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2017年 06月 18日

夫婦間の相互補完的関係について

大聖堂の続きの前にもう一つ小ネタを。
何かの論文みたいな標題だが、内容はごくクダラナい記事であることを最初におことわしておく。

1991年3月に新婚旅行で訪れたロンドンを、2016年6月の銀婚旅行で再訪した今回。
ロンドンは91年当時とかなり変わったわけだけど、それ以上に変わったのは人間の方、
つまりトホ妻とイ課長の年齢と肉体だ(笑)。25年という年月はバカ夫婦の肉体をも
容赦なく衰えさせる。

旅先で最も重要な身体機能の一つは歩くことで、これだけは幸いなことに二人とも
まぁ何とかなってる。だが足腰以外となるとだいぶ怪しくなったのは否定できない。
たとえば脳機能の方で極めて重要な記憶力や認識能力はどうか?
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ロンドン到着早々、こんなことがあった。
空港からヒースロー・エクスプレスに乗ってパディントン駅に無事到着。あとはホテルまで
歩けばいいわけだが、その前にネット予約した鉄道切符の発券を済ませておきたかった。

カバンから予約確認書類を取り出し、機械にクレジットカード入れて所定のコードを入力・・
あれ、うまくいかない・・コードがおかしいんじゃないの?ヘンだな、ちょっとこれ持ってて。
もう一度・・あれ?またダメ。この機械壊れてんじゃねぇ?向こうの機械でやってみよう。

もう一度機械にクレジッ・・・・・あれ?て、定期入れは?
ねぇ定期入れどうした?さっき渡したよね?え?持ってない?いやだってさっきこれ持っててって・・
ええ?渡されてない?そんなヴァカな。だってオレのズボンのポケットにはないぜ?えええ?
も、もしかしてスラれた?えええええ??!!

真っ青になってズボンのポケットやらカバンやら地面やら探したけどないものはない。
ロンドン到着早々クレジットカード入り定期入れをスラれたわけ?うわーもう目の前真っ暗。
だが1分後に定期入れはイ課長の尻ポケットでも左右のポケットでもカバンでもなく、
太もものポケット(カーゴパンツだったのだ)から発見された。

そりゃね、確かに大事には至らなかったけどね、こういうことがあると「オレのアタマじゃもう
自力で海外旅行なんてムリなんじゃ・・」と悲観したくもなる。バカだバカだとは思っていたが、
ここまでバカだったのかオレわ!!ただでさえ乏しい自信をますます喪失するぜ。
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トホ妻はトホ妻でやはり衰えは隠せない。ヤツの場合、大きな問題になるのは「目」だな。
目が悪くなって(さらに、いちいちカバンからメガネを取り出すのが面倒で)、何か読む時は
イ課長を「自分の目代わり」にしたがる。亭主を盲導犬か読書用ルーペと思ってるらしい。

たとえばノドが乾いたから水がほしいとトホ妻がいう。
近くにあった店でボトル入りの水を買おうとするけど、水の種類っていっぱいあるじゃん?
するとこういうことになるのだ。

こっちは・・えー・・・スティルウォーターって書いてある。これは?・・何も書いてないな
この辺のヤツは?
これは・・・ああ、ガスって書いてある。ガス入り・・・こっちは・・うーん・・ガスかな?
これは?
えー?(めんど臭ぇなぁ) ・・うーん・・・書いてない・・わかんない
炭酸じゃないのが欲しいのよ、さっきアナタがスティルウォーターって言ったヤツ、どれ?
どれって・・その辺だったよ、自分で選びゃいいじゃん自分で飲むんだから!
読めないんだからしょうがないでしょ、どれ?さっきスティルウォーターっていったヤツ!!

といった具合に、初老夫婦の慈愛に満ちたやりとりがソコここで繰り返されることになる。

今回の銀婚旅行では大聖堂の日とかグリニッジ観光とか、イ課長の好みが優先された見学先も
多少あったけど、昔だったらそういう時トホ妻は別行動で自分の行きたいところに一人で行っただろう。
だが今回、トホ妻は旅行中すべてイ課長に帯同した。そうなった理由の一つは明らかにトホ妻の
「視力不安」にあると推察される。ブルーベリーでもバカ食いさせるか。
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トホ妻の視力問題に関してはイ課長が補完的機能を果たしているのは間違いない。
イ課長の記憶力(ないし行動認識力?)問題はトホ妻がいるおかげで助かってるというブブンは
今回はあまりなかったけど、過去にはある。

大昔にイスタンブールで、やはり定期入れ紛失(なぜオレはよくなくすのだ?)騒ぎになった時
「ベッドとベッドの間に落ちたのでは?」とトホ妻が指摘し、ベッドを動かしてみたらホントに
落ちてたなんてことがあったのだ。少なくとも探し物の能力についてはイ課長よりトホ妻の方が
高い(この能力、イ課長は病的に低い)。そして、イ課長はモノをよくなくす。そういう意味では
トホ妻もイ課長の「ダメな機能」を補完しているといえるだろう。

まぁ相互補完くらいだったらまだいい。「支え合う初老夫婦」と言っていえなくもない。
しかしこれが「相互看病する老夫婦」とか、「相互介護する後期高齢者夫婦」になると
もう海外旅行どころじゃない。ま、いずれはそうなるわけだが・・。

とりあえず当面の問題は8月の旅行だよ。
視力はまだ大丈夫だけど、よくモノをなくしたり、しまった場所を忘れちまう初老男の一人旅。
相互補完してくれる相手のいない旅。果たして無事に帰ってこられるのであろうか?

 

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by tohoiwanya | 2017-06-18 00:39 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(4)
2017年 01月 13日

ドイステープに登るには

さてだ。
激走ソンテウを降りた乗客たちは駐車場で一時解散・・といってもどうせ全員ドイステープに
行くに決まってんだけどさ。
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だがここでイ課長は間違えた。チェンマイに行こうが火星に行こうがバカはバカなのである。
ドイステープが駐車場からさらに高いところにあるっていうのは想像ついたんだけど、
どこからどうやって登るのかよくわかんなくて、ウロウロしちゃったんだよね。

