2009年 09月 11日

映画ヲタクの旅 -シェルブールの雨傘1-

いよいよ始まりました、映画ヲタクの旅・シェルブールの雨傘編。
「シベールの日曜日」と「男と女」はどっちも-その3-くらいで済ませたけど、
今度ばかりは何回続くのか、イ課長にもわからないのである(笑)。

もう散々書いたから繰り返さないけど、とにかくシェルブールの雨傘という映画はイ課長にとってあまりにも
特別な存在であり、その映画のロケ地をこの目で見、この足で歩くことは、あまりにも重要なコトだった。
初めてフランスに行ったイ課長が、ソレをしないで帰るということがあり得ようか。

だから、ノルマンディー半島突端の港町・シェルブール訪問計画は今回のパリ旅行の中でも
当然、最重要事項。もし列車乗り間違えたとか、フランス国鉄のストとかでシェルブール行きに
失敗したら、イ課長は失望と絶望と悲嘆のあまり発狂したに違いない。

5月19日 07:07サン・ラザール駅発。シェルブールまで約3時間の鉄道の旅。

列車に乗ってるときからすでにイ課長の心はややフワフワ状態。
「本当に自分はこれからシェルブールに行くんだろうか?ほんとうに?」
半信半疑でソワソワして、早起きしたにも関わらず全く眠くならん。
当然、列車の中ではiPodでシェルブールの雨傘のサントラを聞いてたのは言うまでもない(笑)。
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フワフワしたイ課長を、SNCFの列車はチャンと時間通り終点のシェルブールに運んでくれた。
列車が着く。シェルブール駅だ。当然だ。…いやだがしかし、こんなことがあっていいのか?
だって…だってここは…シェルブール駅だよ?ええええ駅なんだよ?あの!
ジュヌヴエーヴとギイが涙で別れたあの駅だよ?!そこに自分が立ってんだよ?!
ああああああこんなことがあっていいのかーー!
(↑無事シェルブールに到着しても結局はうれしさのあまり発狂したようである)
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映画ではカメラは列車ガワの視点に近い。駅舎やホームが、そしてカトリーヌ・ドヌーブが
どんどん遠ざかって小さくなるのがずーっと捉えられている。
この映画を観た人には忘れられないシーンだ。
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驚くのは、ホームや駅舎が驚くほど映画の当時の面影のまま残っていることだ。
新駅舎が出来てはいるんだけど、映画に使われたレンガ製の旧駅舎が今でもチャンとある。
いやー…残ってたんだぁぁぁ。この映画を愛する者にとって嬉しすぎるこの事実。
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駅で何枚か写真を撮り、次にしたことはドゥーヴィルまでの切符を買うこと。
一応、旅行者として最低限の正気と冷静さは保つイ課長なのである。

駅から街に出る。するともうすぐにヨットハーバーが見えてくる。
あああああああああああ!!(←一瞬のうちに正気と冷静さを失う)
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この辺はたぶん復員したギイがヤサグレて歩いたあたりだよ!
で、ジェニーのいる酒場に入るわけだが、それはこのあたりで撮ったんじゃないかなぁ?
何せシェルブールなんて小さな港町だ。ドコもカシコも映画で見たことがあるように思えてしまう。
あああもうダメ正気でいられない、どうしたらいいんだ。
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今回、シェルブール訪問に関しては文芸春秋社のTitleっていう雑誌が極めて重要なガイドになった。
この雑誌の2004年3月号が「映画で旅するフランス」っていう特集で、トホ妻がその本を
持ってたんだよ。このコトに関してだけはトホ妻を良妻のカガミとして崇めなければならない(笑)。
その特集にはシェルブールの雨傘についても書かれてて、映画に使われた主要施設が
ドコにあるかを示す、ごく簡単な小さ〜〜い地図も載っていた。これが唯一の手掛かり。
この本がなければシェルブールの街に行ったはいいものの、傘屋や教会がどの辺にあるのか、
サッパリわからなかった。

この本のおかげで映画に使われた傘屋の建物が(少なくとも2004年には)残ってることは知ってたし、
その大体の位置がどのあたりなのかもわかってた。
同様に、カサールとジュヌヴィエーヴが結婚式をあげた教会の大体の位置、
ジュヌヴィエーヴとギイが「カルメン」を見たオペラ劇場の大体の位置、
出征が決まったギイがジュヌヴィエーヴをつれて歩いた路地の大体の位置…
すべて「大体の位置」はわかってたのだ。だが正確な位置となると…。

雑誌に載ってた小さな地図のコピーだけを頼りに、「大体の位置」まで行って、
あとは自分の目で探すしかない。果たしてうまく行くのであろうか…?

