2016年6月23日木曜日。
例の国民投票のあったこの日、ロンドンは朝から雨だった。

ベイズウォーターの地下鉄が2路線とも停まってて、雨の中クィーンズ・ゲート駅まで歩いたりして
あまり素敵じゃない一日の幕開けだ。この「雨だった」ということが重要な伏線。
f0189467_17055200.jpg
 
幸い、バスツアーでストーンヘンジを見に行く頃には雨もあがった。しかしその間ロンドンじゃ
けっこう雨が降り続いてたのかもしれない。しかしいずれにしてもイ課長たちがロンドンに
戻った頃には雨はあがってたんだよ。

いったんホテルに戻って一休み、夕方再び地下鉄に乗ってロイヤル・フェスティバルホールに
向かったわけだ。地下鉄を降りたのはおなじみウォータールー駅。
 
この写真を見るとわかるように、ウォータールー駅からロイヤル・フェスティバルホールまでは
線路の下をもぐったり広い道路を渡ったりしなきゃいけないようで、わかりやすくはない。
でも距離的には近いから問題あるまい。
f0189467_00525904.jpg
 
地下鉄を降りて地上に出て、方向的にはコッチだという方向に歩き始めた。
で、上の写真だと線路の下か、どこかの高架道路の下か、とにかく地下道みたいな
場所を歩いて明るい向こう側に出た。もうホールは近いはずだ。

だが、そこでイ課長とトホ妻は立ちすくんだ。
低い所に雨水がたまってて、まるで池だ。どうやって向こう側に行けというのか。
下の写真は実はこの池を“越えたあと”に撮った写真なので、実際には我々はこの巨大水たまりの
向こう側で途方に暮れたんだと思ってほしい。何なんだこれわーーー!!拙劣な設計のせいで
あたりの雨水が全部ここに貯まってるんだよな。雨のたびに毎回こうなってるんだと思われる。
何でこんなひでぇ冠水する地下道作るかなぁーイギリスじん!!
f0189467_17055202.jpg
 
別に大してオシャレしてたわけじゃないけど、下半身ビショ濡れで音楽会行くのはイヤだ。
しょうがないからバックして他の道を探すか?めんどくせぇなぁ・・・そう思ってたら、
イギリス人兄ちゃんがイ課長たちと同じように地下道から歩いてきて、同じように池に直面し、
同じように立ちすくんだ。

すると彼はどうしたか?一瞬迷った彼は意を決したように金網に取りついた。
上の写真だと左側に見える金網だ。これにつかまってブロック塀伝いにカニ歩きして
池を越えようということらしい。

すると、あろうことかトホ妻も「よし」と言い残し、先行するお兄ちゃんを追うように
金網にしがみつくではないか。オレたちも金網カニ歩きやるのぉ?!

ロンドンの地下道設計技術にも呆れるが、トホ妻にもちょっと呆れる(笑)。
普通なら亭主が「よし金網につかまって行くべ」って提案してもオクサンが「えー?やだー」って
言うケースが多いのでは?それを自分から率先して行くとは。イ課長のようなバカ男の妻を
25年間務めた稀有な女ならではと言うべきか。

しょうがない。オレも行こう。だがその前にこの記念?すべき現場写真を撮っておかねば、と
考える程度にはイ課長は冷静だった(笑)。先で金網カニ歩きしてるのが例の地元兄ちゃんね。
f0189467_17055214.jpg
 
この“金網忍者方式”はそれほど体力も技術も必要としないから、いいアイディアであるのは
間違いない。イ課長もカニ歩きでほどなく向こう側に渡ることが出来た。

しかし地元民の誰もがこの方法をとるのかというと、違うんだねぇ。
イ課長が金網忍者してるころ、反対から来た作業着っぽいもの着たオッサンはヤケクソのように
水たまりにバシャバシャ入って行った。ズボンも靴も靴下も全てズブ濡れになったのは間違いない。
しかし「金網忍者・カニ歩きの術」より濡れる方を選択したわけだ、彼は。

こうして無事水たまりを越えたトホ妻&イ課長は、たった今自分たちが征服?した
巨大水たまりの記念写真(上の写真ネ)を撮り、勝利の達成感に浸りながら(笑)、
ロイヤル・フェスティバルホールに向かったというわけ。地面がけっこう濡れてるから
この辺はついさっきまで雨降ってたのかも。
f0189467_17104688.jpg
 
しかしこの時雨がやんでたのはこの上ない幸運だった。
もし降ってる最中だったら、片手で傘を持ったまま金網忍者なんて不可能だから、
バックして別のルートを捜すか、濡れて行くしかなかった。まったく冗談じゃねぇぜ。

