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2014年 04月 30日

ブリュッセルと小便について

ひどい標題でブリュッセルに対しては申し訳ないと思う。
しかし他に思いつかなかったのだ。スマヌ。

インドネタもだいたい書いたし、昨年2月の欧州出張ネタ消化に(今頃ソレかよ)注力しないと
いけないんだけど、何せ忙しくて腰を落ち着けてブログを書けない。せっかくの休日なのに
イ課長は今日も休日出勤してきたのだバカヤロウ。

こういう時は小ネタでいくか。小ネタだから小便というわけでもないのだが。

新宿に「しょんべん横丁」っていう場所があった。
いや、今でもあるのかもしれないけど、今じゃさすがにこういう呼び方はしてないはずで、
その場所がどこなのか、正確にはイ課長も知らない(西口の狭い通りのことかな?)

ブリュッセルにも小便横丁とでもいうしかない場所がある。
もちろん、ブリュッセルだけあって、小便小僧の近くにある。
なにが小便横丁かっていうと、とにかく「巨大小便小僧のチョコだらけ」だからだ。

ちょうど小便小僧の像からグラン・プラスの方に向かう細い道で、ここは道の両側に
観光客向けの土産物屋やチョコ屋がびっしりと並んでいる。そこを歩くと・・だよ?

はいこちらにチョコ製の巨大小便小僧。
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はいこっちにもありますチョコ製巨大小便小僧。
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こっちのチョコ製小便小僧は放尿しながらワッフル食ってやがる。なんて行儀の悪い。
オシッコしながらモノ食うな!
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ぐわー、こっちじゃドはでな色に塗られた小便小僧大集団。
もうとにかくこの通りを歩いてるとこんな調子で小便小僧ばっかり目につく。
イ課長が「小便横丁」と名付けたくなる気持ちもわかるでしょ?
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小便小僧が世界的に有名だから、というわけじゃないだろうけど、ブリュッセルにいると
小便についていろいろ考えさせられる。

前にブリュッセルで撮った「立ち小便専用トイレ」の写真を載せたことがある。
アレを使えば、確かに「トイレでオシッコしている」ことになるんだろうけど、背中がガラあきで
心理的には立ち小便してるのと全く変わらない。こういうの、他の国じゃ見たことないんだよなぁ。

今回の出張でもブリュッセルではあの「立ち小便専用トイレ」(言葉として矛盾してるが)を見かけた。
これは2009年に見たものと形状的に同じに見える。これが普及型なのかもしれない。
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しかし、こういうのだけじゃない。下の写真みたいなのもある。
この時は利用者がいたのだが、失礼して撮らせていただいた。こういう感じだ。
これは上のタイプに比べればまわりに多少の囲いがあって、まだしも「人目にさらされてる」という
プレッシャーは軽減されるけど、何せ人通りの多い広場の一角。イ課長としては使いたくないなぁ。
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ブリュッセルという街はいろいろ小便について考えさせられる街のようだ。
何せ小便小僧にあやかって、小便少女の像まである街だし(笑)。


 

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by tohoiwanya | 2014-04-30 01:04 | 2013.02 欧州出張 | Comments(8)
2014年 03月 23日

ベーカー街221Bを歩く

インドの話が続いたから、例によってちょっと別の話を。

唐突だが、あなたはシャーロック・ホームズの生年月日をご存知だろうか?
実在しない架空の人物の生年月日を質問するというのもヘンな話なのだが。

彼の誕生日は1854年1月6日という説が一般に(というよりシャーロッキアンの間で?)認められてるそうで、
今年は彼の生誕160年ということになる・・・らしいんだよ。
CATV(主にミステリーチャンネルとか)で、シャーロック・ホームズ特集の予告編をやけに見たから
今年はコナン・ドイル生誕ホニャ年or没後ホニャ年とかなのか?と思ってたんだが、そういうことだったんだな。

イ課長は少年の頃にホームズものを夢中になって読んだなんて経験なくて、大人になってから短編を
多少読んだ程度。だからシャーロック・マニア(俗にいうシャーロッキアン)では全然ない。それでも
「世界で最も有名な住所」といわれるベーカー街221Bのことは知っていた。
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  ベーカー街 221B    221B Baker Street


世界中のホームズ・ファンにとって、この住所はまさに侵すべからざる神聖なものなんだろう、たぶん。
ロンドンの、ベーカー街に面した、ハドソン夫人の居宅の2階にある名探偵の住所。
特にファンってわけじゃないイ課長でも知ってるくらいなんだから、本当に有名なんだよ。

Baker Streetはロンドンに実在する通りで、同名の地下鉄駅もある。
イ課長はこれまで2度、出張でロンドンに行ってて、2度ともパディントン駅近くにホテルをとった。
パディントンとベーカー街ってわりと近いから、地下鉄に乗るとBaker Street駅を通ったり
そこで乗り換えたりすることが何度もあった。でもこの駅で降りたことはなかったのだ。

2013年出張の時、ちょっと時間があったから初めて降りてみた。
せっかくロンドンに来たんだし、ベーカー街っていうのがどういうトコか見てみようと思ったわけだ。

通り自体は特にスゴいものではない。
古くからある、ロンドンの典型的な街並み、都心に近いけど中心街ほど賑やかではなくて、ちょっと
下町風テイストもある。東京でいえば・・そうだなぁ・・・大塚・巣鴨・駒込あたりの感じになるかなぁ?

