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2014年 03月 25日

一応ロンドン地下鉄の名誉のために

せっかくだからロンドンの話をもう一つ続けるか。

イ課長は2010年の出張ですごく久しぶり(新婚旅行以来)にロンドンに行った。
その時のことはこのブログでいろいろ書いたけど、 中でロンドン地下鉄の切符自販機の言語対応性能を
激しく賞賛し、一方で地下鉄の運行やメンテナンスのクソヘボさ加減は激しく罵った

イ課長にとってロンドンの地下鉄というのは「すごくヨイところ」と「超ヘボなところ」が同居した地下鉄、
たとえて言うなら顔は美女だけど首から下は超バーサマのご婦人・・たとえがヘンか。
ま、いずれにしても「気を許しちゃならねぇ相手」として強く記憶されたわけよ、2010年の出張でね。

で、そのロンドンに2013年にまた出張した。出張すればまたロンドン地下鉄に何度も乗る。
「気を許しちゃならねぇ相手」と、また数日間つきあわなきゃいけないわけだ。

まず賞賛の方からいこう。地下鉄の切符自販機。
前回記事では日本語対応能力まであることを褒めてるけど、カンジンの写真がなかった。
今回はバッチリ写真を撮ってきたから、世界に冠たる切符自販機をお目にかけよう。

最初見たときはこんな風に英語表示画面になってるはずだ。しかし画面下の青いオビの部分に
「日本語」と書かれてるでしょ?タッチパネルだから、その辺を指でチョンとつついてみる。
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するとこういう画面になる。これこそ2010年にイ課長が見て、心底感心した言語選択画面だ。
これだけ多彩な言語に対応した地下鉄の切符自販機なんてよその国じゃまったく見たことがない。
言語選択っつうてもせいぜい3~4ヶ国語から選べりゃいい方だけど、ここは17言語から選べる。
(前回記事じゃ20カ国語くらいあったって書いたけど、それよりはちょっと少なかった(笑))
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いやーしかしこれは何度見ても感心するよ。インド系住民が多いことに配慮してだろうけど、ベンガル語とか
タミル語だとか、特にインド系言語の充実ぶりが素晴らしいね。

しかし我々としては「日本語」のところをポチッとするわけだ。するとこんな感じの画面になる。
f0189467_18003313.jpg
おお、わかりやすい。イ課長がほしいのは普通の切符じゃなくトラベルカード(一日乗車券)なんだけど
ちゃんと表示されとる。さっそくトラベルカードのところをまたポチッ。すると今度はこんな画面に。
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仕事で使うなら中心街のゾーン1~2で十分だよ。ポチッとやればアッという間に一日乗車券が買える。
いやもう実に素晴らしい。前にも書いたけど、「日本人が最も容易に切符を買える外国の自販機」という点で
ロンドンの右に出る街がこの地球上にあるとは思えないのである。

さて、ではヘボな方、つまり地下鉄の運行状況はどうか。
これに関しちゃ2010年に撮った「いかにヒドいかの証拠写真」まであるから、イ課長も最初から警戒していた。

どころがどうよ。ロンドン仕事の初日、地下鉄に乗ろうとしてフとディスプレイの表示を見たイ課長は
ものすごく驚いた。驚きのあまり、その場でゴソゴソとカメラを出して撮った。
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なんとまぁ、全線で平常運転とは。ロンドン地下鉄にもこんな日があるのかよ(笑)。
2010年に見たときは半分近くが閉鎖だナンだで青くなってたのを知ってる身にすれば、こんな風に
Good Serviceがズラリと並んだ表示を見りゃ驚きたくもなるぜ。

翌日、ロンドン仕事の二日目に地下鉄に乗ったときもイ課長はこういう表示を目にした。
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うひょーー今日も全線平常運転ときやがった。二日連続パーフェクトかよ。
(1路線だけ、ちょっとした遅れがあるようだが、そんなもん、東京の地下鉄にもしょっちゅうある)
こりゃひょっとすると本物か?数年前には全路線の半分が閉鎖だナンだとドヘボぶりを露呈していた
あのロンドン地下鉄がついに本気で改心したのか??

2010年に行ったときは「オリンピックまでにシャキッとするんだろうか?」って書いたけど、あの当時の
大ガタガタ工事のおかげでオリンピック後のロンドン地下鉄は性根が入れ替わったのかもしれない。
確証は持てないが、その可能性はある。
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ま、前回はヒドいこと書いたからね。
2013年出張では一応チャンとした地下鉄だったっていう事実も書いて公平を期すと共に、
ロンドン地下鉄の名誉を少しは回復させてやろうと思ったわけだよ。

しかしなぁ、オマエに関しちゃどうしても「ホントに気を許して大丈夫か?」っていう疑いが残るんだよなぁ。
信じていいのか?ロンドン地下鉄。いまはお行儀よくしてるけど、しばらくすると“本性”が出て、
元の怠惰なアバズレ女に戻るんじゃねぇか?ヲイ(しかしなぜ地下鉄を女にたとえたがるのだ?)


  
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by tohoiwanya | 2014-03-25 00:33 | 2013.02 欧州出張 | Comments(6)
2014年 01月 30日

ヘルシンキの地下鉄 副題:サイホクの話

さて、ヘルシンキネタに戻る。
以前紹介した市電に続いて、今回はヘルシンキの地下鉄だ。

ヘルシンキには地下鉄は1路線だけしかない。
だから乗る方向さえ間違えなければ、乗り換えに悩んだり迷ったりする必要はない。
非常にわかりやすくて、市電を乗り間違えたイ課長も地下鉄はまったくオッケーだった。
さぁそれではご一緒にヘルシンキ地下鉄に乗ってみましょう。

ヘルシンキの地下鉄の旅はまずなっがぁ~~い下りエスカレーターから始まる。
長~い斜坑一本でイッキにホームまで、っていうとプラハの地下鉄なんかが思い出されるけど
欧州の地下鉄にはけっこう多い。東京みたいにホームにたどりつくまでに何回も何回も
エスカレーターに乗りなおさなきゃならんっていう方がむしろ変わってんのかも。
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さてホームに到着。こんな感じ。広い。
土曜日の朝だからか、駅が広いわりに乗客はマバラ。こんなんで経営が成り立つのか?
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フィンランドって国旗が白と青だから、そんな感じの色使いの車体を想像していたら、
意外にも車体カラーは柿色ではないか。柿メトロ。
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車内はこんな感じ。柿メトロの中にある柿シート。けっこうハデだ。
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色使いも印象的だけど、ヘルシンキの地下鉄で印象的だったのはやっぱり島式ホームの幅の広さだよ。
東京の地下鉄に慣れた目で見ると、とにかくもうベラボウに広く見える。東京の銀座線、新橋駅あたりの
ショボいホーム3つか4つ分はありそうなくらい幅広い。