これが登り口?いやこれはあの金色の巨大お坊さん像を見るための階段っぽいよな?人も少ないし。
じゃ、ドイステープに登る階段はどこなの?どうもよくわからない。
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しょうがないから、いかにもこれからドイステープに行くという風情の 欧米人の後をついてった。
すると彼らはまず入場券とケーブルカーのチケットを買ってるではないか。え?あ、そうなの?
何だかわかんないけど、登り方を知らないイ課長も同じようにチケットを2種類買ってついていく。
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ははー。これがケーブルカーね。なるほど。ふーむ。意外に近代的なんだねぇ。
オラまたてっきり、金毘羅様みたいに階段をヒイハアいいながら登るんだと思ってただに。
写真じゃ水平に(もしくは垂直に)見えるだろうけど、これ、実はナナメの斜坑なのだ。
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はーい。頂上に着きました。そんなに長い距離じゃなく、アッという間に着いた。
さて、これからいよいよキラビヤかなドイステープの本体に進撃するわけだが、どっから入るんだ?
上に行っても再びウロウロするバカ男。
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するとどうよ。ちゃんと地上からの階段あるじゃん!!
えーー?じゃナニ?さっきのケーブルカーはもしかして足腰の弱いジイサマ&バアサマ向け?
くぁー!みっともねぇ。そんなモノに乗るために20バーツも無駄遣いしちまったぜ。階段があるなら
徒歩で登ったのに!バカタレ!自分!(そこまで騒ぐなよ、60円なんだからさー)
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この階段の入口、どこにあったんだろ?気が付かなかったなぁ・・段数としちゃ大したことなさそう。
ルアンパバーンのプーシーの丘よりラクなんじゃないか?みなさん、ドイステープに行ったら
足腰の丈夫な方は階段でいきましょう。ケーブルカーで行くなんて達成感がなくてつまらん。

さて、階段見落としミスはいいとして、ドイステープの本体はどこからドウ行けばいいのか?
と思ってると、何やら大量の靴が脱ぎ棄てられた場所がある。どうやらここから先は屋外ではあるけど
お堂ってことになるようで、土足厳禁みたいだ。イ課長も靴を脱ぐ。脱いだ自分の靴が盗まれるのを
心配する様子の人は誰もいないから、イ課長も心配するのはやめた。
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おっとーーー。さっそく出ました。
ドイステープといやぁ、お約束で出てくるのがこのピカピカ輝く黄金の仏塔。眩しすぎる。
全てのタイ人が「チェンマイに行ったら一度はお参りしたい」と思っている由緒ただしきドイステープに
ようやくイ課長も来たわけだ。長生きはするもんじゃのう。
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ここは何しろどこを見てもキラキラ・ピカピカの場所なんだけど、
登ってくるだけでだいぶ長くなったから、詳細なご紹介は次回だ(ヲマエなぁ~~また続き物かい)。


 

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by tohoiwanya | 2017-01-13 00:04 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(2)
2016年 05月 18日

スワンナプーム空港の危険なワナ

ついでだからこの話も書いておこう。時系列的には前回記事の続きといっていい。
ANAさんに乗って無事到着したバンコク・スワンナプーム空港での話。

この空港も2012年インド出張の乗り換え以来、何度か利用した。
どんな感じの空港かも大体わかってる・・はずだった。だがイ課長はこの空港で危うくヘンな飛行機に
乗りそうになったのだ。それはスワンナプーム空港のあるシステムに起因する。
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ANA機を降り、まず真っ先に立体版乳海撹拌を心ゆくまで鑑賞したイ課長。
まだ時間はたっぷり余ってるが、まぁとりあえずヴィエンチャン行きが何番ゲートから出るか
確認しておかなきゃ。イ課長が乗るのは9:45発のバンコク・エアウェイズのヴィエンチャン行き。
フライトNo.はPG943だったのである。

んんーーーー?
9:45発バンコク・エアウェイズは確かにある。しかし羽田行きのわけないし、フライトNo.も違う。
9:45発のヴィエンチャン行きもあるけど、エティハド航空なんて関係なさすぎだ。
イ課長の乗るヴィエンチャン行きはドレなのだ?
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あ?もしかして9:35分発っていうコレ?出発が10分早まったのか?ラオ・エアラインの表示だけど、
バンコク・エアウェイズがラオ・エアラインと共同運航してるっていうのはあり得る話だ。
そこで9:35発ヴエンチャン行きが出るっていうD8Aのゲートそばで待つことにした。
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しばらく待ったら搭乗ゲートに係員が現れた。一応念のために確認しておくか。
ボーディングパスを見せて「私が乗るのはこのヒコウキであろうか?」と聞くと、首をヨコに振るではないか。
えッ?違うの?だって、それらしきフライトっつうたらこれくらいしか・・・スワンナプーム空港から
ヴィエンチャン行きの朝の便が3つも4つもあるとは思えないんだが。

またモニターの前に行ってヴィエンチャン行きを捜してみた。
コトここに至って、イ課長は「スワンナプーム空港の危険なワナ」にようやく気付いたのである。
この空港の出発案内モニター、一つのフライトをコードシェアしてる全航空会社のフライト情報を
律儀にぜ〜んぶ表示するのだ。しかも英語とタイ語、交互に。

仮にアナタがA、B、C3社の共同運航による東京行きの便に乗りたいとする。だがアナタの持ってる
チケットにはA社のロゴとフライトNo.しか印刷されてない(イ課長のチケットもそうだった)としよう。
つまりアナタは自分が乗る便がコードシェア便かどうか知らないわけだ。

スワンナプーム空港のモニターはどうやらこういう順序で表示されるみたいなんだよね。

①A社ロゴとA社フライトNo、行き先TOKYO ⇒ ②A社ロゴとA社フライトNo、行き先โตเกียว
③B社ロゴとB社フライトNo、行き先TOKYO ⇒ ④B社ロゴとB社フライトNo、行き先โตเกียว
⑤C社ロゴとC社フライトNo、行き先TOKYO ⇒ ⑥C社ロゴとC社フライトNo、行き先โตเกียว


②④⑥は表示としてほとんど意味を持たない。行き先が解読できないんだから(笑)。
頼りは①③⑤だが、③と⑤に別の航空会社+別のフライトNoが表示されるから、見る者はここで
「自分の乗る便とは違う」という勘違いのワナにはまるんだよ。アナタがモニターを見た瞬間に運良く
①が表示されてれば正しい情報を取得することができるけど、それにはけっこう幸運を必要とする。

上記①〜⑥の表示が5秒間ずつ表示されるとしよう(実際もたぶんそんなもんだった)。
そうすると一回りするのに30秒。その間アナタが正しい情報を得ることができるのは5秒間だけ。
残り25秒間は行き先が読めないか、異なるエアライン&フライトNo.表示か、その両方か、だ。

イ課長の場合、さっき見たエティハド航空のEY 7714っていうのが、自分の乗るべき便だったわけだが
そんなのわかんねぇよー。こっちはバンコク・エアウェイズがエティハドとコードシェアしてることすら
知らないで、Bangkok AirwaysのPG 943だけ探してるんだから。だがこの空港の案内モニターでは
自分が探してるフライトの表示をイッパツで運良く目にする確率はかなり低い。

実際にはイ課長が乗るべきヴィエンチャン行きはエールフランスともコードシェアしてたみたいなのだ。
ほら、エールフランスのロゴも表示されてる。当然フライトNoもまた異なる。3社共同運行だから上に書いた
6パターンの表示ってことになる(他にもコードシェアしてたのかもしれない)。
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まぁ要するに変化するモニターの表示を気長にじぃ〜〜ッと見てればいいってことなんだけど、
世の中気の長い乗客ばかりではない。イ課長みたいにセッカチなヤツだって多い。