各建物ごとに住所表記があるから、順々にたどっていってみる。
お?ここにベーカー街220と222が並んでる。こっち側は偶数ばっかり並んでるってことやな。
ってことは221Bは道の反対側にあるはず・・・
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・・・といっても、十分予想された通り、現在221Bという建物は存在していない。
このビルがそのあたりになるはずなんだけど、221番ではないのだ。
昔は本当に221番があったのかもしれないけど、再開発か何かで複数番号にわたるスペースを
このビルが占めちゃったんじゃないかな?
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このビル自体はベーカー街219ということになるらしい。でもこのビルの隣が221かっていうと、
そうもなってなくて、223だか225だかに飛んでた。何度も言うがベーカー街221は現在残っていない。
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たぶん小説では「ベーカー街221」が家主ハドソン夫人の住所で、その2階の「221B」に
ホームズたちが住むという設定なんだよな?建物の感じとしてはこの新しいビルより、むしろさっき見た
「偶数列」のたたずまいの方が「ホームズがいた頃のベーカー街」の雰囲気を残してる感じがする。
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ちなみに、このすぐ先にはシャーロック・ホームズ博物館というのがあるそうで、確かに鳥打帽をかぶった
呼び込み?のオッサンらしき人が立ってたけど、イ課長はそっちには行かなかった。
住所が極めて近いことをウリに博物館にしたんだろうけど、実在しなかった人物に関して一体ナニを展示するのさ?
「シャーロック・ホームズが使ったパイプ」とか陳列してるんじゃねぇだろうな?(笑)

地下鉄に乗ってホテルに戻ることにした。ベイカーストリートからパディントンまでは複数の路線があって、
イ課長がよく使ったのはベイカールー線(Bakerloo Line)なのである。

うお!駅にこんなものがある。
来たときは気がつかなかったが、壁一面ホームズ柄のタイルときやがった。うーむ、ロンドン交通局としても、
やはりベイカーストリート駅のセールスポイントはホームズであるということをよくわかってるようだ。
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シャーロッキアンを自称できるくらいのマニアがベーカー街を歩こうモンなら、たちまち
いくらでも書きたいことが湧いてくるんだろうけど、なにせこの方面に関しては
「少し読んだ」程度のイ課長だ。ベーカー街訪問記事もサラリと1回で終るのでした(笑)。
 

 

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by tohoiwanya | 2014-03-23 01:44 | 2013.02 欧州出張 | Comments(15)
2013年 10月 09日

ワルシャワという街

クラクフから乗った列車は真っ平らな田園地帯の中をひた走る。
そもそもポーランドっていう国の名前が「平原の国」っていうくらいで、山地が少ない国なんだよ。
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何もない平原ばかりだったのが、線路沿いに倉庫みたいな建物が目に入りだす。
少しずつ都市の外縁部に入ってきたな、っていう気がするね。
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だんだん集合住宅なんかも見え始める。もう都市近郊といえる風景になってきた。
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お、ワルシャワナントカって駅に停まった。
ってことはもうワルシャワ中央駅までもうあとひと駅か、せいぜいふた駅だろう。
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というわけで、2012年6月6日水曜日、イ課長はクラクフから懐かしいワルシャワに戻ってきた。
到着して最初の1泊しただけの街だけど、懐かしい。どうも外国ではちょっとでも滞在経験のある
街に戻ってきたり、再訪したりするとやけに懐かしがるのがイ課長の特徴みたいで、初の海外旅行で
行ったN.Y.からフィラデルフィア日帰り観光に行った時も、帰りの電車の窓から再びN.Y.を見て
異様に懐かしく感じたもんだった。その数日前に生まれて初めてN.Y.に来たくせに(笑)。

前にも書いたように、ワルシャワって街は第二次大戦でカンペキに破壊されつくしちゃったから、
クラクフみたいな「古都」という風情はない。社会主義時代の雰囲気を色濃く残すガッチリした建物と、
その後の経済発展による新しいピカピカの建物とが混じり合った大都市って感じかな。
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イ課長としては、どうしても「ピカピカ系」より昔の建物の方に興味をひかれる。
社会主義時代の建物だなっていうのは、すぐわかる。建物外観に柔らかさみたいな要素が皆無で、
ガチッとして重厚で、せいぜい6〜7階建てくらいの低層の建物が多い。
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これもそう。ソ連支配当時は何かの官庁があった重要な建物だったらしいけど、今はオフィスビルか?
四角形が強調された重厚なデザインで、面白みはないけど、イ課長としてはキライじゃない。
ヘンな言い方だけど、建物としての「キャラが立ってる」という感じで、これはこれで立派だと思うんだよ。
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イ課長がこれまで行ったことがある東欧の街っていうと、プラハとブダペストだ。
どちらも(特にプラハは)昔の建物がけっこう保存されてて、中世から続く東欧の街っていう歴史の香りが
濃厚に感じられるけど、戦争でペチャンコにされたワルシャワにはそういうのはない。

