2013年 01月 12日

【パリの駅シリーズ:2】北駅

パリ北駅

この語感には何となくロマンチックなイマジネーションをかきたてるものがある。
パリに行ったことがない頃から「北駅」っていう駅があることは聞いたことがあって、
そこはきっとノスタルジイと旅愁に満ちた駅に違いない、と勝手に想像してた。
「北」っていう言葉が影響してたんだろうな、きっと。

パリ経験のあるトホ妻が北駅についてイ課長に説明したことがある。
いわく、北駅というのは東京で言えば上野駅に近くて、周囲は庶民的かつ下町的な
雰囲気に満ちた駅なのである…ということらしい。

実際に北駅を始めて見たのは2009年に初めてパリを旅行した時だ。
駅自体は近代的で、ベルギーやドイツに行く国際列車も出る巨大駅なんだけど、
駅の周囲は確かに下町っぽい雰囲気がある。

北駅からしばらく歩いてモンマルトルの周辺まで行くと、これはもうはっきりと
黒人やアラブ系・インド系なんかの移民が多く住む地区だってことがわかる。
美容院に貼られたモデル写真がアフロヘアの黒人女性モデルだったりするからね。
そこからさらに歩くと、ポルノショップ街があり、赤い風車ムーラン・ルージュがあり…
…なんとなく上野駅から浅草にかけて歩いてるような気分。

しかし、こういう「昼間の北駅」の思い出はぜんぶ2009年のパリ旅行のときのことだ。
2011年出張では7:58発リール行き列車に乗る必要があって、例によって眠い目をこすり、
寒さに身をかがめながら早朝にホテルを出て、北駅に向かった。

北駅に着いたのは7時ちょい過ぎくらいじゃなかったかな。
しかし、朝の列車に乗ろうっていうフランス人たちで駅の中は混んでる。
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上の写真の右のところに何やら光り輝く柱みたいなものが床から突き出ている。
これ、何かっていうと、要するに電気ストーブなんだね。大して暖かいわけじゃないけど、
ないよりはマシだっていうんでフランス人たちが暖をとってる。
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上の方から北駅全体を見渡してみる。
天井が高くて、クラシカルな球形の照明がズラリと並んでるあたりは、いかにも
歴史と伝統を誇る駅としての風格があって、なかなかよろしい。
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ちなみに、駅前はこんな感じ。その名もズバリ「テルミヌス・ノール=北駅」っていう
建物が真ん前にあるね。何度もいうけど、これは夜の写真ではない。
もう7時をトックにまわった朝の写真なのである。
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ほら、もう7:43だし。
でも例によって「発車直前まで何番線か教えてあげないよ~んシステム」だから
発車15分前になってもこうやって表示板の前で待ってなきゃならん。
まったくもう…フランス人ってやつぁ…
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実はこの夜、リールから再び北駅に戻ってきたとき、イ課長はフランス人に対して
さらなる呪詛の言葉を吐くことになった。

北駅の切符自販機で、翌日のドゴール空港までの切符を買っとこうと思ったんだよ。
通訳さんが一緒だと、機械の表示画面がフランス語でも切符が買えるじゃん?
彼女についててもらいながら、自販機の表示画面を操作してドゴール空港…大人2枚…と
順調に買い進み、最後の入金画面になったら…

現在お札が使えません」という表示が(通訳さんの話によると)出るではないか。
となりの自販機に移って買おうとしてもダメ。どれもダメ。おそらく、この時は北駅全体の
切符自販機システムがトラブッて、全部「お札は使えません状態」になってたと思われる。

仕方なくクレジットカードで買おうとしたら…えッ?!カードも「使えません」だとゥ?
フランス人〜〜〜、そんなにイ課長を怒らせたいか?

通訳さんが「硬貨なら使えるみたいです」っていうけど、そんなねぇ、パリ中心部から
ドゴール空港まで1000円くらいするんだぜ?二枚買おうとすりゃ2000円だぞ?
2000円分もジャラジャラ硬貨をかき集めろってか?!ふざけんな!

