2009年 09月 02日

パリ・オペラ座というところ

パリ・オペラ座は内部の絢爛たる装飾だけでも観る価値十分だけど、
奥にある図書館…というのか、資料展示室といえばいいのか、とにかくココがまた
オペラ・ファンにとってはなかなか興味深かった。

こんな風に、ギッッッシリと(おそらく)オペラやバレエ関係の資料・書籍が集められてる。
フランス舞台芸術の歴史なんかを調べてるヒト(なおかつフランス語が読める人)には
これ以上ないくらい貴重なところなんだろうと思う。もっとも、蔵書は勝手に手にとって
読むことはできないようだったけどね。
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フランス語文盲であるイ課長にとっては本はいくらあってもしょうがないんだけど、
有名なオペラの舞台デザインのミニチュア展示は面白かった。
下は…なんだろう?ちょっとオリエント風の建物があったり、港っぽい風景があるから
モーツァルトの「後宮からの誘拐」の舞台かな?
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これなんかは見た瞬間に「あ、もしかして…」と思ったらやっぱり、
「トリスタンとイゾルデ」の第一幕、船上のセットだ。
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トリスタンはイゾルデをこの船に乗せ、自分の主君であるマルケ王の花嫁として 送り届ける
使命を帯びているんだが、二人はここで媚薬を飲んじまってイッキに異常な恋のトリコになる。

そして第二幕。
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狂乱の恋のトリコとなったトリスタンとイゾルデは世間の目を盗んで深〜い森の奥で密会する。
何しろ媚薬飲んでイッちゃってるから、二人は出会うやイナや、もうたちまちお互いの名を
呼び合い、あとは身も世もない愛欲と陶酔の淵に落ちて行くわけだ。クスリはいけませんね〜(笑)。

そして最後の第三幕。
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密会がマルケ王にバレた挙げ句、重傷を負ったトリスタンは海が見えるココで
「イゾルデの船はまだ見えないか?」とか、散々ウワゴトを言ったあげくに死ぬ。
そこに駆けつけたイゾルデもまたトリスタンの後を追うように死ぬ と。

うーむ…パリ・オペラ座舞台セットのミニチュア展示で長大な「トリスタンとイゾルデ」を
1分間で鑑賞させていただきました(笑)。ありがとうございます。

「ベルサイユ風豪華絢爛大広間」の向こうはベランダになっている。
ここからパリの市街を眺めると、見事に左右対称の街づくりが目に飛び込んでくる。
ベランダ中央に立つとちょうどまっすぐ伸びた大通りの中心線に視線を据える形になって
道の突き当たりにある立派な建物がルーブル美術館だ。
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オペラ座前の広場でたくさんの観光客がコッチ、つまりオペラ座に向かって
写真を撮っているのが見える。この日は天気もすごく良くて、二階建て観光バスに乗った
観光客も嬉しそうにしてる。イ課長の心も弾んでくるってもんだ。そう、ここはパリなんだもん。
自分は今、パリ・オペラ座に、まさにパリのド真ん中にいるんだよ。
魅惑と誘惑に満ちたこの街のド真ん中にさ。何だか知らないけど嬉しかったなぁ…。

パリにはやられたな。

パリ・オペラ座のベランダで、イ課長はまたまたそう思った。


 

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by tohoiwanya | 2009-09-02 00:16 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(6)
Commented by 小市 at 2009-09-02 01:04 x
わざわざのご掲載、ありがとうございます。
私も見ました。ただし、これを目当てにということではなくて、むしろ
らんらんと目を輝かせて座席のあたりを見ていたら、係の人らしきマダムに、「こちらへいらっしゃい」みたいなことを言われて入ったらパラダイス。
舞台装置のほかに有名なダンサーのシューズなんかを見たと記憶しています。
あと、最後の写真も、昼間の写真なので街灯が目立ちませんが、
夜にオレンジ色の光がともると雰囲気が一変しますよね。
アレを見ると、自分が支配者になった気分に浸れます。
Commented by sca at 2009-09-02 09:09 x
この日オペラ座にいった人のカメラにはバルコニーで見下ろすイ課長氏の姿が写ってるってことですね。


イ課長氏や小市さんがとっても羨ましい。
ツアーでもいいから(ツアーでしか行けないけど)パリに一度はいくべきかと旅行社のサイトなど眺めています(笑)
Commented by tohoiwanya at 2009-09-02 17:16
>夜にオレンジ色の光がともると雰囲気が一変しますよね

あのベランダ…というか、テラスというか、アソコからの夜景は
さぞかしキレイでしょうなぁ~。もし再度パリに行く機会があったら、
「夜景・ドゥ・巴里」をぜひあのテラスから撮影したいものです。

…しかし、そのためには夜のオペラ鑑賞にふさわしい服を持っていかないと…(笑)。
Commented by tohoiwanya at 2009-09-02 17:20
>イ課長氏の姿が写ってるってことですね

その通りです。
「イ課長つきオペラ劇場」の写真を撮った観光客が世界に数十人はいるはず(笑)。

パリ、行ってらっしゃい、行ってらっしゃい。
そして、オペラ座前広場に行って、テラスにいる知らない人誰かを入れた構図で
オペラ座の写真を撮ってくるのです。
Commented by 小市 at 2009-09-07 22:57 x
すみません、しつこく追加。

今はまた変わっているのかもしれませんが、新オペラ座ができた
段階で、原則オペラは新オペラ座で、バレーは旧オペラ座で、という
ルールができたと聞いています。ですので、残念ながら
「旧オペラ座でオペラを」というのは難しいかもしれませんね。

蛇足、失礼いたしました。
Commented by tohoiwanya at 2009-09-08 13:00
たしかに、オペラはバスティーユの方が中心みたいですな。
しかしそうなると、夜のオペラ・ガルニエの方にはますます行く機会が
ないっていうことになる(←バレエはやや苦手)。

うーん…入り口の階段から夜景を見てガマンするか。

バスティーユのオペラ劇場も外観だけは見ました。
モダンで斬新な建物だけど、内部を見学したいという気には
全くなりませんでした(笑)。
 


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