人気ブログランキング |
2013年 02月 06日

世界で最もマズい飴

福岡出張ネタが終わったところで、久しぶりに去年の東欧・北欧旅行ネタといこう。

先日、会社で飴を舐めながら仕事してたら(イ課長のデスクにはキャンディやグミ等が常時備蓄されており、
飴を舐めながら仕事するのは日常的なことなのだ)、急にアレを思い出し、思い出したら書きたくなった。
ナニを書きたくなったかというと・・・



世界で最もマズい飴・サルミアッキ


・・のことを、だ。
商品名は「サルミアッキ」。だが、日本では上記のごとき枕詞がついて紹介されることが多い。
リコリス(日本語だと甘草:カンゾウ。ま、要するに一種の生薬)と、塩化アンモニウムが混じった
北欧独特の飴…というか、固めのグミというか、ま、とにかくそういうものなのだ。

テレビでもネタとして取り上げられたことがあるらしいから、ご存知の人は多いんじゃないかな。
やはり北欧の激臭ニシン缶詰なんかと並んで、世界激マズ食品特集にはなくてはならない
不動のレギュラーといえる(笑)。

もし初めて聞いたという方がいたら、「サルミアッキ」でGoogle検索してみてほしい。
サルミアッキを食って悶絶した武勇伝、いかにマズいかという説明が日本でもたくさん紹介されてる。
今日からイ課長ブログもその仲間に加わるわけだが…(笑)。

体験者いわく、世界一マズい、吐き出す人続出、マズすぎて頭痛がする…etc
とにかく、ここまでマズい飴となりゃ、逆に興味がわくってもんだ。
北欧なんてそうそう行けるトコじゃない。ヘルシンキに行ったらぜひ買おうと思っていた。

買うのには何の苦労もいらない。
ヘルシンキのあらゆる売店、あらゆるコンビニのレジ近くには必ず置いてある。
日本の売店レジ近くにガムやハイチュウなんかが置かれてるのと同じで、ヘルシンキでは
あったりまえにありふれたモノであることは一目瞭然だ。値段も安かった。

実は出発前に会社でサルミアッキの話をしたら、「ボクも、アタシも舐めてみたい!」という
物好きなヤカラが続出した。だから少し多めに買うことにした。よくわからないから、とりあえあず
「サルミアッキ」と「スーパーサルミアッキ」とを二箱ずつ買ったのである。
f0189467_0335081.jpg

ヘルシンキにいる間は、箱を開けてコレを舐める勇気が湧かなかった(笑)。
ほら、やっぱ海外にいる間は体調管理が第一じゃん。リスキーな行為は日本に戻ってからにしようよ。
というわけで帰国後、トホ妻のいない部屋で「スーパーじゃない方のサルミアッキ」からトライしてみた。

サルミアッキ=激マズ である以上、
スーパーサルミアッキ=スーパー激マズ という公式が成り立つと推測したくなる。
“慣らし”という観点から、まずスーパーじゃない方から試してみようと思うのは自然なことだ。

これがそのサルミアッキ。マックロな外観だ。凶悪な味を想像させるこの色。
しかし今、部屋には誰もいない。どんな醜態でもみせられる(笑)。さぁ舐めるのだイ課長。

まず匂いをかいでみる・・・・クンクン・・・ううむ、匂いに関しては無臭といっていい。
f0189467_033640.jpg

覚悟をきめて、凶悪そうな黒い物体を1個口に放り込んだ・・・・・ぺろり。


   ・・・ んん・・・・  


        うぁがっ・・・  こ、これは   たしかに   まずい


ギャッと叫びたくなるような、バクハツ的マズさっていうのとはちょっと違う。
舐めて、サルミアッキが溶けていくにつれて徐々に、じっくり、しみじみと、マズさが舌に、口中に、
そして頭部全体にと拡大していく感じ。うーーーなぜこんなものを好んで舐めるのだ北欧人。

味の第一印象としては「ゴムを舐めているような味」だ。しかし、ただのゴム味っていうのとも違う。
ちょっとしょっぱい。「塩こんぶならぬ、塩ゴムを舐めるような味」とでも言ったらいいのか…?


