2017年 10月 16日

廃墟の中の廃墟・コーフ城をめぐる

本日の記事はいわば「コーフ城写真集」。
コメントより写真中心で構成したいと思う。

コーフ城って“現役”当時はこんな感じだったらしい。
たぶん11世紀に出来たはずだから、アンコール・ワットなんかよりちょっと古いことになる
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しかし現在の姿はこう。強者どもが夢のあと。
復元図だと手前の斜面にも城壁だの小塔だの階段だの、いろいろあったみたいだけど、今や
草だけになった斜面の一本道をひたすら登る。
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ゆるやかな丘に見えるけどけっこう高度があって、丘の上から入口を振り返るとこんな感じに見える。
向こうにあるのが町で、大多数の人はあの町のバス停で降りて歩いてくるはず。
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さて、それではいよいよ内部に入ってみよう。廃墟だから内も外もないんだが。

  おおっ・・・・
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      おおおおっ・・・・
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いやこれはすごい。事前に想像した通りの石造りの廃墟だといえばそれまでの話だが、
確かにその「廃墟っぷりのよさ」は素晴らしい。さすがは英国を代表する廃墟の中の廃墟。
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          うーーむ・・廃墟だ・・いいねー。
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構造物の内部に入れる部分もある。
床にたまった水に光が反射する・・・うう・・イ課長はこういう被写体に弱いのだ。
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最初のうちはイ課長とトホ妻は並んで歩いてたんだけど、二人ともだんだん廃墟に
魅了されて相手のことはどうでもよくなり(笑)、いつの間にかバラバラになってしまった。
ま、そんなに広大なところじゃないから迷子にはならない。

いやーーーしかしいいね、コーフ城は確かに大した廃墟だ。ここには廃墟の美がある。
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元々は立派な城が今こういう廃墟になったからには、本来なら地面の上に崩れた石材が
ゴロゴロしてていいはずだ。しかしそういうのは全然ない。下は草だけ。おそらく
崩れた石材は片付けたんじゃなく、長い年月の間に持ち去られ、別に石造りの建物に
流用されたんじゃないだろうか(ローマ時代の遺跡にはそういうのが多いらしい)。

さっきも言ったようにそんなに広大な遺跡じゃない。
しかしけっこう長い間ここにいたと思う。同じようなところをグルグル回りながら
その「廃墟っぷりのよさ」を心の中で賞賛し続けた。
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ここにはウィリアム征服王にまつわる歴史もいろいろあるんだろう。
しかしそういう歴史背景を調べようという気にはあまりならない。
何の音も聞こえない静かな廃墟の中を一人さまようのがとにかく気持ちイイ。
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コーフ城、こういうところなんです。いいでしょ〜??
ロンドンから日帰り可能。有名観光地というほど有名なスポットじゃないけど、
廃墟マニアにはたまらないと思うよ。トホ妻なんて恍惚としてさまよってたからね(笑)。

 
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# by tohoiwanya | 2017-10-16 00:51 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(0)
2017年 10月 13日

コーフ城への道のり その2

さて、雨がそぼ降るプールの駅に降り立ったら、次にすべきことはバス発着場の確認だ。
駅の近くに大きなショッピングモールがあって、その一番奥の方にバスターミナルがあることを
イ課長は事前に地図で確認していた。抜かりはないのである。

ははーここがそうね。バスだらけ。
行き先ごとにABC・・・という順に乗り場があり、コーフ城行きのバスはGという乗り場から出ることも
イ課長は事前に確認していた。抜かりはないのである。
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ほほうこれか。G。
40って数字の下にBreezerって書いてあって、Cofe Castleという文字も見える。間違いない。
この路線だけ、ブリーザー・バスという名称がなぜかついている。観光路線だからかな。
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しかしバスがくるまでまだ50分くらい時間がある。
実はこの日って雨が降ってやけに寒い日だったんだよ。Gジャンだけじゃ寒くてしょうがない。
そこでショッピングモールの中をウロつき、防寒用にネズミ色のパーカーを調達した。
なかなか有意義な50分間の過ご方であった(笑)。

