2011年 01月 14日

ロンドンのトラウマ

ロンドンのトラウマとは、メシの話なのである(笑)。

英国のメシ。
英国に行って、メシの美味さに期待しようなんてキトクな御仁は太陽系中探したって少ない。
このコトはもはや世界中であまりにも書き尽くされ、言い尽くされた話題だ。

しかし、前提条件の提示として、ちょっと書かせてくれ。話は約20年前にさかのぼる。

1991年3月、イ課長はトホ妻とともに新婚旅行で初めてロンドンを訪れた。
トホ妻は結婚前にすでに欧州大陸には何度か行った経験があり(けっ)、この時が「初イギリス」。
一方、イ課長にとっては「初イギリス」どころか、この時はまだ「2度目の海外」であり、
「初欧州」でもあったのだ。

初欧州。けっこうカンゲキしたよ。
ガトウィック空港から列車に乗ってビクトリア駅で降り、夜のロンドンを初めて眺めて
「うわぁ、オレはついにヨーロッパに来たんだ」と思った時の感慨は今でもよく覚えてる。

この時、ロンドンには3泊した。
初イギリスの妻と、初欧州の夫の新婚旅行なわけだから、それなりに観光もした。
大英博物館に行ったり、テート・ギャラリーに行ったり、バービカン・センターに
トレバー・ピノックの古楽器演奏によるモーツァルトなんかも聴きに行ったよ。

だがしかし。
イ課長とトホ妻のロンドンの印象といえば、「メシの不味さ」に尽きるのだ。

決定的経験だったのは、観光の途中、ビクトリア駅のカフェで食ったフライドチキンだね。
あの不味さは生涯忘れられるものじゃない。できれば忘れたいが(笑)。

もう「口に合わない」とか「おいしくない」といったレベルは完全に超越したシロモノで
「これはただごとではない…」「何か厨房で事故でもあったのだろうか?」と思いたくなるほどの
つくづく、しみじみ、ホトホト不味いフライドチキンだった。

鶏肉自体も美味しくなかったけど、とにかくそれを揚げた油の風味のマズさが天下一品で、
何年も換えない、ド古い油で揚げたような感じというか、いや、それ以前にそもそも
ちゃんと食用油で揚げたんだろうか、という疑いすら持ちたくなったね。
今でも基本的にそうだが、20年前の若きイ課長なら出された食い物はまず必ず完食した。
しかし、あのフライドチキンにはさすがに打ちのめされ、けっこう残したのを覚えてる。

これまでの人生の「マズかったもの大賞」有力候補、「マズかったもの大賞・揚げ物部門」なら
ダントツ1位間違いなしの、衝撃的に不味いフライドチキンだった。

トホ妻はトホ妻で、ロンドン滞在中にピカデリー・サーカス近くのレストランで食った
トマトソースパスタのヒドさを生涯、ゼッタイ忘れることはないだろう(笑)。
とにかくうどんみたいにクッタクタに茹でたパスタに、ピチャッ!とペンキを落っことしたみたいに
真っ赤ッカなトマトソースが載ってて、見た目も味も、それはもう実にスゴかったらしい。
もしトホ妻が「マズかったもの大賞・パスタ部門」を挙げろといわれれば、彼女は
熱烈な推薦の言葉と共にピカデリー・サーカスで食ったパスタを推すに違いない。

うう…あの時のことを書こうとすると、つい筆が進んで長くなってしまったぜ。
そろってロンドンの食い物のマズさに衝撃を受けた我々。その後のロンドン滞在中は
バーガー・キングに行くことが多くなったのである。

ちなみに、下の写真は20年前のロンドン訪問時のイ課長の勇姿。
普通の写真を携帯デジカメで撮り直したから画像はボケボケだ。
f0189467_0183443.jpg

とにかくまぁ、こういう体験を20年前にしてるわけだよ、イ課長は。
ロンドンに対しては「食い物がマズいところ」というトラウマが残ったのは当然で、
昨年、ロンドン出張が決まった時から、「あのロンドンの食い物と再び対決なんだ」という
一種の覚悟というか、ヘンな意味での期待というか、そういう気持があったんだよ。

しかしまぁ20年というのはけっこう長い。
昔に比べると、ロンドンの食い物もずいぶん改善されたって話は時々耳にした。
ロンドンの食い物は20年前よりは良くなったのか?相変わらずなのか?
これは昨年のロンドン出張において、個人的に非常に重要な検証課題だったのだ(笑)。

2010年11月17日。パンクラス駅からタクシーでホテルに着き、明日初めて会う通訳さんに電話したり
荷物を整理したりして、メシを食いに出たのが…9時頃だったかなぁ?