昨今は複数エアラインによるコードシェアなんてごくありふれてる。
成田もこんな表示方法だったのかもしれないけど、自国語表示が日本語だから問題なかったと思われる。
欧米の空港の場合、自国語表示でもアルファベットだから、さほど問題を感じなかったと思われる。
だがスワンナプーム空港みたいに自国語表示がまるっきり読めないとワナにハマる危険性は高まる。
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しかしこのコードシェア=共同運航ってのもクセモノだよねぇ。
たとえばフランクフルト行きの便がANAとルフトの共同運航なんていうのはよくあるパターンで
イ課長も何度も乗った。発着地それぞれの航空会社同士の共同運航っていうのは想定しやすい。
これがアダとなってイ課長はラオ・エアラインとのコードシェアなんだと思っちまったわけだが。

よりによってバンコク〜ヴィエンチャン間のフライトでエールフランスとエティハドですかぁ?
まぁラオスは旧フランス植民地だからエールフランスが一枚噛んでるってことなのかもしれんが、
エティハドに至ってはもうムリっす。意外な相手すぎる(笑)。しかもこっちは自分の乗る便が
コードシェアかどうかすら知らんときた。間違えやすいよ、これは。

とりあえず、スワンナプーム空港で出発便モニターを確認する時は、少し・・いや、かなーり気を長くして、
じーーッとモニターを眺め続けた方がよろしいのではないかと思うのである。老婆心ながら。

 
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by tohoiwanya | 2016-05-18 00:22 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(2)
2016年 04月 08日

愚かなるドジの後始末 その2

警官詰め所をあきらめたイ課長は仕方なくインフォメーションカウンターの方に行って、
そこにいた若い男性係員にイ課長が何を探しているのか、ヘボ英語で説明し始めた。
彼もイ課長と同程度の英語レベルだったようで、そのおかげでコミュニケーションは
意外に良好で(笑)、イ課長の言いたい主旨は伝わった。
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もう一つ幸いだったのは、この時イ課長がシェムリアップで予約した時のバスのチケットを
まだ持ってたことだ。ここに書かれてることの多くがタイ語みたいで、これを見せながら
シェムリアップからバンコクに昨日着いたと言えば、対象となる国境越えバスは一つしかないから
相手も状況を把握しやすかったんだと思う。
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若い男性係員はかなり長い時間をかけてどこかに電話をしていた。
そこからかなり長い時間待たされると、今度はすごく太ったオバさん職員が現れた。
体格からして明らかにエラい責任者っぽい(笑)。再び彼女に状況を説明したわけだけど、
すでに状況を飲み込んだ若い男性係員がタイ語で補足してくれるし(意味はわからんが)、
さっきも言ったようにチケットの現物があるから、彼女も意外にスムーズに状況を理解してくれた。

ここから彼女はそこにあった電話で、さらに自分の携帯も使ってあちこちに電話し始めた。
どうやら国境越えバスの運行会社、さらにイ課長が予約したシェムリアップのナタカン旅行社にも
電話していたと思われる。いやーこんなに一生懸命捜索してくれるとは思わなかったなー。
携帯電話代だってかかるだろうに・・いろいろご面倒をおかけしてしまいまして・・・。
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この太ったオバさん責任者、あまり英語が得意でないようで、電話の途中で時々イ課長に
質問するんだけど、タイ語で聞いてくる。そうなるとこんどはイ課長がわからない。

すると何と、そばの窓口でたまたまバスのチケットを買おうとしていた見知らぬタイのご婦人が
見かねて通訳してくれた。英語の上手な人のようだ。太った女性責任者、たまたま通訳になったご婦人、
そしてイ課長による3人のやり取りはこんな感じ。

責「(携帯で話しながらイ課長に)กระเป๋าที่คุณจะต้องนำเงินคือสิ่งที่ไม่มีรูปแบบ?」
婦「(英語で)あなたがお金を入れていた財布はどのようなものでしたか?」
イ「(英語で)あー財布ではありません。エンヴェロープ(封筒)です」
婦「おー...ในขณะที่เขาได้นำเงินในซองจดหมายมากกว่ากระเป๋าสตางค์」
責「(携帯で話してる相手に)และฉันซองมากกว่ากระเป๋าสตางค์」

こんな調子だから一つの質問&確認にも時間がかかる。
太った女性責任者は粘り強くあちこちに携帯で問い合わせてくれるし、たまたま居合わせたために
通訳を強いられたご婦人も「あんまり時間がないんだけど・・」と言いながらもギリギリまで
イ課長をなんとか助けようとしてくれた。あーなんてイイ人たちなんだろう。

ここに来たときは自己処罰、ヤルだけのことはヤレ、という半分ヤケクソ的な気分だったけど、
こうやって何人ものタイ人の善意に接して、スサんでいたイ課長の心がだんだん軽くなっていく。

この太った女性責任者は結局バス会社だのシェムリアップだの、あちこちに長電話してくれて、
ナンだカンだで軽く1時間くらいイ課長のために尽力してくれた。
そして最後にとうとう彼女は首を振って言った。

「見つからないわ」

オーケー。わかった。ありがとう。
インフォメーションにいた若い男性係員に話をしてから、すでに2時間くらい経過したはずだ。
イ課長としてヤルだけのことはやったし、アナタがたはそれ以上にやってくれた。落し物をした
バカな外人・イ課長のためにだ。本当にありがとう。サンキュー。コープクンカッ(プ)。

万一お金が出てきた場合に備えてイ課長の携帯番号を教えたけど、もう金は完全に諦めがついた。
でも記念?のために、最初イ課長に対応してくれたインフォメーションの若い男性係員と、あちこちに
問い合わせてくれた女性責任者の写真は欲しい(残念ながら通訳をしてくれたご婦人はすでに
バスに乗るために去ってしまっていたのだ)。そこで頼んでみたらニッコリOKしてくれた。
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イ課長はこの二人の名前を知らない。メールアドレスとかも聞かなかったから、残念ながら
写真を送ることもできない。この場を借りて深い感謝とともに掲載させていただきます。
สองพนักงานของสถานีขนส่งสายเหนือขอขอบคุณเป็นอย่างมาก

前にも書いたけど、この後、複雑な通路を通って最初に来た市バス乗り場に戻ったら、さっき
警察の前まで案内してくれたオッサンに再会したわけだ。手を上げて彼と挨拶を交わしたときは
イ課長のスサンでた気分もだいぶ回復したよ。お金は見つからないけど、タイ人の善意には
たっぷり接することができた。何度も言うけど、どうもありがとうタイのみなさん。
最初は自己処罰のつもりだったけど、あのバスターミナルに行って良かったなぁと今でも思っている
イ課長なのである。ขอบคุณมาก!

