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2011年 11月 10日

ウィーン路地裏で見つけたナゾ

さてだ。

あと10日もすればイ課長は「行く前からグッタリ長期海外出張」にご出発だ。
それまでにウィーン旅行ネタを少しでも書いておきたい。そうしないと、帰国後は
新たに出張ネタというかなりの在庫が発生するのは避けられないし(笑)。

とはいえ、書き尽くすのに何回もかかるような大ネタには着手しづらいから、
今日は、いかにもウィーンらしい小ネタでいってみよう。

旅行中、イ課長とトホ妻はウィーン旧市街の細い路地をあっちこっち歩き回った。
ウィーン旧市街の、入り組んだ細い路地をあてもなく歩くのはとても素敵な経験なのだ。

ウィーン旧市街の中心であるザンクト・シュテファンの周囲は石畳の太い道・細い道が
迷路みたいに入り組んでて、うっかり入り込むと迷子になっちまいそうなんだけど、
迷子になるのも悪くないな、というくらい情緒ある路地が続いているのだ。
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石畳の道って、それだけでいかにも歴史あるヨーロッパの街って感じがして、
道の向こうにどんな路地裏風景が待ってるんだろうかと思って、つい歩いて行きたくなる。

そうするとたとえばこんな風に裏道にはしゃれたカフェがあったりする。
うーむ…これまた実にシャレたヨーロッパの路地裏風景って感じじゃないか。
向こうはどんな感じなんだ?てな具合でどんどん路地から路地へとさまよい歩き、
次々と撮影意欲をかきたてる光景に出くわし、次々と写真を撮りたくなるわけだ。
f0189467_0223618.jpg

うっひゃー。この細い道なんてまるっきり中世そのものって感じだ。
向こうから口をヘの字に曲げて難しい顔をしたベートーヴェンでも歩いてきそうじゃん。
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…という具合に、ウィーンの路地裏散歩は本当に飽きることがない。
まさに飽くことなく散歩したくなる、魅力あふれる街並みなんだが…

さて、そんな風に散歩してると、ときどき地面にヘンなものを見かける。
下の写真がそうだ。右下の、建物と歩道の境目に石のコブみたいなものが出っ張ってる。
これは一体なんだ?
f0189467_023165.jpg

ほら、こっちにはもう少しデカいやつがいくつも出っ張ってる。
こんな風に、古い路地裏には建物から路地に向かって出っ張ったコブ状の物体を
ところどころで見かけるんだよ。さて、これは一体何なのか?
f0189467_0234137.jpg

実はウィーン在住・kenwanさんのブログでもこのコブのことに触れてたことがあって
イ課長は「これはたぶん“馬車よけ”では?」ってコメントを書いたことがあるのだ。

馬車よけ。それは何か?

イ課長もよくは知らないんだけどさ(笑)。
都市改造される前の、中世の街並を残してた頃のパリの古い写真で、
こんな感じの「馬車よけ」のコブがあるのを本で見たことがあるんだよ。

中世から続くヨーロッパの都市はウィーンであれパリであれ、大体こんな感じで
石畳の路地が複雑に交錯しているってうのが普通だ。道幅もごく狭い。

そこを2頭立てだの4頭立てだのの馬車がガラガラと走っていくわけだ。
道を歩く人は建物の壁にぴったりくっついてよけなきゃならん。ところがだ。

建物の壁が真っ平らだと(普通はそうだが)、歩行者がいくら壁にぴったりくっついて
馬車をよけようとしても、馬車の方が右や左に寄っただけで車輪にひかれちまう。

そこで、歩行者保護のために「馬車よけ」の登場…と、どうもそういうことらしい。
このデッパリがあれば、細い道で馬車をよけた人間がひかれることはない。
なーるほどね。このデッパリ、作りはけっこう雑で簡単だけど、要するに見た目は
どうでもよくて、出っ張ってさえいえれば交通安全の機能を果たしてるわけだ。

…ということをパリの本で読んだことがあったから、ウィーンでこのデッパリを
目にしたときは「おお、昔の馬車よけが残ってる」と思って嬉しくなった。

ところだが。
そう。話がここでスンナリ終わらないのがイ課長ブログのいいところ(笑)。

実はウィーンの路地裏散歩中にこんなものを見かけた。
あまりに不思議なものなんで、写真に撮っておいた。
f0189467_025935.jpg

問題は黒い消火栓ではない。トゲ?の生えた茶色い金属製の…この…ナニかだ。
これ、何だと思う?イ課長にもこれはわからないんだよ。

ここはちょうど建物のコーナー部分なんだけど、そこが普通の直角になってなくて、
こんな風に少し凹んだ構造になってる。そこにこうやって金属製のサク?がある。

何だろう?これ。
建物が直角に凹んだところをガードするように設置された、この柵(なのかなぁ?)。

「この凹みに入らせないための柵」のように見える。
しかし、またぐか、くぐるかすれば入れるはずだし、どうも中途半端なのだが…
そもそも、この凹んだ狭いカドッコを立ち入り禁止にする意味があるのだろうか…??