しかも、古い建物の壁面にこんな巨大落書きがあったりするからね。
ハンマーと鎌のマークがあるから、社会主義体制を風刺した絵なんだろうな。
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こんな落書きもあった。
JEWISH PRIDE(ユダヤ人の誇り)なんて文字を見ると、かつて市内の中心に巨大ゲットーがあった
ワルシャワに来たんだなぁと実感したもんだった。
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新しい建物はモダンではあるけど「東欧ならでは」とか「ワルシャワらしさ」なんてものが皆無だから
キレイでも面白くはない。これはワルシャワ中央駅そばにあるショッピングモール。ここはなんといっても
入口のグネグネした曲面が目立つ。
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中はこんな感じ。実はこの写真を撮った直後、写真右下に写ってる警備員がイ課長のところに来て
「写真はあかんで」と言ったので、「さよか」と言って素直にカメラをしまった。
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ワルシャワに戻ってきた水曜日は、それでもまだ旧ゲシュタポ本部とかのダークスポットを
見学したんだけど、幸いなことにそれらはもう書き終わってるので(笑)、次回は
「ワルシャワといやぁ、やっぱコレだろ」という建築物について書こうと思う。


  
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by tohoiwanya | 2013-10-09 00:06 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(8)
2013年 09月 28日

北欧効果に酔いしれる

クラクフのダークな話が続いたので、本日は時間的関係を無視して、
いきなりヘルシンキで撮った写真をどーーーんとご覧にいれよう。




どどーーーーーん

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見てよ、空のフタをパカッとあけたようなこの快晴、青空、海、そしてカモメさん。
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去年の旅行では、イ課長はポーランドを回ったあと、最後にヘルシンキに2泊した。
土曜夜から木曜夕方までがポーランド、木曜夜から土曜午後までがヘルシンキだったってことになる。

ポーランドで始まるサッカー欧州選手権を避けて(ホテル代がバカ高くなる)移動したわけで、特に
ヘルシンキで見たいものがあったわけじゃない。たまたま使った航空会社がフィン・エアーだった関係で
そうなったというだけの話。

上述のように木曜夜にヘルシンキに到着し、一晩寝て迎えた金曜日。
イ課長は生まれて初めて北欧の街で一日を過ごしたわけなんだけどさ・・・。

いやもう、この日のことは忘れられない。強烈なインパクトがあったよ、北欧。
何がって?とにかくね、もうね、何もかもがね、明るく、さわやかに見えるんだよ。びっくりした。
「空が青い!青すぎる」「お日様カンカン!」「あ、海だ!」「カモメ!カモメが飛んでる!」
全てが明るくサワヤカすぎるもんで、イ課長の反応も3歳児じみてきた(笑)。
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ポーランド滞在中も別に毎日悪天候ってわけじゃなかったけど、「雨のクラクフ」の印象が強いからねぇ。
それにポーランドじゃ行きたいトコ、見たいモノが多かったから、それだけ交通機関とか道順とか、いろいろ
不安要素も多かったし、実際置いてけぼりを食ったりもした。しかも見るものはダークなものばっかり。
そりゃね、覚悟の上で行った旅とはいえ、イ課長の心身に与えた影響も少なくなかったんだよ。

しかしヘルシンキじゃ全くの予定ゼロ。どこに行っても、行かなくてもいいのだ。なんてラクな気分。
そのうえこの快晴だ。初めて来た北欧、初めて来たヘルシンキ、そこが太陽サンサン天気が良くて、
おまけに気分もリラックスしてりゃ、世の中もちったぁ明るくサワヤカに見えてこようってもんだぜ。
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人の気分をこれだけ変えるヘルシンキの“威力”を、イ課長は「北欧効果」と名づけた。
ポーランドでは雨に濡れながら収容所を歩くダーク・ツーリストそのものだったイ課長が、ヘルシンキに
来たらたちまち、遊覧船に乗る明るい観光客だ(笑)。北欧効果の影響で、行動様式がまるっきり別人。
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ま、北欧効果なんて言ってみても、要するに「たまたまものすごく天気が良かった」ってことと、
「前半のダークすぎる旅の反動がでた」ってことに過ぎないんだけどね。しかし「雨のクラクフ」のあとで
「ド快晴のヘルシンキ」を体験すりゃねー、北欧効果も3倍増くらいにに思えるわけヨ。
(実際には雨のクラクフとヘルシンキ初日の間は“中二日”あいているのだが)

ポーランドネタ消化が終ったら、ヘルシンキネタにいずれ移行する。
もっとも、ポーランドネタは実はまだかなり残っているんだけどね。しかし最もダークな“ヤマ”は
越えたはずだから、読者のみなさまも安心してほしい(笑)。


  
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by tohoiwanya | 2013-09-28 00:11 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(4)
2013年 08月 12日

残暑お見舞い&涼感企画

アウシュビッツの暗い記事が続いたから、ちょっと中入り休憩ということにしよう。
暗い記事ばっかりじゃ、読む方も滅入るだろうけど、書く方だって滅入るのだ。
久しぶりに気楽な話題を書かせちくり。