 
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by tohoiwanya | 2016-04-08 00:08 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(4)
2016年 04月 05日

愚かなるドジの後始末 その1

これは前回記事の後日談にあたる話なんだけど、この後始末はバンコクにおいて特に忘れがたい
出来事でもあるので、ぜひ書いておきたい。

金をなくしたとわかった時は ⇒慌てふためいてひたすら探す ⇒見つからずボーゼンとメシ食い
⇒海外キャッシングによるリカバリー という展開で終わった。

それでも翌朝目覚めた時のイ課長の気分はスガスガしいものとはいえなかった。
そりゃまぁ一応バンコクであれこれ観光活動できる程度のバーツ現金は確保した。
しかしあの落し物をどうするのだ?ほっとくのか?10万円分くらいの外貨が入ってんだぞ?

国境越えバスの車内でなくしたことは確実なんだから、バスを降りた北バスターミナルまで行って、
警察に届けるなりナンなりしろよ。ひょっとすると誰か拾って落し物として届けてくれてるかもしれんだろ。
その時、落とし主がいなきゃ逆に問題だ。とりあえず行くだけは行って、警察に届けろ。


正義の声がそう言った。言ってることは正しい。外国でそんなことするのって、むかぁ~し台湾で
定期入れを落として以来だけど、やっぱやらないわけにはいかないよな。しかし一方で悪の声も聞こえた。
しかもこの時の悪の言い分にはけっこう説得力があったんだよ。

誰かが拾って届けてくれるぅ?出てくるわけねぇじゃん!ここは日本じゃない、東南アジアだぜ?
大体北バスターミナルって、昨日バス降りた時もタクシー使ったくらい、ドえらく不便な場所だろ?
あんな不便なとこに行って貴重な一日をムダにするより、落とした金のことはスッパリ忘れて遊ぼうぜ?
とりあえずタイバーツの現金は確保できたんだからさぁ。


うーむ、なんという強烈な誘惑。「もういいや」と思ってバンコク観光するかって気になってくる。
貧しいカンボジア人(もしくはタイ人)がアレを拾って警察に届ける可能性なんて、おそらく
ニュートリノより小さいはずだ。行くだけ無駄だろうなぁ・・・さてどうすっかなぁ・・?

結論から言うと、イ課長はやはり北バスターミナルに行くことにした。
「落し物として届けられてる」という可能性に期待したわけではない。大枚入った現金封筒をなくすという
大失態を犯した自分を罰するために行ったという方が近い。セルフ・パニッシュメント。自虐の詩。
ダメでもナンでもとにかくやるだけのことはやってからあきらめろ。バカモノめが。

自己処罰である以上、メトロを降りたあとは不便なバスターミナルまでひたすら歩いた。
処罰なんだから歩くのが当然だろ!タクシーだぁ?ゼイタク言うんじゃねぇ!(ピシーッ!!)
セルフ灼熱地獄の刑。逆八甲田山。いやーーーホント暑かったんだよ、この時は。
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休むべき日陰もあんまりない道をひたすら歩く。ホコリっぽい道を大型ダンプやバスが行きかう。
汗でびっしょり濡れたところにホコリをたっぷり浴びるから、落語の「船徳」に出てくるセリフじゃないけど
ほとんど「人間の安倍川モチ」状態。ヲラ文句言ってねぇで歩けイ課長!
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この道路ってのがさぁ、まるっきり人間フレンドリーじゃなくて、そこらじゅう工事やってる上に
向こう側に渡る信号とか横断歩道みたいなものもないときた。大型車の間をぬって必死になって
アッチに渡らなきゃならん。ああ・・せっかくバンコク来たのに何の観光もせず、こんな所で
安倍川モチになってるワタシ・・ええ、自分が悪いんですよ、誰のせいにもできませんよ。
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ようやくバスターミナルに着いた時はすでにクタクタ。
しかし大変なのはこれからだ。スジからいえば落し物相談窓口みたいなところをまず探すべきだろう。
でも、ここはてっとり早く警察を探した方がいいよな。ここはバンコクでも指折りの
巨大バスターミナルだから、中に警官詰め所みたいなのがあるだろ、きっと。
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ここから警官詰め所までどうやって行ったかについては、実は以前に書いてる
「ポリスオフィス」と言ってそこらにいたオッサンに連れてってもらい、案内料としてチップを払った。
彼が連れてきてくれた警官詰め所がコレ。しかしご覧のように無人である。
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しばらく待てば警官が来るのかと思って待ってたんだけど、警官が現れる様子はまったくない。
ったくもう〜、何のための詰め所なんだよ。ホンモノの警官がいなくて看板だけなんて、文字通り
看板倒れってヤツじゃねぇか。

どうしようか・・・?フと目を転じると、そこにインフォメーションのカウンターがあった。
もうしょうがねぇ。ここまで来たら金が見つかるかどうかより「とにかくヤルだけのことはヤッタ」と
言えるまでヤルのだ。それが自己処罰なのだ。さぁトットと行けイ課長!(ピシーッ!)
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ここからイ課長の現金紛失に関する長~い捜索活動が始まることになるわけだが、
すでにここまでで充分長くなってるから、続きは次回だ。

  
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by tohoiwanya | 2016-04-05 14:59 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(2)
2016年 04月 03日

愚かなるイ課長のドジ 東南アジア編③

ずいぶん前に書いた記事で言及した話をいよいよ書こう。

一人で海外旅行や海外出張してると「モノをなくす恐怖」が通奏低音のようにずっとつきまとう。
バカ丸出しのイ課長、実は心配性の小心者でもあるから、そういう恐怖は旅行終了まで去らない。

最も恐ろしいのは「パスポートをなくす(落とす、盗まれる)恐怖」だよな。これが現実になったら
もうその瞬間にオワリ。その後の予定はすべてご破算で現地日本大使館なり領事館なりに駆け込む
ことになるはずだが、幸いにしてイ課長はこの経験は今のところない。

次なる恐怖は?
昔だったら「航空券をなくす恐怖」あたりだろうけど、最近はEチケットが当たり前になってるから
パスポートNoとか予約番号とかが分かればこれはたぶん何とかなるだろう。昨今であればむしろ
「クレジットカードをなくす恐怖」の方が海外じゃ深刻。

あと、古典的なものとしてやっぱ「現金をなくす恐怖」っていうのもある。
D.C.出張の時、最後に通訳さんに払うための3,000$キャッシュをなくしちゃイカンというプレッシャーは
大変なもんだった。あの時は仕事のストレスより金をなくせないというストレスでシラガが増えた(笑)。

東南アジアで愚かなるイ課長が犯した大ドジその③.その大失態とは、まさに
現金をなくす」ことだったのである。ああなんてこと・・・
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コトの始まりはバンコクのホテルに着き、手持ちの現金をタイバーツに両替しようとした時だ。
この時イ課長は過去の海外出張以来死蔵し続けているドルやポンドやユーロ等の欧米系外貨を
かなり持参していた。それを使って東南アジアでの現地活動費にあてようと思ってたわけ。