やがてブリーザー・バスが来た。2階建てバスである。せっかくなら景色のいい2階の一番前に座ろう。
水滴でよく見えんが。
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バスは海っぺりの道をずーっと進み、やがて内陸部に入って行く。
大部分は田園風景だけど、時にはこんな小さな町を通過することもある。相変わらず水滴だらけ。
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さて、ここまではおおむね順調だが、問題は降りるバス停を間違えないことだ。
「つぎは甲府城 甲府城 イ課長歯科クリニックにおこしの方はこちらが便利です」なんて
親切なアナウンスはない。もう近いはずだが、どこで降りればいいのやら・・・。

バスドライバーの後ろで一生懸命前方の景色を確認する外人観光客であるワタス。
するとドライバーが「ナントカカントカ コーフキャッスル?」とイ課長に聞いてきた。
コーフ城で降りるのか?って感じの質問に聞こえたからイエスと答えると次で降りろという。

で、次で降りた。
バス停から丘の上をみると確かに廃墟らしきものが見える。しかしあそこまでどうやって行くのだ?
・・・もしかしたら降りるトコ間違えた?
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あとでわかったことだが、ドライバーはあの時たぶん「コーフ城の裏口から登るか?」みたいなことを
質問したんだと思う。で、ウンっていうから普通の観光客が降りる「表っかわ」のバス停ではなく、
一つ手前の「裏口登り口」で降ろしてくれたと思われる。

前回記事でも写真を載せた石碑。ここから斜面をずーーっとケモノ道が続いてる。
ははぁ、これを登っていけばいいんだな。だんだんわかってきたぞ。
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この裏登り口、途中なーーんにもないけど、静かで、誰もいなくて、実にイイ感じの道だった。
何もない斜面のケモノ道みたいなとこを、風の音だけを聞きながら廃墟を見に行く銀婚夫婦。
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振り返るとこんな感じ。写真右側に見える道路がバスが走ってきた幹線道路なのである。
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やがてこんな門が。
一瞬アセッたけど大丈夫。押せば開く(笑)。どんどん歩いていきましょう。
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じゃーん。着きました。入口です。
おそらくほとんどの観光客は一つ先の停留所で降り、町の中を通ってここに来るはず。
しかし誰もいない斜面の道を登るのもいいよーー?もしこれからコーフ城に行かれる方がいたら、
往路は裏道を使ってみることもぜひご検討いただきたい。
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上の写真、手前の方に橋が見える。
入場チケット売り場は確か橋のコッチ側にあり、橋を渡った先のトンネルのところが
チケットもぎり場所だった・・んじゃなかったかな?入場料がいくらか覚えてないけど
安くはなかったよ。たぶん10£くらいはしたと思う。

しかしさすがはキング・オブ・廃墟。廃墟の極北。廃墟の中の廃墟。
コーフ城は素晴らしいところだったよ。写真もたっぷり撮ってきた。
次回更新でじっくりご紹介いたしましょう。

 

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# by tohoiwanya | 2017-10-13 00:08 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(2)
2017年 10月 10日

コーフ城への道のり その1

ミャンマーからバンコクに話が飛んだと思ったら、今度はいきなり英国ネタ。
さすがに自分でもいかがなものかと思うけど、昨年の英国銀婚旅行で重要なネタが一つ残ってる。
いつまでも残しておけんから書く。一応前回記事とは「廃墟つながり」ということで・・・(笑)。

話は旅行前、トホ妻がある本で、英国の某廃墟に関する記述を読んだところから始まる。
ソコは「廃墟の中の廃墟」と言われるほどの、英国を代表する廃墟。まさにキング・オブ・廃墟。
廃墟好きのトホ妻はたちまち魅了され、「行きたい」と言い出した。今回の銀婚旅行は基本的に
ヤツの好み優先。たちまち交通手段検討から時刻表調べ、切符予約作業等々が全てイ課長の肩に。
何て献身的な夫。結婚生活が25年もったのはひとえに・・まぁそんなことはどうでもいい。

その「廃墟の中の廃墟」とはコーフ城というところなのである。

甲府城じゃありませんよ?コーフ城。コー・・だから甲府城じゃねぇっつってんだろッ!
漢字じゃなくカタカナで言えってぇの!(ムリ)

