2012年 11月 13日

夜のルーブル3時間一本勝負 -その1-

実はこのネタ、書くのを先延ばししてた。書き出したら止まらなくなりそうだからだ。
だが、あれからそろそろ1年。ついにイ課長は「禁断のルーブルネタ」に着手するのである。
手をつけたが最後、このシリーズは長くなる。最低でも3回か4回は続くと思う(笑)。
美術に興味のない読者にはスイマセンと先に謝っておこう。

2009年のパリ旅行では「観光客でワンワン混む定番観光スポット」を避けたイ課長。
だからルーブルにもオルセーにも行かなかったんだよね。2011年11月の欧州出張の時も
パリには6泊したけど、平日はどうせ仕事なわけだし、土日は「観光客でワンワン」だろうし、
ルーブルに足を運ぼうなんて気はサラサラなかった。…そう、なかったんだよ当初は。

2011年11月30日の水曜日。
イ課長と同行のエラい人と通訳さんの一行3人はリールからパリ北駅に戻り、その日は
そこで解散した。時刻はまだ6時前だったと思うけど、11月末のパリはもう真っ暗だ。

これから観光って時間でもないし、リールから戻って疲れてもいることだし、明日は英国に
移動するんで早起きが待ってるんだし、今日はホテルでのんびりするか…と思った。
ところが解散前に通訳さんがスラッとこんなことを教えてくれた。

「イ課長さんルーブル行けば?ルーブルって水曜は夜10時までやってたはずですよ」

       なにッ?

               なにッ?!


10時まで開いてる日なんてのがあるの?
夜のルーブルなら昼間よりずっとすいてそうだよな。それに「夜のミュージアム」って
なんとなくロマンチックな雰囲気が漂う。行ってみようか…?
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ここで話がちょっと変わる。
1980年代に日仏合作番組としてNHKが作った「ルーブル美術館」ってシリーズ番組を
ご記憶の方はいるだろうか?

これはすごく贅沢な番組で、毎回いろんなスターが案内役になってルーブル美術館の所蔵品を
紹介したんだよね。ジャンヌ・モローやデボラ・カーやシャーロット・ランプリングなんかが
出てたんだからスゴい。日本代表の案内役は島田陽子と中村敦夫(時代だねぇ…)で、
音楽はエンニオ・モリコーネ。この音楽がまたイイんだ。

当時20代半ばだったトホ妻がこの番組を録画するためにビデオデッキを買ったというのは
イ課長家では有名な話で(笑)、結婚後にイ課長とトホ妻がこのビデオを見た回数は
数え切れない。ところどころセリフやナレーションを覚えるくらい見た。

夜のルーブルならすいてるかもしれん。行ってみようか…? と思ったその瞬間から
イ課長の頭の中にはあのエンニオ・モリコーネのテーマ音楽が荘重に流れ出した。
ああ・・いかん、行きたくなった!突然、しかも劇的に行きたくなったぞルーブルにッ!!

というわけで北駅で解散後、イ課長はいそいそとメトロに乗ってルーブル美術館に向かった。
つい30分前までは行こうなんて全然考えてなかったのに、いざルーブルに行くと決まると
やはりイ課長の胸は高鳴る。ああ…あのルーブルについに…あああ…アレも見たいコレも見たい…。

メトロで行く場合、Palais Royal Musée du Louvre の駅から美術館地下の切符売場までは
地下通路でつながってる。例の透明ピラミッドの下のところだ。

えっと…切符売り場はどこだ?と思ったら、自動販売機で買うんだね。
そうするとまたフランス語か英語を相手にしなきゃなら・・・・おおおッ!!
何と、ルーブル美術館の切符自動販売機は日本語対応しとる!こりゃ驚いた。
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というわけで、つつがなく切符を購入し、館内案内図を片手に入場成功。
ん?入口脇にヘンな絵があるけど、こりゃ展示品じゃないよな?

あっはははは。これはおかしい。ストロボ使うな、作品に触るな、お喋りするなという
館内タブーを古代絵画風に表してるわけだ。シャレたことしやがるな、フランス人。
しかし世界中からいろんな国の人が来る美術館だけに、文字じゃなくこうやって絵で
説明するのは効果的な方法だよな。
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ううう…中庭から見た夜のルーブル…わくわくするぜ。待ってろよ。
今からイ課長はオマエの中を縦横無尽に歩き回って、見まくってやるからな。
ストロボ使わなきゃ写真撮っていいっつうなら、ガンガン写真も撮ってやる。
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ルーブルに入場したのがたぶん6時半頃。9時半過ぎに出てくるまでの約3時間。
「じっくり見るには最低数日は必要」というバクダイなルーブル美術館コレクションと
イ課長との、夜の3時間一本勝負のゴングが鳴ったのである。

・・・と、これだけ長々書いて、まだやっと入場したところかよ(笑)。
この3時間一本勝負シリーズの記事があと何回続くのかイ課長にもわからんが、まぁ
芸術の秋ってことで、大目にみていただきたい。