その外貨を入れといた封筒がソックリなくなっている。がぁーーーん!
しかも封筒を入れておいたカバンのポケットのジッパーが開けっ放し・・・あ・・ということは・・。

シェムリアップからバンコクへの国境越えバスの中のシーンが思い出された。
バンコクに着いたらタクシー乗ったりしてすぐバーツを使うから、イ課長はあらかじめ日本で少しだけ
タイバーツ現金を作っておいた。バスがタイ領内に入ったところで、しまっておいたそのバーツを
サイフの中に移そうと思って、狭いバスの座席でカバンからゴソゴソ現金を取り出し、財布に移した。

カバンのジッパーを閉め忘れたのがこの時であるのは間違いない。バスの中で長々と現金をイジクるのも
ナンだから、ついそそくさとバッグを床に置いたんだよ。その時にジッパーを閉め忘れたに違いない。
床の上のバッグが倒れ、バスの振動につれて金を入れた封筒がポケットからすべり落ちて・・・
ああ、ああ・・・ソレに違いないワ。

かすかな救いだったのは、盗まれた可能性がまずないということだ。
国境越えバスの座席の隣りは日本人の若者で、前後もその友達グループ。イ課長がボンヤリしてる間に
彼らがイ課長の足元にあるカバンに手を伸ばしてスリ取るなんて不可能で、イ課長がジッパー閉め忘れた
バッグのポケットから封筒が滑り落ちた・・という以外には考えられないのだ。

この時の被害金額、正確にはわかんないけどドル少量とポンドがけっこうたくさん、さらに
メッタに使わない200ユーロ札が2枚(今のレートならこれだけで4.5万円以上)あったはずで、
おそらく総額は10万円を超えていたと思われる。

誰も責められない。自分の愚かさを呪うしかない。
落とした金はそりゃ惜しい。しかしどうせ日本で死蔵していた外貨を失ったと考えればこっちの方は
まだあきらめもつく。ニンゲン、他人のミスを許すのは難しいが自分のミスを許すのは簡単なのだ。
むしろ問題は、今いるこのバンコクであと三日間どうやって過ごすか、だよ。

ホテル代は最初からカード払いのつもりだったから、まぁこれはいい。
しかしバンコクで飲み食いしたり、買い物したり、マッサージしたり、スカイトレイン乗ったり、
女を買ったり男を買ったり、土地やビルを買ったりするには(やや誇大な表現があります)
現金がないと困る。それを自分の不注意で落としてしまったのである。イ課長の心境としては
「お金をなくしたショック」より、「ここで旅は一巻の終わりかも」ということの方がショックだった。

さっきも言ったように日本で作っておいたわずかな(日本円で1万円分の)タイバーツがあるにはある。
バスターミナルからホテルに来るまでの交通費で少し使った、その残りの金で3泊4日乗り切って、
最後に空港までタクシーで行くのは、そりゃさすがにムリだろー。

3泊4日間ホテルに閉じこもってドコにもいかず、マッサージも買い物せず、カップヌードルだけ食って
過ごせば、あるいは可能かもしれないけど、そんなの哀しすぎる・・・。

ボーゼンとした心を抱えたまま、バンコクで何度か行ったことある食堂で鶏肉バジル炒めゴハンと
シンハービールを飲みながらこれからの身のふり方を考えた。わずかにあるタイバーツで帰国日まで
生き延びようと思ったら「食堂でメシとビール」なんてゼイタクもできなくなるわけだが、
それはあまりにも情けない。何とかならんか?
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その時、シェムリアップの遺跡見学ツアーのランチで日本人男性旅行者と交わした会話が電光のごとく
イ課長の頭の中にひらめいた(ピカーーン!!)


  キャッシング!


     金借り!


そうだよ!その手があるじゃん。
実はイ課長はこれまでのジンセイで海外キャッシングって一度もやったことがなかったんだよ。
たまたま数日前にカンボジアでキャッシングの話を聞いたから、それを思い出したわけだけど、
そうでなきゃまず絶対思いつかなかったよ。何しろ生まれてから一度もやったことないんだから。
あの時たまたまキャッシングの話をしてくれた彼には(お名前を存じ上げないが)深く感謝したいのである。

バジル炒めご飯を食い終わったイ課長はさっそく持ってたクレジットカードをアソーク駅のATMに突っ込み、
タイバーツ現金を引き出す(=借りる)ことに成功した。
これで残りのバンコク滞在中、とりあえずフツーに飲んだり食ったり、スカイトレインや国鉄乗ったり、
マッサージ屋行ったり、女を買ったり男を買ったり、土地やビルを買ったりできるぜ。
(誇大な表現があります。ちなみに下の写真がイ課長を救ったアソーク駅のATM)
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タイのATM(バンコクじゃ街中にある)なんて初めて操作したわけだけど、何とかなった。
現金引き出せた時は心底ホッとしたよ。はぁはぁ・・。
 
というわけで、最後の大失態は経済的には大損失をこうむったけど、結果的には何とかリカバーできた。
しかし、何度も言うけどあのツアーのランチタイムでキャッシングの話題が出たのはまったく僥倖以外の
何物でもない。あの話を聞いてなかったら、すなわちキャッシングという方法を思い出さずにいたらと思うとゾッとする。

イ課長がなくした欧米系外貨がはいった封筒、間違いなく国境越えバスの床に落ちたはずだ。
車内清掃の担当者とか、バス会社の職員あたりが見つけた可能性が高い。

カンボジアのマッサージ屋のお姉さん、自分のサラリーは月80$、約1万円弱と言っていた。
あの封筒に入ってた金を10万円とすると、拾ったカンボジア人(あるいはタイ人?)は、おそらく
自分の年収近い金額がつまった封筒を拾ったことになる。それもまたスゴすぎる話だ。

その拾い主のジンセイがその後どうなったか?家でも建てたか?土地でも買ったか?(無理ムリ)
はたまた酒色放蕩三昧にふけったか?ヤクに溺れて破滅したか?手堅く貯金したか?

