2012年 12月 10日

ラップ街29番地のアパート その1

大丈夫。「その1」とは書いたけど、これは必ず「その2」で終わらせるから(笑)。

ムンバイから浅草、そして話はパリへと移る。
例によって世界を飛翔するイ課長ブログなのである。

2011年11月欧州出張、パリで迎えた日曜日。
ポストイット・アートを見に行ったり、インドパサージュでカレーを食ったり、
健全な観光客は行かない、いささかマニアックな場所ばかり見に行った、あの日曜日の話。
見に行った「モノ好きスポット」はもちろん上の二つだけじゃない。
他にもヘンなとこに行った。その一つがラップ街29番地のアパートなのである。

「ラップ街29番地のアパート」と聞いただけで、もしもアナタがピンと来たら、
アナタは西洋建築、それもかなりヘンチクリンな方向の西洋建築がお好きな方と
推測される。イ課長自身、ややその傾向があることは認めざるを得ない(笑)。

ラップ街29番地のアパートって、ジュール・ラヴィロットっていう建築家が作った
アパートなんだよ。

このラヴィロット氏、フランスのアール・ヌーボー建築ではあのギマールと並んで
巨匠といわれたらしいんだけど、今となってはやや「忘れられた存在」に近い。
ギマールのデザインが今でもパリのメトロの入口に残ってるのに比べると、
現代における評価の差はかなりあるんだろう。

だがイ課長は数年前、このラヴィロット氏が作ったラップ街29番地アパートの写真を
本で見てタマゲたんだよ。うああ、なんだこりゃぁ?!と思って、強烈に印象に残った。
とにかくかなりのシロモノで、パリに行ったらぜひ見たいと思っていた。

というわけで、朝イチでポストイット・アートを見た後、メトロに乗って
次に向かったのはラップ街29番地というわけだ。

地図を見ると、ラップ街(またはラップ通り)はセーヌ川にかかるアルマ橋から
南に伸びてるから、アルマ橋に一番近いメトロの駅で降りて歩くことにした。

ほぉ。地上に出るとエッフェル塔がよく見えるじゃん。
こうやって、晩秋の枯れた木々の向こうに見えるエッフェル塔もまたいいねぇ…。
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通りを南に向かって、左側の歩道を歩く。
事前にGoogle Mapで入念に調査し、例のアパートはコッチ側にあることは確認しておいたのだ。
だんだん近づいてるはずで、少しドキドキしてきたぞ…。
おお、もうあの辺じゃないか?もうそろそろのはずだぞ?
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うぉっと、ついに来ましたラップ街29番地アパート。
まずはその入口の全貌をご覧いただこう。
なんといっても、このアパートは入口のスゴさで有名なのだ。
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アールヌーボー的(と言うんだろう、たぶん)意匠をメッタヤタラに押し込んだような
この正面入口。耽美的っつうか、退廃的っつうか…もちろん「悪趣味」という評価もある。
しかし、バロック教会的キンキラキンの装飾過剰にはヘキエキするイ課長も
この建物には非常に興味をひかれる。
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入口の扉はアールヌーボーっぽく抽象的な曲線でデザインされてるけど、その周囲には
トカゲだの、カメだの、ウシだの、やたら写実的な造形がちりばめられてる。
いやーーー、実に異様だ。視覚的インパクトだけはあるってヤツだな(笑)。
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珍しく、ここでイ課長ブログ読者にクイズを出そう。

この正面入口のデザイン。実はすごくヒワイなのです。エロなのです。ワイセツなのです。
大画家サルヴァトーレ・ダリはこの入口を見て、すぐにそのヒワイ性に気付き、
「欲望が具現化したようだ」と評したといわれている。
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ラップ街29番地アパート建物正面。どうしてヒワイでエロでワイセツなのでしょうか?
アナタの考える仮説どしどしコメント欄にお寄せください。



わ か る か な ~?