ある駅で、その幅広さを何とか写真に撮ろうとしたんだけど、広角でやっとこさ画面の端と端に
乗り場が入る。そのくらい広いのだ。しかし広いわりに乗降客の数はやけに少ない(笑)。
非常にゆったりした作りといえるだろうけど、逆に、こういう地下鉄に慣れたフィンランド人が東京に来て、
銀座線の狭いホームからこぼれんばかりに乗客がひしめいているのを見れば腰を抜かすだろう。
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目的地の駅に着いたらエスカレーターで地上に戻りましょう。当たり前だが。
もちろん、ここでも待っているのは長大な上りエスカレーターなのである。
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この旅行では偶然にもワルシャワ、ヘルシンキと「地下鉄が1路線しかない街」を渡り歩いたことになる。
そういう意味じゃ同じようなものだけど、ただ、ヘルシンキの地下鉄にはワルシャワのソレにはない重要な
付加価値というか、売り文句がある。それは何かというと・・・




世界最北の地下鉄


へぇ~~そうだったの?!
イ課長はヘルシンキにいる時はそんなこと全く知らず、帰国してから知った。
そうだったんだぁ。ヘルシンキって思ってた以上に北にある街なんだねぇ。

地図をみると、確かにヘルシンキはモスクワよりずっと北だし、サンクトペテルブルグや
ストックホルム、オスロなんていう都市と比べてもちょっびっとだけ(ほんのわずかだが)北っぽい。

世界最北の地下鉄っていうだけでも「へぇ~」と思うけど、調べてみるとそれだけじゃない。
ヘルシンキっていう街自体が「世界最北の、人口100万人以上の“都市圏”」なんだと。
地下鉄を持つくらいの大都市圏としては地球最北記録を持ってたんだね、ヘルシンキが。
ただ、人口100万人以上の“都市”ではサンクトペテルブルグが最北らしい。都市と都市圏。
この辺は若干「最北記録をつくるためのムリヤリ分類設定」っぽくもあるが・・。

というわけで、イ課長は自分でも知らぬうちに世界最北の100万人超都市圏に行き、そこで
世界最北の地下鉄に乗っていたのでした。なーんだ、そういうことだったら、イ課長がヘルシンキで
したことの全てが個人的には「人生最北」ということになるよ。だってヘルシンキより北の町なんて
行ったことないんだから(アンカレッジは空港ン中だけだったしなぁ)。

ヘルシンキで食ったメシはイ課長の「人生最北メシ」、飲んだビールは「人生最北ビール」。
「人生最北宿泊」したホテルで「人生最北睡眠」から目覚め、「人生最北観光」を楽しんだわけだ。
市電の「人生最北乗り間違い」なんて、今後の生涯で破られることは絶対ないだろう。

最北経験という意味ではヘルシンキに行くことは実に意義深いことが判明した。
さぁアナタもヘルシンキにサイホクしに行きましょう。




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by tohoiwanya | 2014-01-30 00:05 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(6)
2014年 01月 17日

ヘルシンキ市電の光と影 「影」編

いま明かされる、ヘルシンキ市電のダークサイド(やや大げさ)。
コトの発端はイ課長がヘルシンキでトラムを乗り間違えたことから始まる。

地図を見て「街のコッチの方に行ってみよう」と思って市電に乗った。
しばらく乗れば左側に池が見えるはずで、池が見えたら次の停車場で降りようと思っていた。
下の路線図でいうと真ん中やや右寄り、メトロのMマークのあるSörnäinenっていう所から
茶色い路線で西に行こうとしたわけ。途中、左側に池みたいなものがあるでしょ?
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ところがどこまで、どこまで、どこまで乗ってもいっこうに池が見えてこない。
おかしい。こんなに遠いはずはない。どうも乗り間違えたっぽいぞ?
・・と思ってたら、やがて市電はループ状の線路を走ったと思ったら停車したまま動かなくなった。

車内にはイ課長と運転手しかいなくて、異様な静寂に包まれてる。動き出す気配はまったくない。
どうしたんだろう?と思ったけど、しばらくして事態が飲み込めてきた。
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どうやらイ課長は乗り間違えてオタオタしてるうちに、その路線の終点まで来ちまったようだ。
さっきのループ状線路は折り返し用のもので、運転手は次の発車時間まで待ってるに違いない。
じゃ、この時間を利用して運転手にここはドコなのか確認しようそうしよう。

運転席のところまで行き、「ココはどこですか?」と言って運転手のオッサンに路線図を見せた。
言葉はわからないから、今いるのはここだって路線図で示してもらいたかったんだよね。

運転手はちょっと戸惑った様子だったけど、路線図を見て「ここだ」と指さしてくれた。
確かにソコは路線の終点で、折り返し用らしいワッカ状の線路もある。なるほど、イ課長はいつの間にか
市の南の方、海っぺりの方まで来てしまったらしい(下図、紫の路線の終点が運転手が指さした場所)。
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ほどなく市電は動き出した。よしよし。
今度は北の方に向かって中心部に戻るはずだから、どこかテキトウなところで降りりゃ何とかなるだろう。

・・・と思っていたら、だ。
動き始めた市電の窓からARABIAという文字が書かれた大きな建物が目についた。
あ!あれってガイドブックで見た有名な陶器ブランド・アラビアの工場だろ?ここにあったんだ!
こんな偶然で遭遇したのも何かの縁。発作的に行ってみようって気になって、次の停車場で市電を降りた。
アラビアの工場ってこんな市の南の方にあったんだねぇ。

さてだ。
ここまでの話を読むと、「トラムを乗り間違えた」以外には、特に大きな問題はなさそうに思える。
だが実はココに重大な問題が潜んでいるのだ。お気楽旅行者のイ課長だからよかったけど、これが
出張だったら破滅的事態になっていたかもしれない。なぜかというと・・・


さっき運転手が教えてくれた場所は全然違っていたからだ(笑)。


アラビアの工場は確かに市電の終点近くにある。
だがその終点というのは市の南じゃない。正反対。北の終点なんだよ。そんなバカなと思うでしょ?
さっき運転手は「いまここだ」って南の終点を指さして教えてくれたんだから。

しかし、実際にイ課長がいたのはココなんだよ。6と8の路線の終点。ここにも小さいけど折り返し用の
ループ線路があるんだよ。拡大してみるとArabiaっていう小さな文字も書かれている。
さっきの場所と、こことがどれだけかけ離れてるかというとだね・・・
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このくらい離れてるのだ(笑)。市のウンと南の方にいるつもりで、実はウンと北の方にいたことになる。
この両終点の間には相当の距離があるのは地図を見れば明らかだ。
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考えてみてほしい。
イ課長が「ここはドコですか?」と聞いたのは、かりにも市電の運転手だぜ?路線図で自分がいる場所を
示すことは造作ないはずだし、実際彼はそうした。だがそれは完全に間違っていた。
これを東京の地下鉄に当てはめれば、銀座線の終点・渋谷駅で「ここはどこ?」って路線図を見せたら
運転手は反対側の終点、つまり浅草駅を指さしたことになる。あり得ねぇハナシだろソレ!