こうなると旅愁あふれる駅もヘチマもあったもんじゃない。
イ課長の北駅に対する印象は一気に悪化し、同時に対仏感情も大幅に悪化した(笑)。
自分の財布から硬貨をジャラジャラ出し、同行者の人の硬貨もあわせて、二人分の
切符を買えるかどうか勘定してみたけど、そりゃねー2000円分もの硬貨なんて、ないよ。

まったくもう~…ワインばっか飲んでヘラヘラしてねぇでな、駅の切符自販機くらいは
マトモに動くようにシステムメンテナンスしとけ!フランス人!

結局、北駅では切符を買うことができず、ルーブル3時間1本勝負のために移動した
メトロの駅の自販機で(これはマトモに動いた)やっと切符を2枚購入できたのである。
ったくもう~…ぜいぜい…。

次回?次回はリヨン駅をご紹介する予定だよ。ぜいぜい…。
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by tohoiwanya | 2013-01-12 00:18 | 2011.11 欧州出張 | Comments(6)
Commented by beijaflorspbr at 2013-01-13 23:20
イ課長さん、こんにちは。当ブログへのご訪問を頂きましてありがとうございました。

北駅は、私の兄の家から歩いて8分、走って5分という至近距離にあり
一番身近な駅です。この駅から昔ロンドン郊外の寄宿舎に入っていた
愚息に会うために良くユーロスターに乗ったものでした。

この周辺は確かに治安はあまり良くありませんね。
北駅周辺と、市内から逆方向には決して行ったらダメよ、といつも言われています。
モンマルトル付近も、色々問題はあるようですが、逆側(ブドウ園の向こう)は
伝統的なシャンソニエや高級住宅が犇めいているそうで大変興味深い地ですよね。
個人的に一番好きな駅は、モネの絵がそのまま抜け出したような
サンラザール駅でしょうか。課長さんの記事が楽しみです。
Commented by Bきゅう at 2013-01-14 01:36 x
Bきゅう、外国や他都市に行っていやなのは、鉄道の切符の買い方が微妙に違うことです。あと、乗り方も違うか(国によっては、乗る前に、バチコンってスタンプするとこがあったり)。ユーロみたいに、そのあたりも統一してくれると外国人にはありがたいかもです。
Commented by tohoiwanya at 2013-01-14 02:40
>北駅は、私の兄の家から歩いて8分、走って5分

ハチドリさん:
えええ?そうなんですか?ってことは、兄はパリ在住で、妹はサンパウロ在住ということ?
いやーーなんてインターナショナルなご兄妹なんだ。すごいなぁ。

モンマルトルのあたり、実は私はサクレ・クールのある丘の東側、つまり
移民だらけで治安イマイチ地区しか行ったことないんです。
ラパン・アジルなんかがある(たぶん)丘の西側は未体験。こんどパリに行く
チャンスがあれば行ってみようっと。
 
Commented by tohoiwanya at 2013-01-14 02:43
>国によっては、乗る前に、バチコンってスタンプするとこがあったり

Bきゅうさん:
あははははは。フランスのSNCFはまさにその方式で、切符を買ったあと
黄色い読み取り機みたいなのに切符を入れてバチコン!と打刻してもらわないといけない。
あれ、うっかり忘れるとエラいことになるっていうから、我々も気をつけました。
ドイツにはそんなシステム、ないんですよねぇ。確かに間違えやすい。
Commented by みゅげ at 2013-01-14 16:42 x
ずいぶん昔、友人がひいきにしてた洋服屋さんの名前が『ガルジュノール』。 
まさか北駅とは思わず、考えてみたらとても発音しにくいということに後々気づきました。

そうして更に昔、リンガフォンでフランス語を勉強してた中に、北駅は終着駅とあって、そうか~そうなんだ~と頷いたものでした。


・・・・・・・というわけで、私の北駅体験はこれだけでして、行ったことはありません(笑)
Commented by tohoiwanya at 2013-01-15 01:25
友人がひいきにしてた洋服屋さんの名前が『ガルジュノール』

みゅげさん:
日本語ではどう書いても発音、難しいですよね。
ギャルデュノールなんてて書くとさらに難しい(笑)。

北駅は私が最初のパリ旅行で、最初に遠出したとき(アミアン)に利用したんですが、
何せ初めてのパリ。前日に駅の下見に行きました。用心深かったなぁ…(笑)。
私にとっては「パリの駅初体験」といえる駅で、何となく親しみがある。
 


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