2012年 08月 12日

ルーアンの床屋で髪を刈る

イ課長ブログおなじみの「海外床屋フェチネタ」。
海外での散髪が通算で何回目とか書きたいところだけど、もう思い出して勘定するのが
面倒くさい(笑)。そろそろ20回めくらいになるのかなぁ?

2011年11月欧州出張でももちろん床屋に行った。場所はルーアン。
パリみたいな大都会だと手ごろな床屋を見つけるのが難しいから、ルーアン程度の地方都市で
床屋が見つかればいいなぁと思ってたら、ちょうど良さそうな店を発見した。

ふむ。いかにも「安床屋」という感じで良いではないか。
「男 10ユーロ」っていうと、ほぼ1000円だ。実際安い。
こういう風に値段が書かれてるとボラれる心配がなく、こっちも気がラクだ。
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しかしなんといってもイ課長が惹かれたのは、看板にあるアラビア語風の文字だ。
ナニ語だろう?いずれにしてもアラブ・中近東系の店であることは間違いよな。
面白そうだ。今回はこの店にしてみよう。

店に入る。他に客はいない。
見るからにフランス人ではなさそうな顔のニイちゃんとイ課長の目があう。
非フランス系の床屋と、非フランス系の客との間に走る一瞬の緊張(笑)。
とにかく自分が散髪客であることを手っ取り早く伝えよう。

「(指で髪をチョキチョキするジェスチャー)OK?」と聞くとニイちゃんは
床屋イスを指さして「座れ」と指示。簡潔で無駄のないコミュニケーションだなぁ。

首から下を白い布で覆われ、どの程度短くしてほしいかを英語で指示し(元々短いから
このあたりは極めて大まかな指示なのである)いよいよ調髪開始。

海外の床屋の場合、不思議と女性店員は沈黙を守って髪を刈るのに対し、男性理髪師だと
大抵イ課長に何か話しかけてくる。東洋人客って少ないだろうし、珍しいんだろうな。
このニイちゃんも話しかけてきた。しかもちゃんと英語を使ってくれるではないか。この客は
フランス語が全くダメだってことは店に入った直後の“無言劇”で理解していたようだ(笑)

まずはお約束の質問から。

床「オマエはどこから来たのだ?」
イ「日本からである」
床「日本?ニホン?オレは最初、オマエが店に入ってきたのを見て、てっきり
  アラブ系だと思った。たとえばオマーンとか…」

イ課長はよく「世界中の人から外国人と思われるニンゲン」とからかわれる(笑)。
要するにあまり日本人らしく見えない日本人なんだよ。背もやけにデカいし。
しかしオマーン人と言われたのは初めてだよなぁ。本物?のアラブ系の人から
そう言っていただけるとは光栄の至り。

この床屋ニイちゃんの出身がどこなのか、興味があったからイ課長も質問してみた。
「アラブ系の方とお見受けしますが、どちらのご出身ですか?」なんて如才ない英語は
話せないけど、適当に国名を挙げればこちらの質問意図は伝わるはずだ。

イ「アナタはどこから?モロッコとか?それとも…」
床「オレはアルジェリアから来たんだ」
イ「アルジェリア!ほぉ~」

アルジェリアと聞くと、2009年欧州出張でのブリュッセルの夜を思い出さずにはいられない。
大勢のアルジェリア人と一緒にあの狂喜の夜を経験したことは今でも忘れがたい思い出だ。
ひょっとして、彼もあの時ブリュッセルにいたりして…。せっかくだから
ヘタな英語であの時の話をしてみようという気になった。

イ「あー…2年前、11月、私はベルギーのブリュッセルにいた」
床「・・・・・」
イ「W杯予選の最後、アルジェリアとエジプトの試合があった。アルジェリアが勝った。  
  たーーっくさんのアルジェリア人が道路でお祝いしていた。私もあそこにいた」

この話をしたら床屋ニイちゃんの相好もくずれた。
床「ああ、あの時オレはパリにいた。パリでもアルジェリア人が集まってお祝いしたよ」

お互いにあまり上手じゃない英語でこんな話をしつつ、調髪はつつがなく終わった。
調髪に要した時間はせいぜい20分くらいじゃなかったかな。しかしその20分間は
なかなか友好的な雰囲気だった。

もちろん、料金は看板通り10ユーロ。
お金を払って、日本・アルジェリア草の根友好の握手をして店を出た。
2011年11月出張での海外散髪はフランスのルーアンで、こんな風に平和に終了したのでありました。 
 
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散髪した翌日の日曜、出張同行者であるエラい人とパリで合流し、晩メシを食いながら
ルーアンで床屋に行ったという話をした。
彼はこの話をいたく面白がり、面白がるあまり、その後しばらくイ課長のことを
謎のオマーン人・イ課長さん」と呼んで面白がっていた(笑)。



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by tohoiwanya | 2012-08-12 00:03 | 2011.11 欧州出張 | Comments(4)
Commented by マダムKenwan at 2012-08-12 04:12 x
オマーン人ってどんな人か、にわかにイメージが湧かなくて
一寸調べたら、オマーンって結構日本と縁のあるお国のようです。

現国王の祖父は日本人と結婚しているそうだし
現王妃の母親も日本人だそうです。

イ課長さんをオマーン人と言った
床屋のお兄さん、なかなか鋭い所を突いたかも?
オマーン国王って日本人の血が入っているんだもの。
Commented by tohoiwanya at 2012-08-12 15:53
>オマーン国王って日本人の血が入っているんだもの

マダムKenwanさん:
うっそーーーー!!と思ってWikipedia調べたら、ホントにそう書いてある…。
こりゃーたまげた。

ちょっと興味があったので、現在のオマーン国王(つまり日本人と結婚した王様の孫)は
どんな顔してるんだろうと思って検索したら、色の浅黒い、なかなかシブい
おじさんですな。精悍なアラブ人の顔で、日本人っぽくはないですね。

ちなみに、現国王は従姉妹のナントカ王女と結婚したけど後に離婚。
以後ずっと独身でコドモはなく、後継者も指名していないんだとか。

いろいろ勉強になりますなーー。ほえーー。
 
Commented by ちわわん at 2012-09-14 11:40 x
フランスのアルジェリア人。といえば、ライの申し子、ラシードタハ。 彼のロック カスバがハマっていた時期がありました。
もし、聞いたことが無ければ
一度ようつべでチェックしてみてください。おもろいですよ~
Commented by tohoiwanya at 2012-09-15 01:06
>フランスのアルジェリア人。といえば、ライの申し子、ラシードタハ

ちわわんさん:
な、なに?ラシードタハとな?インド人みたいな名前だな(笑)。
フランスとか、ベルギーのフランス語圏にはアルジェリア人、多いみたいだねぇ。

考えてみたら、イ課長はスペインに行ったときも「アラブ床屋」入ったし、
今回フランスでもまた「アラブ床屋」で散髪。アラブ系理髪業に縁があるのだろうか?
しかし本当の意味での「イスラム圏での床屋体験」って、イスタンブールでしか
したことないんだが…。
 


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