外国の鉄道で誰かにモノを尋ねたくなった時、誰に聞くかっつうたら、周囲の乗客か、駅員・乗務員かだ。
その場合、乗客より乗務員の方が「より信用できる」と思うのがフツーだろう。ところがその乗務員の認識が
頼りないとなると、どうすりゃいいんだ?

ただ、こういう驚きはイ課長が日本人だからなのかもしれないって気もするんだよね。
あの運転手にしてみれば「オレの仕事は市電を運転することで、ガイジンの対応なんて仕事じゃないよ」
ということなのかもしれない。海外じゃそういう考え方って、けっこう強いんじゃないかなぁ?

まったくもう、ヘルシンキのトラムもやってくれるぜ。
結局、イ課長は市電を乗り間違え、さらに運転手から正反対の位置情報を教えられたにもかかわらず、
ノンキにアラビアのショップで買い物なんぞしたんだけど、その時点ではよもや自分が反対の終点にいるとは
気づいてなかった。さっきの例で言えば「へぇ〜東急百貨店の本店って、浅草にあったんだぁ~」と
思いながら渋谷で買い物してたことになる(笑)。誤った情報も無知に対しては無力ということか。

アナタがヘルシンキの市電に乗って、乗り間違えたかな?と思ったとき、運転手に質問してもその答えが
正しいとは限らない。念のため誰かにセカンドオピニオンを求めるべきかもしれない(笑)。
恐ろしい市電だ。よく無事に戻ってこられたもんだ。

そんな無知と偶然に流されて、思いもかけず行くことになったアラビアのショップ。
せっかくだから次回、ご紹介しよう。


 

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by tohoiwanya | 2014-01-17 00:04 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(10)
2014年 01月 15日

ヘルシンキ市電の光と影 「光」編

なんちう大げさな題名じゃろうか(笑)。
光と影って言っといて「光」編があるということは、「影」編もある。この話は続きものなのである。

生神女就寝大聖堂に行ったとき、「トラムに乗って行ってみた」ってサラリと書いたけど、
何せここはイ課長が生まれて初めて来た国フィンランドの、生まれて初めてきた首都ヘルシンキ。
生神女就寝大聖堂まで乗ったのが生まれて初めての「ヘルシンキ・トラム乗車」だったわけで
それなりのチャレンジだったんだよ。
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まず切符。これはキオスクで買った。1回乗車券っていうのがあるのかどうか知らないけど(おいおい)、
イ課長は1日乗車券っていうのを買った。どうせ一日に2〜3回は最低でも乗るわけなんだから、
面倒のないように一日乗車券を買っておいた方がいいのだ。教育レベルの高さで有名なフィンランド
だからというべきか、「ワンデイ チケット」って英語で言えば必ず通じた。

一日切符ってこれ。これで市電はもちろん地下鉄も乗れるし、スオメンリンナに行くフェリーにも乗れる。
確か料金は7ユーロくらいだったはずで、スメンリンナを含めて市内を何カ所か見学しようなんていう、
ごく普通の観光客(イ課長もそうだったわけだが)なら1日乗車券がお勧め。
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さて、こういう1日乗車券って、必ず使い始めの時に打刻しなければならない。
これは欧州のどの街でも大抵一緒で、イ課長だってそのくらいのことは知ってる。
しかし、ヘルシンキの場合、その打刻機の使い方?がイマイチよくわからない。

ヘルシンキの市内交通機関の打刻機ってこういう風になってんだよ。
プラハやウィーンみたいにガッチャン!と物理的にスタンプするんじゃなく、スイカやパスモみたいに
電子的にピッとやるみたいで、切符自体には何も印はつかない。ちょっとわかりづらい。
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この0から3までの数字が何を意味するのかがわからない。
このカードをどの数字のところにくっつけるのが正しいのかもよくわからない。
とりあえず真ん中(黄緑色のバーが交差するところ)に4つの印があるから、その真ん中辺をめがけて
えいやっとくっつけるとピッと音がして、たぶんそれで電子的に打刻されたことになるんだと思う。

スオメンリンナに行く遊覧フェリーの乗り場にも同じ打刻機があるんだけど、こっちの方は数字が
1から3で、市電の時に見た0はない。この違いが何を意味するのか、これまたよくわからない。
たぶん乗車ゾーン区分みたいなものなんだとは思うんだけど、ヘルシンキに二日間滞在して、
打刻機にデカデカと書かれた数字の意味は結局最後までよくわからなかった(笑)。
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でもね、とにかく緑の一日乗車券を買って、この打刻機の真ん中あたりにくっつけてピッとやれば
(おそらく)大丈夫。それでアナタはヘルシンキの市電を征服できる(笑)。
路線はかなりあっちこっちに通ってるから、地下鉄と組み合わせれば市内ほぼどこでも行ける。
女性の市電運転士が多いなんていうのも北欧的なのかも(下の写真の運転士も女性)。
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・・・と、こう書くとヘルシンキの市電に乗る上での心配はほとんどなく、簡単なように聞こえる。
しかしそうとばかりは言えないということを、イ課長は思い知らされることになる。
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スオメンリンナに行った日は一日で3~4回市電に乗った。それなりに慣れたわけで、翌日はすでに
いっぱしの「ヘルシンキに慣れた旅行者」気取りになって再度市電に乗ったんだけど、その時にイ課長は
予想外の展開で何時間かを過ごすことになった。あの時のことを思い出すと、つくづく旅というのは
計画ではなく偶然によって形成されるものなのだなぁと思う。次回、その「影」編を書こうと思う。


 

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by tohoiwanya | 2014-01-15 00:05 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(0)
2013年 10月 14日

ワルシャワの地下鉄に乗ってみる

ワルシャワでは市電には乗らなかったけど地下鉄には乗った。
最初に乗ったのはクラクフから戻ってきて、例の旧ゲシュタポ本部に行こうとした時だ。
ワルシャワの地下鉄って2012年は1路線しかなかったから、いかに愚かなるイ課長といえども
乗り間違える心配だけはない・・・はずだった(笑)。
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ちなみに、切符はバスなんかと共通の切符で、地上のキオスクで買う。
最低でも行き帰り、その他に今日はバスなんかも乗るだろうからっていうんで、一日乗車券にした。
値段を覚えてなくて申し訳ないが、クラクフの一日乗車券と同じくらいじゃなかったかな?
(つまり12ズロチ:約300円くらい)

