2011年 03月 31日

ハンプトン・コートに行く -その1-

ロンドンからハンプトン・コートに行くには鉄道が便利。30分弱ってとこかな。
ただし直行は少なくて、途中で一度乗り換える場合が多いからご注意下さい。
この辺についてはいずれ、ロンドン鉄道ネタを書く時、詳細にご紹介しよう。

曇り空の2010年11月20日土曜日の朝、イ課長はハンプトン・コートに向かった。
目指す駅の名前はそのものズバリ「Hampton Court」。終点駅なのである。
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おお、駅にはちゃんと日本語の看板まで出ているではないか。助かるね。
駅前から橋をわたると(川幅は広くないけど、ここ、一応テムズ川の上流らしい)、なるほど、
向こう岸に重々しいコゲ茶のレンガで造られたハンプトン・コートが見えてくる。
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これが正面入口。建築様式としては「チューダー様式」っていうらしい。
大法官トマス・モアを描いた名作映画「わが命尽きるとも」でもこのあたりが出てきてたよなぁ。

さて、ここでハンプトン・コートにまつわるゴースト伝説を整理しておきたい。
前回「ここにはゴースト伝説の2つや3つあってもおかしくない」って書いて、
キャサリン・ハワードの幽霊の例を挙げたけど、実際問題としてハンプトン・コートには
一体どのくらいのゴースト伝説があるのか?…いや、あると言われているのか?

とにかくすごいんだコレが。さすがは英国随一のゴースト・スポット。出演者?も多彩で、
イ課長がちょっと確認しただけでもこれだけのゴースト伝説がある。

①キャサリン・ハワード:
前回書いたお妃5号。彼女が叫びながら走っていくというホーンテッド・ギャラリーこそ
今回のハンプトン・コート探検の最重要地点なのである。

②ジェーン・シーモア:
使い捨て男子出産マシンとして死んだお妃3号。大時計で有名な中庭クロック・コートで
彼女の幽霊を見た、いや私は階段で見たといった報告が多い(…らしい)。 

③アン・ブーリン:
お妃2号。このヒトは「1000日のアン」っていう映画にもなってるほど有名な王妃で、
ハンプトン・コートばかりじゃなく、斬首されたロンドン塔でも自分の生首を持った姿で
出没するだの、子供時代を過ごしたナントカ城にも出るだの、あちこちでゴースト伝説になってる。
多忙な出演スケジュールをこなすゴースト界のスーパー・セレブといえる。

④トマス・ウルジー枢機卿:
ヘンリーの重臣だったけど、お妃1号離婚工作に失敗して地位を追われ、このハンプトン・コートも
横取りされた(形の上では献上した)。恨んでるだろうなーそりゃ。

⑤ヘンリー8世:
上記①〜④の幽霊が出る原因を作った張本人まで幽霊になって出てくるっていうんだから
なんだかもうワケがわかりません。

⑥シビル・ペン:
ヘンリー8世の息子エドワードの乳母。ハンプトン・コート内に埋葬されたけど、19世紀に
その墓が掘り返され、移設されたのがキッカケでゴーストになって復活したんだとか。

王と王妃、さらに重臣から乳母まで。華麗なチューダー王朝人脈…いやゴースト脈に彩られた
ハンプトン・コートのゴースト伝説というわけなのだよ。アナタも行きたくなった?(笑)

え?しょせん伝説だろうって?
ふふ…ふふふ…ではアナタはこのゴーストを見ても平静でいられるかな?

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これは伝説や伝聞じゃないのだ。2003年にこうして監視カメラにまで幽霊っぽい人影が
写ってたっつうんだからワクワクするじゃないか。ハンプトン・コートはそんじょそこらの
「…という言い伝えがある」程度の、ヘボ心霊スポットとは格が違うのだよ。カクが。

さて、入場券を買おう。14£だ。
14£っつうと、1£130円として…約1800円?たけぇ!!…格が違うから仕方ないか(チクショウ)。
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10時の開館には少し時間があった。外は寒いからチケット売場近くのショップを覗く。
予想されたことだが、店内は「ヘンリー8世と6人の妻」関連グッズの品揃えが充実してる。
しかしこんなマグカップでコーヒー飲んで、美味しいかね?
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そんなヒマつぶしをしてるうちに10時になった。いよいよ行くぞハンプトン・コート。
まだ観光客もまばらで、やけに静かだ。しかも薄暗い曇り空。
昨夜出現したゴーストたちの“残り香”くらいはまだ中に漂っていそうな雰囲気ではないか。
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…うう、また長くなってしまった。ひっぱって申し訳ないが、続きはまた次回。



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by tohoiwanya | 2011-03-31 00:16 | 2010.11 欧州出張 | Comments(2)
Commented by Mimi at 2011-03-31 03:03 x
アメリカでもこの頃怪奇現象(paranormal activity)を検証する番組が流行っていて、
この前はアメリカ人調査チームがイギリスの人工の洞窟(Hell Fire Caves)へ行って
ゴーストが出るかどうか調べる、なんてのもやってましたが・・・。
ハンプトン・コートのゴーストのYoutube ビデオ見ました。
ドアを抜けて半透明ですうっと出てくる、わけじゃなくてちゃんとドアが開くか確かめて
さあいくわよーって感じで両方開いて出てきてたので感心しちゃいました(笑)
実体化出来るゴーストってすごすぎます。こわいわあ!?
Commented by tohoiwanya at 2011-04-01 01:05
>ハンプトン・コートのゴーストのYoutube ビデオ見ました

Mimiさん:
何なんでしょうね〜、アレ。
ドアを開けてる以上、明らかに実体のあるモノなんだけど、着ているものが
マント風であるっていうのと、顔の部分がやけに白いから、ガイコツを連想させるってあたりが
値打ち?なんでしょうな。

ゴースト大好きの英国人だけあって、実は英国の大学のセンセイなんかもわざわざ
ホーンテッド・ギャラリーで「怪奇現象検証実験」をやってるんですよ。
次回、その辺のことにも言及する予定ですので、お楽しみに(笑)。
 


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