ここ、何でも征服王ウィリアムの頃に作られた城だそうで、今は完全なる廃墟。ただその廃墟っぷりが
あまりにも素敵すぎて、現在では英国ナショナルトラストが管理する立派な観光地になった。
写真を見ると確かに廃墟ムードたっぷりで良さそうなんだよ。
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調べてみると英国のドーセット州というところにあるようで、一応ロンドンから日帰りはできそうだ。
ロンドンから鉄道で2時間。乗るのは切符予約時に大トラブルをぶっコイてくれた南西鉄道。
南西鉄道でプールって駅まで行き、そこからさらにバスで約50分。ただしバスの便数は少ない。
メチャクチャ難しいわけでもないが、ラクでもない道のりってとこか。

コーフ城への行き方について詳しく書いたものなんて少ないから、ここでは詳しく書くぞ。
結局ロンドンからの往路のタイムスケジュールはこうなったのである。
08:35ロンドン・ウォータールー駅発 ⇒南西鉄道 ⇒ 10:36プール駅着
11:30プール駅発 ⇒ブリーザーバス ⇒ 12:19コーフ城着

バス待ちだナンだかんだで片道4時間近くかかる。
最初にコーフ城への行き方を調べた時、「プールからバスに乗って○○分」と書かれたものを読んで
どっかの市民プール前のバス停から乗るんだと勘違いし、「どこの町のプール?!」と思って
アセッたバカは私です。プールっていう地名なの。イギリス南岸、ポーツマスなんかと近い。
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というわけで2016年6月20日の月曜日、大廃墟観光のスタートはおなじみウォータールー駅。 
恨み重なるクソバカ鉄道会社・南西鉄道だからこそというべきか、乗車ン時もひどかったよー?
なかなか改札口がオープンしねぇで、発車ギリギリにようやくゲートオープン。
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当然改札口にはアセッた乗客が殺到だ。そこを何とか通り抜けて自分の乗るべき車両に向かって
歩いてる途中でもう発車のベル。ヲイこんなのアリか。改札開始から発車まで短すぎるってば!
最後に改札口を抜けた乗客が足の弱ったお年寄りだったら絶対乗り遅れてる。なんたるヒドさ。
南西鉄道社員は全員英国陸軍の射撃訓練の的となって、国家に奉仕して死ね。
(あれは鉄道会社じゃなく、駅側の運営のマズさだろうとは思うが)
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アホダラ南西鉄道だからさらに故障して遅延して脱線転覆事故起こして・・ということはなく、
一応ほぼ定刻通りにプールに到着。見てよこの景色。ドンヨリと曇る空、そぼ降る雨。
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何なのこの風景。まさに灰色の港町。「何て魅力なさそうなトコだろう」と思ったよ(笑)。
ま、行くのはコーフ城なわけでプールの町自体に用はないのだが。
 
だがここからコーフ城までの道のりはまだまだ長い。ここからバスでさらに50分。
当然、話は次回に続くのである。

 

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# by tohoiwanya | 2017-10-10 23:36 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(2)
2017年 10月 09日

バンコクの廃墟タワー

話がバンバン飛びまくったついでに、バンコクに飛ばしてしまおう。
日程ゴチャ混ぜの構成にしてしまえという書き手の悪意が伺える(笑)。

バンコクじゃ最後に身体壊したという忌まわしい記憶ばかり強くて、ミャンマーに比べると
ネタ数も圧倒的に少ないが、まぁそれでも多少はある。本日はその中から小ネタをご紹介しよう。

小ネタとは廃墟の話なのである。
バンコクの廃墟といえば、以前書いた「鯉が泳ぐ廃墟」が有名だが、もう一つ有名な
廃墟がある。その名をサトーン・ユニーク・タワー。別名幽霊タワーとも廃墟タワーとも言われる。
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この廃墟タワー、スカイトレインから船に乗り換えるサパーン・タクシン駅近くにある。
その駅なら過去何度も降りたことあるぜ?あそこにそんなモノがあったんだ。知らなかったなぁ。
というわけで、今回は船に乗り換える前に回り道して見学してみることにした。