さて、いきなり脅かすようだが、ワルシャワの地下鉄にはちょっとした落とし穴がある。
これはワルシャワ地下鉄全体に共通するモノじゃなくて、駅によって事情が違うようなんだけど、
少なくともイ課長が最初に乗ったCentrum駅にはご立派な落とし穴があった。
地元の人なら落ちる人はいないだろうけど、ガイジン旅行者の半分はこの穴に落ちるはずだ。

不慣れな外国で(ま、日本でもそうだが)地下鉄に乗る場合、普通はメトロの看板を探し、
そこから地下に降りるために階段あるいは下りエスカレーター等に乗る、という順序になる。
当然、ワルシャワでもイ課長はまず地上から下りエスカレーターに乗った。

さてホームに来たが(上述のように切符は買ってある)、ヤミクモに乗るわけにはいかない。
自分の行きたい南方向にいく電車はどっち側を走っているのか、確認しなきゃならん。
ん?こっちは北方向行き電車のホームみたいだぞ?ってことは南行きは反対側ホーム・・・

・・・と、この段階でイ課長はすでに落とし穴にずっぽしハマッていたのだ。
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東京の地下鉄だったら、対面式ホームの反対側に行くためには、いちど改札階まで移動して
移るとか、専用通路を渡るとかするわけだけど、なぜかCentrumの駅ではそれが不可能。
向こう側に行くための通路も階段も見当たらない。あれれ~?

あそこに向こうのホームへの通路というか、歩道橋みたいなのがあるじゃん?あれ違うの?
ところがダメ。どうウロウロ探し回ってみても、あの歩道橋にたどり着くための階段がないんだよ。
あの歩道橋は上の階専用であって、地下鉄利用者はどう頑張ってもたどり着けないっぽい。
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地上入口で何気なく乗った下りエスカレーター。どうもあれが天国と地獄の分かれ道だったようだ。
ワルシャワの地下鉄って、エスカレーターもアッチ側ホーム専用、コッチ側ホーム専用って具合に
分かれてるらしい。入口に左右二つの下りエスカレーターがあって、イ課長みたいに何も考えず
近い方のエスカレーターに乗っちゃうと、50%の確率で地獄落ち、つまり間違えることになる。

たぶんエスカレーター乗り口にドッチ方面行きはコッチとか書いてあったんだろう。しかしだよ?
初来日したガイジンが丸の内線で銀座から霞ヶ関まで行きたいとしてだよ?エスカレーター乗り口に
「池袋方面行き」「荻窪・方南町方面行き」なんて現地語で表示されてても、読めない&地名を知らない
ガイジンとっちゃナニも書かれてないのと同じこと。わかるわけねぇだろッ!!

時間かけていくら探しても向こうのホームに行く方法が見つからない。とうとう諦めて、ホームを歩いていた
係員に英語で「ワタシはドコソコ駅に行きたい。あっちのホームに行く必要がある。どうやったら行ける?」と
聞いてみた。するとエレベーターを指差し、あれに乗って一度地上まで戻れと言うではないか。

しょうがないから指示されたとおり、エレベーターで地上まで昇り、反対側のエレベーターで再び
地下にもぐって、やっと本来のホームに行くことができた。欧州に多い「改札なしシステム」だから
同じ切符のままでいいのは助かるといえば助かるが・・。

かくのごとく、ホームへのたどりつきやすさでは大きな問題をはらむワルシャワ地下鉄。
でも駅自体はキレイだよ。平日の昼間だったせいか利用者も多くてけっこう混んでる。
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海外の地下鉄に乗ったら必ず挑戦する車内撮り。
ワルシャワ地下鉄の車内はこんな感じで、車内もキレイだよね。
といった具合に、ホームを間違えさえしなけりゃワルシャワ地下鉄は快適な交通手段といえる。
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ちなみに、ワルシャワでは1920年代に地下鉄建設計画があったみたいなんだけど、
世界恐慌やら戦争やらで中止。今ある唯一の南北路線が開通したのはやっと1995年なんだと。
世界最初の地下鉄が売りのブダペストにちょっと差をつけられてるねー(笑)。

目的地の駅に着いてみたら・・・ありゃっ?ここはホームが対面式じゃなく、島式だぞ?
これなら反対行き電車に乗るのにオタオタすることもないわけで、どの駅もこうすりゃいいのになー。
ワルシャワ地下鉄における島式と対面式のホーム形状比率をぜひ知りたいところだ。
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今後ワルシャワ地下鉄をご利用になるアナタ。アナタが乗った下りエスカレーターの先にあるのが
島式ホームか、対面式ホームかでアナタの運命は大きく変わる。不幸にしてそれが対面式だったら、
さっきも言ったように、50%の確率で「おまえはすでに間違えている」んだよ(笑)。


  
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by tohoiwanya | 2013-10-14 00:00 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(6)
2013年 09月 30日

ポーランドの市電

去年のポーランド旅行でイ課長が滞在したのはワルシャワとクラクフ。
このどちらの街も市電網が発達してて、重要な公共交通機関になっている。
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残念ながらワルシャワでは市電に乗る機会がなかった。
ワルシャワには地下鉄路線もあって(これもいずれご紹介する)、ガイジン旅行者としては
路線数が少なくてわかりやすい地下鉄の方が使いやすいというのが理由の第一。
それと、市電が通ってない新世界通りとか行く場合はバスが便利なので、市電よりバスを
使うことが多かったというのが理由の第二。
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それと、サッカー欧州選手権のせいか、イ課長宿泊ホテルの前の大通りを南北に走る路線が
運行停止になってたというのが理由の第三。これじゃ使いようがねぇじゃねぇか。
ほら、市電の線路の上に何か臨時の構築物が作られてるでしょ?走ってないんだよ。
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しかしワルシャワの街を歩いてると赤い市電はよく見かけた。他の路線は動いてたようだ(笑)。
プラハやブダペストもそうだったけど、東欧の街って市電を入れて写真を撮ると絵になるよねぇ。
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ワルシャワが赤かったのに対し、クラクフの市電は青かった。こっちは何度も乗ったよ。
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クラクフはワルシャワと違って地下鉄がないから、ガイジン旅行者も市電にチャレンジせざるを得ない。
下の路線図に見るように、一つの線路をやたら多くの路線が走ってるところも多くて、イ課長の
宿泊ホテルの前なんて、朝はもうひっきりなしに次々といろんな路線番号の市電が来てた。
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この路線図で街の中心付近から川を超えて右下の方に何本もの路線が走る道がある。
これがヴェリチカ通りで、シンドラーの工場からアーモン・ゲート旧宅に行く時に乗った路線だ。
f0189467_0492030.jpg

とにかく路線数が多いから、乗りこなすのは容易ではない。イ課長も一度乗り間違えた。
地元の人たちはスイスイ乗ってるかっていうと、どうもイ課長の推測では地元の人たちも
乗り間違える人が少なくないんじゃないかって気がするんだよね。