ホテルからパディントン駅までは歩いて5〜6分。
駅周辺はいろんな店やレストランがあって、そこそこ賑やかで、とりあえず目についた
garfunkel'sというレストランに入ってみた。後で知ったけど、有名なチェーン店らしいね。
さて、ロンドン出張の初メシ。何を注文するかといったら…とりあえずアレだろー

…というわけだけど、だいぶ長くなったから続きは次回。

本日はボケボケ写真1枚だけで申し訳ないけど、20年前のイ課長は
今よりだいぶ髪の毛が多かったことだけは容易にわかっていただけると思う(笑)。




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by tohoiwanya | 2011-01-14 00:20 | 2010.11 欧州出張 | Comments(6)
Commented by 小市 at 2011-01-14 00:38 x
新年早々おじゃまいたします。

世にも恐ろしいパスタの話に関連して一言。
私はスペインが好きで何度か行ってますが、マドリッドのプラド美術館の食堂でいただいたパスタのコシのなさも、特筆に価すると思います。
ともかくコシという概念を、はなから否定するやわらかさ。
まあ、場所柄それほど味のレベルを求めているわけではないにしろ、
あれは衝撃的でした。

ただ、イギリスの方が上を行くかな。なんてったって、「ゆでたパスタのミートソースあえ」の缶詰を売っている国ですからね。スペインは少なくとも、その場でゆでていたみたいだから。

もっとも、むしろ逆に、パスタに「アル・デンテ」というコシの概念を求めるのは、意外にもイタリア人だけで、その他の地域では「マッシュポテトを小麦粉で作ってみました」程度の認識なのかもしれません。

Commented by Mimi at 2011-01-14 03:19 x
懐かしい~、英国のマズメシ!
91年3月というと私はウインザーに住んでおりましたわ。
ロンドンにもちょこちょこ行っていたので、どこかですれ違ってたかも?
当時のイギリスは本当に、ほんっと~~~~~に、どこで何を食べても
もれなくまずかったですね!バーガーキングに行くお気持ち、わかります。
イギリスで外食するなら中華かインド料理ですよ。これは美味しい。
もともと植民地から本場の人が来てたからでしょうね。
最近はロンドンでも日本食が流行ってるとか聞きましたが・・・なんちゃって日本食、なんだろうなあ(涙)

いつもブログ楽しみにしてます。お仕事お忙しそうですがお体にお気をつけて。
Commented by tohoiwanya at 2011-01-14 17:32
>マドリッドのプラド美術館の食堂でいただいたパスタのコシのなさも
小市さん:
うそーーー!実は私とトホ妻もスペイン大好きで2度行ってるんですが
スペインほど食い物のウマい国はない、と、二人とも思ってる。
パスタを食べたのが敗因かもしれませんね。スペインのバルで食うタパス(まぎらわしいですが)なんて、
どれ食ってもヤタラに美味しくなかったですか?
「イギリス人がスペインに来たら食い物のウマさと美人の多さに失神する」というのが
我々の率直な感想なのです(笑)。
Commented by tohoiwanya at 2011-01-14 17:32
>どこで何を食べてももれなくまずかったですね
Mimiさん:
はははははは!「もれなくまずい」というその表現に深く賛同します(笑)。
しかも我々がロンドン行ったときに同じ英国にいらっしゃったとは。

イギリス料理がマズいのは“当然”で、インド料理か中華を食えばよかったのにっていうのは
私も「トラウマ後」にけっこういろんな人から言われました。
ぜひ確かめたくて、昨年のロンドン出張ではそれを検証するためにインド料理店に
一度入ってみた。
詳細はいずれ書きますけど、おいしかったですねぇ~。ロンドンにいることをしばし忘れました(笑)。
Commented by daruma at 2011-01-15 22:08 x
わしの唯一のエゲレス経験でも「一番うまかったのは中華料理」だった。でも良かったのは計らずしもダイエットできたこと(2ケ月で6キロ減)と青リンゴのうまさに目覚めたこと。いまでも蜜の少ない王林をよく食べるざます。
Commented by tohoiwanya at 2011-01-16 22:34
>計らずしもダイエットできたこと(2ケ月で6キロ減)

darumaさん:
2ヶ月もいたの?イギリスに?短期留学でもしてたの??それとも長期出張か?
しかしメシのマズさでダイエット効果とは、英国メシの新たな魅力発見ってやつだ(笑)。
ダイエットしたい人はすぐに英国にGOだ。何の苦労もせずに体重を減らせる
魅惑の食生活が待っているぞ。


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