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2017年 05月 24日

ストーーーンヘンジッ!!【その4】

ストーンヘンジはもう終わったろうって?
何のなんの、ここで引き下がるイ課長じゃねぇぜ(⇦何か勘違いしている)。

ここでイ課長は問いたい。ストーンヘンジを見に行った観光客は何に感動するか?

もちろんあの巨石構築物を見て「おお」と感動するわけだけど、同時にそれを取り巻く環境、早い話
「見事なほど周りにナニもない」ということ、もう少しいえば「周りに何もないことがもたらす
演出効果」にも感動するんじゃないかと思う。少なくともイ課長にはそれがものすごく印象深かった。
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前回書いたみたいに、ストヘン建設当時ここが深い森の中だったって説もあるらしい。
しかしイ課長にはそれはトーテー信じ難い。作られた当時からこういうダダッ広い、
何もないところだったんじゃないかなぁと思うんだよ。5000年前にこれを作った人たちも
やはりそれなりに「周囲がもたらす演出効果」を考えたんじゃないか?
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大体、何万年とか何十万年単位ならともかく、たかが4000〜5000年程度の期間で
そこまで土地って劇的に変化するかい?エジプトのピラミッドが「建設当時は森だった」って言われても
信じ難いのと同じくらい信じ難い。

まーーとにかく見渡す限り草原と森以外何もない。こういう所とは予想してなかったよ。
目に入る人工物っつうたらかろうじて道路だけ。おそらくストヘン管理主体(国かなぁ?)が
周囲に家だの工場だのを作るのを厳しく規制してるんだと思われる。
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建設当時ここがドウだったかという論議はともかく、今ここが「周りに何もない場所」であることは
明白な事実。目に入るものは草原と空とストーンヘンジと、あとはちょっと牛や羊がいるだけ。
(ま、あと不幸なことに大量の観光客がいるわけだが(笑))。

この感じ。昔見たタージ・マハルを思い出しちゃうわけよ。「それしかない」「それだけがある」という
視覚効果にイ課長は弱いのかも知れない。ストーンヘンジのポツンと孤立した感じ、だからこそ逆に
すごい存在感を放射しているという、この効果はすごい。

想像してみてほしい。
なーーーんにももない草原に異様な存在感を放つ古代遺跡・・・そこを歩く自分・・
目に入るものは巨大な石だけ・・・聞こえてくるのは風の音だけ・・・
そりゃーもう演出効果バツグンなわけヨ。これであとイ課長以外の観光客が全員
消えてなくなれば完璧なのだが(笑)。
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建物は論外として、もしストーンヘンジの周りに木がワサワサ生えている程度だとしても
今とはガラリ違った印象になると思う。ストーンヘンジを見る価値は単に巨石の遺跡を
見ることより、遺跡の周囲の「何もなさ」にある、とイ課長は思った。

最初に書いたように、ここは30分刻みで入場予約制になってるけど、見学そのものの時間に
制限はなさそうだった。ストーンヘンジの周りを何時間でもウロついてもいいんだと思う。
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しかし帰りのバスの時間があるからね。こんなところに置いていかれても困る。
古代巨石遺跡を堪能した観光客はまたシャトルバスに乗って、とりあえずビジターセンターまで
戻ることになる。バスはけっこう頻繁に来るけど、バスを待つ列はすげー長い。1~2台は
見送る可能性大。時間に余裕を持たせて戻った方がよろしくってよ。
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ビジターセンターに戻ったら、解説のオーディオ・ガイドを返却しましょう、持ち帰っては
いけません。こういう専用棚があるから、引っ掛けておきましょう。イ課長は見学中にコレを
聞くことは結局ほとんどなかったけどね(っていうか操作方法がよくわからなくて・・)。
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ビジターセンター駐車場でバスの出発時間までちょっと時間をつぶす。
この駐車場が出来る前はここもホンットに何もない場所だったんだろうな。
赤いポピーの花(かな?)が咲いてるだけの原っぱがどこまでも続く。
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こうして駐車場からツアーバスに乗ってふたたびロンドンに戻ってきたというわけでした。
半日ツアーだから、3時頃だったかな。ところが行きよりさらにヒドい渋滞にハマッた。
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バスは最初の集合場所だったビクトリア駅まで行くはずで、イ課長たちもそこで降りるつもりだった。
ところが、あまりにバスが動かないもんだから何人かの乗客がシビレを切らして「ここで降ろして」と
ドライバーに頼んで降り始める。イ課長とトホ妻もそれに続けとばかり降りて、最寄りの駅から地下鉄で
ホテルに戻って一休みしたのでありました。
(夕方、ロイヤルフェスティバルホールに行ってカニ歩きニンジャするのがこの日なのでした)

 

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by tohoiwanya | 2017-05-24 00:11 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(0)
2017年 05月 22日

ストーーーンヘンジッ!!【その3】

とりあえず、皆さんもよくご存知の典型的ストーンヘンジ写真をドンと。
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とにかく知名度という点ではピラミッドの次くらいに有名な遺跡だからね。
先史時代に作られたものだそうで、Wikipediaの記述によると

