2010年 12月 27日

ドイツの社員食堂について

台湾旅行記が続いたから、本日は欧州ネタ。

さて。
海外出張で、これまでいろんな国の政府機関やら企業やら業界団体やらを訪問した。

当然のことながら、訪問前には何月何日の何時に訪問するかのアポをとる。
当然のことながら、訪問アポ設定に際してはランチタイムは避けるようにする。
だから午前だったら10時、午後だったら2時くらいをリクエストすることが多い。

下の写真はそうやってランチタイムを避けてアポをとり、13:30に某社を訪問する前に
ドイツの通訳さんとWolfenという街のレストランで食った昼飯というわけである。
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ランチタイムを避ける以上、訪問先の人と一緒に昼飯を食うケースってあまり多くない。
しかし「あまり多くない」ってことは、逆に言うと、多少はあったわけだ。

午前から午後にまたがる長〜いミーティングだと、途中にランチタイムがはさまる。
そういう経験がこれまでに何度かあって、中でもダントツで多いのがドイツ。
ドイツでは訪問先の業界団体や企業の人と一緒にランチという経験が、過去8回ある。

さて、ガイコクから来た客人との会合でランチタイムになった場合、アナタならどこでメシ食う?
イ課長は日本でそんな経験したことないけど、もしそういう状況になったら、おそらく
「外国から来たお客さんだし、和食の店に連れてってあげよう」と考えるはずだ。
あるいは、和食弁当みたいなものを頼んで社内で一緒に食うという選択肢もあり得る。

ドイツで訪問した各社はどうだったかっつうと、これがハンで押したように8回とも同じ。
どう同じかっていうと、社員食堂に連れてってもらってランチをごちそうになったのである。

もしイ課長が日本でドイツからの客人を迎えたら、社員食堂に連れていくだろうかとなると…
…うーん…たぶん連れていかないだろうなぁ。やっぱ「おもてなしランチ」って側面が
あるわけだし、社食のカレーライスじゃちょっとなぁ…と思うはずだ。

ところがドイツ人はイ課長を例外なく、当たり前のように社員食堂に連れてってくれる。
ドイツだと、田舎の工場はもちろん大都市近郊のオフィスビルでも周囲に飲食店って多くない。
「客を連れて行く店がない」っていう理由は確かに大きいんだろうけど、ドイツの社員食堂ってのが
とにかく内容が充実してるから、立派に「おもてなし」になるんだよ、あれは。

これまで8回行ったドイツの社員食堂の内訳はこう。

フランクフルト 某業界団体職員食堂 2007〜2010年各年1回ずつ、計4回
マンハイム   某社社員食堂 2007年に1回
ブルッフザール 某社社員食堂 2008年に1回
ハイデルベルグ 某社社員食堂 2009年に1回
ヴィネンデン  某社社員食堂 2010年に1回

うーむ…こうしてみると、なかなかの「ドイツ社員食堂遍歴」ではないか(笑)。
こんなにアチコチ、ドイツの社員食堂でメシ食った日本人って少ないかもよ?

ドイツではなぜあんなに社員食堂が充実してるのか?これは面白い考察テーマだ。

英国だとランチはサンドイッチ屋あたりで買い食いしてオシマイって人が多いようで、
ロンドンやリーズで見かけたランチタイムの光景は完全にそんな感じだった。
アメリカ人もランチに関してはわりとそれに近いんじゃないかなぁって気がする。
大体、アメリカやイギリスで、地方の工場ならともかく、都市部の自社ビル企業で
社員食堂なんてあるんだろうか?残念ながらイ課長は見たことはない。

それに対し、ドイツ人はおそらく「昼飯はナイフとフォーク使って暖かい料理をガッツリ食う」って
志向が強いんだと思う。周囲に店が少ない以上、社員食堂設置率が高くなるんじゃないかな。
とにかくドイツの社員食堂の「ガッツリ度」はすごいよー(笑)。

ボリュームたっぷりのメインディッシュ、何種類かの中から選ぶサイドディッシュ、
これに加えてサラダバー・ドリンクバーが併設されてるっていうのが標準的かな。
メインディッシュはベジタリアン向けも用意されてるっていう所も多かった。

そういえば、一昨年だったか、フランクフルトの某団体でミーティングが始まる前に
「今日のランチは肉か野菜か?」を書かされたことがあった。朝イチにそんなこと聞くのだ。
たぶん、キッチンでその日に作る量を決めるためのデータ収集なんだろうな。

よくわかんないから、その時はとりあえず「肉」にマルをつけて渡した。
で、13時になると(ドイツでは13時からランチってことが多いみたいだ)
「ではイカチョウさん、ランチにしましょう」というわけで職員食堂に連れてってくれる。

よく覚えてるけど、その日の「肉」のメニューは、ローストビーフだった。
すんげー巨大なローストビーフが自分の皿の上にドサッと盛られたときにゃ驚いたね。
さらに、それがもう1枚盛られたときは心底驚いた(笑)。ひ、ひとり2枚?!ひー。

ドイツの社員食堂ではぜんぶ訪問先の相手が「ウチの部にツケといて」って感じで
手続きしてくれて、まぁ平たく言えばオゴッてもらった。だから自分で払ったことがない。
いくらぐらいするんだろうなぁ?非常に興味がある。

巨大ローストビーフ2枚なんて、日本的に考えれば相当高くなるだろうと思うけど、
しかし社員の福利厚生として会社が補助してるだろうし、けっこう安いんじゃないかなぁ?
本人負担が安くてこんな充実したメシが食えるんだったらいいよなぁー。

実はイ課長の勤務するビルにも社員食堂がある。
でもあんまり行かないんだよね。別にマズいからではなく、周囲に店がたくさんあるし、
昼休みは外の空気を吸いたいっていう理由が大きいんだけど。

ドイツ企業くらい内容充実の社員食堂だったら利用頻度もあがるかもなぁ…。
輸出好調で景気も上向いてるドイツ産業界の活力の源泉は社員食堂にあると見た。

ごちそうになりながら、メシの写真撮るなんて行儀悪いことはできないから
残念ながら社員食堂の写真はなし。下の写真は2年前、フランクフルト出張で食った晩飯。
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トリの大きさに注目されたい。これで一人分。しかも値段はサラダの方が高かったのである(笑)。 

 

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by tohoiwanya | 2010-12-27 00:23 | 出張・旅行あれこれ | Comments(0)


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