・・・イ課長には想像するしかないのである。
 
 
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by tohoiwanya | 2016-04-03 00:18 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(4)
2015年 10月 09日

愚かなるイ課長のドジ -東南アジア編②-

さてだいぶ間が空いてしまったが、2014年東南アジア旅行ネタに戻ろう。
とりあえず自らのバカさ加減を冷静に見つめる記事で再開するか。

「こんなバカでも海外一人旅ができるなら、オレ(あたし)にも絶対できる」と
多くの読者に自信を与え続けている?愚かなるイ課長の大失態シリーズ。
本日は以前に紹介した三つの大失態のうちの②だ。経済的に少し損したっていうヤツ。

この話は順序だてて書いていくと途中で数字がいっぱい出てきてかえってわかりづらい。
イ課長の大失態の本質が何だったかをいきなり最初にズバリと言っておいた方がいいだろう。
それはナニかというとだね、




現地通貨の交換レートを(おそらく)3倍ほど間違えて認識してた   ということなのだ。


現地通貨とはカンボジア・レアルのことで、ベトナムからバスで国境を越えるとき、余ったベトナム・ドンを
路上両替のオバちゃんに交換してもらったのがコトの始まり。カンボジアじゃ米ドルが流通してるらしいから
てっきり米ドルと交換してもらえると思ってたら、1$札10枚に加えて見たこともないボロボロの札束が
交じってるじゃん。うわー、これカンボジアの通貨かい?わかんねぇよ。
(下の写真はCambodia Todayというサイトの画像を拝借)
f0189467_01043007.jpg
 
バスの中でガイドブックを開いてレートを確認したんだけど、この時、愚かなるイ課長は
いくつかの大きなミスを一度に複合的に犯す。

ミス①そもそもレートの確認が非常にイイカゲンで、何リエルが何円かっていう計算を暗算でテキトウにやった
(ちなみに、イ課長は小学生時代から算数が苦手だったが、一方で珠算は3級までとったので、
 未だに無理に暗算で片付けようとすることが多い)
ミス②オバちゃんからもらったドル札が10枚あるのは確認したけど、リエルは枚数が多いから
 ロクに数えなかった。1万リエルだったと思うんだが、ひょっとすると2万リエルだったかも・・。
ミス③「巨大数の国ベトナム」の隣りにある貧しい国カンボジアだから、カンボジア・リエルもベトナム・ドン同様
 巨大数通貨だろうという先入観があった。

今となってはこの時どういう脳内計算が働いたかを説明するのは無理だけど、この時イ課長の脳内では
100リエル=1円くらいである、という計算結果が出た(これは間違っている)。

プノンペンには1泊しかしなかったし、現地通貨を使ったのはお寺のお賽銭500リエルだけだったから
さほど問題はなかった。急に不安になりだしたのはシェムリアップに移動して、コンビニで缶ビールを
買ったときだ。米ドルで払ったらお釣りをカンボジア・レアルでよこす。うわ、また来た。

レアル札を見たイ課長がオタオタしてると店員が教えてくれた。「1000レアルが25セントなのよ」。
へぇーそうなんだ。この時初めてイ課長のアタマの中に正しい「レアル換算基準」が形成されたことになる。
1000レアルがクォーター(1/4ドル=25¢)、4000リエル=1$ってのは意外とわかりやすいよな。


            ・・・・・ん?  


イ課長は今までなぜか100リエル=1円、つまり1000リエル=10円と思ってた。 
1000リエルが実際には25¢の価値があるとしたら約30円ってことだから、3倍違うやん。

ってことぁ、「あの時払ったお金」もぜーーんぶ3倍多かったってワケか?!
どういうお金かというとだね・・・

あの時払ったお金① プノンペンのお寺であげたお賽銭
500レアル札あげた。12.5¢ってことになる。しかしイ課長はこれを5円くらいと思ってたのだ。
「ご縁があるように」で5円のお賽銭って日本でもよくやるじゃん。しかし実際は15円。
他がぜんぶ100リエル札だったことを思えばカンボジアじゃけっこうフンパツ賽銭だったんだろう。
しかしまぁこのくらいなら問題にするほどではない。
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あの時払ったお金② プノンペンの義兄弟・ルイに渡したお金
問題はこっちだ。
すでに書いたようにイ課長は空港でヤツと別れ際「使わないからあなたに与えます」と言って
残ってたレアル紙幣をぜんぶルイにあげた。上記お賽銭500リエルを引いた残り、おそらく
9,500リエルあげたはずだがひょっとすると19,500リエルだったのかもしれない。

イ課長自身は1$弱のつもりだった。9$という取り決めにそれだけ足して、当初ヤツが提示した
10$に近づけてあげた・・と思い込んでた。しかし3倍間違えてたとすると実は3$近く、コトによると
5$くらいあげたかもしれないのだ。当初のヤツの提示価格よりずっと多い(笑)。
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イ課長は空港までのトゥクトゥク代をケチくさく値切っておきながら、最後には向こうの提示価格より
多くドンと払ってくれた太っ腹な(バカな)客ということになる。

おい、ルイ。
おめぇがイ課長をブラザーと呼んでいいか?って聞いてきたのは純粋にイ課長に対する友情からであって、
「(実は計算を間違えて)多額のリエル札をくれた客だから」という金銭的理由じゃねぇよな?
信じていいな?ルイ。いいって言え!言わねぇとハリ倒すぞテメェ!弟分だろッ!!
 
 
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by tohoiwanya | 2015-10-09 00:08 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(4)
2015年 07月 21日

愚かなるイ課長のドジ -東南アジア編①-

さてだ。
2013年バンコク避寒旅行ネタが終われば、いよいよ昨年9月のベトナム・カンボジア・タイの
東南アジア旅行ネタに着手することになる。書きたくてウズウズしてる。

「行った順」に書くなら、とりあえずサイゴンに着いたところから書き始めるわけだけど、
このブログの書き手はそういう律儀さを持ちあわせていない。それよりも、あの旅行で
イ課長が犯した「三つの大失態」のうちの一つを早めにここでカミングアウトしておきたいのだ。

このブログでは過去に欧州出張で犯した失態をいくつか告白したこともあるから、イ課長が愚かな
バカモノであることは改めて説明するまでもないだろうが(笑)、そういうバカモノであるがゆえに
東南アジアでも失態を犯したのである。しかもかなり大きなヤツを三つ。どういう感じかというと

大失態①in カンボジア:経済的にはダメージゼロ。しかしブログ作成上は影響があるんだよこれが。
大失態②in カンボジア:経済的にちょっと損したけどブログ作成には影響なくて、いずれネタにするだろう。
大失態③in タイ:ブログ作成には影響ない・・つうか続きものネタになるくらいだけど経済的には大ダメージ。

本日はこのうち、大失態①を早めに告白しておこうと思うのである。
なぜなら今後、このブログであの旅行のコトを書くにあたっても少なからぬ影響があるからだ。

あの旅行ではカンボジアに初めて行き、そこでアンコール遺跡群の一端を見たことが、まぁいわば
観光行動の一つのクライマックスだったと言っていい。イ課長はそれまでアンコール遺跡のことなんて
ほとんど何も知らなかったんだけど、実物を見るとそりゃーもう実に大したもんで、
ここが「世界の観光地」として有名なのもごもっともと思ったよ。
f0189467_14481962.jpg
 