考古学者はこの直立巨石が紀元前2500年から紀元前2000年の間に立てられたと考えている。
そして、それを囲む土塁と堀は紀元前3100年頃まで遡るという

今調べたら、クフ王の大ピラミッドが紀元前2560年頃から20年くらいかけて建てられたと
考えられているから(これもWikiさんの記述)、ストーンヘンジの周りの土塁はピラミッドより古く、
巨石が建てられた時期はピラミッドやや新しいかも・・って感じか。
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我々が普段目にするストーンヘンジって石舞台古墳をタテに積んだような(その言い方はどうか)
アレだけだけど、元々はアレを中心に周囲がもっと大きい円形の土塁(および石?)で囲まれてたと
考えられてる。いまストーンヘンジに行く観光客はこの土塁の周囲をぐるっと歩くような形になる。
この辺もぜんぶ後付け知識なんだけどさ。
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ご存知のようにストーンヘンジは、ピラミッドにおける「王の墓」といったような明確な設置目的が
わかっていない。原始宗教の祭壇説、先史時代の天文台説、一種の“共同墓地だった”説、さらに
毎度おなじみ宇宙人との交信拠点説、その他モロモロ、ストーンヘンジの設置理由は諸説あるけど、
決定的な説はない(はずだ)。
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現在のストーンヘンジは周りに何もない大草原に、孤高の存在であるかの如く存在している。
バスからも遠望できたくらいで、遠くからでもよく見える。夜間ここで火を焚いたりすれば
すごくよく見えただろう。イ課長の直感としてはやっぱ何らかの宗教的、祭祀的目的で
作られたんじゃないかな、という気がする。古さから考えてもね。
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夏至の日になるとこのストーンヘンジの外側にある大きな石とストーンヘンジの円形の
中心を結ぶ線上に太陽が昇るんだと。とすると、やはり何らかの天文知識に基づいた構築物
という説も捨て難い。考えてみたら、イ課長たちがここに行ったのはEU離脱可否を問う
国民投票のあった6月23日。つまり「ほぼ夏至」だったことになる。ま、だからって
特別なことは何もなかったが(下の画像、出所はBBCらしい)。
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ただ、出来た時からストーンヘンジの周囲はこうだったのか?となると誰も明確に答えられない。
建設当時周囲は深い森だった説もあるらしい。深い森の中に天文台は作らないよなー。
森の中となるとお墓説が浮上してくるのかな(実際、周囲で人骨も発見されてるようだ)。
でも平坦地を運ぶだけでも大変なこんな巨石、森の中を運搬というのは信じ難い気もするが。
ま、考古学者にわかんないんだから、イ課長にわかるわけありません。
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おお、地面にペタッと座ってストーンヘンジを見るご婦人が。彼女の座り方を見て、イ課長は
アンドリュー・ワイエスの「クリスチーナの世界」って有名な絵をたちまち思い出した。
代表的米国絵画の写真版を英国で見られるとは。
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ストーンヘンジ、こういうところなわけですよ。
数ある世界遺産の中でも、その知名度においては指折りの古代遺跡。
何十年か前にNHKの「未来への遺産」でストーンヘンジを見た日本の小僧がオッサンになり、
今こうしてイギリスで本物を見てるんだと思うと、感慨深いものがございましたよ、ええ。

 

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by tohoiwanya | 2017-05-22 00:18 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(0)
2017年 05月 19日

ストーーーンヘンジッ!!【その2】

ストーンヘンジに向けて、バスはロンドン市内を抜けて一路西へ。
郊外になると道路もすいてくるから、起伏のある高速道路の両側に広がる緑の草原風景を
楽しみながら最前列の席で快適なバスの旅。
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ガイドがないから、いまこの辺とか、あとどのくらいとか、よくわからない。
周囲はすっかり田舎になってきたし、ロンドンからずいぶん走ったし(2時間半くらい乗ったかな?)
もう近いんじゃないか?しかしとにかく周りは「田舎」ってだけで何もないからよくわからない。

起伏のある英国の道路。丘を越えてちょっと見通しのいいところにさしかかったら・・・んん?!
あ?あれじゃないか?へぇーーー、ストーンヘンジってこんな主要幹線道路から眺められるくらいの、
道路沿いにあったんだ。もちろん道路の方が後から出来たわけだけどさ(笑)。
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道路沿いの、周囲になーーんにもない草原の上にソレだけあるから、なんだか舞台セットみたいだ。
ストーンヘンジ、なかなか意外性のある登場の仕方じゃねぇか。早く近くから見たいぞ。