いやしかし、それにしてもお暑うございます。
ここ数日、日本在住者ならどこに住んでいようと、大体この思いを共有できるはずだ。
東京の最高気温37度っていうのもウンザリだが、40度超えた地方もあるっていうんだから
こうなると日本中が生命の危険を感じる暑さだ。涼しい国に住んでる人がねたましい。


      言うまいと 思えど今日の 暑さかな


なんて川柳があるけど、この暑さじゃ言いたくもなるぜ、そりゃ。
陽射しの中を歩いてると溶鉱炉の中のように暑い。汗っかきイ課長は目もあてられん状態だよ。
オーブンの中に入れられた肉というのはこういう気分なのだろうか。

そこで、本日は敢えて正反対の季節感を訴求するネタを書くことにした。
残暑お見舞いを兼ねた“涼感企画”と銘打って、寒〜い風景で涼んでもらおうという趣向なのだ。
暑さに対して悪態を並べたてるよりは建設的?だと思うのである(笑)。

今年2月の欧州出張。最初の夜はブリュッセルに泊まった。
海外に到着した翌日の朝って、緊張と時差ボケの影響で早く目が覚めることが多い。
この時も6時くらいに目が覚めたんじゃなかったかな?まだ外は夜明け前で暗い。
カーテンをめくって、窓の外を見てみた。


うわぁーーーー、雪だ。雪が積もってる。
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まだ夜明け前のブリュッセル、暗くて、静かな雪景色。これは美しかった。
イ課長はこれまで寒い時期の欧州出張ってのを何度もやったけど、積雪に遭遇したのは
初めてだと思う。せいぜい1cmくらいの、微々たる積雪量だっただろうけど、それでもちょっと嬉しい。
白い雪に閉ざされたブリュッセル。いいねーー。個人的にはもう少し積もってほしい(笑)。
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この屋根の向こう、高い塔があるところはもうグラン・プラスだ(広場にすごく近いホテルだったのだ)。
空が暗いと、逆に森閑とした雪の早朝の静けさが強調される。
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ホテルのとなりの建物の屋上は積雪で真っ白、歩道も真っ白で、粉砂糖をふりかけたケーキみたいだ。
この日はちょうど日曜日で、しかも早朝。人通りも少なくて、歩道にも足跡がぜんぜんないよ。
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朝飯を食い、空が明るくなってから外に出てみた。9時頃だったかなぁ?
グラン・プラスもこれまで何度も見たけど、白く雪化粧した姿は初めてだ。
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ヨーロッパの街は雪景色になると、一段と風情が増すよねぇ。
もっとも、この時は雪がドウコウより、とにかく寒いことの方が大変だったんだよ。
何せ出張が始まる前の日曜日。いきなり出だしから風邪をひくわけにはいかないのだ。
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こちらはブリュッセル中央駅。地面は真っ白。
イ課長は当然のことながら、普通のビジネスシューズを履く身だ。雪の路面は滑りやすい。
しかし、それにもめげずイ課長はこのあと中央駅から電車に乗ってゲントという街まで
半日観光に行ってきたのである。
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なにぃ?半日観光だぁ?この雪の中をわざわざ?
「風邪をひくわけにはいかん」とか言った舌の根も乾かねぇうちに、どういう了見だ?
そもそも出張で来たんだろ?観光旅行じゃねぇんだぞバカタレ!(←自己批判)


  ・・・・・・・・・・


う、うるせぇな!いいじゃねぇか!!(誰に向かって言ってるんだ?)


というわけで、暑さで最後はやや取り乱し気味でしたが(笑)、
涼感企画、いかがでしたでしょうか?多少は涼しくなったでしょうか?

この暑さはもうしばらく続くらしい。
どちら様も熱中症に気をつけて、がんばって乗り切りましょう。


 
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by tohoiwanya | 2013-08-12 00:05 | 2013.02 欧州出張 | Comments(6)
2013年 06月 09日

夜のフランクフルト

以前、数少ないフランクフルトネタでこんな話を書いた。
この時「ベストショット」の夜景を見たいがために、翌日の夜、仕事の帰りにわざわざ途中下車して
橋の上から写真を撮ったって話も書いた。
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この写真を撮ったのがおそらく夜の6時半か7時頃だったはず。
冬至はトックに過ぎた3月初めだったけど、まだまだ夜が早くて、気分は完全に真冬だ。

前日の昼間、同じベストショット・ポイントからはトラムに乗って中央駅まで戻った。
今日も同じように帰ろうと思い、同じトラム乗り場に行き、同じように切符を買い、トラムを待った。

なかなか来ない。夜だから本数が少ないんだろう。待つしかない。寒い。


まだ来ない。さらに待った。寒い。


        ・・・・まだ来ない。さらに待った。寒い。

ヲイ、ドイツ人、イ課長はセッカチで気が短けぇって知ってるか?いつまで待たせるんでぃ!