だからってわけじゃないだろうけど、クラクフ中央駅前みたいに大きな交差点に近い停留所では
こんな風な表示が出ている。まっすぐ行きたい人はとにかく19番に乗れ、右方向に行きたい人は
10か12か40に乗れってわけで、これはなかなか親切な表示だ。この表示に従っていれば、
少なくともトンでもない方向に行ってしまう確率は大幅に減る(それでも乗り間違えたわけだが)。
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雨の日のダーク観光の日は何度も市電に乗るってことがわかってたので、イ課長は
一日乗車券というのを買った。ホテル前停留所に自動販売機みたいなのがあったから、
それで買ったんだよ。ただ、料金がいくらだったかと言われると・・・

ネットで調べたら、1回乗車券が3.6ズロチ(約90円)、一日乗車券が12ズロチ(約300円)という
情報が載っていた。1回乗車券の料金はワルシャワ空港から中央駅までのバス代と同じだ。
4回以上乗るならこちらの方がお得。

クラクフの市電もヨーロッパの多くの街と同様、時々抜き打ち検札がある。
イ課長も遭遇したくらいだから、けっこう高頻度で検札してるんじゃないかと思われる。
一日乗車券を買っておくと、乗り間違えて慌てて降りて逆方向に再度乗るなんて時に
検札が来ても安心だ。

あ、もちろん切符を買って市電に乗ったら例の「刻印ガチャン」はお忘れなきように。
黄色い機械が市電の中に必ずある(下の写真に小さ〜く写ってる)。
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バベル城とか聖マリア教会とか、旧市街中心部だけの観光ならそれほど必要じゃないけど、
イ課長みたいにシンドラーの工場やらアーモン・ゲート旧宅やらとダークスポットを周りたい人には
市電による移動が不可欠。一日乗車券を買って、市電を使ったダーク・ツーリズムをお楽しみあれ。

・・・そういうニーズがたくさんあるとはあまり思えないが(笑)。


 
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by tohoiwanya | 2013-09-30 00:52 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(0)
2013年 09月 11日

ムンバイのアンビリーバボーな交通機関

クラクフのダーク観光が一段落したところで、例によって、他の国の話題をちょいとはさむ。
気分を変えるためにハデな?話題にしよう。インドの、ムンバイの話だ。

インド屈指の人口規模と経済規模を誇るムンバイ。
ムンバイって、街の形がちょっと特殊で、海に突き出した半島の先端部分に市街地がある。
Google Mapで見るとこんな感じで、半島の先ッちょ、「フォート」って地名のあるあたりが街の中心。
だから朝夕の通勤・通学ラッシュも普通の街とはちょっと構造が異なる。
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これがデリーであれば通勤・通学ラッシュは「四方八方からデリーに集まる」って感じになるはずだけど
こういう特殊な地理条件だと通勤・通学の流れも偏る。要するに朝は“太い”北の内陸部から“細い”
南の先端部に人が集まり、夕方はその逆っていう流れになる。特に問題は朝だ。細い先端部に
北から一斉にドシャーッと人や車が集まるとなれば、「すごく混む」ってのは直感的にわかる。

ムンバイの人口はすごい勢いで増えてるらしいけど、細い先端部は土地も少ないし、土地代も高いから
人口が増えるエリアも北の「太い方」ってことになる。そうなれば必然的に南北移動を必要とする
人間の数はますます増えていくわけだ。事態は悪化する一方。

南北を貫く道路や鉄道路線は限られ、新たに作る余地は少ない。何せ先端部は細くて、土地ないし。
インフラは増えず、利用者だけが増えていくというオソロシい状態がずーーっと続き、続きすぎた結果、
ムンバイにおける朝夕のラッシュは道路も鉄道もタイヘンなことになっちまった。
もはやアンビリーバボーなレベルと言っていいのだが、まぁ順を追ってご紹介していこう。
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まず道路交通機関から。ムンバイの道路、朝夕の渋滞はすごかった。
タクシーはこんな感じで黒と黄色のツートンカラー、車体はおおむねボロい。冷房もないはずで、
年がら年中渋滞のムンバイじゃ、あまり快適な交通機関とはいえないんじゃないかなぁ?
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ムンバイにはオートリクシャーもワンサといる。デリーと違って車体カラーはやはり黒と黄色だ。
こちらは四輪タクシーより多少小回りは利くだろうけど、渋滞になりゃどうしようもない点じゃ同じ。
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結局、自分でバイクを運転するというのが、渋滞もスリ抜けられて一番早いかもしれないのである。
バイクの数は多かったよ。ノーヘルの人もかなり多かったが(笑)。でも自転車はまったく見なかったな。
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公共交通機関としてはまずバスがある。
ボディはハデな赤とか薄紫ってのが多かったな。旧英国植民地の伝統を引き継いでか、2階建てバスが
走ってるのを見たときはちょっとびっくりした。ただし車体はやはり手ひどくボロい。べこべこやん。
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え?これまでのところはちっとも信じ難くない?ごく普通の交通機関だろうって?まぁ待ちたまえ。
これから書くムンバイ近郊鉄道のアリサマを知れば、あなたもアンビリーバボーだと思うだろう。

デリーと違って地下鉄のないムンバイ。鉄道通勤しようと思えば昔からある近郊鉄道に乗るしかない。
ところがその混みっぷりがもう表現する言葉もなくいくらい・・・まずこの動画でも見て驚いてほしい。

         

ムンバイの電車通勤はまさに修羅場。命がけ。あまりの混みように、2008年は死者数が17人。
この17人っていうのが一日あたりの平均死者数だっつうんだから、驚きすぎて腰が抜ける。
年間だと6000人以上の死者。開いた口がふさがらん。ナンなのだこの数字は?!ここはムンバイだろ?
アウシュビッツじゃないはずだぞ?!(データ出所はAFP通信だから、いいかげんなものではないはずだ)。