スカイトレイン駅からも廃墟タワー全景がよく見える。1990年着工、1997年のアジア通貨危機で
工事が中断し、そのまま放置プレイ。だからもう「廃墟歴」は20年にもなるんだ。いまやバンコクを
代表する都市型廃墟で、世界の廃墟マニアの間でも有名になっちまった。
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どれ、せっかくだから近くまで行ってみよう。
これは廃墟タワーわきの路地。いやしかし暑い。汗ダラダラになりながらこんな廃墟を
わざわざ見学するオノレの物好きに呆れる(こんなことせず休んでいれば・・・シツコイ)。
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当然中に入れない。
外から見るしかないわけだが・・・うわー、こんなコリント式柱頭に飾られた円柱がある。
ずいぶん立派な建物だった・・・というか立派な建物になる予定だったんだなぁ。
計画では高級コンドミニアムになるはずだったそうで、地上49階、高さは185m。
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うわ、こんな警告文もあるぞ。侵入者は起訴するぞテメェ、とバンコク当局は言ってる。
これによると写真や動画撮影もダメっぽいねぇ。ってことはカメラを手にうろついてる
イ課長も起訴されるのか?・・なんとなくカメラをカバンの中にしまう(笑)。
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グルッと一周しても中には入れないし、外から眺めるだけじゃ大して面白くもない。
それに何よりクソ暑いから早々に引き揚げた。しかしかつてこの廃墟タワーは現在ほどキチンと
管理されてなくて、警備員にカネつかませると中に入ってテッペンまで登れたらしいんだよ。
だもんで、世界中から廃墟好き、高いトコ好き、バカ騒ぎ好き等々がこのタワーに殺到し、
エレベータがないから階段で上層階まで登り、クレイジーな写真や動画を撮って自慢した。
それがさらに世界のクレイジーな連中を引き付け、ますます有名になっちまった。
 


 
とうとうこの廃墟の中で自殺するガイジンまで現れるに至り、完全閉鎖されちまったらしい。
だから現在はこの廃墟タワーには入れない。仮に敷地内に何とか侵入したとしても
階段が途中閉鎖されてるから、高層階に行って下のような写真は撮るのはもうムリなようだ。
(下写真はガジェット通信掲載のもの)
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ちなみに、昔書いた「バンコクの鯉のいる廃墟」だけど、あっちの方も残念?なことに
2015年には廃墟の解体に向け、魚を全部網でつかまえた(約3,000匹)らしい。
だからあの鯉の池ももはや見られなくなってしまったようだ。
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世界に知られたバンコクの廃墟もこうして閉鎖されたり解体されたり・・・
廃墟マニアの方々には残念な話だけど、この廃墟タワーの方はガッチリ閉鎖はされたものの
解体のウワサは聞かない。だから外観だけなら今でも見られますです、はい。

  

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# by tohoiwanya | 2017-10-09 00:30 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(0)
2017年 10月 06日

バガンが世界遺産ではない理由

ヤンゴンからいきなりマンダレーに話が飛んだから、この際さらにバガンに飛ばしてしまおう。
いずれバガンの話はたんまりと書くわけだけど、本日は、まぁバガン遺跡の背景説明みたいな
感じかな。おなじみの「理由」シリーズ(笑)。

バガンについて詳しくご存知の方は少ないと思う。ここはカンボジアのアンコール遺跡、
インドネシアのボロブドゥールと並び、「世界三大仏教遺跡」とされている場所なのだ。
三つの中ではおそらく知名度という点では一番低いんだろうと思う。

バガン遺跡の最大の特徴は超巨大遺跡がドンとあるっていうんじゃなくて、広大なエリアに
散らばった大小様々な寺院仏塔群なのである。その数約3,000(昔はもっとあったらしい)。
緑の平原に無数の仏塔が林立するサマはまさにバガンだけが見せてくれる絶景・奇観で、
それはもう素晴らしかったですよ。
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見る者に圧倒的感動を与えてくれるバガンの大仏教遺跡。
だが意外なことに、ここは世界遺産に登録されていないのだ。

なんで?世界三大仏教遺跡の他の二つはとっくの昔に世界遺産だろ?
バガンだけ何でダメなのさ?ドコがいけねぇっていうんでいッ!両方見たイ課長が言うがな、
バガンはアンコール・ワットに勝るとも劣らねぇぞ?もしかしてヒネクレ軍事政権がユネスコに
申請してなかったとか?・・・いや、実は申請したけど却下されたらしいのだ。なぜなら・・

①あろうことか遺跡群の中にゴルフコースとか、展望タワーを作っちゃったから。
 これはイ課長も「ああ何てバカなことを」と思ったよ。ゴルフコースは高さがないから
 まだいいが、遠くにぽこっと建ってるのが見えちゃう展望タワーは最悪。これのせいで
 景観が損なわれてると言われたら反論できまい。地元の評判もよくないらしい。当然だ。