フと気づくと、イ課長以外にトラムを待つ人は誰もいない。反対側の停留所にも人っ子一人いない。
愚かなるイ課長、このあたりからようやく「ひょっとして運行してないのではないか?」と推測し始めた。
事情はよくわからない。単にすごく終電の早い路線ということか、あるいは線路工事か何かの理由で
この日の夜は運行してなかったのかもしれない。

しかし、運行してないトラムなら切符の自動販売機に「運行してないヨ」って紙くらい貼っとけよな。
硬貨投入口に何か貼ってありゃ、ドイツ語の読めないイ課長だって「ナニかあるのか?」と思うけど
すんなり切符が買えたもんで、コッチは信用しちまったじゃねぇか。
(切符自販機ってこんな感じ。下の方に旗ボタンがあって、それで表示言語を選ぶのである)
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今からタクシー乗り場を探すのも面倒だし、しゃぁねぇ、もう歩こう。方向はわかってんだし。
中央駅までだったら歩いても30分はかからないはずだ。さっき買ったトラムの切符は完全なムダ。
金額的には200円程度だけど気分は悪い。

夜のフランクフルトを西に向かって、軽い怒りを胸に(笑)、疾風のように歩き始めるイ課長。
ったくもう、腹減ってるしさぁ、疲れてんのになぁ(ぶつぶつ・・・)。

言うまでもなく、フランクフルトはイ課長の外国都市訪問回数ランキングでぶっちぎりトップの街。
たぶんこの時の訪問が旅行・出張あわせて8回目の訪問だったはずだ。

しかし夜のフランクフルトをこんなに延々と歩いたのって初めてだと思うよ。
見慣れた街だけに、「おお、夜みるとこんな感じなのか」と思う。たとえば大聖堂はこんな感じ。
一応ライトアップされてるけど、何となくジミめというか・・・。
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ああ、この市電の上のアーチも見慣れた場所だけど、夜はこんなに閑散としてるのか。
しかしさぁ、まだ8時前だろ?いくらなんでも人通りが少なすぎないか?フランクフルト。
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あー、これが橋の上からのベストショットでも一番目立ってた、ヘンな形のビルだ。
夜はこんな感じなんだね。
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すごい早足で歩いたから、もう欧州中央銀行前。ここから中央駅はすぐだ。
ユーロ様の青いネオンが光り輝いてるぜ、けっ。
と、こんな感じで夜のフランクフルトを競歩の選手みたいな速度で歩いてきたわけだ。
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しっかしまぁ、この街の、夜の人通りの少なさには改めてびっくりだぜ。イ課長だからいいようなモンの、
女性の一人歩きはもちろん、女性二人歩きでもちょっとコワいかも(治安の悪い街では全然ないが)。
もうちょっと人通りの多い、賑やかな街になろうって了見はねぇのか?!フランクフルトッ!

ブリュッセルやミラノの話ばっかりでよゥ、フランクフルトネタが少ないのは気の毒だと思ったからよゥ、
こうして夜景写真と一緒に夜のフランクフルトを紹介してやったんじゃねぇか。イ課長だって気を使ってんでぃ。
それがどうよ、書き終わってみりゃ「フランクフルトの夜はトラムも動かねぇワ、人通りも少ねぇワで
しょうもねぇシケた街だぜ
」って話になっちまったよ(笑)。

しかしだな、これはイ課長の責任じゃねぇ!なんとかしろぃ、フランクフルト!


  
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by tohoiwanya | 2013-06-09 00:32 | 2012.03 欧州出張 | Comments(0)
2013年 05月 27日

ミラノという街

再び2012年3月欧州出張ネタに戻る。ミラノの話。

ミラノに行くと決まって、イ課長は考えた。ミラノといえば、ナンだっけ?
とりあえずドゥオモ見学っていうのはすぐに思い浮かぶけど、他には何かあるんだっけか??
そこで、ミラノってどんな観光が可能な街なのか、さっそく調査した(仕事しろって)。

おお!そうか、レオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」はミラノにあったんだ!
ずいぶん長い間修復してたはずだけど、それも終ったんじゃなかったっけ?これは見たいな。
(下の写真はWikipediaから拝借したもの)
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・・・しかしダメ。
あれは「いつでも、誰でも」っていうんじゃなく、見学予約制みたいになってて、事前に申込が必要。
一応、その予約状況ってのも確認してみたんだけど、イ課長滞在日はもう満杯。ダメじゃん。
「最後の晩餐」鑑賞はあきらめるしかない。ちょっと残念だったけど、しょうがない。

もちろん、ミラノならスカラ座でオペラ鑑賞っていうお楽しみがあるから、これは「行くことが決まって」どころか
「行くかもしれない」となった時にすぐ調べた(笑)。ちょうど「アイーダ」か何かの上演があったんだけど、
チケットはトックの昔に売り切れだったんだよ。ダメじゃん。
(下の写真は何年か前のスカラ座来日公演でのアイーダ。チョー絢爛豪華だねぇ)
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他になにかある?これがね、意外とない。
まぁ他にも由緒ある教会とかはあるんだけど、特にイ課長の興味をひくものではないよなぁ。
ご婦人なら、ミラノで靴だバッグだとお買い物のヨロコビがあるんだろうけど、イ課長にミラノで何か
ショッピングしろと言われても困る(笑)。