アンコール遺跡群見学はかなりカンドウ的な体験だったし、帰国後も図書館で本を借りたりして
後付け知識も多少は増やした。張り切ってブログでご紹介したいと思っている。

だがしかしだ。まさに「世界の観光地」アンコール・ワットを見学しているその真っ最中に
イ課長は決定的な大失態を犯したのである。それは何かというと・・・





・・デジカメのバッテリーを切らせたのである。


あの日は最初にタ・プロム遺跡を見て、あまりの素晴らしさに興奮して写真を撮りまくった。
その次にアンコール・トム遺跡を見て、あまりの素晴らしさに興奮して写真を撮りまくった。
そして午後になり、とうとう来たアンコール・ワットの第一回廊の素晴らしいレリーフを見て
興奮して写真を取りまくっていたら、とうとうバッテリーが死んだ。そう考えるとあの日は
朝から軽く200枚以上写真撮ったわけだから、なるべくしてなった結果ではあるのだが。
f0189467_14481950.jpg
 
当然ながら、あの日はバッテリーが切れた後は1枚の写真もない(携帯はホテルに置いてあった)。
第一回廊の途中以降写真ゼロ。つまり第二回廊の写真も、あの素晴らしい第三回廊の写真も、
さらにその後行ったプノン・バケン山頂から見る素晴らしすぎる眺望の写真も、全然ないのだ。

この時はガッカリしたよ。
そりゃね?アンコール・ワットを見た個人的な記憶と感動は写真の有無に関わらずイ課長の中に残ってる。
しかしブログでそれを伝えるにあたっちゃ大問題だ。文章だけじゃどんなにグダグダ書いても
あの素晴らしさを伝えるのは不可能で、もういっそのこと写真のない部分については記事にするの
やめるべきか?とも考えた。しかしそれもまた口惜しい。書きたいこといっぱいあるしなぁ。

で、今の段階では中間的な方法をとろうかと思ってる。
つまりWikipediaみたいなところに載ってる写真を出典明記のうえで最小限借りてきて、
ある程度読み手にイメージを伝えながら書こうかな、と思ってるんだけど、正直自分でも
どうやって書くのが(あるいは書かないのが)いいか、決めかねてるんだよね。

しかしまぁ返すがえすも大失態だったよアレは。
実はあの時、ホテルのスーツケースにはちゃんと予備のバッテリーがあったのだ。そう考えると
まったくもって、オノレの愚かさを呪うしかない大失態。過去にどんなに張り切って写真撮りまくっても
その日のうちにバッテリーを切らしたことなんて一度もなかったから完全に油断してた。

まぁ逆に言えばアンコール遺跡群というのはその日のうちにバッテリーが切れちまうまで
写真撮らずにいられないような、素晴らしい被写体に満ち満ちた場所ってことなんだけどさ。
ちっくしょゥ~・・。

2014年東南アジア旅行ネタとしてアンコール・ワット観光後半とプノン・バケンの話はたぶん書くだろう。
しかし写真は(自分が撮ったのは)ない。バカモノのしたことと思って、ビジュアル資料の不足については
事前にあらかじめご容赦いただきたいのである。ごめんちゃい。
(ちなみに、今日載せた写真はバッテリーが切れる前に自分で撮った写真なのである)

 
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by tohoiwanya | 2015-07-21 00:06 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(4)
2014年 01月 17日

ヘルシンキ市電の光と影 「影」編

いま明かされる、ヘルシンキ市電のダークサイド(やや大げさ)。
コトの発端はイ課長がヘルシンキでトラムを乗り間違えたことから始まる。

地図を見て「街のコッチの方に行ってみよう」と思って市電に乗った。
しばらく乗れば左側に池が見えるはずで、池が見えたら次の停車場で降りようと思っていた。
下の路線図でいうと真ん中やや右寄り、メトロのMマークのあるSörnäinenっていう所から
茶色い路線で西に行こうとしたわけ。途中、左側に池みたいなものがあるでしょ?
f0189467_23565502.jpg
ところがどこまで、どこまで、どこまで乗ってもいっこうに池が見えてこない。
おかしい。こんなに遠いはずはない。どうも乗り間違えたっぽいぞ?
・・と思ってたら、やがて市電はループ状の線路を走ったと思ったら停車したまま動かなくなった。

車内にはイ課長と運転手しかいなくて、異様な静寂に包まれてる。動き出す気配はまったくない。
どうしたんだろう?と思ったけど、しばらくして事態が飲み込めてきた。
f0189467_23565513.jpg
どうやらイ課長は乗り間違えてオタオタしてるうちに、その路線の終点まで来ちまったようだ。
さっきのループ状線路は折り返し用のもので、運転手は次の発車時間まで待ってるに違いない。
じゃ、この時間を利用して運転手にここはドコなのか確認しようそうしよう。

運転席のところまで行き、「ココはどこですか?」と言って運転手のオッサンに路線図を見せた。
言葉はわからないから、今いるのはここだって路線図で示してもらいたかったんだよね。

運転手はちょっと戸惑った様子だったけど、路線図を見て「ここだ」と指さしてくれた。
確かにソコは路線の終点で、折り返し用らしいワッカ状の線路もある。なるほど、イ課長はいつの間にか
市の南の方、海っぺりの方まで来てしまったらしい(下図、紫の路線の終点が運転手が指さした場所)。
f0189467_23565546.jpg
ほどなく市電は動き出した。よしよし。
今度は北の方に向かって中心部に戻るはずだから、どこかテキトウなところで降りりゃ何とかなるだろう。

・・・と思っていたら、だ。
動き始めた市電の窓からARABIAという文字が書かれた大きな建物が目についた。
あ!あれってガイドブックで見た有名な陶器ブランド・アラビアの工場だろ?ここにあったんだ!
こんな偶然で遭遇したのも何かの縁。発作的に行ってみようって気になって、次の停車場で市電を降りた。
アラビアの工場ってこんな市の南の方にあったんだねぇ。

さてだ。
ここまでの話を読むと、「トラムを乗り間違えた」以外には、特に大きな問題はなさそうに思える。
だが実はココに重大な問題が潜んでいるのだ。お気楽旅行者のイ課長だからよかったけど、これが
出張だったら破滅的事態になっていたかもしれない。なぜかというと・・・


さっき運転手が教えてくれた場所は全然違っていたからだ(笑)。


アラビアの工場は確かに市電の終点近くにある。
だがその終点というのは市の南じゃない。正反対。北の終点なんだよ。そんなバカなと思うでしょ?
さっき運転手は「いまここだ」って南の終点を指さして教えてくれたんだから。

しかし、実際にイ課長がいたのはココなんだよ。6と8の路線の終点。ここにも小さいけど折り返し用の
ループ線路があるんだよ。拡大してみるとArabiaっていう小さな文字も書かれている。
さっきの場所と、こことがどれだけかけ離れてるかというとだね・・・
f0189467_23565515.jpg
このくらい離れてるのだ(笑)。市のウンと南の方にいるつもりで、実はウンと北の方にいたことになる。
この両終点の間には相当の距離があるのは地図を見れば明らかだ。
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考えてみてほしい。
イ課長が「ここはドコですか?」と聞いたのは、かりにも市電の運転手だぜ?路線図で自分がいる場所を
示すことは造作ないはずだし、実際彼はそうした。だがそれは完全に間違っていた。
これを東京の地下鉄に当てはめれば、銀座線の終点・渋谷駅で「ここはどこ?」って路線図を見せたら
運転手は反対側の終点、つまり浅草駅を指さしたことになる。あり得ねぇハナシだろソレ!

