2009年 06月 13日

映画ヲタクの旅 -シベールの日曜日3-

映画ヲタク旅行記はこれで最後だからカンベンしてちょ!
もっとも、最後っていうのは「シベールの日曜日」に関しては…だけどね(笑)。

この映画は言わば「居場所のない者同士」の心のふれあいを描いた映画といえる。
ヴィル・ダヴレーの、静かで物寂しい冬枯れの池はそういう彼らの一種の心象風景に
なってるんだよね。とにかく、その詩的で美しい白黒画面は本当に印象的で、
今見てもウナる。ハッとする。

2009年5月17日の日曜日。
イ課長が駅から「あの池」を目指してヴェルサイユ通りという道を歩いていたら、
ちょっとした広場で日曜市?みたいなものをやっていた。おそらくココが
ヴィル・ダヴレーという小さな街の、一番中心地なんだろうな。
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面白そうだったから市場で売られてるものをあれこれ見てたんだけど、
気がついてみたら、その広場って教会前にある広場(駐車場?)だったのだ。

え…教会?? ここがヴィル・ダヴレーの街の教会??
ってことはつまり…あの映画に出てきたあの教会ってこと??!!!!

映画の中でシベールがピエールに向かって教会の屋根のテッペンにある風見鶏が
欲しいって言うんだよ。こうやって、うーんと高いところから二人をロングショットで
撮って、シベールが上を指差すと、カメラがひいて屋根のテッペンの風見鶏を捉える。
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クリスマスの日、シベールの望みをかなえようと思ったピエールは
教会の屋根にヨジ登り、風見鶏をはずし…そして物語は悲劇的結末に向かって
進んでいくわけで、映画の中で教会の風見鶏は重要なモチーフとして使われている。

こんな小さな街に教会が二つも三つもあるとは思えないから、
ここが「ヴィル・ダヴレーの教会」であるはずだ。ってことは…
建物は明らかに建て替わっているけど、映画に出てきたあの教会の今の姿か。
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だが、ヴィル・ダヴレーの教会となれば、世界の全ての映画ヲタクは
「テッペンの風見鶏は??」と反射的に思う。イ課長も思った。風見鶏は??
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あああああああある!あるやん!!!
もちろん映画に出てきたのとは違うけど、「ヴィル・ダヴレーの教会の風見鶏」は
今でもあるんだ!あああー!あああーああー…(←イ課長ややヤバい状態)
後で知ったけど、フランスの教会のテッペンにはよく風見鶏があるみたいだね。

池を散歩して駅に戻る時に再びこの教会前広場を通ったら、まだ日曜市をやってた。
肉とか魚とかの生鮮食品、チーズ、花…いろいろ売ってて見てると飽きない。
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日曜市を見ながら、一人でしみじみと「ああ…来てよかった」って思いに浸ったよ。
自分だけの楽しみを追求する旅、出張じゃない旅ってやっぱええのぅ…。

イ課長・中年映画ヲタクの旅。
「シベールの日曜日」以外に「あの映画の舞台になったアソコには絶対行く!」と
決めていた映画が今回の旅行ではあと2本あった。

1本は言わずと知れた、イ課長の愛する映画「シェルブールの雨傘」。
もう1本は映画と同じくらい主題曲が有名な「男と女」なんだけど…

…ま、あんまり続けると読み手に怒られそうだから、
次の「ヲタク旅行記」は少し間をおいてからにするッス、はい(笑)。

 

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by tohoiwanya | 2009-06-13 13:20 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(2)
Commented by milou at 2012-06-30 13:35 x
残念ながら教会は別の場所で撮影されています。
外部も内部(中にも入りました)も全然違います。

今ではGoogle Map の航空写真などで簡単に検証できますが
教会上からのショットで見える風景とまったく違います。

色々調べているが場所はまだ分からないままです。
Commented by tohoiwanya at 2012-07-01 11:10
>教会は別の場所で撮影されています

milouさん:
古い記事にコメントありがとうございます。

教会はあの街じゃなかったんですねぇ。確かにそう言われると、ピエールが
尖塔の上の鶏を取りにいくとき、下を見て「めまいが消えた…」っていうところで
写ってた教会前広場?はもっと大きな街っぽい。
鶏のアップのショットも、もしあれが本当に教会のテッペンで撮影したとしたら
かなり高い塔ですよね。どこかのゴシック教会あたりを使ったのかなぁ…?


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