うーむ・・・ダメじゃん。
せっかく生まれて初めてミラノ行くのに、仕事以外の活動で「これぞ!」というものが見いだせぬ。

しょうがないから、ドゥオモの屋根から下りてきた後は、ブラブラと市中心部を見て歩くことにした。
となれば、ドゥオモ前広場から伸びる豪華な「ビットリオ・エマヌエレⅡ世のガレリア」がまず
真っ先に目に飛び込んでくる。おお、これね。写真で見たことあるよ。中に入ってみよう。
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ふーーむ確かにすごい。要するに「アーケード商店街のバケモノ」ってことになるんだろうけど、
その壮麗さ、巨大さには圧倒される。見た目的には中央駅よりイ課長はずっとこっちの方がいい。
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高~い天井アーケードの、曇りガラスごしに差し込む自然光がガレリア内を柔らかく照らす。
うーむ、ここは確かにキレイだね。
さらにここ、床面のタイル装飾がまた凝ってるんだよ。ちょっと詳細に見てみようか・・・。
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まさに上の写真を撮った次の瞬間、イ課長のデジカメはバッテリー切れで息絶えた(笑)。ダメじゃん。
この出張が初の「長期利用」だった新しいデジカメ。初の充電式。どのくらいでバッテリーが切れるのか
よくわかんなかったんだよね。あーなんてドジなんだろうか。

ここから先はぜんぶ携帯で撮った写真になる。
携帯ヘボカメラじゃ撮影意欲もガタ落ちだよ。それより、ホテルに戻ってカメラを充電しなくちゃ。

ホテルに戻る前に、一応スカラ座の外観くらいは見ておこうと思って行った。これがそう。
スカラ座が外観的にはどうってことのないオペラ劇場であることは知ってたが、実際、パリや
ウィーンに比べると地味だよねー。戦後、急いで(たぶん真っ先に)再建したんだろうな。
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このスカラ座の前にはレオナルド・ダ・ビンチの像がある。こんなん。
彼はフィレンツェやら、ミラノやら、イタリア中を転々と引越し続けたけど、ミラノにはけっこう長く
いたようで、さっき言った「最後の晩餐」以外にもミラノ時代の作品は多いはずだ。よく知らんが。
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ミラノで見たものって、このくらい。デジカメのバッテリー切れが返す返すもドジだった。
まぁミラノの、真ん中辺をチラッと見てきた程度の観光で、まだ見てないところもたくさんあるんだけど、
また行って、さらに深堀り観光したいかと言われると、まぁそれほどでもないっていうのが正直なところか。

まだ行ったことないけど、やっぱイタリアで観光するんだったら、古代遺跡も豊富なローマとか、
サンサンたる陽光、青い海と白い砂が待っている南イタリアとか、だよねぇやっぱ。
いつか行きたいけど、でも、ローマも南イタリアも、盗賊は多そうだよなぁ・・・。


 
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by tohoiwanya | 2013-05-27 00:14 | 2012.03 欧州出張 | Comments(0)
2013年 04月 29日

アントワープという街

短い滞在だったけど、アントワープってなかなかイイ感じの街だった。

ノートルダム大聖堂とか市庁舎前広場があるあたりは完全なアントワープ旧市街。
大きな市庁舎とギルドハウスに囲まれた広場って、ブリュッセルのグラン・プラスと似てるね。
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旧市街をふらふら歩いていくと、すぐに大きな川にぶつかる。
この先の方に巨大な港があるはずで、アントワープって、ドイツのハンブルクなんかと同様、
直接海に面した港というより、「河川港」なんだよね。
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川は風が強くて寒い。腹も減ってきた。
考えてみたら、今日は朝の6時前にドイツ・フランクフルトのホテルで朝メシくって、そのあとは
何も食わないままフランクフルト→ブリュッセル→アントワープと電車乗ってきて、もう午後だもんな。
そりゃ腹も減るわ。身体が暖まるような、何かあったかいものが食いたい。

こういう時、日本だったら迷わずラーメンか立ち食いそばを食うところだが、ここはベルギーだ。
味噌ラーメン食ってあったまるというわけにはいかない。そういや、2008年に初めてベルギーに来たときも
寒くて、温かいものが食いたいのに見つからなくて、結局、公園のベンチでサンドイッチと缶ビール
済ませたことがあったっけなぁ・・・しかし今日はそれは避けたい。

結局、駅に戻る途中にあったカフェレストランみたいなところに入ることにした。
トレーで好きなものをとって、最後に精算するタイプの店だ。こういうところなら温かいスープか何か
あるだろうと思ったら予想通り。あとはマカロニサラダとパン。ま、こんなもんだろ。
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食い終わったあと、トイレを借りることにした。何しろ冷えたし(笑)。
ところが、店の男性用トイレに入って、イ課長はちょっとギョッとしたのだ。
写真じゃわかりづらくて残念なんだけど、この男性用トイレの“標的”がさ、ものすごく位置が高いんだよ。
ギョッとしたついでに写真を撮らせていただいた。
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てやんでい。はばかりながらイ課長だって日本じゃ「タンパク質でできた巨大ロボット」と言われるお兄ぃさんだ。
このくらい高い“標的”でも何とかならぁ。でも170cmくらいの平均的日本人男性だったらつま先立ちでも
しないと無理じゃないか?という以前に、つま先立ちで用を足すこと自体がおそろしく難しそうだが(笑)。

考えてみりゃ、アントワープってオランダに近い。言語的にもフランス語が主に話されるブリュッセルに対して
オランダ語圏に属する街なんだと思う。オランダといやぁ世界でも名だたる「巨人族の国」として有名だ。
トイレの男性用便器にもそういった「巨人族の国・オランダ仕様」の影響が現れているのであろうか?