外国の鉄道で誰かにモノを尋ねたくなった時、誰に聞くかっつうたら、周囲の乗客か、駅員・乗務員かだ。
その場合、乗客より乗務員の方が「より信用できる」と思うのがフツーだろう。ところがその乗務員の認識が
頼りないとなると、どうすりゃいいんだ?

ただ、こういう驚きはイ課長が日本人だからなのかもしれないって気もするんだよね。
あの運転手にしてみれば「オレの仕事は市電を運転することで、ガイジンの対応なんて仕事じゃないよ」
ということなのかもしれない。海外じゃそういう考え方って、けっこう強いんじゃないかなぁ?

まったくもう、ヘルシンキのトラムもやってくれるぜ。
結局、イ課長は市電を乗り間違え、さらに運転手から正反対の位置情報を教えられたにもかかわらず、
ノンキにアラビアのショップで買い物なんぞしたんだけど、その時点ではよもや自分が反対の終点にいるとは
気づいてなかった。さっきの例で言えば「へぇ〜東急百貨店の本店って、浅草にあったんだぁ~」と
思いながら渋谷で買い物してたことになる(笑)。誤った情報も無知に対しては無力ということか。

アナタがヘルシンキの市電に乗って、乗り間違えたかな?と思ったとき、運転手に質問してもその答えが
正しいとは限らない。念のため誰かにセカンドオピニオンを求めるべきかもしれない(笑)。
恐ろしい市電だ。よく無事に戻ってこられたもんだ。

そんな無知と偶然に流されて、思いもかけず行くことになったアラビアのショップ。
せっかくだから次回、ご紹介しよう。


 

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by tohoiwanya | 2014-01-17 00:04 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(10)
2013年 09月 16日

愚かなるイ課長のドジ【散歩編】

日本はのどかな3連休、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
イ課長はなんとなく雨のクラクフの話に戻ろうって気になれないので(笑)、今日も別の話。
呆れるほどくだらない話をしよう。今年の2月の欧州出張、ブリュッセルでの話だ。

考えてみたら、このドジシリーズの「チップ編」はブリュッセルだった。
切符編」もブリュッセルに帰る時の電車での話。そして今回もまたブリュッセル・・・。
ブリュッセルって街はイ課長のドジを誘発する街なのか?

話は実にくだらないんだよ。
イ課長がブリュッセルの街を一人でブラブラ散歩してた、と、そう思いねぇ(急に落語口調)。

もちろん地図なんて持たない。
イ課長だってこう見えてブリュッセルに来たのはもう5回めだぜ?
グラン・プラスを中心とした一帯だったら、少しは土地勘があるんだよ。
というわけで、ブルズ、すなわち証券取引所前の駅のあたりからブラブラ歩き始めた。
f0189467_043738.jpg

こっちの方は歩いたことないけど、下の図を見るとわかるように(わざわざ描いたんだからバカだねー)
適当な曲がり角で左折、左折と歩いていけば、不可避的にいずれ大通りに戻ってくるわけだから
迷子になる心配など全くせずに気楽に歩き始めた。
f0189467_051696.jpg

散歩中は予定通り、途中で何度か左折した。ブリュッセルの街は碁盤の目みたいになってなくて
道もグニョグニョしてるから、スンナリとは元の大通りには戻れないだろうけど、その辺はこちらも
織り込み済み。でもいずれは出発地点より南のどこかで大通りにぶちあたるはずだ。

いいかげん、大通りが見えてきていい頃じゃないかな、と思う頃に、向こうに大きなビルが見えた。


            え?


それがあまりに予想外の事態だったので、イ課長は驚愕のあまり、しばし呆然とした。
なまじ土地勘があるだけに、その大きなビルが「そこにあるはずのないビル」だとすぐわかったんだよ。


     えええ?どどどういうコトだ???


ブルズ前を出発してから、イ課長は3回か4回、テキトウなところで左折した。
しかし一度も右折なんてしてないのはハッキリしてる。それなのに、なぜ自分は
出発地点のブルズよりで大通りにぶつかっているのだ?そんなバカな!
その驚きを地図にあてはめるとこうなる。
f0189467_075061.jpg

何度もいうけど、一度も右折なんかしてないんだよ?
ブリュッセルには空間の歪みがあって、うっかりそこに足を踏み入れてしまったために、思っても
みなかったところに“転送”されてしまった・・とでも考えない限り、この事態は説明がつかん。

地図をご覧になって察しがついちゃった読者の方もおられよう。
しかし地図を持たずに現場にいるイ課長には全くわからない。さすがに「空間の歪み」ではないだろうと
思う程度の正気は残っていたが、ではどうしてこうなったのか、ぜんぜんゼンゼン全然わからない。

ホテルに戻って、Google Mapを開いて、自分が歩いたと思われるルートを検証してみた。
散歩の途中で撮った写真をGoogleのストリートビューと比較して、必死になって確認し、
現実的に可能性のある結論を導き出した(散歩の途中の写真つうたら、たとえばこんなの)。
f0189467_083015.jpg

要するに、途中で一度ルートが交差したのを気づかずに歩き続けたとしか思えないのだ。
イ課長が歩いた経路は途中で一度、さっき歩いた道と交差したことになる。
これが「ブリュッセルには空間の歪みがある」以外で考えられる唯一の結論。
f0189467_093065.jpg

一度通った道をまた渡る時に気がつきそうなもんだろ?
世界中の正常な知能を持った人々がそう言っているのが聞こえる。
だが愚かなるイ課長はマッタク気づかなかった。けっこう大きな教会を2度、異なる方向から見てる
わけなんだけど、ブリュッセルに教会なんていっぱいある。まさか同じ教会とは思わないじゃん。
f0189467_095883.jpg

「要するにイ課長は世界のどこに行ってもバカだった」というだけの話だ。それは認める(笑)。
しかしだね、実際にコレを体験した時のイ課長の驚きと当惑は、本当にもう大変なものだったんだよ。
さっきも書いたように、なまじホンのちょっと土地勘があるがゆえに味わった驚きといえる。

これが全然知らない初めての街だったら、こんなオドロキを感じることはなかった。
大通りに戻ったときに自分は出発点より南にいると何の疑問もなく信じたのは間違いないから
ホテルに戻るために北に歩いたはずで、ますます迷子のドロ沼にハマッていただろうが・・・。


  
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by tohoiwanya | 2013-09-16 00:10 | 2013.02 欧州出張 | Comments(2)