バスはストーンヘンジを右にみながら一度通過。その先の駐車場に向かう。
やれやれ、やっとバスから降りられるか

・・と思ったら、まだ降りられない。
バスドライバーだけが受付みたいなところに行き、そこで何やらやってる。おそらく人数確認とか
チケットの受け渡しとかであろう。お?箱を抱えて帰ってきた。
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彼はバスを降りる乗客一人ひとりに解説用トランシーバー、チケット、パンフレットという3点セットを
渡してくれる。なるほど。ストーンヘンジ観光3点セットってわけやな。
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「ストヘン3点セット」を持った乗客たちがぞろぞろとバスを降りる。
ここからは各自自由に見学するわけで、帰りの集合時間を忘れないようにしないといけない。
たしか現地滞在が1時間半くらいじゃなかったかなぁ?(←忘れてる)
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さぁここからいよいよストーンヘンジまで歩いて行く・・・のはまだ早い。
経なければいけないプロセスはまだある。
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はい、このモダンな建物がストーンヘンジのビジターセンターなんですね。
バスの駐車場から来た観光客は必ずここに寄る。ビジターセンターなんてかったるいから
飛ばしちゃダメなのか?たぶんダメなんだと思う。
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なぜなら、このビジターセンターから今度は専用シャトルバスに乗り換えてストーンヘンジに
向かうからなのである。ビジターセンターからストーンヘンジまでは1.5km弱くらいのはずで、
歩いて行けない距離ではないけど、この時点では距離なんてわかんないからねぇ。
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何しろ世界中から来た観光客の数はすごい。
シャトルバスは次々にやってくるけど、列が長いからここでしばらく待たされることになる。

はいようやくバス乗車。
おそらくビジターセンターからストーンヘンジまでの間の道路はこのシャトルバス専用で、
一般の自家用車なんかも入れないんじゃないかなぁ?インドでタージ・マハルを見たとき、
切符売り場から専用電気自動車みたいなのに乗せられたのを思い出す。
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いろいろと前段階プロセスがあったけど、このバスを降りればようやくストーンヘンジだ。
次回、たっぷりとその全貌をご紹介いたしますです。


 

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by tohoiwanya | 2017-05-19 00:15 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(2)
2017年 05月 17日

ストーーーンヘンジッ!!【その1】

どんどん行くぞ英国ネタ。
カンタベリー、コッツウォルズに続く大ネタいってみるか。
これもまたほぼ一日を費やした観光だけに続編になることは約束されている。

ストーンヘンジってすごく有名な世界遺産でテレビや写真では散々見てる。イギリスにあることも
知ってた。でもイギリスのどこ?となると・・・あれだけ珍しい古代の遺跡なんだから、
何となくド不便なド田舎にあるんだろうと思ってた。

それが実はロンドンからそう遠くない場所、半日ツアーで行ってこれるくらいの距離にあるんだね。
ロンドンから西に約200km。東京から静岡県焼津市くらいの距離。日帰りも十分可能だ。
トホ妻が大ファンだった1970年代のNHK番組「未来への遺産」(知らんよなぁ)の頃からおなじみの
ストーンヘンジ。これはもう行くしかあるまい。
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と言っても行くのは簡単じゃない。いくらロンドンから日帰り可能っつうたって、ストーンヘンジは
ケルン大聖堂みたいに駅前にあるわけではない。外人観光客が現実的にとり得る手段としては
たぶん以下の二つだろうと思う。

①ロンドン発のストーンヘンジツアーに申し込んじゃう。おそらくこれが一番ラク。
②大聖堂で有名なソールズベリまで鉄道で行き、そこから専用バスで行く。

地元の英国人なら自家用車で行くだろうけど、外人観光客だと①②のどっちかが多いはず。
ソールズベリ観光と組み合わせる②もなかなか魅力的で、イ課長もソールズベリ大聖堂には
ちょっと心が動いたけど、この日は夕方までにはロンドンに戻ってないといけなかったので①。
実際にはストヘン+どこそこ観光っていう一日ツアーもたくさんある。

もう一つ難しい問題がある。ストーンヘンジ見学は「予約制」になってるということだ。
バスツアーだと、ツアーに申し込みさえすればあとは当日集合場所に行くだけだけど、
個人で自力で行きたい場合は事前にネットで予約するはずなんだよ。

日にちと時間を決めて予約したら、おそらく何かの確認書みたいなのが送られてくるんだろう。
しかし時刻指定が30分ごとの区切り。これは厳しい。仮にロンドンからレンタカーで行くとしたって、
誤差30分以内で到着時間を読めるもんかい?ソールズベリーからのバスの方がまだしも時間のブレは
少ないだろうけど、そうすると今度はソールズベリー発ストヘン行きのバス時刻表や所要時間を
調べなきゃいかん。いろいろ大変なのだ(下の写真がそのバスだと思う)。
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何らかのトラブルで予約指定した30分間より大幅に遅刻しちゃったなんて場合、入場はお断り?
予約なしでブラッと行って“当日券”を買うことはまったく不可能?その辺はわかりません。
(すいてりゃOKって気もするけどなぁ・・・)ツアー参加ならその辺のモロモロの不確定要素を
心配しなくていいってのも利点だわな。
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ストーンヘンジ見学ツアーもコッツウォルズの時と同様、ビクトリア駅ワキのバスターミナルから出発。
このターミナルには旅行会社のオフィスもいっぱいあるようで、時間が近づくとツアー名が書かれた
看板ごとに観光客がワサワサ並びはじめる。ちなみに、このツアーはガイドなしの多国籍混載型。
インド人とか、スペイン語を話す人たちもいたな。日本人は・・・いたかなぁ?
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このバスではイ課長とトホ妻は最前列の席を確保したので車窓風景もよく見えた。
それでは世界で最も有名な世界遺産の一つと言っていいストーンヘンジに向けて出発ざます。
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・・・と言ってもロンドン市内を抜けるまではしばらく渋滞でノロノロ進むわけだけどね。
というわけで、本日は出発するところで終わりなんざますのよ。ほほほ。