②遺跡の修復が「元の通り」じゃなく、近代的材料・工法でなされた部分があるから。
 これはさらに大きな問題らしい。遺跡自体の歴史的価値を損なう修復はマズいよ。
 ・・と言いたいところだが、もうすでに相当あちこちやっちまったらしいんだな。
 素人目にはわかりづらいけど、こんな風に赤いレンガ壁と装飾との継ぎ目がやけに
 不自然な箇所とか、「あれ?」と思うような修復がところどころ目についたのは確か。

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①はミャンマー軍事政権の悪行の一つといわれる。
ナチス並みに「何でも悪いことは軍事政権のせい」とされてるけど、かつて遺跡の周りに
びっしりある掘っ立て小屋を強制移住させてニューバガンの町を造り、遺跡を今あるように
キレイに整備したのも軍事政権らしい。功罪ともにあるといえるだろうけど、展望タワーは
罪の最たるものだとイ課長は思う。

バガン遺跡は他にもいろいろ災難に遭ってるんだよ。たとえば地震。1975年の地震では有名な
仏塔が倒壊したりしたし、2016年、つまり去年も大きな地震があって、かなり多くの仏塔に
被害があったらしい(写真は時事ドットコム)。去年そんな地震があったなんて知らんかったよ。
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ただ、軍事政権時代にズサンに進められた修復箇所(コンクリート使ってたり)が地震で
かなり壊れたおかげで、逆にチャンとした修復をやり直しやすくなったなんていう意見も
あるらしい。いろいろ複雑みたいなんだよ、バガン遺跡の修復に関する事情は。

イ課長の予想では、いずれユネスコとミャンマー政府の間で“落としどころ”の調整がつき
バガン仏教遺跡は世界遺産に登録されると思う。これだけの遺跡だもん。ユネスコにしたって
登録してあげたい気持ちはヤマヤマなのだが・・・じゃないかと思うんだよなぁ。
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ミャンマー政府との調整はずっと続いてて、最近ではタワーや修復の問題より、今後の
保存方針が焦点だという話も読んだ。ミャンマー政府は眺望を楽しめる場所を作るために
人工丘を作りたいとか何とか・・ねぇ、あの展望タワーで一度懲りてるんだからさぁ・・
なんか新しく作るのはやめなよ、もう。

バガンの仏塔の中には上に登れるところがいくつかある。シュエサンドー・パゴダなんかが
その代表なんだけど、最盛期には朝日や夕日を見るために千人(!)が登楼して危険だから
登らせないようにすべしという意見もあるらしい。せ、千人ってスゴすぎます。

幸いイ課長はガラ空きオフシーズンに行ったから、朝日鑑賞の観光客なんて100人もいなかった。
でもいずれバガンが世界遺産に登録され、観光客が押し寄せれば千人じゃきかなくなるかもしれん。
観光客が転落死なんてことも・・パゴダの上層部回廊って手すりないからねぇ。
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果たしてバガン遺跡は世界遺産に登録されるのか?昨年の地震のせいで、現在バガンの仏塔群は
あちこち修復真っ盛りだったけど、それはチャンとした修復方法でなされているのか?これからも
観光客はパゴダに登って朝日や夕日を鑑賞し続けることができるのか?さらに、今後人工丘なんて
ヘンなものが出来たりすることはないのか?バガン遺跡の今後については不安要素がつきない。

世界に二つとなき光景が広がる仏教遺跡・バガン。何度も言うがここは本当に素晴らしかった。
バガンが登録されていないことは世界遺産という制度の損失ではないか、とすら思う。
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と同時に、バガンにはあんまり新しくアレコレ作らないでほしいとも思うイ課長なのである。
危険だから登楼させるな問題とかもあるし、もしかすると、世界遺産に指定されて混む前に
早めに行って、仏塔の上からあの絶景を味わった方がいいのかもしれないスよ、バガン。
 
 

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# by tohoiwanya | 2017-10-06 00:01 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(0)
2017年 10月 04日