 
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by tohoiwanya | 2012-12-10 00:08 | 2011.11 欧州出張 | Comments(8)
Commented by まえだ ゆきえ at 2012-12-10 00:25 x
イ課長、あたくし建築ガールです。
研究は集合住宅が専門ですので…簡単です(笑)

この建物の扉は男性のシンボルとか、女性の・・・とか言われてますね。
わたくしもパリでこちらのアパートに行きました。
目の前で見ると、予想以上の衝撃で・・・女子大生引率の研修旅行でしたので、とってもバツが悪かったことを思い出します。

出張で世界あちこち行けて、うらやましいです。
Commented by tohoiwanya at 2012-12-10 00:49
>研究は集合住宅が専門ですので…簡単です

まえだ ゆきえさん:
あ、どうも、こちらでは初めまして。
今回だけコメントを承認制にしようと思ってたんですが、その設定を間違えて
モタモタしてる間にイッパツで正解者が現れた(笑)。
 
このネタ、実は書いてる段階で「専門家のゆきえさんが読めばぜったい正解知ってるよなー」と
思ってましたが、パリで実物をご覧になってたとは。しかも女子大生を連れてあんなモノを!(笑)

私はちっとも専門家じゃないんですけど、パリのアールヌーボー建築で
見たいものとなれば、ギマール邸なんかより断然ラップ街29番地でしたね。
私以外にも、ココの写真を撮ってる人たちはけっこういました。意外に有名だったんだなー。


Commented by May at 2012-12-10 02:22 x
あ、ボケようと思ってる間に正解が。。。

下向き てぃ●こ だけはすぐに目に付きますた。
Commented by ちわわーぬ at 2012-12-10 03:28 x
最初、てぃ○こに気がつかなかったけど、ボールズに気がついた。よくドアをみたら、おおおおおお~そういうことですね。
ついでにドアの上の突起は、アレやな、アレ。
この建築家、ヘンタイやん
こういうのを考えてしまう思考回路は好きだな〜
Commented by tohoiwanya at 2012-12-10 10:35
>下向き てぃ●こ だけはすぐに目に付きますた

Mayさん:
最初に写真を見たときは全然気がつかなくて、本の解説を読んで「おおなるほど」と
思った。もっとも、最初に写真を見たときは別に「ワイセツ箇所探し」なんて
ことも全然考えてなかったが(笑)。
 
Commented by tohoiwanya at 2012-12-10 10:45
>ドアの上の突起は、アレやな、アレ

ちわわーぬさん:
え?ドアの上の突起ってドレや、ドレ?そんなヒワイな突起あるか?

しかしこのラヴィロットってオッサンが相当のものだったっていうのは確かだ。
次回ご紹介するけど、この29番地アパートの裏にもこの人がデザインした家があって、
それがまたナンというか…「変わったことをなさいますね」と言いたくなるような
シロモノなんだよ。要するに「ウケねらい」の激しいおっさんだったんだろうか?
 
Commented by hanatomo31 at 2012-12-10 11:04
イ課長さんのクイズとあれば、私も回答を!! と思ったのに、出遅れました!
んが、私も正解分かっちゃってたみたいです。
あはは。

だけど、言われなければ目にとまりませんね。
この家の住人はきっとそのデザインのことはよくぞ存知でしょうから、
毎日家に帰るたびに、「あ」って一瞬は思うんでしょうかね?
Commented by tohoiwanya at 2012-12-10 15:31
>私も正解分かっちゃってたみたいです

hanatomoさん:
私の場合、予備知識なしで解説されたから「うわーーそんな形を隠してたの?!」って驚いたけど、
「この写真の中でワイセツ探しをしろ」と言われると意外と見つけやすいのかも、ですな。
やっぱクイズっつうからには、hanatomoさんトコくらいの難問を用意しないとダメだ(笑)。

これ、アパートの住人はもう「いちいち気にしない」域に達してるんでしょうねぇ。
家に帰るたびに赤面したり、興奮?したりしてたら身がもたない(笑)。
 


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