2010年 10月 27日

台北の歩道のヒサシについて

突然、台湾のハナシに目を転じるイ課長ですこんにちは。

もうね、イ課長ブログはこれから北陸ネタ、台湾ネタ、さらに11月後半からは新たに
海外出張ネタも加わって入り乱れた展開になりますからね。覚悟してくださいね(笑)。

さて台湾だ台湾。
台北の市街を歩いてると、あることに気づく。
広い通りの両側が商店街になってるようなところは(双連駅周辺がまさにそうだったけど)
歩道の上にヒサシがかぶさって、アーケードみたいな構造になってるところがすごく多いのだ。

写真で見てもらった方が早い。
このパナソニックの看板の下にある暗いブブンがアーケードにあたるわけだ。
この写真で見ると暗渠みたいでブキミだけど(笑)、普通の商店街だよ。
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日本にも商店街の歩道を屋根で覆ったっていう例はある。
それって要するに、商店があって、歩道があって、歩道部分を屋根で覆ってるという構造で
早い話が歩道の上を覆う屋根は“後付け”で作ったと考えられる。

しかし上の写真をもう一度見てほしい。
台湾の場合、明らかに建物は最初っから2階が出っ張ってヒサシとして作られていて、
ヒサシとして出っ張る2階は道路ギワの柱で支える構造になっていることがわかる。

民生西路に面した迪化街の通りもそうなってた。
歩道を歩くということは、そのまま「ヒサシの下を歩く」ということになるんだよね。
f0189467_064919.jpg

日本のアーケード街とは根本的に違って、最初から歩道を覆い被さるような構造で建物を作ってる。
おそらく、日本ではこういう構造は建築基準法上、許可されないんだと思う。
しかし台湾ではフツーにあるわけで、台湾ではこの構造が許されている理由は容易に推測できる。

①ヒサシのおかげでキョーレツな南国の日射しを避けることができる
②ヒサシのおかげでキョーレツな南国のスコールを避けることができる


イ課長が台北に行ったのは8月の末。
まだまだ暑い台北を歩くとこういう構造の建物が台湾で普及した理由は一目瞭然だ。
①と②を避けることができるって、歩行者にとってはホントに助かるんだよ。
何もない道をキョーレツな日射しに照らされながら歩いてると、とにかく
「早くあのアーケード街(つうか、ヒサシ)の日陰に入ろう」と思っちゃうんだよね。

これって、暑い南国だからこそ必然的に生まれた建築様式なんだろう。
今思えば、シンガポールのゲイラン通りも同じように「2階が出っ張ってヒサシになる」という
構造になってたわけで、キョーレツな日射し+キョーレツなスコールという気候条件がある国では
自然発生的に発達する建築スタイルなのかもしれない(下はゲイラン通りの写真)。
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建築様式って、その国の気候風土に合った形で発達するんだなぁ。
極めて当たり前のことだけど、台北の「歩道のヒサシ」を見ると改めてそう感じる。

台湾って、当然のことながら基本的な文化は中国と極めて近く、日本にも近い。
でも行ってみると「やっぱニホンとは違うなぁ」っていう発見も多いわけで、
こういう南国ならではの建築様式なんかもその一例といえる。

前回の台北旅行では幸いにして雨にブチ当たることはなかったけど、
今回はスゴいスコールに遭遇した。こういう時なんかもこのアーケード街があると
濡れずに移動できるんだよね。下の写真、わかりづらいけど外はかなり激しい雨が降ってる。
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でも、ホテルの前の歩道を行ったり来たりするだけなら雨に濡れずに移動できるわけで、
コンビニに缶ビール買いに行くなんて時にすごく助かったよ。



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by tohoiwanya | 2010-10-27 00:10 | 2010.08 台湾旅行 | Comments(0)


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