というわけで、「映画ヲタクの旅・シェルブールの雨傘編」は-その2-につづく。
このペースじゃ、とても3回ぐらいじゃ終わらんわな(笑)。



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by tohoiwanya | 2009-09-11 00:03 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(9)
Commented by チロリ at 2009-09-11 03:18 x
Cherbourg といえば、アタシがこのあいだまで住んでいた通りの名前だわ。
へーーーーーーーーーーシェルブールと発音すんのかフランスでわ。
こっちじゃ「シャーボーグ」で、まさか同じ名前とは夢にも思わなかった。

シャーボーグ・・・・サメのサイボーグみたいだ。
夢もロマンもない。
Commented by tohoiwanya at 2009-09-11 11:23
うぞ、こんな名前の通りがカレホレニヤにあるのかよ。
そりゃまた不思議な話だ。ちろりの住んでた街とシェルブールが
実は姉妹都市だった…とは、とても思えんが。

英語だとシャーボーグ。
フランス語だとシェルブール。
これ、おそらくドイツ語読みすりゃそのまま「シェルブルグ」のはずで、
字面的にはドイツ語読みが一番わかりやすいな。
 
Commented by ダルマ at 2009-09-11 15:26 x
うちの近所には「ベルモント通り」「ベルモント公園」なんつう恥ずかしい名前がついている。ジャン・ポール・ベルモントとはなんの関係もない。調べたら姉妹都市を結んでいるオーストラリアの街の名前なんだと。
Commented by tohoiwanya at 2009-09-12 11:18
ベルモント通りって…(笑)

ってことはナニか?その、オーストラリヤのベルモントとやらに行くと、そこには
「アダチ・ストリート」とか「アダチ・スクエア」なんぞという地名があるってことか?

それも逆にちょっと恥ずかしいかも(笑)。
 
Commented by sca at 2009-09-12 17:30 x
南アルプス市とかエミネント葉山町とかに比べたら通りの名前くらいは我慢できます(笑)

シェルブールの雨傘編、5巻でも6巻でも、楽しみにまってます。

Commented by tohoiwanya at 2009-09-13 12:29
何スか、そのエミネント葉山町って。マンションの名前?(笑)

シェルブールの雨傘編は、何回続くかなぁ〜?
コレに関しては「同じ場所ばっかじゃ飽きる」とか「知らない人には面白くない」とか
読み手に対する気遣いを全くする気配がないから困ったもんだ。
 
Commented by Dr_M_Itoh at 2018-09-21 17:21
はじめまして。他ページから問い合わせをしたのですが、このシェルブールの雨傘旅行記の写真を転用させてもらいたいのですが、よろしいでしょうか?
Youtubeに「自家演奏のI will wait for you」を掲載するにあたり、綺麗なシェルブールのオリジナル写真を探しいたところ、イ課長さんのブログに入りました。
どうかご許可をお願いします。 masa_fumi33
お返事はこの欄のコメントにお願いします。
(必要でしたら実名でご連絡を差し上げます)
Commented by tohoiwanya at 2018-09-22 01:01
>シェルブールの雨傘旅行記の写真を転用させてもらいたいのですが

Dr_M_Itohさん:
初めまして。他の記事でもコメントいただきましたが、ここでまとめてお返事します。
写真はどうぞお使いください。もちろん、映画のキャプチャ画像ではなく、
私が撮ったものに限られますが。写真の出所だけ記載していただければ十分です。

アップされたら、URLをお知らせください。この記事のコメント欄ではなく、
その時点での最新記事のコメント欄で結構です。私もぜひ拝見したいので。

以前にも(別の曲でしたが)、Youtubeにオリジナル演奏をアップしたい方に
私のブログの写真を使っていただいたことがあります。私自身は経験ないですが、
自分の演奏をYoutubeに載せようって時に、どういうビジュアルで画面を埋めるかって
けっこうご苦労あるみたいですねぇ。
Commented by Dr_M_Itoh at 2018-09-22 12:03
イ課長さま
早速のありがたーいお返事!感謝申し上げます!
著作権が厳しい中、本ブログの美しい写真は我々にとっては救世主です。
写真とは関係ありませんが、1曲だけ、https://www.youtube.com/watch?v=JvFErn8sz08 にオールディーズメドレーをアップしています。参考に見ていただけたら幸甚です。


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