2009年 09月 22日

映画ヲタクの旅 -シェルブールの雨傘5-

いよいよ「その5」に突入したシェルブール旅行記。
こうなったら「最もシェルブールのことを詳細に紹介したブログ」を目指して
イ課長は今日も書くのである。

シェルブールの雨傘の映画の冒頭はセピア色の画面で港の風景が映し出される。
これを見ると、奥の方は海じゃなく、山があるように見える。
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どういう構造の港なんだろう?と思ってたんだけど、実際に行ってみてわかった。
この辺の「港の情景」って、実際には海を背にして陸に向かって撮影してるんだね。
つまり、これらのショットは港の、最も陸に入り込んだドン詰まりの部分ってことになる。
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この映画を撮った当時にくらべると、この辺に停泊する船の数もだいぶ減って
ずいぶんサッパリしちゃったけど、この二つの写真で見比べると船の停泊所に面して
道があり、商店街があるっていう構造自体は変わってないことがわかる。
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映画の冒頭、セピア色の画面からカメラをずーっと手前の方にひいてきて
真上から見た石畳をバックにしてタイトルが映るんだけど、位置的に考えると
その撮影をやったのは、上の写真を撮るためにイ課長が立ったあたりのはずだ。
多少模様替えはされてるみたいだけど、この辺も基本構造は変わってないんだと思う。
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反対側、つまり外洋側を見るとこうなってる。
この、ずーーーーーっと向こうにはイギリスがあるわけだ。

駅の方向にはちょっとした山があって、テッペンには何か要塞みたいなものが建てられてる。
ノルマンディー上陸作戦があったことからもわかるように、この辺は第二次大戦の頃は
戦略的に非常に重要な地点だった。要塞の形を見るとあまり昔のモノには見えないから、
比較的最近のものじゃなかろうか。
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この辺の山の風景も映画には出てくるんだよね。
ローラン・カサールが妊娠したジュヌヴィエーヴを「お腹のコドモは私たちの子供として
育てましょう、どうか私と結婚してください」と、港を歩きながらカキ口説く場面で
奥の方にこの山が映ってる。
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こういうことって、実はシェルブールに行ってる時にはわからなかったんだよ。
日本に戻ってきて、いっぱい撮った写真と映画の画面を見比べると「ああ、ここはアソコだ」って
ことがわかってくる。

映画の最後に近い方で、ギイが商店街を走ってきて、カフェでマドレーヌと会う場面がある。
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これはまず間違いなく、港に面したこの辺の店を色鮮やかに塗り替えて使ったはずだ。
監督のジャク・ドゥミーはすでに亡くなってるけど、鮮やかな色使いが好きな人だった。
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…だめだよ…とまりません、映画ヲタクが(笑)。

いやしかし、イ課長はこの後に欲を出して「男と女」の舞台となったドゥーヴィルに
移動しないといけない。そうそうシェルブールで恍惚とし続けているわけにはいかんのだ。

考えてみたら、朝6時すぎに起きて朝メシも食わず7:07発の電車に乗って来たんだ。
イ課長、腹ペコだ。とりあえず見るべきものは大体見たし、せっかくシェルブールに来たんだし、
港に面したカフェでゆっくりメシでも食おうよ。
(↑ようやく、正気を回復してきたようである)



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by tohoiwanya | 2009-09-22 00:53 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(2)
Commented by ダルマ at 2009-09-23 00:22 x
撮影当時と変わらない街並って、ファンは嬉しいだろうなぁ。

例えば、外国人の『男はつらいよ』ファンがロケに使われた柴又やらヘンピな田舎の漁港とかをひとりで感慨深く写真を撮ったり、ぼーーーっっっとしながらさまよい歩いている姿を考えるとかなりユニークではある、うん。
Commented by tohoiwanya at 2009-09-24 00:36
>例えば、外国人の『男はつらいよ』ファンが

う…ううむ…そう考えるとたしかに、かなり「異常な外国人」と言えなくもない。

しかしさー、本人にとっちゃこれ以上有意義な旅はないよ。
「男はつらいよ」ファンの外国人にとっちゃ、秋葉原よりも浅草仲見世よりも
帝釈天前のダンゴ屋(だっけ?)を探すことが重要なのだ。
たとえ、ハタからはそれがどんなにモノズキに見えようとも。
 


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