  
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by tohoiwanya | 2012-11-13 00:02 | 2011.11 欧州出張 | Comments(14)
Commented by Mimi at 2012-11-13 00:49 x
いいですねー、ルーブル美術館!
私は・・・3回か4回行ったのかな?
ピラミッドが出来る前と、出来た後と。
でもいつも「ルーブル初心者」と一緒だったので、
結局ミロのビーナス見てモナリザ見てナポレオンの戴冠見て・・・と
同じコースばかり回ってました。もったいなかったーー!!
イ課長さんの見たルーブル、楽しみです。
Commented by Bきゅう at 2012-11-13 05:59 x
かなり大昔、ピラミッドの入り口見て、びびった口です。古典的にルーブルと思っていたので、ガラス張りプラミッドが入り口であると認知するには時間がかかりました。半日、一人でぼけーっと見ておりました。それ以上の時間を費やさないのは、単に足が疲れ、芸術的にお腹いっぱいだったから。
Commented by ゆきまえ at 2012-11-13 07:22 x
課長さん、楽しい方ですね!続き楽しみにしてます。
Commented by sca at 2012-11-13 10:01 x
続きはまだ?
Commented by ちわわん at 2012-11-13 12:57 x
きになうー。気になって10時間しか寝られないーーーー!!!
Commented by みゅげ at 2012-11-13 15:54 x
もちろん!このシリーズ番組をビデオに録りましたよ!その上、その後、本まで出たのも全7巻購入!
そして、まさかその時は自分がルーブルに行けるなんて、夢にも思いませんでした。

遅い海外デビュー、初海外初フランス初ルーブル(笑)

12月でしたが、館内は暑く、数時間観ただけでへとへと・・・。
結局、ミロのヴィーナスは見忘れましたが、現在のようにモナリザが囲われてしまう前に最前列で観ましたとも!

その後数回パリに行きながら、地下の逆さピラミッドに行き、お店で買い物などはするくせに、絵画からは遠ざかっています。

夜のルーブルも知りません。
次回もたぶん、中に入ることはないかと・・・。

いつか、数日かけてじっくり観るのが夢ですが・・・。



水曜と金曜が、夜9時45分までやってます♪


さて、イ課長さんはどんな絵を観たのかしらん♪♪

Commented by tohoiwanya at 2012-11-13 16:05
>結局ミロのビーナス見てモナリザ見てナポレオンの戴冠見て・・・

Mimiさん:
まぁ王道コースですよね。私もその三つは制覇してきました(笑)。

いやーーしかしルーブルには参りましたよ。
これまでプラド美術館とかウィーン美術史美術館とか、欧州屈指の美術館を
観たけど、ルーブルはホントにヤバい。広すぎるし、作品が多すぎる(笑)。
3時間一本勝負が終わったあとはもうクタクタでしたがな。

何回かに分けて行くべきですよねぇ、落ち着いて観るんだったら。
Commented by 加代子 at 2012-11-13 16:17 x
フランスに住んでいた時も パリは遠いので
ルーブルは一度しか行った事がないです・・・・・
駆け足、それでも有名なのは見て来ました(笑)
モナリザが小さいのに驚いた覚えがあります。
Commented by tohoiwanya at 2012-11-13 16:19
>足が疲れ、芸術的にお腹いっぱいだったから

Bきゅうさん:
今回の私は芸術的に満腹するというところまでいかなかった(笑)。
、「ああ!あの絵の本物がここに!」っていう衝撃があまりにも頻繁だったもんで
最後は足も疲れたけど、精神的にも衝撃疲れが激しかった(笑)。
10時ギリギリまで観ようかと思ったけど、9時半くらいで限界でしたな。

やっぱ制限時間があるとアセるよなー。すいた日にゆっくり観たいなぁ。
 
Commented by tohoiwanya at 2012-11-13 16:22
>楽しい方ですね!続き楽しみにしてます

ゆきまえさん:
コメントありがとうございます。
私の場合、楽しいというより「バカ丸出し」がウリみたいなところがありまして…。

しかしルーブルに入ったときはさすがにアドレナリン値が上がりましたね。
この後もバカ丸出し+アドレナリン全開であちこち見たことをご報告しますので
おつきあいください。
 
Commented by tohoiwanya at 2012-11-13 16:24
>続きはまだ?

scaさん:
いやもう、この「ルーブル3時間一本勝負」シリーズに入ったら筆が進む、進む…。
実はもう「その3」くらいまでは大体書き終わってるんです(笑)。
なるべく早めに更新します。はやめに。
 
Commented by tohoiwanya at 2012-11-13 16:27
>気になって10時間しか寝られないーーーー!!!

ちわわんさん:
そんなに寝たら目が腐るぞ!(笑)

ルーブル、エルミタージュと並んで世界三大美術館のメトロポリタンにも
昔行ったことあるんだけど、今回のルーブルみたいな「アドレナリン異常上昇」は
さすがになかったなぁ。つくづくやばいところだよ、ルーブルは。
医者のアドバイスを聞いてから観にいったほうがいいと思う(笑)。
 
Commented by tohoiwanya at 2012-11-13 16:37
>このシリーズ番組をビデオに録りましたよ!

みゅげさん:
おお!あの名作番組をご存知の方がいた!
アレは何度観ても飽きない番組ですよねーー。

ギリシャ美術の回のシャーロット・ランプリングとダーク・ボガードの案内役もいいんだけど、
北方ルネッサンスの回、奈良岡朋子さんのナレーションがまた良くてねぇ…。
もちろんエンニオ・モリコーネの音楽は全編を通じてイイ。

あの番組、なぜかDVD化されないんですよねぇ。
仕方ないからトホ妻が録画したやつをDVDにダビングして観てるんだけど、
太陽王の時代の回だけ、ちょっと録画に失敗して、後半が少し欠けてる(笑)。
Commented by tohoiwanya at 2012-11-13 18:41
>駆け足、それでも有名なのは見て来ました(笑)

加代子さん:
私がレスを書いてる間にコメントされてたんで、気づくのが遅れました。

駆け足で、それでも一応有名どころはおさえよう、っていう考え方は
今回の私の3時間一本勝負を基本的に同じです(笑)。

モナリザはほんと、ちっちゃいですよねぇ。同じイタリア絵画展示室の中に
ルーブルで一番デッカい絵(このこともいずれ書きます)があるから、
よけいに小さく見える。まぁ今回、私はモナリザはターゲットとしての重要度は
あまり高くなかったので(笑)、サッと見ただけでしたが。


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