2012年 09月 23日

パリ・週末ナイトライフ その2

まず下の地図を見てほしい。地下鉄の路線がいくつも地下を通ってるパリの一角。
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紺色のM印がメトロのシャトレー駅で、画面の上の方にイ課長が行くべきライブハウス
「Sunset Sunside」がある。地図で見る限り、シャトレー駅と店とは直線距離で
せいぜい150mくらいしか離れてない。

これなら道に迷う恐れはないだろ?と誰もが思うはずだ。イ課長も思った。
Google Mapの地図をプリントアウトして持っていけば問題ないよな。

さて、シャトレー駅から地上に出た。当然そこには夜の街があり、道があり、交差点がある。
だが、イ課長はこういった地上の風景を見た瞬間に「あ、マズいことになった」と思った。
その時の感じをわかっていただくために、同じ縮尺の写真の方をご覧いただこう。
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地図だと大通りと細い道に見えるけど、実際にはどの道路も同じような感じなんだよ。
自分がこの複雑に入り組んだ道路のどこに立っていて、自分が今向いている方角が
地図上のどっちの方角なのか、皆目見当のつけようがない。
「歩いてるうちに」じゃなく、「歩き始める前」からすでに道に迷った状態だ(笑)。

とりあえず、自分が地下鉄のどの出口から出たのか、確認する方法はないか?
そうすればイ課長がいまいる地点がどこか、地図上で特定できるはずだ。
幸い、メトロ出入口案内みたいな看板地図があったから、さっそく見てみたよ。

ところが全然使えないんだコレが。
地図には確かにメトロ入口の印が何個もついてるけど肝心の「現在地」印がついてない。
これじゃ自分が今ドコなのか、わからんティーヌ!!(←フランス語風の叫び)

あちこちグルグル歩いてみたけど、地図のどの道をどっち向きに歩いてるのかも
わかってないんだから、要するにデタラメに歩いてるだけ。これじゃダメだ。

街中が迷路みたいなベニスを歩いた時も地図を片手に、それほど迷わなかったイ課長だが、
暗くて通りの名前を確認しづらいという不利要素があるにせよ、この時は見事に迷った。
地図のドコに自分がいるのかわからんっていうじゃ話にならん。

さらにグルグル歩き回るうちに時間は開演時間の9時をまわってしまった。
さすがに疲れてきたし、寒いし、もうあきらめて帰ろうか…。しかしシャトレー駅に
戻ろうにも、散々デタラメに歩き続けてきたから、メトロ駅がどっちの方角なのかも
すでにわからなくなっている(笑)。まぁ、どうせライブハウスなんて時間ピッタリには
始まらないだろうから、もうちょっとだけ歩いてみるか…

9時を15分くらい回ったところで、目の前にある店の名前がフと目に入った。
たまたまその店名が持参してた地図に載っていた。あ、オレがいま歩いてるのはココか?

イッキに霧が晴れるように、地図上で自分がいる地点がわかった。
やった。この店がココってことは、ライブハウスは一つ向こうの通りのココやん!
いやーーー幸運の女神はイ課長を見捨てていなかった。はぁはぁ。

ムダにすごい距離を歩いた挙げ句、ようやくたどり着いたライブハウス。
すでに開演予定を20分くらい過ぎてたけど、予想通りまだ始まってない。やれやれ。
(本当に開演したのは、さらに20分くらいしてからだった)
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もうちょっとユッタリしたところかと思ったけど、かなり狭くて天井も低い地下。
もちろん座席指定なんてなくて、入った順に前からぐちゃぐちゃ座るような感じ。
周囲はフランス人だらけで、ガイジンなんてイ課長一人だ。ま、十分予想されたことだが。

22ユーロは入場料だけみたいで、周囲のフランス人たちは別料金のドリンクを
あれこれ頼んでるけど、イ課長は別にノドも乾いてないから何もとらなかった。
つうか、この時は飲物ウンヌンより、とにかく疲労困憊してたよ(笑)。
朝早く起きてルーアンに行って、この時間まで遊び歩いた上に、盛大に道にも迷ったし。

で、肝心のサックスの演奏はどうだったか。
たぶん彼自身が作曲したオリジナル曲で、前衛的というか、野心的な演奏ではあった。
当然のことながら初めて聞く曲ばっかりで、なかなか緊張感に富んだステージだったよ。
イ課長的にはもう少し古典的というか、スタンダード・ジャズっぽい演奏が好みだが…。
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パリの土曜の夜のジャズライブハウス。「夜遊びといえばオペラ」のイ課長にとっては
なかなか珍しい体験をさせていただきました。

出張でも旅行でも、土曜日っていうと大体は現地到着や出発にかかることが多くて、
土曜日をまるまるフルに遊べるケースってあまりない。ひょっとすると初めてかもしれない。
その嬉しさのあまり、土曜の夜にムリヤリ組み入れたパリの夜遊び。
イ課長が得た教訓は下記の三つなのである。

①夜は道を探しづらいので、自分が行くべき場所は事前によく確認しておきましょう。
②“昼遊び”の間に少しはエネルギーを温存しておきましょう。
③道に迷ったときは、最後は運である。


この夜の演奏は1時間くらいで終わった。終わった後もワヤワヤとおしゃべりに花を咲かせる
フランス人たちを尻目に、イ課長は早々に店を出てヨロヨロとホテルに戻り、イ課長が敬愛する
作家・北杜夫の表現を借りれば「掘り出されて1年めのゴボウのごとく疲れ果て」、
倒れ込むようにバッタリと寝たのでありましたとさ。トホホ。

 

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by tohoiwanya | 2012-09-23 00:19 | 2011.11 欧州出張 | Comments(4)
Commented by みゅげ at 2012-09-23 11:34 x
お疲れさまでした♪

夜に出かけない私は、細か~~~い地図と、“地図の読めるオンナ旅友みこちゃん”のおかげで迷わずにすみますが、夜と昼ではきっとずいぶん違うのだろうと・・・・。

昼間なら、あちこち迷いながら歩く楽しさがありますよね(もちろん予定ない時)。
Commented by tohoiwanya at 2012-09-23 18:26
>昼間なら、あちこち迷いながら歩く楽しさがありますよね(もちろん予定ない時)

みゅげさん:
いやーーもうこの時ばかりは
「道に迷ってライブハウスに辿りつけけず、22ユーロ無駄にした」っていうトホホな話を
イ課長ブログに書くことになるなー、と覚悟しましたよ、ホント(笑)。

夜に道に迷うと、昼間以上に難儀しますね。それは本当に痛感しました。
夜遊びは場所のわかりやすいところに行くに限る。そういう点じゃオペラ劇場っていうのは
リスクが低い場所ですよねぇ。
 
Commented by あふろ at 2012-09-24 17:22 x
人間は歩いてないの?
Commented by tohoiwanya at 2012-09-24 23:00
>人間は歩いてないの?

あふろさん:
そう言われると、確かに夜のシャトレー周辺は多少は人も歩いてたけど、
「にぎやか」というほどじゃなかったなぁ。通りの名前の看板を探したり
地図を見たりするのに忙しくて、人に聞いてみようなんて全然考えなかったよ。
ま、フランス語能力がゼロだというのが最大の理由なのだが。


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