2009年 05月 25日

パリにやられた

パリという街に対する思いのタケを書いた文章はヤマのようにあるけど、中でも
戦争写真家ロバート・キャパの名著「ちょっとピンぼけ」のパリ解放の朝の情景は
とりわけ感動的で忘れ難いものだ。



私はパリへ、私が飯を食うことを、酒を飲むことを、そして女を恋することを
始めて知ったあの美しい町、パリへ帰って行くのだった。
私のカメラのファインダーのなかの数千の顔、顔、顔はだんだんぼやけていって、
そのファインダーは私の涙で濡れ放題になった。
タンクは私が六年間を過ごした地区を抜け、ダンフェルロシュオール広場のベルフォールの
ライオンに近く、私の昔の家の前を過ぎていった。私のアパートの門番がハンカチを振っている。
私は進みゆくタンクの上から、彼女に声の限り叫んだ。
-------セ・モワ! 俺だよ! 俺だよ!
(文春文庫:川添浩史/井上清一訳)



いやしかしね、生まれて初めてパリに行って、キャパの気持ちは何となくわかった。
パリが持つ街としての魅力ないし誘惑性みたいなものって大したモンだよ。
以前に書いたように、イ課長にとってはニューヨークって特別な街なんだけど、
パリもまた同じような“引力”がある。

もし、イ課長が将来またパリに行くことがあれば、ニューヨーク出張の時のように
「ああ僕はまたパリと再会できたんだ!」と思うに違いない。そう、再訪ではなく
敢えて“再会”という言葉を使いたくなる街かもしれない、パリは。
その時はイ課長もキャパにならって、パリに向かって心の中で「セ・モワ!」と叫ぼう。

キャパの文章の中に書かれたダンフェルロシュロー広場のライオンの銅像って、いわゆる
セーヌ「左岸」の、やや南の方にある。わざわざそのために行ってみるほどの場所でもないけど(笑)、
木曜日の夕方にモンパルナス墓地を訪問した後、近くにあったメトロの駅がちょうど
ダンフェル・ロシュローだったんでぶらぶら歩いて行ってみた。
f0189467_075919.jpg


…まぁ特にドウっていうことのない、パリのあちこちにありそうな広場だよね。
高級住宅街という感じじゃなくて、比較的庶民的なエリアっていう感じだった。
道が広いから、連合軍の戦車も通りやすかったんだろうなぁ…。

とにかくね、大した街ですよパリは。パリのどのエリアに行っても、それぞれ実に魅力的。
今回、イ課長はルーブルにもオルセーにも行かず、ベルサイユ宮殿にも行かなかった。
こういう人気スポットは観光客でメチャ混みって聞いたから避けたんだけど、今にして考えれば
せっかくパリにいながら「行列に並ぶことで時間を費やす」なんてヤダよ。

それほど魅力あふれる街だったと思うよ、パリは。
認めるのはシャクだが、やられたね、パリには。

イ課長ブログ、パリ旅行記書くことはたっぷりあるし、紹介する写真もタンマリある。
何しろ1週間で撮った写真が約800枚(笑)。

今日はその、ほんの皮切りということで、ロバート・キャパゆかりの
ダンフェル・ロシュロー広場のライオンのご紹介でした。
 
 

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by tohoiwanya | 2009-05-25 00:11 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(2)
Commented by sca at 2009-05-25 10:24 x
巴里旅行記、楽しみなような、羨ましいような、悔しいような・・・(笑)

でも、やっぱり楽しみ。
お早いアップお待ちしてます。
Commented by tohoiwanya at 2009-05-26 03:20
今回はご婦人がたの喜ぶパリというよりは
オタクの喜ぶパリ旅行という側面が強かったので、
羨ましいってことはないのではないかと…(笑)。

とりあえず、シテ島の無難なところからアップしました。
 


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