  

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by tohoiwanya | 2017-05-17 12:13 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(2)
2017年 03月 08日

聖オーガスティン修道院の廃墟

カンタベリーといやぁ大聖堂がとにかく有名で、もちろん世界遺産に指定されている。

しかしこの町には大聖堂といわば“抱き合わせ”で世界遺産になってる所がある。その一つが
聖オーガスティン修道院っていうところで、どうやら“廃墟系”らしい。トホ妻が好きそうだ。
場所は大聖堂から歩いてせいぜい5~6分ってところかな。近い。

行くとまずビジター・センターみたいな建物があり、そこを出ると修道院の廃墟がある。位置的には
下の写真を参照してほしい。アナタはいまMUSEUMと書かれたビジターセンターを出たところだ。
これを見ると修道院が元は「上から見て十字架」の形状だったことがよくわかる。さぁ行ってみよう。
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いざ行ってみると、これが想像以上に風化・崩壊してて、今見ているものがかつて修道院の
ドコだったのかなんて全然わかんない。英国中の修道院を解体したヘンリー8世の頃、つまり
16世紀頃まではチャンと建ってたはずなのに、古代ローマ遺跡より古そうに見える。
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ここはいろいろヘンリー8世に縁のある場所みたいで、例の「初対面で離婚を決意」したお妃4号を
迎えた時は宮殿に改造されたらしい。それも当然16世紀の話だ。それが今やこんな廃墟。
調べたところでは18世紀に大嵐で激しく損壊し、そのままこんな廃墟になっちまったんだとか。

しかしここはイイよ。草原の中にひっそり残る石造建造物の残骸。これぞまさに廃墟って感じだ。
廃墟の極北。ザ・廃墟。廃墟マニアのトホ妻は恍惚としてあたりをさまよってた(笑)。
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一応世界遺産ではあるけど、カンタベリー大聖堂と違って観光客からもほとんど無視されてる。
だもんで、人が全然いなくてロマンチックだったねぇ。こういう廃墟を観光する時は人がワンサカいたり
猿がワンサカいたりすると(笑)ムードが出ない。その点、ここは静かで良かったよ~。
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気候の悪いイギリスだけど、それでもやがて廃墟はこうして植物たちのものになっていく。
もっとも、ここは遺跡として公的に管理されてるから、草ボウボウになることはないんだろうけど、
だんだん植物の中に埋もれていく廃墟というのは気分出るねぇ。
このピンクの花をあちこちで見かけた。なんだろうか?(←植物には信じられないくらい無知)
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あっちの方には廃墟じゃない、マトモな建物がある。あれは現在でも使われてるっぽい。
何に使われてるんだろ?学校に見えるけどなぁ・・中には入れないようだ。
まぁ廃墟さえ見れば我々は・・特にトホ妻は満足なわけだが(笑)。
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訪れる人も少ない聖オーガスティン修道院の遺跡・・というか廃墟。
大聖堂から近いし、何せ人が少なくて静かだし、カンタベリー観光するなら行くなら大聖堂から
ちょっと足を伸ばしてみることをお勧めしたいのである。廃墟系物件がお好きな人は特に。

 

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by tohoiwanya | 2017-03-08 00:24 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(2)
2017年 03月 06日

カンタベリー大聖堂 その③

さて、ゴシック大聖堂は内部だけじゃなく、外もいろいろ観察すべき点が多い。
カンタベリー大聖堂の外側もしっかり見てくれようじゃないの。

まず大きな特徴はゴシック教会建築につきもののフライングバットレスがないってことだ。
ええ?ないの?あれはゴシック建築をゴシック建築たらしめる決定的重要要素なんじゃ・・?
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しかし実際ないんだよ。その後調べたところではこういうことらしい。

木と違って石材は梁として水平にわたすことが出来ない(仮にすご~く細長い石材を使っても
自重で真ん中で折れやすい)。だから天井をアーチ型に組む。しかしアーチ型って
「左右に広がろうとする力」があるから、それを外側から支える必要がある。

そういう壁を外から、しかも高い位置で支えるためにフライングバットレスという
画期的&曲芸的な建築アイディアが生まれ、天井の高いゴシック大聖堂の建築を可能にした
・・と、そういうことだった(はずだ)。

「その①」でも書いたようにカンタベリーは天井に凝り、それをよく見せたい目的もあって
天井高はホドホドでとどめた。だから壁を支えるのも高めの控え壁で何とかなるらしい。
フライングバットレス(飛び梁)なんてアクロバティックな技法を使わなくても良かったんだと。
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なーるほど。つまり「華麗な天井装飾を見てもらいたい」⇒「それゆえに天井高はほどほどに抑える」
⇒「それゆえにフライングバットレスなしでもOK」ってことか。デコラティブな天井があることと
フライングバットレスがないことはちゃんと関係してるわけだ。勉強になるのぅ。

