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2010年 07月 09日

ブリュージュという街-その3-

オランダとかベルギーって、昔はフランドル地方ってヒトククリにして呼ばれてたのに、
何で今はオランダとベルギーという、二つの小さな国に分かれたんだろうか?

まぁ歴史的要因はいろいろあるんだろうけど、二つの国に分かれた重要な要素の一つに
宗教があったのは間違いないんだと思う。
ベルギーはカトリック、オランダはプロテスタント。この宗教的な違いがなければ
二つの国はトウの昔に合併?して一つの国になってたかもしれない。
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カトリックとプロテスタントを比較すると…いや、そんなこと出来るわけないんだが(笑)、
ただ、宗教施設の巨大さや壮麗さ、観光物件としての価値の高さといった点じゃ
断然カトリック系教会の方が高いというのは衆目の一致するところだろう。
プロテスタントの教会が観光地になってるなんて話、聞いたことないもんなぁ。

ブリュージュでは二つの教会を見学した。当然どちらもカトリック系宗教施設だ。
荘厳かつ華麗な宗教美にたっぷりと酔いしれ…と言いたいところだけど、何しろコッチは
風邪で体調悪いし、外は寒い。ブリュージュでは大聖堂をけっこう“休憩所”として
使わせていただいたのも事実なのである。ああなんて信仰心が薄いんだイ課長。

まず行ったのは聖血礼拝堂。ブリュージュでは一番有名な教会かもしれない。

さて、聖血ってナニか?当然、聖なる血のことである(←答えになってない)。
では聖なる血ってナニか?当然、キリスト様の体から流れ出た血のことである。
ブリュージュの聖血礼拝堂にはキリスト様の血が聖遺物として納められているのである。

ホントかよ〜〜ッと思うかい?イ課長もホントかよ〜?と思う(笑)。
しかし、この聖血は12世紀に当時のフランドル伯ナントヤラ様が十字軍遠征先のイスタンブールから
持ち帰ってきたという、実にご立派な故事来歴がついた、ありがた〜〜い聖遺物なのだ。
こうなるともうソレが本当にキリスト様の血かどうかなどは問題ではない。
そういう故事来歴・イワクインネン自体が立派な価値になる(んじゃないかと思う)。
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礼拝堂自体の規模はそれほど大きくない。
でも、さすがは由緒あるカトリック教会だけあって絢爛たる室内装飾には目を奪われる。

しかし室内装飾なんか、この際どうでもいいのだ。
ココの最大の呼び物(と言っていいのか…)はその聖遺物、すなわち聖血を見せてくれる
ことなんだろう。キリスト教でこういうのは何て言うのか…仏教だったら、さしずめ“ご開帳”か。

ちょっとした祭壇みたいなところに観光客たちが行列をつくってる。最初は何だろうと思ったが、
それが聖血を…なんというか…拝む人たちの列で、拝むプロセスはこうなってる。

①希望者は、まず寄付箱にお金を入れる(つまり、きまった料金というのはない)
②行列に並び、司祭様の前に置かれた聖血にだんだん近づいていく
③聖血はガラスのケースの中に入ってる(赤い、ボロい、ガーゼみたいに見える)。
④参列者は一人ずつ、そのガラスの上に数秒間、両手をのせる。
 聖血のチカラで霊感に打たれたり、宗教的奇蹟を体験する人もいる(…のかもしれない)し、
 イ課長みたいにコレといって変化のない人もいる。少なくともイ課長が見ている間に
 宗教的奇跡を体験して体が宙に浮いたりする人はいなかったようだ。
⑤一人が終わると司祭様が布でガラスケースをスッと拭く。
⑥次の人がまた司祭様の前に行ってガラスケース(の中の聖血)の上に手を置く
⑦また司祭様が拭く。

これを繰り返しながら、だんだん自分の番が近づくわけだ。
1回ずつガラスケースを拭いて、前の人の指紋や手のシメリケをぬぐってくれるところに
ちょっとした気遣いの精神ってものがあるね。もっとも、ソレをやらないでいたら、
あのガラスケースはたちまち手アブラでベトベトになってしまうだろうが(笑)。
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上の写真で、黒い服で背中を見せてるのが「聖血(の上のガラス)に触りたい人」で、
それに隠れて司祭様の白い服が少し見えるね。
この「聖血ご開帳」はおそらくいつ行ってもやってるってわけじゃないはずだから、
ぜひという方は事前に確認しましょう。たまたま遭遇できたイ課長は幸運だったのかもしれない。

ブリュージュでもう1ヶ所行った教会は聖母教会だ。
ここはオーソドックスなゴシック様式の巨大聖堂っていう感じで、観光客もさほど多くない。
呼び物はミケランジェロ作と言われるこの大理石の聖母子像なのである。
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ここは人も少なくて静かだったし、歩き回って疲れてたことでもあるし、
体調ワルのイ課長としては、少し休憩させてもらうことにした。
高いところにあるキリスト磔刑像に光があたって美しかったなぁ。
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信者でもないくせに、しばらく椅子に座って休む。
向こうの方にいるのは地元のマジメな信者だろうか、イ課長と同様の単なる観光客だろうか?
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おっといけねぇ。海外で教会に来たときのお約束を忘れてたよ。
帰路の安全を祈って、寄付ロウソクを立てなきゃな。
2ユーロ寄付してロウソクを立てさせていただきました。手前一番右の長いヤツね。
神サマ、イ課長を無事に日本まで帰してけろ
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さて、宗教活動?も済んだし、休憩もとったし、もうちょっとブリュージュを歩き回ってみるか。
しかし寒いなぁ〜…ゲホゲホッ(たぶん、その4に続く)。

 


by tohoiwanya | 2010-07-09 01:45 | 2009.11 欧州出張 | Comments(0)


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