例によって「イ課長の仮説」がいろいろ湧いてくる。
しかし、今回はどれも自信がないよ、我ながら(笑)。

①実はこれも馬車よけ
 馬車の車輪がこの凹みのヘリにぶつからないようにするため…いやしかし、
 その用途にしてはやけに柵が内側すぎる。昔はこの消火栓がなかったと仮定しても
 馬車の衝突防止用の柵っていう説はやや無理があるよなぁ。

②馬をつないでおくための柵
 ほら、よく西部劇なんかで馬を降りたガンマンが馬を“駐車”するために
 入口ワキのベランダの手すりとかに手綱を結んだりするじゃん?
 それと同じように、ここに手綱を結んで馬を待たせてたんじゃないかなー?
 柵から出てるトゲ?は結んだ手綱がほどけないようにするためのもので…
 
③立ち小便を阻止するための柵
 個人的にはけっこうこれが有力だと思う。位置的にいかにも「適地」だし(笑)。
 中世の頃はそこらで排出したり、自分の家で排出したものを後で外の道に捨てる
 なんてことが多かったことは歴史的事実。ここが「いい場所」で、立ち小便するヤツが
 後を絶たなかったために、業を煮やした家主がトゲの生えた柵を作ったと。

イ課長の思いつく仮説はこの3つだ。
どれも説得力はイマイチだが(笑)、さて、この柵は一体何のために存在しているのか?
真実をご存知の方がいたら、ぜひご教示いただきたいのである。

 


by tohoiwanya | 2011-11-10 00:26 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(6)
Commented by マダムKenwan at 2011-11-10 07:22 x
拙ブログをご紹介頂きまして、どうも有り難うございます。

ホント、同じスポットで写真、撮るものですね〜
でも、旧市街は、古〜い感じでヨーロッパ情緒に溢れています。

トゲトゲの柵は、
残念ながら夫も私も正解は分かりませんが、
3番が、有力だとウチでも話しています。
誰か知っていそうな人はいるかな〜?
機会があったら聞いてみますね。
Commented by tohoiwanya at 2011-11-11 01:12
>3番が、有力だとウチでも話しています。

マダムKenwanさん:
やっぱり3番、有力ですか(笑)。
しかし、これがもし17〜18世紀あたりに設置された「立ち小便ガード用の柵」なんてことになれば
立派な建築文化遺産ですよねぇ。普通だったらトックの昔に取りはずしちゃうだろうに。
…それとも、今でも付けておく必要があるのかな?(笑)。

以前、Kenwan家のブログの写真を拝見して
「あ、オレもここで写真撮った!」と思ったことがありました。
ウィーンの路地裏はどこもホントにいいですよねぇ。
 
Commented by hanatomo31 at 2011-11-12 01:32
私も、ウンウン悩んでみましたが、これ以上にいい答えが見つかりません。
トゲトゲの策のある高さがやっぱり、ヒトを想定しているような気がしてなりません。

でも、下の方の石にはなにやらシミ汚れがありますね。
これは、ワンちゃんの残していったものかしら???
Commented by まほろば丸 at 2011-11-12 12:32 x
人というより、馬にひっかけられないためじゃないですか?
いや~、違うかな(笑)
黒澤映画 「まあだだよ」で、内田百閒が壁にハサミの絵を描いて、対策を講じていたのを思い出しましたw。
Commented by tohoiwanya at 2011-11-13 02:07
>これは、ワンちゃんの残していったものかしら???

hanatomoさん:
立ち小便って、文化的成熟度の指標といえる部分もある。
東京なんかでも昔はけっこうよく見かけたし、コドモの頃は私もよくやったけど、
最近はあまり見ないですもんねぇ。
ウィーンくらいの文化都市なら、昔はともかく今や立ち小便する人なんて
メッタにいないはず…と考えると、最近の“利用者”はもっぱらイヌなのかも(笑)。
 
Commented by tohoiwanya at 2011-11-13 02:16
>馬にひっかけられないためじゃないですか?

まほろば丸さん:
考えてみたら、ウィーンの中心街は観光客向けの馬車が今でもいっぱい走ってるから
今でも馬車よけを残しておく意味が少しはある。
同様にウマの立ち小便よけにコレが残してあるとも考え…られるかなぁ?(笑)

しかし、みなさんの説を読んでると、ヒト、イヌ、ウマといろいろ出てるけど
ここが人気放尿スポットっぽいという点では一致してますな(笑)。
 


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