もっとも、死者で圧倒的に多いのは線路を歩いてた人たちで、「乗ってて死んだ」ってケースに限れば
もっと少ないはず。しかし乗ってる時でも、開きっぱなしのドア(!)から転落とか、車両の外側に
しがみついてて滑落とか、屋根に乗ってて架線に触れて感電とか・・死ぬ理由は色々あるらしいんだよ。
「ムンバイ近郊鉄道」で画像検索すると気が遠くなるような画像がいっぱい出てくる。いくつか拝借しよう。
(拝借写真その1↓)
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かくのごとくアンビリーバボーなムンバイ近郊鉄道。このことを知った時、イ課長は恐れおののくと同時に、
ムショーに乗ってみたくなった(笑)。平日の朝夕に乗るのは自殺行為だろうが、日曜なら空いてるはず。
ムンバイ到着はちょうど日曜だから、ホテルに一番近い駅(それでもちょっと遠いが)から乗ってみようか・・・。
ところがムンバイに到着したその日の午後はドシャ降りの夕立で、結局あきらめたんだけどね。
(拝借写真その2↓)
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その後、ムンバイ滞在中は残念ながら近郊鉄道の写真を撮るチャンスすらなかった。
ただ、走ってるところは車から何度か見たよ。メチャ混みってほどの時間帯じゃなかったけど、それでも
走行中ドアは開けっ放し。暑い上に車内冷房がないから、そもそも走行中に車両の扉を閉めるという
習慣自体がないらしい。むしろ、好んでドアから身体を出してる様子すらあったぞ。たぶん風があたって
涼しいからだと思うけど、それにしたって・・・。
(拝借写真その3↓)
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でも乗ってみたいなー。
イ課長は海外に行くと「マイルド鉄っちゃん」になるから、駅とか鉄道とかって、基本的に好きなんだよ。
こないだ、タイでも相当ボロいローカル電車に乗ったけど、ああいうのってメチャ面白いんだよなー。
またムンバイに行く機会があれば、このアンビリーバボーな近郊鉄道を一度体験してみたい。

しかし平日の朝は絶対乗れないよ。イ課長だって死ぬのはコワい。彼らはコワくないのか?
このアンビリーバボー列車に乗って毎日電車通勤してるムンバイっ子たちの「死生観」って、
東京の通勤ラッシュしか知らないイ課長のソレとは、たぶん根本的に違うんだろうなぁ・・・。

 

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by tohoiwanya | 2013-09-11 00:02 | 2012.10 インド出張 | Comments(4)
2013年 05月 29日

愚かなるイ課長のドジ【切符編】

前にも同じ題名で、ブリュッセルでのドジ話を告白したな。
あれが【チップ編】だとすれば、本日のドジはさしずめ【切符編】といえるだろう。

そりゃねぇ、確かにイ課長はバカ丸だしの愚か者だ。しかし、それでも失敗の許されない海外出張となりゃ
こう見えても念入りに準備してるんだよ。特に欧州出張は回数も重ねてるから、現地鉄道の切符の予約とかに
関しちゃ、いつの間にか社内でも断トツの経験を誇る立場になってる。

たまさか、他の社員が欧州出張する時にパソコンでササッとベルギーあたりの鉄道ダイヤを調べてあげたり
切符は予約サイトでこうやって買うんだよ、なんて教えてあげようもんなら、神のごとく尊敬される(笑)。
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とは言え、しょせん本質が愚か者だからね。慣れたはずの欧州鉄道切符に関してもミスをするのだ。
少し慣れたところで油断してミスるって、よくある話だ。本日はそれをザンゲしよう。

例のアントワープ観光のときの話。

行きは問題なかった。いつものようにSNCBのサイトで予約し、プリントアウトした切符を持ってたから、
検札が来ても「はいよ」ってなもんで余裕ぶっこき。SNCB(ベルギー国鉄)ならもう不安なんてないぜ。はっは。
(下の写真はブリュッセルからアントワープまで乗った二階建て車両)
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さて、帰路だ。アントワープ中央駅から、ブリュッセル方面行きの列車に乗り込む。
もちろん帰りの切符も、行きと同じように予約・プリントアウトしてあるから、それを取り出して・・・

・・・取り出して・・・・とりだし・・・んん?

あれ?  あれッ??
おかしいな?!帰りの切符がないぞ?

切符、地図、訪問相手の連絡先等々、出張の行動予定を全部まとめた紙の束を何度も探すけど、ない。
他のところに入れた可能性は全くない。切符は常に、必ず、絶対に、まとめてクリアファイルに入れる。
ないはずはないんだが・・・なぜないのだ?考えられる可能性はあまり多くない。

①予約・プリントアウトはちゃんとしたんだけど、持ってくるのを忘れた
②予約はしたんだけど、プリントアウトするのを忘れた
③予約・出力、全部し忘れた

①②があり得ないということは、自分の出張準備作業スタイルを思い返せば明白だ。
いつも予約したらすぐ出力し、出力した切符はすぐに日程順にクリアファイルに入れるから、
ソレだけ持ってこないとか、予約したけど出力し忘れるなんてことはあり得ないのだ。

すると③? うーん・・これはあり得る。
この時の出張じゃドイツやベルギーの鉄道切符、さらにeasyjetとかの航空切符、アレコレたくさん
会社PCから予約しちゃ、プリントアウトしたからね。帰りの切符も「当然予約したはず」と思い込んで、
実はし忘れたかも。まさに油断ってヤツだ。うぐぐ。なまじ慣れてるがゆえの油断というべきか。
(下の写真はアントワープ中央駅)
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しかし問題はそんなコトじゃないのだ。もうブリュッセル行き列車は走り始めちゃってるんだよ。
いまここに検札が来たらどうする?イ課長は切符なし乗車。罰金だ。アウトだ。これはヤバい。

アントワープを出た列車はちょっと走ると、次の停車駅に停まった。アントワープ・ナントカって駅。
ブリュッセルまで検札が来ないという可能性もなくはないが、無賃乗車のリスクは犯せん。
聞いたこともないその駅でイ課長は飛び降り、切符売場に行ってブリュッセルまでの切符を買った。
それでもアントワープからひと駅分だけ、無賃乗車しちまったってことになる。あっぶねーなー。
(下の写真は記念?に撮ったアントワープ・ナントカ駅)
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乗車券を買い、ようやく正規乗客の立場になってブリュッセル行きの次の列車を待った。
しかし、こういうミスはいかんよなー。切符買ったつもりになって電車に乗っちまうなんて、
油断以外のナニモノでも・・・


・・・・ナニモノでも・・・



ここでイ課長の頭に電光のようなひらめきがあった。






        ④往復切符だったんじゃねぇの?




がーーん!!そうだ、すっかり忘れてた!ブリュッセル・アントワープ間は往復切符を買ったんだよ!
行きの切符があって、帰りの切符がないのは当たり前じゃねぇか、一枚の切符を使うんだから。
いくら探したってあるわけない。あああドコまでバカバカバカなんだイ課長!!