もう一つゴシック聖堂につきものといえばガーゴイル様。
これはちゃんとカンタベリーにもあった。そう多くはなかったけどね。
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こちらにも、猛烈にすり減ったガーゴイル様が。これなんておそらくこの大聖堂が出来た
当初からまったく取り替えられずに残ってるんじゃないかと想像される。すごい磨滅ぶり。
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お?こんな低い位置にもガー・・・・ゴイル・・・じゃないよな、これは。
単に柱を頭で支える人面の飾りということらしい。
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しかしこれまたひどい役目だこと。
むかーし書いた女人柱もかなりひどいが、これは首の力だけで柱を支えてるんだからその苦痛は
察するに余りある。首が痛い。背筋疲れる。こういう彫像のモデルにはなりたくない(笑)。
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外側の少し高いところにはもう少し格調高く作られた聖人の像がずらり。
まぁこういうのはどこの教会でもよくあるよね。
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中に混じって、まだ真新しい白い石で作られた聖人がいらっしゃった。当然目立つ。
あれぇーーーーッ?!ここここれってもしかして・・・。
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間違いない。これは現女王エリザベスと夫君のエジンバラ公フィリップ殿下だ。
こりゃたまげた。エリザベス女王って聖人だったのかよ(笑)。よくバチカンがそんな
こと許可・・・なんて得なくてもいいんだ。いまカンタベリー大聖堂は英国国教会が所轄
するわけだから、国教会の長たる女王陛下を聖人に並べるくらいは朝飯前か。
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こちらがエジンバラ公フィリップ殿下。こっちの方が実物に似てるかな。
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このフィリップ殿下、若い頃は異常なほどの二枚目だったことで有名。
若きエリザベスがその異常なイケメンぶりにポーッとなって結婚に至ったのは間違いない(笑)。
しかし仲睦まじいままお二人ともご長寿であらせられるのはめでたいことだ。
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いやー最後の「聖エリザベス&聖フィリップ」にはちょっと驚いたぜ。
存命の女王夫妻もしっかり聖人の列に並ぶカンタベリー大聖堂というわけでした。

というわけで、「イ課長、初めて英国ゴシック大聖堂を見る」の一席、
これにて書き納めといたします。お長くなりました。

 
 

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by tohoiwanya | 2017-03-06 00:05 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(2)
2017年 03月 03日

カンタベリー大聖堂 その②

さてだ。
前回は天井特集になっちまったが、別に天井だけがカンタベリー大聖堂の見どころじゃない。
他のところもちゃんとご紹介せんとな(・・と言いつつ、また天井の写真)。
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ここを舞台にした史実ではなんといっても「カンタベリー大司教トマス・ベケット殺害」が有名。
王様であるヘンリー2世と、大司教であるトマス・ベケットが激しく対立し、王の部下たちが
この大聖堂でトマス・ベケットをブッ殺してしまった。いわば王権による聖職者殺害テロ。
それも大聖堂の中でっていうんだから、こりゃもう英国史に残る大事件ですよ。

ここがそのトマス・ベケット殺害現場。
壁に飾られた剣の切っ先が集まったところでグサッとやられたってことなんだろうな。
何となく薄暗くてソレらしい演出になってる。こういう血なまぐさい歴史もここにはあるのだ。
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このトマス・ベケット殺害に怒ったローマ法王はわざとベケットを列聖。ベケットは聖トマスになった。
カンタベリー大聖堂は聖トマスのありがたい聖地として巡礼者が押しかけるようになるわけだが
そうなると殺害させたガワであるヘンリー2世は身の置き所がない。要するにベケットの列聖は
ローマ法王による巧妙ないやがらせだったんだな。で、ヘンリー2世は後にトマス・ベケットの墓に
ひざまづき許しを乞うハメになった・・らしい。ホントかどうかわからんが。

非業の死を遂げたトマス・ベケット、ゴースト好きのイギリス人となれば、この大聖堂にはトマス・ベケットの
ゴーストが出るという言い伝えもあるかもしれない、つうか、絶対あるに違いないはずだが、そこまでは
事前調査しなかった。出発前は切符トラブル処理でゴーストどころじゃなかったの(笑)。

カンタベリー大聖堂はステンドグラスもなかなか見事だった。
やはり建物同様、作られた時期はけっこう違いがあるようで、絵の感じを見るとその差が歴然。

たとえば下の写真なんかは最も古い時期に作られたものではないかと推定される。
人間の顔の描き方なんかが素朴でいかにも古そうだ。
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こっちは参事会会議室にあったステンドグラス。
これになると人物描写にもやや「モデルの個性」みたいなものが描写されてる感じがするよね。
上よりも新しいものではないかと推定される。
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こんなのもある。作成時期としては最も新しそうなステンドグラス。
色もたいへん鮮やかでハデだけど、とにかく注目すべきは人物の顔、特に目なんかの描き方だ。
右側の女性の表情がやけに漫画チックというか、アニメ画風。
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これもアニメ調ステンドグラス。カンタベリー大聖堂のステンドグラスがこんな
アニメ調キャラで埋まっていたとはなぁ。
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アップで見てみようか?ほら。上を見上げている女性の顔とか目の描き方がまるっきり
ディズニーアニメやん。「美女と野獣」かよって感じで、これには驚いた。
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大聖堂の内陣にはこんな感じの彫像もある。
これはおそらく「お墓」だと思われる。仏教では「お寺のお堂の中に死者の墓をつくる」って
ことはしないけど、キリスト教、特にカトリック聖堂にはけっこうある。
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イ課長推測では、後ろでお祈りしてるのが亡くなったご本人、前のお坊さんはその当時の
カンタベリー大司教をモデルにしてるんじゃないかと思うけど、違うかな?

