2011年 05月 27日

ロンドンのメシ問題・その結論

20年前の新婚旅行でロンドンのトラウマを経験したイ課長。
日本に帰国後、ロンドンのメシの不味さの話をすると、話した相手の70%(イ課長推定)は
ハンで押したように同じコメントを返してきたものだった。

「英国のメシが不味いのは当然で、イギリスではインド料理や中華料理を食うに限るのである」

みんな、ホントに同じことを言う。アナタも同じこと言った記憶、ない?(笑)
イギリス料理はマズい、イギリス以外の料理を食うべきっていう主旨が共通するだけじゃなく、
食うべきものとして例にあがるのは絶対、必ず、常にインド料理と中華料理なんだよ。

まぁインドの場合は旧英国植民地でつながりも深いだろうから、ロンドンにインド料理屋が
たくさんあるっていうのはわかる気もする。中華料理屋は…これはまぁ世界中にあるか。

とにかくあまりにみんな同じこと言うから、イ課長としては正直、ちょっと口惜しかった。
もしその話が本当なら、イ課長はロンドンで不味いものばっか食って、美味いとされるものは
食ってこなかったわけじゃん?今度ロンドンに行く機会があれば、美味しいと誰もが言う
インドメシかチャイナメシを食ってみたいな、とずっと思っていたんだよ。

これで、前回記事の末尾の部分と話がつながった(笑)。
さよう、ロンドンのメシ問題で最後に検証したかったこと。それは
「ロンドンで(おいしいとされる)インド料理か中華料理を食う」ことだったのである。
欧州出張最後のメシくらいは、マズさにおびえながらロンドンメシ食うんじゃなくてさ、
ウマいカレーでも食って美しくフィニッシュしようぜ。

11月20日、ハンプトン・コートから戻ってきて、それを実現することができた。
ホテル近くのインド料理屋に入って遅いランチをとったわけだ。下の写真の店ね。
午後の3時過ぎ。レストランにとってはヒマな時間だったようで、客はイ課長一人。
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ちなみに、パディントン駅周辺ってインド料理屋が何軒もあったし、他に
インド人経営の床屋とか、インド人経営の土産物屋なんかもあったりしたから、
わりとインド系英国人の多いエリアなのかもしれない。

頼んだのはフィッシュカレー。魚のカレーってことか。あとナンね、ナン。
飲み物は当然、インドビールでいってみよう。これでいくらだったかなぁ?
とにかく、昨晩食ったあのステーキよりずっと安かったのは確かだ。

まず軽く驚いたのはビールの銘柄だよ。コブラビール?!
もちろん初めて見る銘柄だけど、よりによってあの猛毒爬虫類・コブラの名前を
ビールにつけなくても…ま、いいんだけどさ。
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何しろ客はイ課長一人。店員(当然、インド系)はヒマだ。ボーッと立ってる。
しかし、ずっとソコに立っていられると、カメラでメシの写真を撮るという、
ただでさえ行儀の悪い行為がますますやりづらくなる。
上のコブラビールの写真も、撮るのにけっこう気を使ったんだよ、これでも(笑)。

コブラビールを飲み、コブラの毒で舌がしびれ始めた頃(←大嘘)、カレーとナンが来た。
おおお、見るからに美味そうだ。店員がちょっと後ろを向いたスキに、パチリ。
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実際、このカレーは極めてマットウなカレーで、味もマットウに美味しかった。
マズいんじゃないかという警戒感抜きで、最初から美味しいだろうと思ってるものを
美味しく食べるという当たり前の経験。ロンドンに来て以来、初めてじゃないか?(笑)。

リラックスした気分で美味しいカレーをすすり、ナンを食い、ビールを飲んだ。
あーやっぱり食事っていうのはこうやって、ゆったりと味わいたいよね。
カレーを食い終わり、ビールをちびちび飲んでるとヒマなインド系店員が話しかけてくる。

店「オマエは日本から来たのであるか?」
イ「さようである」
店「日本は今頃の季節(この日は11/20)は寒いか?」
イ「うーん…寒い。でもロンドンの方がさらに寒いと私は考える」
店「そうか…」

カレーは美味しかったけど、店員との会話はイマイチ盛り上がりに欠けた(笑)。

長かったロンドン・メシとの戦い。
今回の出張で食ったものを総括すれば、少なくとも20年前の「ロンドンのトラウマ」よりは
だいぶマシになっているのは確かだ。「ロンドンのメシは昔に比べて改善された」という説は
おおむねその通りであると評価していいだろう。

