2009年 11月 06日

シンガポールの駅名表記

パリとシンガポールを行ったり来たりするイ課長ブログ、今日はシンガポール(笑)。

シンガポールは多民族国家といわれている。
民族別比率の正確なところはよく知らないけど、一番多いのは中国系らしい。
加えてマレー系やインド系、そしてさらにその混血の人たちがいっぱいいるわけだ。

だから、シンガポールではこういう多民族間の一種の共通言語として英語が存在している。
ほとんどの人は自然に「英語+母語(中国語かマレー語かタミル語)」のバイリンガルになっちゃう。

この「自然にバイリンガルになっちゃう」っていうのが日本人から見るとキョーイ的信じ難くうらやましい。
国民ほとんどがバイリンガルという事実はシンガポールの産業競争力という点から見ても
実はすごく有利に作用しているんだけど、まぁ固い話はおいといて…

多民族、多言語、多宗教の国って往々にして分離独立運動だの反弾圧闘争だののモメゴトが起きやすい。
中国のウィグル自治区もそうだよな。カナダだってフランス語系地域の独立運動が昔からある。
しかしシンガポールではそんな不穏な動きもなく、比較的多民族融和がうまくいってるように見える。

まぁ、民族による分離独立を叫ぶには国土が狭すぎるっていう要素もあるだろうけど(笑)、
シンガポール政府の民族融和的な政策が効いてるという部分もあるんだと思う。

通訳さんに聞いた話だと、シンガポールの生徒は学校では基本的に英語で授業をうけるけど、
「母国語」っていう授業もあって、それぞれの出身言語別に中国語やタミル語を習うことが
定められてるんだってね。へぇ〜〜…。

ちなみに、これまた通訳さんに聞いた話だと、宗教に関してもかなり配慮されてて、
イスラム教徒(マレー系に多い)は、たとえ兵役中でも(シンガポールには徴兵制がある)
決まった時間に礼拝してイイってことがキチンと定められているらしい。

要するに、特定のナニかを排除したり弾圧したりすること全くナシに、それぞれちゃんと
認めてあげるっていう姿勢が政策的に打ち出されてるんだよね。

国としての公用語は4つ。英語、中国語、マレー語、タミル語だ。
比率としてはタミル語を話す人は少ないらしいんだけど、国が公用語として決めた以上は
公平に扱う必要がある。このことが表れてて面白いのが駅名なんかの表示なんだよ。

駅名の表示は必ず「英語+中国語」と「英語+タミル語」とがある。
マレー語が入ってないけど、おそらくマレー語はアルファベット表音文字という点では
英語との差が少ないから、英語表記がマレー語表記を兼ねてるんだろうな。

たとえば、イ課長の宿泊ホテルの最寄り駅、City Hall-シティ・ホール-の駅だとこう。
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いやしかしタミル語の文字ってすごいね(笑)。チンプンカンプン。

面白いんで、あちこちで写真を撮った。
こっちはPaya Lebar-パヤ・レバー-駅。これは駅名自体がおそらくマレー語だ。
中国語表記は苦しい当て字でどうにかクリアしてるって感じがするね(笑)。
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そしてLittle India-リトル・インディア-駅だとこうなる。
日本人には「小印度」っていう中国語表記が異様にスムーズに理解できちゃう(笑)。
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MRTの駅は全部こんな感じ。
タミル語を話す人が比率として少なくても、公用語である以上は全ての駅に絶対にタミル語も入る。

最後に、MRTのマナーポスターをご紹介しよう。
これも、上の方は英語で書いてあるけど、下の男のセリフは4カ国語の併記。
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何となく、この4カ国語併記を見ると「ああ、シンガポールにいるんだな」って気分になる。
見てて楽しかったよ。今となってはちょっと懐かしいね。



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by tohoiwanya | 2009-11-06 00:53 | 2009.10 シンガポール出張 | Comments(0)


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