2011年 08月 12日

ケルントナー通りの午後

イ課長の好きなジョークにこういうのがある。


ウィーンの目抜き通り、ケルントナー通りを歩いてた観光客が
向こうから来たお巡りさんを呼び止めて聞いた。

「あの、ウィーン・フィルに行きたいんですが、どうやって行けばいいんですか?」

お巡りさんはバイオリンを弾くジェスチャーをしながら、しかめつらしい顔で答えた。

「練習です。練習しかありません」



いかにも音楽の都・ウィーンならではのジョークであると同時に、
観光客でにぎわうケルントナー通りが舞台であるってところが実に「らしい」。

ケルントナー通りは国立オペラ劇場のところからザンクト・シュテファンまで続く通りで、
高級ブランドショップが軒を並べる、ウィーンの銀座通りみたいなところ。
ウィーンに観光に来て、この通りを歩かない人はまずいないだろう。
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何より素晴らしいのはこのウィーンで一番にぎやかな通りが車道のない、万年歩行者天国で
あるということだ。銀座やシャンゼリゼとはそこが決定的に違う。
のんびりと公園を散歩するような気分で歩き、道行く人を眺め、立ち止まって写真を撮り…
といった具合に観光客気分を満喫できる。

一番にぎやかな通りだけに、ケルントナー通りにはいろんなパフォーマたちも集まる。
こういうのを見ながら歩くのも楽しい。こっちじゃ格調高くヴァイオリン・ソロだ。
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こちらではにぎやかに…これは何と言えばいいのか。
弦楽六重奏のように見えるけど、実は真ん中の短パン姿でヴァイオリン弾いてる兄ちゃんの
後ろに何やら不思議な鍵盤楽器らしきモノの奏者がいるんだよ。
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後ろから見るとこんな感じ。この赤い服の女性がそう。
しかし弾いてる楽器は…これ…ナンだろうなぁ?鍵盤をはずして胴体だけになった
ピアノみたいな感じだけど、よくわからない。
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にぎやかなケルントナー通り。
活躍するのはこういう音楽系パフォーマーばかりではない。
変装系というのかコスプレ系というのか、まぁとにかくそういうのもいるわけだ。
彼は自らの肉体で死神を表現したいわけだろうが…しかしまた一体何のために…?
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…と思ったら、こっちは天使もいるよ。
おそらくこの死神氏と天使氏はコンビで活動してるんだろうな。
しかし両氏の活動目的は全く不明だ(笑)。
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ひぃ、今度は何だい?コイツ。
ひたすらジッと逆立ちしてる…これも一種のパフォーマンス…なんだろうたぶん。
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立て札に書かれたドイツ語を読めないからわかんないけど、おそらく
「オレ様は●時間もひたすらこういうポーズを続けてるんだぞすごいだろう」
といった趣旨が書いてあるんじゃないかなぁ?

のどかで楽しい繁華街・ケルントナー通り。
こうやって路上のパフォーマーを見ながらブラつくのも楽しいし、通りに面した
バロック風ファサードを見ながらブラつくのも楽しいし(これもやった)、歩きつかれたら
ベンチに座って、通りを行きかう人たちを定点観測するのも楽しい(これもやった)。

ケルントナー通り散策のお供にはアイスをどうぞ。
実際、ウィーンの人たちはとにかくアイスクリーム大好きで、アイス屋も多い。
トホ妻もケルントナー通りを歩いてたらアイスを食いたいと主張しはじめた。

トホ妻がアイスを買ってるサマを写真に撮ろうと思ってカバンからカメラを出してたら
そのわずかな間にワッと客が集まって(尼さんもいるね)、小柄なトホ妻はアッという間に
見えなくなってしまった。
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…トホ妻はアイス屋に客をよぶ才能があるらしい(笑)。

ウィーンのケルントナー通り、のどかな午後のひとコマでした。



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by tohoiwanya | 2011-08-12 01:07 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(4)
Commented by kenwan56 at 2011-08-12 03:14
初めまして。ウィーン在住20年のマダムKenwanと申します。
ケルントナー通り、楽しく拝見しました。
冒頭のジョークは、私も知っています。
ウィーン・フィルをオペラ座に置き換えたものでも聞きました。
この場合、前置詞を単に場所を表す「in」ではなく、
間違えて「zu」を使ってしまうと、オペラ歌手としてという意味合いが入ってしまう、と習いました。
道順を聞いたつもりが「それは、非常に難しいですな」と???な答えが返ってくる、と。

ヨガの先生は、これ(このポーズ)でお酒やめました、って、
これやってると、私は安心です。(みたいな意味です)

赤い服の女性の楽器は、少し大きいようですが、ツィターの一種でしょうか?
Commented by tohoiwanya at 2011-08-13 00:18
>「in」ではなく、間違えて「zu」を使ってしまうと

kenwanマダムさん:
初めまして。ウィーン在住20年とは素晴らしい。もうベテランですね。

あのジョークは前置詞の違いでニュアンスが変わるわけなんですねぇ。日本語だと、たとえば
「私は東大に行きたい」と言えば、その場所に行きたい意味にも、入学したい意味にもなるから
書く方もラク?といえばラクですが、前置詞の意味がからむと、ジョークを書く場合にも
慎重になりますね(笑)。

あの楽器はやっぱりツィターですかね?ツィターって「テーブルに置いて弾く楽器」っていうイメージが
あったんですが、ああいう大型もあるのかな?

kenwan御一家のブログもちょっと拝見させて頂きました。20年もウィーンのお住まいとは
羨ましい限りです。我々の旅行中にどこかで一回くらいすれ違っていたかも(笑)。

ブログにはまたお邪魔させていただきます。コメントありがとうございました。
 
Commented by Mimi at 2011-08-17 02:27 x
ウィーンのストリートパフォーマー達、いいですねえ。
ところで赤い服の女性の楽器は、ハンマー・ダルシマーではありませんか?
ダルシマー、でググると画像も色々出てきます。
あの音色大好きなんですよ私。実際に目の前で見られたなんて羨ましい!

死神と天使のパフォーマーは、おそらく彫像のように動かず立っていて、
お金を入れるとスイッチが入ったように動いてポーズを変えるアレではないでしょうか。
Commented by tohoiwanya at 2011-08-17 09:50
>ハンマー・ダルシマーではありませんか?

Mimiさん:
おおおっ、これに間違いない。ひぇー、こんな楽器全然知りませんでしたよ。
残念ながら屋外で、しかも周りに弦楽器がいくつもある状態だったんで、この
ダルシマーの音はよく聞こえなかったんだけど(笑)、いやー勉強になります。

死神と天使、私も最初はチャリン!で動く「生身彫像パフォーマンス」かと思ったけど、
天使の方はごらんのように、やけにサービス精神旺盛で記念写真なんかに応じてヘラヘラ動いてるし…(笑)
 


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