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2013年 01月 19日

ル・トラン・ブルーの夜

2011年の欧州出張、えらい人がイ課長と同行してたって話はこれまでにも何回か触れた。

仕事でリヨン駅からリヨンに行った日、そのえらい同行者がパリに戻る列車の中で、
イ課長と通訳さんに晩メシをオゴろうと申し出てきたんだよ。

実はこのエラい人、この欧州出張同行はいわゆる「アゴアシ付き」だっんだよね。
飛行機代はもちろん、現地宿泊費や交通費なんかもイ課長側が負担してた。
成り行き上、ふだんのメシ代なんかもイ課長が払ってたのだ。

彼としても「ご馳走になってばかりじゃワルい」って気を使ってくれたんだろうな。
彼がオゴると申し出てきた背景にはそういう事情があったのである。

これまでずっとイ課長が(というか、ウチの会社が)メシ代を払ってたわけだから、
こっちもおごってもらうという罪悪感があまりなくて(笑)、それならまぁ今晩だけは
ご馳走になりましょうという話がまとまって、3人はリヨン駅に戻ってきた。

「駅の上に豪華なレストランがあったんじゃないか?あそこにしよう」という話になって
行ったのが、パリの高級レストランとして知られたLe Train Bleu= ル・トラン・ブルーだったわけ。

このレストラン。とにかく内装が豪華なことで知られている。
「ニキータ」っていう映画でも、この店のゴージャスさが強調されてたよなぁ。
実際、中に入ってイ課長も驚いたよ。どこの宮殿かと見まごうばかり。ほら。
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予約ナシで飛び込んだけど、幸い我々3人はテーブルにありつくことが出来た。
(予約ナシで座れる最後のテーブルだったそうで、後から来て断られてる客もいた)
超豪華レストランでのディナー、しかもオゴり(笑)。たいへん気分がよろしい。
皿に書かれたLe Train Bleuの文字がいかにも高級店っぽいよねぇ。
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海外出張では駅の構内で立ち食い焼きソーセージとかドネル・ケバブなんかを食い、
缶ビールをホテルの部屋で飲むといった食生活専門のイ課長だもんね、なにせ。
フツーだったら生涯入ることのないようなタグイの店だよ。

ほどなく出てきた前菜はこれ。料理名はわからない。
これねぇ、コップの中の液体はドロリと濃厚な、魚介風味の冷たいスープで、
エビのペースト(かなぁ?)が塗りつけられたパンと一緒に食う。
詳細がわからなくてスマン。こういうのを食うのに慣れてないのだ、イ課長は(笑)。
ただ、非常においしかったことは確かなのである。
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メインはこれ。
これはまぁ一種のハンバーグステーキと言っていいんだと思う。
そんなに大きくは見えないけど、いざ食ってみるとけっこうボリュームがあった。
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最後のデザート。何種類かあったんだけど、イ課長はシャーベットにした。
これも美味しかったねぇ。一つはあきらかに「ゆず風味」なんでびっくりしたよ。
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しかしまぁ、この店にいると、どうしても料理よりも内装に関心が向いてしまう。
トイレに行こうとする廊下にもこんな風にテーブルが置かれてて、時代色たっぷりだ。
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さらに驚いたのがこのトイレの蛇口。
これはもう、1900年に駅舎(と、たぶんこの店)が作られた当時のままの
まさに歴史的蛇口に違いない。すごいねぇ。
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ちなみに、この店の入口で客をサバいてる女性従業員。
普通のウェイトレスじゃなく、サブマネージャー的な感じで仕切ってたけど、
この人がスラリと背が高くて非常に美しい人だった。インド系か、北アフリカ系かな…
同席者たちの指令もあったので(笑)、ズームで盗撮させていただきました。
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美味しい料理、コージャスな店内、歴史を感じさせる備品、さらに美しい女性従業員。
たっぷり堪能させていただきました。ごちそうさまでした。

オゴってもらったわけだから、ル・トラン・ブルーにおけるこの夜の3人の
メシ代+シャンパン代の合計がいくらだったのか、イ課長は知らない。
まぁかなり高かったのは間違いないよねぇ。重ね重ね、ごちそうさまでした。
 

  

by tohoiwanya | 2013-01-19 00:05 | 2011.11欧州出張 | Comments(4)
Commented by Bきゅう at 2013-01-20 05:13 x
アゴアシ付き、、、ぐぐりまひた。なるほど。
それにしても、絢爛豪華なレストランですねえ。こうなると、食べに行くというよりも、観光みたいですね。魚介類のどろりは、ビスクってやつかなー。
Commented by tohoiwanya at 2013-01-21 00:50
>魚介類のどろりは、ビスクってやつかなー

Bきゅうさん:
今度は私が「ビスク」をぐぐりまひた(笑)。
うん、確かにこれかもしれない。しかし裏ごしした甲殻類とはねぇ~。
魚介風味が強かったので「ウニのスープかなー?」なんて思ったけど、
今にして思うと「かにミソ」部分が入ってて、そんな味がしたのかも。

こんな豪華な高級レストラン、もう死ぬまで入ることないような気がする。
 
Commented by マダムKenwan at 2013-01-27 19:26 x
お料理もおいしそうですけれど
確かに絢爛豪華!
すごい内装ですね。

Commented by tohoiwanya at 2013-01-28 01:28
>すごい内装ですね

マダムKenwanさん:
すごいでしょう~?中に入った時は私もひたすら「うわ~すげ~」と言いながら
キョロキョロするだけでした(笑)。この店の店内装飾は本当にすごい。
私の知る範囲でこの店に匹敵するのは、ウィーン美術史美術館の中の、
あのカフェくらいじゃないですかね?
 


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