イ課長は探す必要のない切符を探し、それがないっていうんで降りる必要のない駅であわてて降り、
買う必要のない切符をムダ金だして買ったことになる。ああ神よ、愚かなるイ課長を憐れみたまえ。

ムダに買ったアントワープ・ナントカ駅からブリュッセルまでの切符代は15€前後だったと思う。
当時のレートなら1500円前後。まぁその後の旅に支障がでるほどの巨額の出費ではなかったけど、
心理的ダメージは長く残った。

わかった?イ課長はね、バカに見えてもね、実はちゃんと抜かりなく移動の切符を準備してるんだよ。
しかし自分がした準備を忘れちまうっていうんだから、救いようがない。クソボケもはなはだしい。

愚かなるイ課長。今でさえこうなんだから、今後さらにトシをとれば、当然、もっとボケる。
そのうち、飛行機の中で自分がドコに行こうとしてるのかも、忘れちまうようになるのかも・・・ああああ。


 
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by tohoiwanya | 2013-05-29 00:03 | 2012.03 欧州出張 | Comments(16)
2013年 05月 24日

ポーランドの車窓から その2

ポーランド鉄道の旅。今日はワルシャワ〜ウォヴィッチ間の旅にご案内いたしましょう。

この時は行きのワルシャワ→ウォヴィッチ間の切符がネット予約できず、現地で購入した。
乗りたい列車っていうのがどうも臨時列車っぽくて、ネットの時刻表にもモノによって記載されてたり、
されてなかったりというアリサマ。ホントに走るのか?という不安な状態だったのだ。

ワルシャワ中央駅の窓口で買った切符も、区間と日にちは書かれてるけど、列車も座席も指定されてない。
おまけに窓口のオバチャン、最初は日にちを間違えた。イ課長が間違いを発見して指摘したら
すぐ自分のミスに気づいて再発行してくれたけど、どうも危なっかしいなぁ~。下の写真は、切符売場の窓口ね。
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で、聖体祭の木曜日の朝だ(聖体祭って必ず木曜で、ポーランドはその日が祝日になる)。
不安を抱えたままワルシャワ中央駅に行ってみたら、目指す列車はチャンと運行されることが確認できた。
この時はホッとしたなぁ。嬉しくて写真まで撮ってしまった。青字で書かれた8:05発の列車がソレなのだ。
右に 8:58 Łowicz Gł 着って書いてあるでしょ?1時間弱でウォヴィッチに着くらしい。予定通りだ。
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で、ちゃんとソレらしき列車到着。よっしゃー。これでウォヴィッチの聖体祭を見られそうだ。
いろいろ不安要素は多かったが、うまくいってるではないか。
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聖体祭を見に行く人が多いからってわけじゃないだろうが、車内はけっこう混んでた。
座席指定がない以上、適当なコンパートメントの、適当な席に座るしかない。いいのかね?
イ課長が座席を確保したコンパートメントもすぐに満席になったけど、座席はゆったりしてるし、
1組いたカップルが時々小声で会話する程度で、あとはみんな見知らぬ乗客同士が本を読んだり
新聞読んだり、居眠りしたりっていう状態だから、室内は極めて静かで、平穏だった。
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そこに検札が来た。イ課長は例の「不安な切符」を差し出すしかない。内心ちょっとビクビク・・・
シゲシゲと(またかよ)イ課長の切符を眺めてた車掌、ポーランド語でなにやら言いだしたよ。
げ。やっぱ何か問題あり?でもイ課長には車掌の言ってることが一言もわかりませーん。ぽかーん。

すると、それまで平穏だったコンパートメントの雰囲気がニワカに緊迫したものになった。
同室の乗客中、唯一のガイジンで、見るからにポーランド語なんて全然わかってなさそうなアホ面の東洋人。
そのガイジンに切符トラブル発生か?ってわけで、残り5人の乗客が全員そのコトに注目する。
そのうち、何人かがイ課長の代わりに?話に加わってきて、車掌と何やら難しそうな議論を始めるではないか。
だがその議論の内容も、もちろんイ課長にはわかりませーん。ぽかーん(その2)。

イ課長としてはとにかくウォヴィッチまで行きたいわけだから、もし切符に不備があって追加料金が必要なら
払う心構えでいたんだけど、結局ナニがドウ問題だったのかわからないまま、最終的にイ課長は“放免”され、
追徴料金もなく切符は返された。別れ際に、車掌はなおもポーランド語で、何か注意事項?を言い残して
去っていったけど、もちろん、それもヒトッコトもわかりませーん。ぽかーん(その3)。

状況を全くのみこんでいないイ課長に、英語の上手な同室のオニイさんが説明してくれた。
どうやらイ課長の切符に指定された列車のグレードと、今乗ってる列車のソレとが違うらしくて、
イ課長は、ほんの少しお金を払いすぎていたことになるらしいのだ。あら~、そういうことだったんスか。

ここからコンパートメントの雰囲気が、それまでとはガラリ一変したんだよね。
さっきまで静かな室内だったんだけど、イ課長の切符騒動をきっかけに、見知らぬポーランド人同士が
いっせいに話をし始めたんだよ。もちろん彼らが言ってることは全然わからないんだけど、今度は何となく
察しがついた。話の内容はポーランド国鉄に対する悪口じゃないかって気がするんだよ。

アタシもね、このガイジンさんと同じようにね、以前に間違った切符渡されてね、ひどい目にあったんですよ
私なんてですよ?、切符の料金がヘンだって係員に文句言ったらですよ?その係員の野郎がですよ?・・・
・・・ってな感じだったじゃないかなぁ~?
とにかく状況的・雰囲気的にそういう会話としか思えなかったんだよ。わからないけど、わかる(笑)。

さて、そろそろウォヴィッチだ。イ課長は急ににぎやかになったコンパートメントを後にして、降りなきゃ。
さっき、英語で切符のことを教えてくれたオニイちゃんはじめ、イ課長の切符問題を心配してくれた人たちと
ここでお別れだ。出口ンとこで笑顔を交わして挨拶。言葉は通じないけど、なんか楽しかったなぁ。

ウォヴィッチからワルシャワへの帰路もちょっと面白かった。
実はイ課長はウォヴィッチの駅で電車を一度乗り間違えたんだよ。ワルシャワ方面行き列車の到着が遅れて、
やっと来た列車にやれやれと乗り込んだものの、車内のコンパートメントの番号が切符と全然違う。あれれ??
ギクッ!として、慌ててホームにいる駅員に英語で聞いた。「この列車はワルシャワに行きますか?」「NO~!
ひーーーー!慌てて列車を降りる(下の写真が、その乗り間違えた列車ね)。
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危うく逆方向に行く列車に乗っちまうとこだった(←大バカ)。こんな、列車本数の少ない田舎の路線で
乗り間違えたりしたら、夕方のフライトに間に合わなかったかも。あーおっかねぇ。

すぐに反対側のホームに電車が来た。今度こそワルシャワ行きだよな?と思いながら乗り込む。
指定された席に行ってみると、ポーランド人の若いお嬢さんたちが何人もいて、席もふさがってる。あれれ?
「66窓側」に座ってたお嬢さん、イ課長に気づくとすぐに「ここ?」っていう顔をするから、イ課長がうなずくと
サッと立って、すぐ反対の席に移動した。ふむ。なかなかしつけがよろしい。

だが、ここでまた疑念が湧いてきた。本当にこの列車でいいのかヲイ?慌てて乗ったから、表示板なんて
確認してないだろ?たった今も、列車に乗り間違えたばかりではないか。もしワルシャワ行きじゃなかったら、
取り返しがつかないぞ?・・・・そ、その通りだ。うぐぐ、誰かに確認せねば。
車掌もいないし、このお嬢さんたちにまた英語で聞くしかない。「この列車はワルシャワに行きますか?

