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2012年 06月 22日

ウィーンの床屋は手強い

海外床屋フェチとしての変態趣味をアラレもなくブログで披瀝し続けるイ課長。
ウィーン旅行中も当然、ウィーンの床屋に行った。

しかしね、ウィーンでは床屋を見つけるのにちょっと苦労したんだよ。
いかにも床屋っていう感じの、トリコロールのぐるぐる看板を置いた店っていうのが
ほとんどなくて、コトによるとウィーンじゃ床屋にあのぐるぐる看板を置く習慣は
あまりないのかもしれない。

ハイリゲンシュタットで1軒見つけたけど、あの時は日曜だったからお店は休み。
うーむ…うまくいかんな。

ブダペストに行った翌日。滞在5日目の水曜に、やっと開業中の床屋を見つけた。
床屋というよりは「カットサロン」っていうフゼイのモダンな店だ。
看板をちょっと見ただけじゃ床屋と気づかず通り過ぎちゃいそう。
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だが、この際モダンかトラディショナルかなんてことは問うまい。
早く切りたいのだ。迷わず店に飛び込む。
(ちょうど、トホ妻と別れて単独行動になった直後だった)
f0189467_0195932.jpg

店内には男性スタッフが2名、男性客が1名。
男性スタッフ2名のうち1人が「カット担当」、もう1人は「受付担当」らしい。
まぁそれならそれでいい。前の客が終わるまでゆったり待たせてもらおうじゃないの。
イ課長の海外床屋キャリアもすでに20軒近い。もう落ち着いたものなのである(笑)。

やがてイ課長の番になったから、床屋イスに座り、白布で首から下を覆われる。
カット担当から「どんな風にするのだ?」って聞かれたから、こう答えた。
「この辺(後頭部)と、この辺(側頭部)はベリショート、この辺(頭頂部)はショート」
これで全てを理解したらしいカット担当、「オゥケーイ」と言って刈り始めた。
(これ以降の会話は全て英語で行われている)

後頭部と側頭部はバリカンで、上の方はハサミで刈っていく。
こういう、基本的な調髪技術は国によってそんなに大きな違いがあるわけでもなく、
順調にイ課長の頭はサッパリしていく。よしよし。

ほとんど終わったところで鏡を見せて確認する。これもほぼ万国共通だ。
ここでイ課長はロンドンの床屋の時と同じようなことを要望した。
「ここ(右ナナメ上)とここ(左ナナメ上)、もう少し短くプリーズ」
伸びるとハネやすい箇所なんだよね、ここ。

ところがだ。ここで珍しいことがおきた。
このカット担当ニイチャン、イ課長の要望に対して明確に抵抗の意思を示してきたのだ。
「長さの変化があってこっちの方がいい。短くすべきではない(とかナンとか言ってた)」

おお?強硬だなヲイ。しかしさっきも言ったようにここは伸びるとハネやすいんだってば。
短くしたいの。「伸びるとハネやすいから短くして」を英語で言うのは難しいから
単純なフレーズを繰り返して要求する。「もう少し短くプリーズ

ところがこのニイチャンの方もあくまで自説を曲げようとしない。
「ここをもっと短くすると、オマエの頭は卵のようになってしまうぞ」と脅かしてきやがる。
カット担当者には彼なりの美意識があり、「長めの坊主刈り」みたいな単純なヘアスタイルに
するのがイヤだったんだろうなたぶん。何せホレ、床屋じゃなくカットサロンぽいし(笑)。
しかしイ課長にはイ課長の事情があるの。卵だろうがヘチマだろうが短くしたいんだよ。

妥協はできない。もう一度言う。「もう少し短くプリーズ
ここでカット担当ニイチャンもやっと折れて、短くしてくれた。やれやれ。
海外で、散髪仕上げスタイルに関してここまで意見が対立したってのは珍しいよ。
押し問答の果てにみごと“卵頭”を勝ち取った?記念に写真を撮っちまったぜ…って、
普段とちっとも変わんないじゃん(笑)。
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ちなみに、料金は…たぶん20ユーロくらいじゃなかったかと思う。
英国やフランスの、いかにも「床屋」って感じの店よりはやや高かったような記憶があるから、
おそらく20ユーロくらいだったよ。

ウィーンの床屋、なかなか手強い。
ある意味、プロ意識の高い床屋と言えるだろうけどね。
もっとも、イ課長みたいに元々短髪で改変余地の少ないアタマなら、
どうなったって実は大した差はないのだが(笑)。




by tohoiwanya | 2012-06-22 00:23 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(4)
Commented by Bきゅう at 2012-06-22 08:22 x
にょ〜?もしかして、PLAYERって、プロフィールのお写真は、イ課長さん自身なんすか?Bきゅうは、自分で切ってます。後ろもちょきちょき。。。ちょっと変だけどいいです。
Commented by tohoiwanya at 2012-06-22 11:27
>プロフィールのお写真は、イ課長さん自身なんすか?

Bきゅうさん:
あー、アレは私ですよ(笑)。あの写真はもう4年くらい前のやつで、
自分の写真を雑誌の表紙っぽく加工するおバカサイトで作ったおバカ写真。

しかしBきゅうさん、アータ、自分で切ってるスか?えええええッ?!
私、そんな芸当とても無理です。不可能です。後頭部なんてムチャクチャに
なるに決まってる。言葉の通じない床屋に刈ってもらうよりも、はるかにはるかに
チャレンジャーですがな、アータ。
 
Commented by マダムKenwan at 2012-06-23 01:46 x
ガラスにグーテンベルグって写っているので
ここは、ルーゲックですね?
シュニッツェルで有名なフィグルミュラーの
支店も見えます。

ところで、床屋さんのお話、さもありなんです。
洋服でも帽子でも、ウィーンの店員さんは
「この色はあなたに似合わない」とか
はっきり言いますもの。

イ課長さん、よくぞ押し通しましたね〜(拍手!)

うちでは、私の髪は夫がハサミでカットして
夫の頭は、私がバリカンで刈ってます。
Commented by tohoiwanya at 2012-06-24 04:26
>ガラスにグーテンベルグって写っているので

マダムKenwanさん:
おお、さすがに鋭い。そう。確かにグーテンベルグの大きな銅像のある広場近くの床屋で、
「皿からはみ出す」シュニッツェルのフィグルミュラーも近かったはずです。

それにしても、「夫婦相互散髪」というのは、またまた「えええええッ?!」ですよ(笑)。
御主人は全部バリカン使って刈る短さですから、まぁわかるとしても
夫が妻の髪をハサミでって…御主人は絵だけじゃなく、そういう才能もあったの?

私がトホ妻の髪をハサミで切れって言われても、「むりむり!」って逃げますよ。
それ以前に、トホ妻が逃げるでしょうけど(笑)。


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