カフェを出て、ぶらぶらと歩いて中央駅の方に戻る。
お?!来たときは気がつかなかったけど、中央駅のすぐそばには立派な中華街があるんじゃないか!
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ちぇー。そうと知ってりゃ、スープとマカロニサラダなんかじゃなく、ここで温かいワンタンメンでも食ったのになー。
事前情報収集がズサンだとこういうことになる。しかし通りの真ん中をトラムが走る中華街って、変わってるねぇ。
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さて、そろそろブリュッセルに戻るか。
何しろ荷物を北駅のコインロッカーにぶち込んで、まだホテルにチェックインすらしてない身だからね。
ベルギー第二の都市アントワープ。滞在時間はせいぜい3時間くらいの短い観光だった。
結局、この街には「ネロとパトラッシュごっこ」をしに行ったようなもんだな(笑)。


  
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by tohoiwanya | 2013-04-29 00:18 | 2012.03 欧州出張 | Comments(8)
2013年 04月 08日

フランクフルトのベスト・アングル

2012年3月出張バナシ。
なぜか最後に行ったミラノのネタが先行してしまったが、この出張で最初に行った街は
フランクフルトなのである、

この時が「出張で行く7回目のフランクフルト」だったわけで、イ課長にとってはこの街はまさに
「欧州出張の玄関口」。このブログでも過去にいろんな角度からこの街について書いた。
そして、こういった過去の記事を読んでいる読者なら、フランクフルトという街が基本的には
“大して面白くない街”であることも重々承知しているはずだ(笑)。

もうフランクフルトについて書くことなんてない?いやいや、それがそうでもないんだよ。
この時の出張では、イ課長は日本からのフライトはルフトハンザを利用した。座席をネット予約し、
航空券をプリントアウトしたら、こんな写真が添えられてたんだよ。
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この写真、明らかにフランクフルトだ。しかしやけにキレイな景色ではないか。
国際的ビジネス都市としての近代性と、中世以来の歴史の両方が感じられるような写真で、
面白くない街・フランクフルトにしては上出来の、キレイなアングルだよ。どこから撮ったんだろう?

写ってる川がマイン川であることは明らかで、位置も大体見当がついたから、
この写真が撮影された橋をGoogle Mapで探し出すのは造作もなかった。
よし、こんどフランクフルトに行ったら、イ課長もこのアングルから街を眺めてみようじゃねぇか。
(しかし、こういうの好きだねぇイ課長も。つくづくミーハーなオヤヂだと自分でも思う(笑))

2012年3月4日の日曜日、フランクフルトに到着し、ホテルに荷物を置いて身軽になったイ課長は
時差ボケ治癒のためにがんばって散歩して(経験的に、無理して限界まで起きてる方がいい)
この橋まで行ってみた。橋に行く途中の川っぺりにはガチョウさんたちがたくさんいたね。
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おお、ここだ、ここだ。
天気が曇ってるし、緑も枯れてるし、航空券の写真に比べると相当陰気な街に見えるのは否定できんが(笑)
間違いなく、同じアングルだね。ルフトが採用するくらいだから、フランクフルトのベストアングルなんじゃない?
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正面に写ってる橋がアルテ橋(古い橋)で、その名前、レンガ作りの感じからみて相当古いものに違いない。
橋の両側にそれぞれ古い教会の塔が立ってて、右側の塔がフランクフルト大聖堂だ。
左右2つの古い塔と、古い橋に囲まれるようにして、現代的な高層ビルがみっしり建ってるところが、
“マインハッタン”という異名もあるフランクフルトらしい構図だよねぇ。

この橋からこの写真を撮ったのがフランクフルトに到着した日曜の夕方。
翌日の月曜日の仕事が終わって乗ったSバーンが、ちょうどこの橋の近くの地下駅を通るんだよね。
夜景のときはどんな感じなのか、ちょっと見てみたかったから、降りて、再びあの橋に行ってみた。
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ふーむ、こんな感じに見えるわけだ。
ネオンきらきらの東京やN.Y.の夜景と比べりゃずっと地味だが、林立する高層ビルの灯りがキレイだ。
高層ビルの少ないドイツにあって、こういう夜景を見られるのはフランクフルトくらいかもしれん。
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イ課長にとってはすっかり「欧州出張じゃ毎度おなじみの街・フランクフルト」。
そりゃ確かに、レーマー広場とか、大聖堂とか、しいて言えば観光名所といえなくもない場所はあるけど
基本的には「つまらない街」で「これといって撮るべきものもない街」と言わざるを得ないフランクフルト。