マンダレーの暗い夜

ヒンの話をしたら続けてヒンの話をしたくなった。ただし舞台は突然マンダレーに飛ぶ。

ミャンマーに限らず開発途上国は基本的に早寝早起きで、夜は早い。
ヤンゴンじゃ9時前なのにもう多くの商店が店じまい。おかげでイ課長はヤンゴンでは缶ビールや
食い物が買えず、とても悲しかった(笑)。「夜すぐ暗くなる」のはミャンマー第二の都市である
マンダレーでも似たようなものなんだけど、そのマンダレー最初の夜のこと。

マンダレー最初の夜は寝過ごしから始まった。
昼間バガンから長距離バスで移動し、その後ウーベイン橋を見に行き、ホテルに戻って
ちょっと昼寝して、起きたら夜の8時半。バンコクなら「夜はこれから」って時間だ。

だがここはバンコクじゃないの、マンダレーなの。
時計を見たイ課長はガバッと跳ね起きたよ。8時半じゃどこも店開いてないんじゃねぇか?
晩メシ食いはぐれたか?と思ってあわてて外に出たら・・うーん・・やっぱ町は暗い。
どっかに開いてるメシ屋ねぇかー?
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8時半なのにもう照明のついた店はあんまりない。メシ屋めし屋・・・・。
うろうろ徘徊したら、インドカレーの店がポツンと開いてた。カレーか・・ヒンはもうけっこう
何度も食ったから別のもの・・なんて言ってられん。この際メシを食うことが重要なのだ。
テーブルについてチキンカレーを注文。やれやれ、メシ食い損ねなくて済んだ・・。

ほどなくカレー・・というかヒンが運ばれてきた。うわーー品数多いねー。
ヒンを頼むとメシとカレー以外に漬け物やら何やらいろいろ出て来るのはわかってたけど、
この店は屋台じゃないせいか、品数が特に多い。
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まずこのトリがすごい。モモ肉ひとつ使ったくらいの量ある。これまで食ってきた
どのチキン・ヒンより圧倒的にボリュームある。周りが真っ赤なラー油っぽい状態なのは
インドめし屋といっても油たっぷり、地元「ヒン風」の味付けってことだろうな。
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こっちはカレースープ状のものと、野菜の和え物状のもの、カップには酸っぱいスープ。
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これもまた別の野菜和え物・・・っていうか葉っぱの和え物?
この葉っぱも食うのかい?
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メシはこの金属製の器にたっぷり入ってるからいくらでもお代わり可能。
さらに薄焼きナンみたいな煎餅状のものもある。豪華だなー。こうしてたくさんの品数の
食い物写真も撮り終わり、さぁ腹一杯食おうと思った次の瞬間・・
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                ばんッ!!と音がして・・



     ・・・停電になった(笑)。
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・・あの・・すいません・・まっくらで皿も見えないんスけど・・。
まさか写真撮ったところで晩飯はオアズケ?それはあまりに・・・

・・と思ってたら店の照明がついた。あーよかった。
しかし道の向こうはけっこう暗いな。もしかして、これは店の自家発電?
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とりあえず明かりがあるうちにと思って急いでメシを食った。美味しかった。
値段は4,000チャット(約360円)で、屋台の簡素なヒンより豪華な分、値段も少し高め。
ま、それでも360円だが。

ホテルまで暗い道を戻る。停電がまだ回復してないのか、それともマンダレーの夜が
もともと暗いのか・・・一番上の、停電前に撮った写真とあんまり差がない(笑)。
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念のために申し添えておくけど、ミャンマーの治安はいいから闇夜の一人歩きも全然
怖くありません。特に男ならね。しかし停電だとするとホテルも真っ暗なのかな?
冷房も止まってたら困るなぁ・・。

・・と思いつつ、ホテルのところまで来たら何やら巨大なハコが目についた。
ピンときた。これ、きっと自家発電機だよ。開発途上国の例に漏れずミャンマーも停電は珍しく
ないはずで、たぶんさっきのカレー屋もこのホテルも自家発電で停電対策してるんだな。
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思った通りホテルの中は普通に照明がついてて、エアコンも使えた。
あるいはこの時はもう停電が回復してたのかもしれんが特に確認はしなかった。
停電してようがしてまいが、マンダレーの夜が暗いことに変わりなさそうだし(笑)。

 

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# by tohoiwanya | 2017-10-04 00:03 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(0)