ロンドンで雨が降った日にロイヤル・フェスティバルホールに行く時はですね、
テムズ川対岸のチャリング・クロス駅で降り、橋を渡るルートをお勧めしたい。
ウォータール駅から歩こうとすると、巨大池があなたを待っている可能性が高い。
ロンドン行ってニンジャなんてやりたくないでしょう?(笑)


 

[PR]

# by tohoiwanya | 2017-02-20 00:29 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(2)
2017年 02月 18日

ロイヤル・フェスティバルホールに行く

時々はさまるロンドンネタ。今日はクラシック音楽ネタだ。久しぶりだなぁ・・

欧州の大都市に行けば、夜はやっぱ音楽・シアター系の娯楽を楽しみたい。
ロンドンなら限られた旅行日程の間でもオペラや音楽会に行くチャンスは多いわけで、
ちょうど滞在中にフィルハーモニア管弦楽団の演奏会があった。イイネ。

チケットは日本からネット予約した。予約に成功するとこんな感じのPDFが送られてくるから
印刷して持参すればいい。ちなみに、鉄道と違って英国の音楽会チケットのネット予約では
大きなトラブルがなかったことは一応書いておく必要があるだろう(笑)。
f0189467_15510103.jpg
 
チケット代は27£。当時のレートだと4,500円弱ってとこかな。チケットのファイルが
残ってるといろいろ確認できて便利だね。交通博物館のチケット代はバカ高いと思ったけど、
このチケット代は(LEVEL6って書いてあるくらいで、かなり上階の席ではあったが)
まぁリーズナブルじゃないか?

ロンドンでは過去にロイヤル・アルバートとか、ナショナル・オペラとかには行ったけど
ロイヤル・フェスティバルホールに行くのは初めてだ。有名なこのホールはテムズ川の
川っぺりに建てられているのである。
f0189467_15554328.jpg
 
地上階に足を踏み入れると、こんな感じで人がワイワイいて、ドコがナニやらさっぱりわからん。
チケットに「Blue Side」って書いてあるから、青い表示のある方に行くしかない。
この後エレベーターで何フロアか昇って正しい入場口にたどりついた。
f0189467_15554424.jpg
 
さて客席を見てみよう。おおおーーーさすがに立派だねー。
ロイヤル・フェスティバルホールって舞台の向こうにも客席があるタイプだったんだ。
f0189467_15565781.jpg
f0189467_15565717.jpg
 
昔風のオペラ劇場なんかだと間仕切りをはさんでボックス席がぐるーーッと並んでるけど
ここはこうやってボックス席が壁から飛び出した形になってる。わりとモダンな客席だ。
f0189467_15575793.jpg
 
当然ロイヤル・ボックスもある。
この日は王族は誰も来てなかったけどね。どうせならキャサリンとか見たかった(笑)。
f0189467_15565703.jpg
 
この日の演目は最初・・何だったかな?その後ベートーヴェンのP協奏曲4番、最後は
やはりベートーヴェンの「田園」という構成。客席はやはりご年配の方々が多かった。
f0189467_16003147.jpg
 
実はこのコンサートに行った日は、例のEU離脱国民投票の、まさに投票日だったんだよ。
あのオジさん・オバさんたち、ちゃんと投票済ませてたんだろうか?この時点では
まさか離脱になるたぁ、この人たちですら思ってなかっただろう。

休憩時間にテラスに出てみた。日の長い6月だから8時まわってもまだ夕方のように明るい。
f0189467_15575613.jpg
 
音楽会が終わる頃になると、それでもさすがに暗くなった。
夜景がキレイだからテムズ川の橋を徒歩で渡って、向こう岸の駅から帰ることにした。
橋からビッグ・ベンがよく見えたよ。やっぱロンドンの夜景はええのう~。
f0189467_15582758.jpg
 
思わずまた「London by night~♪」と夜の名曲選の世界に浸りながら散歩したくなったけど
トホ妻も一緒だし、そういうことはしません(笑)。対岸のチャリング・クロス駅から
地下鉄に乗ってまじめにホテルに帰ったのでした。昼間ストーン・ヘンジ見て疲れてたし。
f0189467_15582649.jpg
 
・・そして翌早朝、ホテルでBBCの開票速報を見てぶったまげることになるわけだ。
そう考えると、ロイヤル・フェスティバルホールに行ったあの夜は、人々のキモチとしては
「EU加盟国である英国」としての最後の夜だったわけで、感慨深いのう・・。


 

[PR]

# by tohoiwanya | 2017-02-18 01:11 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(2)