ここにもお墓。大陸ヨーロッパもそうだけど、カトリック大聖堂はある意味死に満ちている。
横たわっているのは間違いなく亡くなったご本人だろう。
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てな具合に内部をいろいろ見て、さて、ヨーロッパの教会を見学した時のお約束行為。
ロウソク寄付をいたしましょうかね。たまる一方で財布を重くしていた少額コインたちを
こういう時に使ってしまおう。一番左寄りがイ課長ロウソクなのである。おなじみの光景だのう。
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カンタベリー大聖堂はこれで終わりだろうって?なんのなんの。
大聖堂外部についても書くべきことはあるのだ。フランスの時もそうだったけど、ゴシック大聖堂に
関しちゃ、イ課長は遠慮なしに書くのである(普段だって別に遠慮してないが)。
 

 

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by tohoiwanya | 2017-03-03 00:13 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(2)
2017年 03月 01日

カンタベリー大聖堂 その①

何しろ「その①」だからね。続き物になることは約束されている。覚悟してお読みいただきたい(笑)。

久しぶりに入る欧州ゴシック大聖堂。うーんワクワクするぜ。
こういう大聖堂って入口は西向きで、上から見た場合十字架の根元の方から入る形になる。もっとも
カンタベリー大聖堂の場合、増築を繰り返したせいか、上から見てもキチンとした十字架型には
なってない。下の平面図でいうと右端が入り口ね。
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巨大聖堂に入ったら、誰もが最初にやるのは「うわー・・・」とのけぞって天井を見上げることだ。
もちろんイ課長たちもまず上を見上げて、背中と首をそらせるエクササイズ(笑)。
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うーーむ・・・この天井が英国ゴシック大聖堂の非常に大きな特徴の一つなのだ。
とにかく装飾的なんだよ。一つの柱から9本ものアーチが分岐して天井で複雑にからまりあい、
さらに細かい模様がくっついてる。
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下の写真は2009年に行ったフランスのアミアン大聖堂の天井。横断アーチと交差アーチを
交互に組み合わせたリブ・ヴォールト。デコラティブなカンタベリー大聖堂の天井に比べると
シンプルで、その分力強い感じがする。
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実はカンタベリー大聖堂のこの天井なんてマシな方で、英国にはもっともっと装飾過剰な
扇形ヴォールトの大聖堂がワンサカある。明らかに英国独特、ミョーな方向に異常発達を遂げた
建築技法といえるだろう(下はハリー・ポッターの映画ロケにも使われたグロスター大聖堂
回廊の天井。写真はWikipediaから拝借)。
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この「異様にデコラティブな天井」は英国ゴシックにもう一つの特徴を与えている。
それは天井高がフランスのものほど高くないってこと。フランスで見たアミアンランスなんかは
あからさまに身廊の天井高を競い合ってたけど、英国は「せっかくキレイに天井を飾ったんだから、
高すぎて見えないんじゃもったいない」ってんで、天井高もやや抑え気味なんだと。
こういう建築思想の違いって興味深くて面白いねぇ。
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ううむ、天井の話だけで長くなってしまった。先に進もう。
カンタベリー大聖堂、とにかくバカでかいから、身廊と交差廊との“交差点”に行くまで
けっこう歩く。とりあえずその“交差点”まで行ってみよう。いわば大聖堂のヘソ。

そこまで来て再び背中と首のエクササイズ(笑)。うっひゃーーー!こりゃすげぇ。
まさに扇形ヴォールトがひしめきあう華麗すぎる装飾。
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すごいねこりゃ・・。ちょうどここが大聖堂の真ん中にあたる部分で、この華麗な装飾天井の上に
一番高い塔がそびえたってるんだと。いやぁ英国ゴシック、すごいっすね。
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交差廊を越えると十字架のアタマの部分にあたる内陣。これがまた長いんだ。
興味深いのは、こっちの天井はさっき見た外陣よりシンプルで、フランス・ゴシック風の
横断リブ+交差リブ型に近い。なんで?
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思うに、建築年代の差によるんじゃないか?今いる交差廊よりコッチ側が先に建てられて、
後からアッチ側が建てられたと。大体こういうのは後に作られた方がより装飾に凝るはず。
そうじゃないかと思うんだがなぁ。
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いやー久しぶりのゴシック大聖堂。この時は正直言ってイ課長は軽く興奮してたよ。
このカンタベリー大聖堂、中庭に面した外の回廊の天井がまたスゴいんだよ。ほら。
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一本の柱から何本のリブが枝分かれしてるか数える気にもなれない(笑)。
この回廊みたいに、天井が低くてよく見える所ほど凝りに凝った装飾をほどこすというところが
英国ゴシックらしいと言うべきだろう。
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聖堂とくっついてる参事会会議場の天井がまたすさまじい。ほら。
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同じドーム型天井でもこれまで見たリブ・ヴォールトとは違う構造、しかしスゴい装飾は共通。
それにしてもこうやって室内で高い天井をズームで撮っても全く手ブレしないカシオのデジカメの
手ブレ補正機能にも感心しましたですよ。
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あああ・・・結局本日の記事は「天井特集」になっちまった(笑)。
まぁいいのだ。カンタベリー大聖堂の写真はまだいっぱいあるし、書くべきことも残ってる。
フランスの時は「ひとつの大聖堂で3記事」くらい書いてたけど、今回もそのくらいの勢いで
次回に続くのである。