・・・てなことばっか書いて、いつもケナしてばかりいるけどさ、今日はちゃんとキミの「写りのいい」
ベスト・アングルを紹介したんだからさ、また仕事で行くことがあったら、イ課長にやさしくしてね。


 
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by tohoiwanya | 2013-04-08 00:05 | 2012.03 欧州出張 | Comments(0)
2013年 02月 18日

コメルス・サンタンドレ小路に行く

2012年3月出張の時のブリュッセルの話が続いたが、理由もなく場所と時間は飛ぶ。
本日は2011年11月出張のパリネタ。この出張ン時のネタもまだけっこう残ってんだよなぁ。
そもそも、イギリスに入ってからの話を全然書いてないし。

まぁいい。とにかく本日はパリネタ。
芸術の都らしく、美術がらみのお話なのである。

ルーブル美術館シリーズを書いたときにちょっと触れたけど、イ課長の美術的教養は
その大半がNHKの「ルーブル美術館」と、朝日新聞の「名画の旅」で形成されている。
ルーブルに行ったときは特に前者の影響が炸裂したわけだけど、せっかくのパリ滞在だから
後者に関するヲタク趣味を満足させるプランもちゃんと用意していたのである。

バルテュスって画家をご存知の方はいるだろうか。
イ課長は「名画の旅」で知るまではバルテュスなんて画家は聞いたこともなかった。

わりと最近亡くなった人で、要するに現代画家。描く対象は特に奇をてらったところがなく、
普通の風景や人物を描いてるんだけど、画風が独特で、ちょっと幻想的。
イ課長なんかはこの人の絵を見ると、ちょっとスーラの点描絵画を連想することがある

バルテュスの代表作とされる絵に「コメルス・サンタンドレ小路」っていう絵がある。
これが「朝日・名画の旅」で紹介されてたんだよね。
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特に変わったものを描いた絵じゃないんだけど、なんか変わった絵でしょ?
この「コメルス・サンタンドレ小路」っていうのはパリに実在している場所で、「名画の旅」では
同じ場所の今の姿を写した写真も小さく紹介されていた。
うーむ、この場所が残ってるなら、ぜひ行ってみたいものだ。

それから、コメルス・サンタンドレ小路がパリのどこにあるのか、オニのように調べまくり、
左岸にあることを発見した。パリ中心部といっていい場所だ。地図をプリントアウトしておき、
当日はそれを持参して、万全の準備でコメルス・サンタンドレ通りに向かったである。

入念な準備のおかげで、コメルス・サンタンドレ小路の入口はわりとすぐに発見できた。
こんな感じで、トンネルになってる。実はここ、ちょっとしたパサージュみたいな通りで、
すごく歴史のあるカフェなんかもあるらしい。「あの絵の場所」としてより、どちらかというと
パリの歴史を感じさせるスポットとして知られているようだ。
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中に入るとこんな感じだ。うーむ、確かに歴史を感じさせるたたずまいだ。
道自体はそんなに長いものじゃない。あの絵のアングルを探してキョロキョロしながら
歩いてるうちに、すぐに反対側の入口に出ちまった。ありゃ?
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こっち側の入口もアッチ側の入口もトンネル構造。しかし絵にはトンネルなんてない。
一体この絵はドコからドコを見て描かれたものなんだ?こんな狭い通りに、あの絵の
アングルがあるようには見えなかったけど・・・。
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もう一度絵を見てほしい。突き当たりにある道は明らかに左から右に登る坂道だ。
しかし、そんな傾斜のありそうな道はあたりに見当たらないんだよなぁ?
バルテュスはこの道そのものじゃなく、近くの裏通りとかを描いたんだろうか?
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せっかくパリのコメルス・サンタンドレ小路まで来たのに、絵のアングルが見つけられないという
ガッカリを受け入れようか・・・と思い始めたその時、やっとわかった。ほら、ここだったんだよ。
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この右側のレストランがいけないのだ。こんなモノがあるから「ここは違う」と思うじゃないか!
このレストランに面したワキ道からコメルス・サンタンドレ小路を見ると、この絵のアングルになる。

左にある建物の窓枠なんて絵と全然変わってない。
奥の道は確かにかすかに傾斜してるんだろうけど、ここは実は直角に交差してなくて、ちょっと
ナナメになってるから、余計に坂道っぽく見えるんだろう。

以前にパサージュ・コタンの記事を書いた時もそうだったけど(あれも実は朝日・名画の旅の影響)、
「画家はまぎれもなく、今自分が見ている光景を絵に残したのだ」っていう場所に実際に立つのは
けっこう感激の体験だよね。右のレストランがなきゃもっと嬉しいんだが…(笑)。

ここに行ったのは、パリ滞在中にポストイット・アートを見たり、ラップ街29番地アパートを見たり、
「健全な観光客なら絶対わざわざ行かないところ」に行きまくった、あの日曜日のことなのである。
マニアック観光に明け暮れたパリの休日。しかしコメルス・サンタンドレ小路で「あの絵」の場所に
立つことができたイ課長はけっこうゴキゲンだったのでありました(笑)。


 
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by tohoiwanya | 2013-02-18 00:28 | 2011.11 欧州出張 | Comments(2)