2012年 01月 16日
ブダ地区の観光名所である王宮やマーチャーシュ聖堂は丘の上にある。 だから、バスも途中グネグネと曲がる坂道を登って丘のてっぺんまで登ることになる。 さぁようやく着きました。ブダ地区の中心、マーチャーシュ聖堂前。 ここは何となくあたりの風景や人通りの賑やかさ、そして何よりバスに乗ってる観光客が たくさん降りるから、バス停の名前がわからなくても「ここだな」ってのがわかる。 おーーー…これがマーチャーシュ聖堂か。この塔の感じからするとゴシック様式やな。 ここはブダペストに来た観光客なら誰しも来るところで、ガイドブックにも必ず取り上げられてる。 イ課長とトホ妻も「まぁナニはさておき、ここに…」と思って来たわけなんだけど、 実際のところ、この聖堂についての予備知識なんて全然なかった。 このマーチャーシュ聖堂って、13世紀に建てられた教会なんだけど、16世紀頃には ハンガリー一帯がトルコに支配されてたもんだから、何と一時はイスラム教のモスクに 改装されちゃってたらしい。そういう意味ではイスタンブールのアヤ・ソフィアと似てる。 ただ、ココの場合はアヤ・ソフィアと違ってキリスト教軍がふたたびトルコ勢力を 追い出したから、キリスト教の聖堂として再改装されたという数奇な歴史を持ってる。 こういうこと、全部帰国してから知ったんだが(笑)。 ここで注意すべきは、エントランスという表示にダマされてはいけないということ。 観光客の列があって、入口って書いてあれば誰でもここに並んで入るんだと思うじゃん? ところが、入口のところで「入場券は?」と聞かれる。へ?ここで買うんじゃないの? 実は入場券売場は数十m離れた別のところにあるのだ。 まったくもーー、それなら Ticket→ とか書いといてくれればいいのに。 チケットを買って列に並びなおしてようやく中に入れた。やれやれ。 おおーーー…外側はゴシック聖堂だけど、中はだいぶ雰囲気が違う。 細かいモザイク的幾何学模様が柱や壁にギッシリと描かれてるなんていうあたりは 何となく東方正教会的な雰囲気というか…むしろアラビック風にすら思えるよね。 同じ東欧でもプラハの聖ヴィータ大聖堂はケルン大聖堂をモデルに作ったっていうだけあって、 内部もドイツやフランスのゴシック教会建築とそれほど大きな違いは感じなかった。 だがブダペストのマーチャーシュ大聖堂には「西にはない感じ」が濃厚にある。 同じ東欧圏の中でプラハとブダペストのこの差。地理的条件に起因するのか、歴史的要因なのか? 非常に興味深いところだが、イ課長にはもちろん理由はわからない(笑)。 マーチャーシュ聖堂を見学して外に出たら、漁夫の塔に向かおう…つうか、すぐそこにある。 ここは建物自体に見るべきものはないが、ここからドナウ川ごしに見るペスト地区の眺望は サイコウで、中でもドナウ川に面して建つ国会議事堂の壮麗な姿は本当に素晴らしい。 この国会議事堂もまたブダペストを象徴する建物で、今年のお正月映画として公開された 「ミッション・インポッシブル」でもブダペストの場面でこの国会議事堂の上を空撮で 撮ってた。観てたイ課長は「うぉぉブダペスト~!」と心の中で声をあげたもんだ。 ウィーンからブダペストには船でも行けるそうだけど、ドナウ川を船で行った場合は ブダペストに北から入ることになるので、市内が近づいてくると進路に向かって右側の丘の上に 今我々がいるブダ地区の王宮が見え、左側にはこの壮麗な国会議事堂が迎えてくれるわけで、 それはもう実に感動的な眺めらしい。 漁夫の塔から国会議事堂を撮ると、上の写真みたいに手前に塔が入っちゃっうんだけど、 あきらめずにもう少し左側に移動すると、さらにグッドな撮影ポイントがあった。 そこで撮った写真も載せておこう。え?上のと変わらん?まぁそう言わないで…(笑)。 いやぁ~…東駅の地下鉄で×印にアタフタしたり、デアーク広場で思考停止状態に陥ったり、 ピンチはいろいろあったが、ちゃんとこうしてブダペスト観光できてるじゃん。 文盲&失語症のハンデを越えて、何とかなった。いや良かったよかった。 …と、ブダペスト旅行記1~5までは時系列的に、「経験した順」に極めて忠実に書いた。 とりあえず、イ課長とトホ妻がここに至るまでの様々な経験が、これからブダペストに 初めて行く人のために少しは役に立つかもしれないと思ったからね。 しかし、ここから先はいつものように時系列的にではなく、書きたいトピックを取り上げて 書いていこうと思う。ブダペストで書きたいことはまだまだある。 でもマーチャーシュ聖堂以降は、イ課長たちもだんだんブダペストでの移動に慣れてきて、 それほど大きなドジを踏むこともなくなったし(それでもバスに乗り間違えたけどさ)、 ここから先は「経験した順」じゃなく「書く気になった順」にブダペストのことを書いていくのである。 個人旅行で、初めて行くブダペストで、公共交通機関だけ使って観光しようという人に (そういう人があまり多いとは思えないが)ここまでのイ課長たちのオタオタ経験が 多少なりともお役に立てば嬉しい。 ブダペストは美しい街です。頑張ってください。イ課長&トホ妻もこのあとまだまだ頑張ったんです。
by tohoiwanya
| 2012-01-16 00:34
| 2011.06 ウィーン旅行
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Comments(1)
Commented
by
8-8
at 2016-03-25 12:51
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>個人旅行で、初めて行くブダペストで、公共交通機関だけ使って観光しようという人
数少ないであろう、上記に当てはまる旅行者です\(~o~)/ GWにトルコ行く予定だったのですが、昨今の事情から行き先変更して急きょハンガリー立ち寄りとなりました。 またまたここで勉強させていただきます。 今読んでる途中ですが、イ課長さまのことなので、もしかして恐怖の館(Terror Museum)にも行かれたのでしょうか。
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