 

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by tohoiwanya | 2017-03-01 00:14 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(2)
2016年 10月 30日

ルアンパバーンで托鉢を見る その2

前々回書いたように、ルアンパバーンで迎えた最初の朝、イ課長はさっそく
早起きして托鉢の様子を見学した。それに安心して翌朝はしっかり寝坊した(笑)。

さて三泊目の朝。ルアンパバーンで迎える最後の朝ということになる。
この日は他の理由もあって早起きしたから、とりあえずまた托鉢を見よう。
前回はワット・マイの前で見たから、この時は托鉢見学スポットとして
推奨されてる小学校の前まで行ってみた。明け方で、まだ夜のように暗い。
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おおお、何やら托鉢用の“席”と思われるものがズラッと並んでいる。
向こうに座ってる人たちの様子から考えて、これはおそらく「托鉢体験ツアー」に
参加する外国人観光客用に設けられた席なんだと思われる。
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こっちもギッシリ観光客が並んでる。当然、彼らが持っているゴハンやなんかも
ツアー会社側で用意したものってことだよな。
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てなこと言ってるうちに早くも托鉢スタート。体験ツアーに参加した観光客は
写真撮ったりしてて、しょせん観光気分。何だかなぁ・・。
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このあたり、確かに托鉢のお坊さんたちはたくさん通る。そういう意味では見学場所として
いいのかもしれないけど、欧米人観光客のみなさん、どうもゴハンをあげるのが下手で、
スムーズな托鉢とは言い難い。

二日前の見た地元の人たちは、托鉢の時みんな手づかみでゴハンをあげてた。
日本人でもオニギリ作るとか、お稲荷さんにゴハン詰めるとか、手づかみでゴハンを
扱うことに多少は慣れてる。おそらくアジア人の多くはそうだろう。

ところが体験ツアー参加者たちは全員シャモジでやるんだよ。用意された「托鉢グッズ」が
そうなってるってことなんだろうけど、欧米人たちはどうもゴハンの扱いがうまくなくて
お坊さんが渋滞したりする。いやー確かに小学校前、お坊さんの数はすごく多いワ。
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ちなみに、托鉢であげるものは必ずゴハンと決まってるわけではないようで、お菓子っていう
こともあるようだ。これが体験ツアー参加者用の「お菓子セット」だと思われる。これなら
確かに手で渡しやすいが、ゴハンに混ぜてコレをもらったお坊さん、どうするんだ?
商品名の感じじゃ中国製かタイ製が多いようだね。
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小学校前は托鉢体験ツアーの観光客が多いから、ズラッと並んだ観光客からひととおり
ゴハンやお菓子をもらうとお坊さんが持ってる鉢の中はそういうもんでけっこう一杯になる。

すると、列の最後に「それを捨てるところ」があって、みんな次々と捨ててくではないか。
何となくこの光景だけ見るともらった端から廃棄物として捨ててるようにしか思えないけど
モチ米はあとでオカユか何かにして食う・・という話も読んだ。そうであってほしい。
お菓子の行く末は不明。
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こういった一連の光景を見てるうちに、何となくガイジン向け托鉢ショーを見学してるような
気分になって、何だかなぁ・・って思っちゃったんだよね。二日前にワット・マイで
真摯なカドッコへの祈りを見てるだけに、よけいそういう気分になるのかもしれない。
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そこで小学校前は早々にヤメて、他の場所に移動することにした。
このあたりがいいんじゃないか?地元のオバさんやおばあちゃんなら信頼できそうだし、
とにかくこのヒッソリとした感じが好ましい。
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さすが慣れた地元の人。手づかみでサッ サッと鉢に入れてってスムーズだし
観光体験ツアーと違って托鉢で功徳を積むといった宗教的意義がちゃんと感じられる。
やっぱこうでなくちゃ。後ろの黒ワンコもいい感じだ。
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というわけで、小学校前は通るお坊さんの行列は長くて数も多いけど、外人観光客が多くて
その分、托鉢が本来持つ宗教的意義というのはどうしても薄れる。「ワット・マイの前で
見た時の方がよかったなぁ」と思うのは致し方ないところだ。