今度は彼女たちが「うん」と請け合ってくれた。あーよかった。手で胸を押さえて、おおげさにホッとしてみせたら
そのリアクションが面白かったのか、お嬢さんたちクスクス笑ってたよ。

結局、同じコンパートメントにいたお嬢さんたちのうち、このコとはワルシャワまで同室だった。
もちろん、特に何か話をしたわけじゃないけど、キミたちが「ワルシャワに行くわよ」って教えてくれたおかげで
安心して列車の旅を楽しむことができたよ。ジンクェ!(ジンクェ=ポーランド語の「ありがとう」)
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ポーランド人たちと同じコンパートメントでの鉄道の旅。かくのごとく、言葉が通じなくても何となく楽しかった。
車内にもタカリが来るパリなんかとは大違いで、安全だし、乗り合わせたポーランド人はいい人ばかり。
ポーランドも今後はコンパートメント車両は減っていくだろうなぁ・・・それがちょっと残念だよ、イ課長は


 
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by tohoiwanya | 2013-05-24 00:26 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(6)
2013年 05月 22日

ポーランドの車窓から

昨年3月出張ネタは早く完結させたいと言った舌の根も乾いてないのに、今日はポーランドネタ。
今日は「世界の車窓から」風に、アナタをワルシャワ〜クラクフ間ののんびりした列車の旅にご案内しよう。
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去年6月、イ課長がクラクフまで乗った列車、昔懐かしいコンパートメントタイプの車両だった。
ドイツやフランスじゃ、もうほとんど見かけなくなったよなぁ。1991年の新婚旅行当時は
ヨーロッパの列車といやぁコンパートメントタイプだったけど、今じゃTGVやICEみたいな高速鉄道は
言うに及ばず、急行クラスでも新幹線と同じオープンサルーンタイプばっかりだよね。
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考えてみたら、2011年にブダペストからウィーンまで乗った列車がコンパートメントタイプだった。
たぶん東欧じゃまだ多いんだと思う。実際、ポーランドでは4回乗ったうちの3回がこのタイプだった。

ゆったりした座席が6席で一室。クラクフまではガラガラかと思ってたら、徐々に埋まりだして
最終的にはイ課長席以外の5席がぜんぶポーランド人で埋まった。やけに混んでるんで逆に驚いた。
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途中で車掌による検札が来た。まぁこれはどこの国だって来る。
しかし、この時の検札は、イ課長がこれまで経験したどの国の、どの鉄道の、どの検札と比べても
ある点において圧倒的にNo.1だよ。どんな点かって?ものすごく時間がかかるという点において、だ(笑)。

見てると、イ課長以外のポーランド人乗客は切符を見せるだけじゃなく、みんな車掌に現金を払ってる。
これ、想像するに、彼らはおそらく正式な切符なしで乗り込み、正式な予約なくテキトウな座席にすわり、
車内で検札のときに必要な金を払って精算する、ということじゃないかと思うんだよ。

まぁそれはいいよ。ポーランド国鉄独自の精算システムなんだろう。車掌はお金を受け取り、端末で計算し、
何かの紙切れを渡している。それで精算終了ってことだと思われる。ただ、その計算&精算に一人あたり
3~4分はかかるんだよ。コンパートメントには乗客6人だぜ?必然的にこのコンパートメント一室の検札だけで
20分くらいかかることになる(笑)。これには呆れた。この調子じゃ、この車掌がクラクフに着くまでに検札できる
コンパートメントの数はせいぜい10室くらいだ。ひどくないか?それ。
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6人の乗客中、最もスムーズに検札がすんだのは唯一のガイジン・イ課長(笑)。それでもかなり時間がかかった。
車掌は、イ課長が日本でプリントアウトして持ってきた切符をシゲシゲと、さらにシゲシゲと眺め、さらに同僚の車掌と
(もう一人車掌がいたの?!)と二人で切符を見ながらゴソゴソ相談してる。その切符がそんなに珍しいのか?
正しい列車の、正しい部屋の、正しい椅子に座ってるはずだぞ?なーんでこんなに時間がかかるんだ?

まぁポーランド国鉄なんて、ふだんから大体こんな感じなんだろう。
長い検札時間を利用?して、イ課長はナナメ前にいたポーランド美人を一人、盗撮させていただいた。
ノートブックを広げ、頭にはヘッドホン。この辺はもう全然「西側」の若者と変わらないね。
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この3日後、クラクフからワルシャワへの帰路は、ポーランド滞在中に唯一乗ったオープンサルーン型の車両だった。
車内はこんな感じ。まぁどこに国にもある普通の列車だけど、その分、ちょっとつまんない。
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それでも、地元の人とのちょっとした触れ合いがある。実はこの時、定刻になっても乗るべき列車が
クラクフに着かない。9:45発のはずなのにおかしーなー。表示を見るけど、イマイチ(さっぱり)わからない。
「少し遅れます」とか何とか構内放送で言ってるんだろうけど、もちろんポーランド語のアナウンスなんて
ヒトッコトもわからないイ課長としては、「遅れてんのかなぁ?」と不安を抱えながら、とにかく待つしかない。
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その時、一人のポーランド人ビジネスマンが助けてくれた。英語の上手な人で、アナウンスを聞いて
「10分遅れるって言ってるよ」みたいに、そのつど英語で情報を伝えてくれたのだ。これは非常に助かったよ。
下の写真で、掲示板の前でかがみこんでる黒いコートのオジサンが、その親切なビジネスマンなのだ。
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行く前は「ポーランド、ちょっと危ない」とか「白タクにボラれた」なんて話をガイドブックでたくさん読んで、
イ課長も少しばかり警戒してたんだけど、現地で接したポーランドの人は親切で、素朴で、ちょっと照れ屋で、
早い話、みんなイイ人ばかりだった。

そんな素朴で親切で照れ屋なポーランド人と、狭いコンパートメントで一緒に旅する鉄道の旅。
ウォヴィッチに行ったときは同室のポーランド人たちと(言葉も通じないのに)ちょっとした
コミュニケーションもあったりして、さらに楽しかった。というわけで、(石丸謙二郎さん風に)次回は
「ワルシャワ~ウォヴィッチ間」の旅をお送りします(続きものかよヲイ!!)


  
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by tohoiwanya | 2013-05-22 00:52 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(6)