しかしまぁね。
しょせんは「昔に比べればマシになった」っていうだけの話だし、そもそも昔が昔だからねぇ。
結論としては、20年前に散々聞かされたセリフをイ課長自身が言うことになったわけだよ。
「ロンドン行って美味しいメシ食うなら、インド料理だぜ」  …中華料理は未検証(笑)。

しかし「その国に行ったら、その国以外の料理を食え」ってのが定説になるんだから、
イギリスってのも変わった国っつうか…悲惨な国っつうか…(笑)。
 


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by tohoiwanya | 2011-05-27 00:03 | 2010.11 欧州出張 | Comments(4)
Commented by Mimi at 2011-05-27 01:52 x
インド料理と中華をおすすめしたうちの一人でございます(笑)

中華も、香港がなんせ100年間イギリスへ貸し出されてたので
そういうわけで多いのだと思いますよ。
ロンドンには点心の店も多いですが、あれは香港のものですし。
飲茶の習慣って同じ中国といってもほかの土地ではあまりないらしくて。
義母は中国生まれの中国育ち(注・日本人です)なので、
彼女と点心の店に行くと「あれは香港の中国語ね」とかわかっていて
面白かったんですけどね。
私たちにとっては広東語だろうが北京語だろうが同じに聞こえるので。

インドカレーは美味しかったようで、良かったですね。
前のエントリーの「焼かれた牛肉の塊」という表現に吹きました(笑)
わかる。
すっごくわかります。
下味のついてない肉がこれほどマズイとは、という記憶がありありとよみがえりました・・・。
私の場合はかの有名な「ローストビーフ」を食べた時だったのですが。
あれは「焼かれた牛肉の塊を不器用にスライスしただけ」のものでした。

20年前より良くなったとはいえ、まだまだ大英帝国クオリティは健在のようですね。
Commented by tohoiwanya at 2011-05-28 21:13
>下味のついてない肉がこれほどマズイとは

Mimiさん:
ステーキなんて、焼き方さえ失敗しなければ塩コショウだけでも味の方は
何とかなるもんだ…と思ってたけど、そうでもないんですねぇ…。それともアレ、
塩コショウすらしてなかったんだろうか?
おまけに付け合わせが無味野菜ですからね(笑)、あれはまいった。
イギリス人はアレをただ無味のままワシワシと食うんですかね?

中華料理店は、今回の出張中は不思議と見かけなかったですね。
チャイナタウンってほどじゃなくても、中華料理店の多い一角みたいなのが
あるんだろうけど、残念ながらそういうトコに行く機会がなかったんだと思われます。

次にロンドン行ったら、ぜひ点心食ってみたいけど、行くかなぁ〜??
 
Commented by げんまいちゃ at 2011-05-29 08:25 x
イギリスはおいしいとか言ったのどこのどいつだって感じですよね。

思うんですけど、「cook≠調理する」ですね。日本の英和辞典が誤解を招く表記をしているのです。
「cook=火を通す、完全に生でない状態にする」だと思えばよいのです。
コックさんというのは、従って、お料理をしてくれる人ではなく、素材に熱を通す係の人なのです。
そう思えばステーキだってパスタだって、彼らは全力でその仕事に当たってくれているではありませんか。(笑)

ロンドンで安くお昼ごはんを食べたいとき、私はたいていパブに入ります。
注文とか支払いの仕方が普通のレストランと違う場合が多いので、
日本人旅行者にはちょっと二の足を踏む人も多いかもしれませんけど。

ちなみに、ロンドンの中華街の中にあるレストランは費用対効果の面でいまひとつだなあと思うところが多いですが、ここ数年で接客態度が急上昇した感があります。
といってもたかが知れてますけど、以前はとにかく「ここって共産圏?」って感じでしたから。
Commented by tohoiwanya at 2011-05-30 00:46
>cook=火を通す、完全に生でない状態にする」だと思えばよいのです

げんまいちゃさん:
ははははははは!確かに全力でその仕事に当たってたと思います(笑)。
クダンのステーキにしても20年前のフライドチキンにしても、一応、加熱処理だけはされてたし(笑)。

しかしパブでランチっていうのは思いもつかなかったなぁ〜。食えるんだ。
ただ、今回の出張でランチ食ったのは、まぁ日本で言えば大手町みたいな
(たぶん)ガチガチのビジネス街か、リーズの街はずれでしたからねぇ…
そもそもパブなんてものがなかったのかもしれない。

そう考えると、パディントン駅からホテルに行く途中の道には、私から見ても明らかに
パブとわかる店が何軒も並んでた。…けど入らなかった。ちょっと残念。

でも、夜のパブって、ハタから見ると何となく治安?が悪そうで…(笑)。
 


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