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2011年 10月 25日

ウィーンでオペラを観る

ウィーンネタをこれまでだいぶ書いてきたけど、ようやく音楽の都・ウィーンらしく
オペラの話題をご紹介できることは、オペラファンのイ課長にとって大きな喜びです。

ドナウ川観光したり、フンデルトヴァッサーの清掃工場を見たあの日の夜、
お待ちかね、ウィーン国立歌劇場におけるオペラ鑑賞が待っていたのである。

思えば、この夜のチケットを日本でネット予約したのは、東日本大震災前だったわけで
ゲキドウの何ヶ月かをくぐり抜けて、いまこうして着飾った人たちに混じって自分たちが
ウィーン国立歌劇場にオペラを観にきてることが夢のようだったなぁ。
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中に入ってみよう。
パリのオペラ座ほどキンキラキンじゃないけど、中は非常に豪華だ。
新婚旅行の時も来たんだけど、あの時はテッペンの安い席のチケットだったから、
いきなり長い階段を登らされて、こうして中の様子をじっくり観察する余裕がなかったんだよね。
今回は少し早めに入って、劇場の中をたっぷり拝見させていただくことにした。
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こっちでは紳士・淑女たちが開演前のお飲物だ。
ちなみに、国立歌劇場にご来場のウィーン市民および観光客の服装だけど、
男はダークカラーのスーツ、御婦人はちょっとおしゃれなワンピースってあたりが
平均的なところで、何もタキシードやイブニングドレス着る必要なんてないのだ。
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もっとも、海外旅行に「ごく普通のフォーマルウエア」を持ってくのもけっこう面倒臭い。
今回、我々は1週間の滞在中にこの日を含めて3回オペラ・音楽会に行く予定だったから、
イ課長は黒のスタンドカラーシャツとジャケット、チノパンを「音楽会用セット」として持っていき、
昼間の観光ではそれを着ず、逆に夜の音楽会は3回ともそれを着た(笑)。

お?こっちではグスタフ・マーラーに関する展示をやってる。
2011年はマーラーの没後100年にあたるし、何てったって彼はかつてウィーン国立歌劇場の
音楽監督だった人だから、特別展ってことなんだろう。
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マーラーって作曲家っていうイメージが強いけど、この劇場の音楽監督だった頃は
非常に有能・辣腕で鳴らした人だったと言われてる。

昔は国立歌劇場も「社交界の延長上」的なところがあって、周囲の注目を集めるために
「わざと遅れてきて、開演後に客席に入る」なんてアホウな客がけっこういたらしいんだけど、
マーラーは周囲の反対を押し切って開演後の客の入場を禁止する措置をとったりして、
ウィーン・オペラの近代化にずいぶん貢献したらしい。
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客席に入ってみる。まだ早いから客も少ないね。
写真を見てわかる通り、イ課長たちの席は舞台に向かって右の、かなり上の方の席だけど、
最前列なのが値打ち。ちなみに、料金は74ユーロ。ユーロ安の今なら8000円くらいだけど
予約した頃はもうちょっと高かったはず。
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びっくりしたのはこんな風に目の前に小さな字幕ボードが設置されてることだ。
(後ろの席の人は、おそらく前の座席の背にコレがあるんだと思う)。
おそらく英語とドイツ語の字幕が出るんだろうけど、我々は全く見なかった。
今日の演目はよく知ってるから、字幕見なくても大体わかっているのだ。
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え?この夜の演目は何だったかって?


うふふ…


それはね…


リヒャルト・シュトラウス作曲のね…




「サロメ」だったのである。

「サロメ」と聞くと、イ課長が大昔に作っていたHPの読者は「え、アレ?」と思うかも。
あのおバカサイトにリンクを貼るのは恥ずかしいんだけど、「サロメ」がどんな
オペラであり、どこが特に見ものであるか、そして我々夫婦が「サロメ」に関して
過去どんな経験をしているか、ここを読んでいただくのが早い。
アダルトチェックは気にしないでいいからね(笑)。

オスカー・ワイルドが書いた有名な戯曲を元に作曲されたオペラ「サロメ」。
踊りの褒美に、サロメがヨカナーンの生首を所望し、その唇に接吻するという
19世紀文学中でも最も背徳的でスキャンダラスな題材を描いたオペラ「サロメ」。

パリで見たギュスターブ・モローもそうだけど、サロメという題材に魅せられた
芸術家はものすごく多くて、作曲家リヒャルト・シュトラウスもその一人だったわけだ。
「サロメ」は彼の作ったオペラの中でも最高傑作の一つに数えられる。

中でも劇中でサロメが踊る「7つのヴェールの踊り」は、曲の盛り上がりにつれて
サロメが1枚、2枚とヴェールを脱いでいき、最後は全裸になる…少なくとも設定上は
そういうことになっていて、このオペラのクライマックスだ。
上のリンク先でイ課長(いわんや)とトホ妻が言ってるように、舞台の上でソプラノ歌手が
本当に裸になっちゃうなんていうヤバい演出もコンニチではアリなんだよね。

まぁ天下のウィーン国立歌劇場の舞台で歌手が裸になるとは考えづらいけど、
しかし官能美を感じさせないサロメなんて、サロメじゃないのもまた事実。
今夜の「サロメ」はどんなんだろうなぁ?楽しみだなぁ。
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さて、いよいよ開演間近。客席も埋まってきたぞ。わくわく。
というわけで、この夜のサロメについては次回、詳細にご報告します。




by tohoiwanya | 2011-10-25 00:15 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(0)


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