もし、これをお読みの日本人が托鉢体験ツアーに参加すれば、おそらく小学校前に“配置”され、
欧米人と一緒に托鉢グッズを渡されるんじゃないかと思う。その時は同じアジアの民として、
とりあえずシャモジでなく手を使ってゴハンをあげることをご提案したいのである。


 

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by tohoiwanya | 2016-10-30 00:01 | 2015.09 東南アジア旅行 | Comments(6)
2016年 10月 27日

神はカドッコに宿る国・ラオス

「神は細部に宿る」という有名な言葉がある。

見過ごしがちなディテール(細部)こそ重要、あるいは真に重要なものは目につきづらい
という意味でよく使われる。昔から伝わる有名な言葉かと思ったら、実は20世紀の建築家、
ミース・ファン・デル・ローエが言ったとされている。へーそうだったの。

ルアンパバーンの托鉢の続きを書くはずの記事の冒頭にこんな話を書いたのは理由がある。
あの托鉢の後、観光客が誰も注目しないワット・マイで見た感動的な光景のことを書くための、
これはいわば前フリなのだ。あのコトについては托鉢記事の一部にせず、独立した記事にしたかった。

ワット・マイの前で托鉢が終わったのは、まだ6時半にもならない時間だったはずだ。
ワラワラとオバさんたちが解散するから「終わったんだな」ってことがわかる。
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さて・・さっき準備してた朝市がもう始まってるはずだから、それ見るか。
そう思いながら、何となく早朝のワット・マイの境内にふらふらと入っていった。

お?さっき托鉢してたオバさんたちがワット・マイでお祈りしてる。托鉢が終わったあと、
さらにこうやってお寺でジックリとお祈りするんだねぇ。托鉢は世界中の観光客がカメラを構えて
集まるけど、托鉢が済んだあと、静かなお寺の中でこうしてお祈りする人たちに注目する観光客は
誰もいない。地元の人たちだけの真摯かつ素朴な祈りの時間。
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不思議なことに彼女たちはご本尊の金ピカ大仏のいる本堂ではなく、境内に設置された
仏塔に対してお祈りしてる。ふーーむ・・なんとなくイイ感じではないか。絵になるねー。
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おおお?このおばあさん、仏塔のカドッコに水をあげながらお祈りしてる。
なんでカドッコに水を?
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イ課長の驚きはだんだん大きくなってきた。
このおばあさんだけじゃない。ほら、下の写真の手前のオバさんもやっぱり仏塔の土台のカドッコに
水をあげてる。ラオスでは地面にある何かのカドッコが祈る対象なのか?
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カドッコになぁ・・と思いながらワット・マイから歩道に出ると・・・おおお!
ここでは別のオバさんが歩道の並木が植わってるところにお線香立ててお祈りしてる!
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このオバさんもやはりカドッコに水をあげてるぞ。
お寺の施設でも仏塔でもない。もう一度言うが単に歩道の並木が植わった土のカドッコだよ?
不思議だけど、同時に感動的な光景だった。その理由や背景はわからないけど、地面にある
何かのカドこそが重要なのだ。そこが祈りの“的”であり、彼女たちにとってたぶん仏はそこにいる。
神はカドッコに宿ってるんだよ。
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この後行ったバンコクのマッサージ屋さんで、ある施術者のお姉さんとヘボ英語で話をしてたら
彼女がラオスのビエンチャンから来て働いてるということを知った。そこでイ課長はさっそく
デジカメを取り出し、上の写真を見せて「ラオスではコーナーに向かって祈るのですか?」と
質問してみた。この質問をされた時の彼女の表情がまた印象的だったねぇ。

その理由や背景を彼女の英語力(イ課長と同じくらい)で説明するのは難しかったんだろう。
口頭による説明はなかった(まぁ宗教的背景を流暢な英語で説明されてもわからなかっただろうが)。
でもその笑顔からは「そうよ?ラオスじゃあったり前なのよ~?」「よく気がついたわねアンタ」みたいな
ちょっとお国自慢的というか、ちょっと鼻高々の気持ちが伝わってきた。たぶん同じ仏教国でも
ラオス独特、タイにはない習慣なんじゃないかなぁ。

この旅行を通じてラオスやタイでいろんなお寺を見たり、参拝や托鉢の様子を見たりしたけど
ルアンパバーンのオバさんたちが地面にあるカドッコに向かって無心にお祈りしている姿は
イ課長が最も感動した宗教的光景だったと言っていい。

という理由もあって、イ課長としてはルアンパバーンで托鉢を見るならワット・マイの近くを
推奨したいのである。あそこで托鉢の一部始終、さらにそれが終わったあとの「カドッコへの祈り」の
様子を見れば、ラオスの人々の素朴で無心な祈りの思いを感じられるんじゃないかと思うのだ。
もちろん、見る時は祈りのジャマにならないように、静かにソッとご覧ください。

逆に、托鉢鑑賞スポットとしてガイドブック等が勧める小学校前は個人的にはお勧めしない。
なぜお勧めできないかは次回更新で書きたいと思う。


 
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by tohoiwanya | 2016-10-27 00:07 | 2015.09 東南アジア旅行 | Comments(4)