うーーーーーーー、さすが「世界で最もマズい」といわれるだけのことはある。
これはご立派なマズさだサルミアッキ!なかなかやるな、てめぇ、うぐがッ。


翌日、さっそく会社に持ってって「舐めたい」と言ってた連中に舐めさせてみた。
全員がサルミアッキを1個だけ舐めたら降参し、一人は吐き出し、もっと舐めたいという者は
皆無だった(笑)。ま、当然だろうが。

しかし、残ったコレをどうしてくれるんだ。会社の連中が舐めたいっていうからわざわざ多めに
2箱ずつ、4箱も買ってきたのに、残ったこれをオレ一人で舐めろというのか?
f0189467_0355028.jpg

しょうがない。残ったサルミアッキは全部イ課長一人で処分しましたよ。
会社で毎日のようにこれを舐め続け、消費しましたよええ。最初のうちは苦行でしたよ。

しかしね、“最初のうちは”と書いたのには理由がある。
あらゆる味覚は「慣れ」で形成されるというのは真実で、あまりにも毎日「世界で最もマズい飴」を
舐め続けてると、それがどんなにマズくてもしまいには耐性ができちゃう。要するに慣れるんだな。
2箱めを消費する頃には「ま、こういうアメも仕方あるまい」と思って受け入れているイ課長がいた(笑)。

それに、「サルミアッキ」より「スーパーサルミアッキ」の方がさらにスーパーマズいだろうと思ったのは
実は大間違いで、スーパーサルミアッキはハッカの味が効いてて、「ただのサルミアッキ」に比べれば
ずっと舐める上での苦しみは少ない。ふーむ、そういうもんだったのか。

サルミアッキを買ってきたのが去年の6月。
以来、毎日会社で舐め続けて、年末頃には4箱ぜんぶがイ課長によって舐めつくされた。
夏の暑い時期はサルミアッキ同士がくっついたりすることもあったけど、もうその頃には
「世界で最もマズい飴」」を2個いっぺんに口中に投入する程度にイ課長も成長?していたのである。

世界で最もマズい飴、サルミアッキ。
一度試して損はないマズさだ。話のタネになる。でも、試すのは一度にした方がいいかもしれない。
イ課長みたいにためし過ぎて、慣れて、味覚耐性がついちゃうと、「サルミアッキっつうたって、
大したことないよなー」って感じで、最初の新鮮さなマズさ?が失われて、なんとなく
損したような気分になっちゃうんだよねーーー(笑)。

 

by tohoiwanya | 2013-02-06 00:36 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(10)
Commented by 加代子 at 2013-02-06 17:39 x
私も写真にあるのに似たリコリスは 全部不味くて駄目でした。
塩味だけのもあるんですよね・・・・超・マズ! 

でもフィンランドのパンダ印の柔らかめのリコリスは好きです。
いつも免税店で買ってきて少しづつ食べています(便秘に良いそう)
それと英国のメーカーで名前は忘れたのですが アザミ印だったから
スコットランド製?のラクリス・トフィーは美味しいです。
Commented by ぴき at 2013-02-06 18:50 x
始めまして!

このアメの写真をみて、コメントいれようと思いました。
スペインにいたとき、友人がよく食べていて、
自分がたべて、”げろー”って思ったの覚えています。
でも、日本人にとっての梅干しみたいに、
”やめられない”かんじのものみたいです。
材料がリコリスであることは、分かっていたのですが、
いま,Wikiさんでしらべたら、塩化アンモニウムとか
理解できないものもはいってるらしいです。。。
Commented by マダムKenwan at 2013-02-07 05:44 x
そんなにマズいのか、と一粒試しに口に入れたくなるのは人情ですが、、、
私、隅へ行ってズルしそうです。

しかし、イ課長さん律儀に半年かけて全箱消費したのですね? 修行だわ。
それで、慣れちゃうんだから、柔軟性があってよいですよ。

なぜに、奥様には内緒だったのですか?
Commented by tohoiwanya at 2013-02-07 11:01
>スコットランド製?のラクリス・トフィーは美味しいです

加代子さん:
サルミアッキ=北欧と思ってましたけど、「リコリス味の何か」っていうのは
意外に欧州あちこちにあるみたいですね。
トホ妻はドイツで「リコリス味の真っ黒なグミ」を食ったそうですが(激マズだったとか)
英国にもあったんだ。
サルミアッキのマズさは、ひょっとすると「リコリス」より「塩化アンモニウム」の方に
あるのかなぁ?

ちなみに、甘草(カンゾウ)はおっしゃるように、便秘薬なんかに配合されてる
成分みたいですね。しかしサルミアッキ食ってるとき、特に快調だったっていう
記憶はないんだけど…。
Commented by tohoiwanya at 2013-02-07 11:04
>スペインにいたとき、友人がよく食べていて

ぴきさん:
初めまして。コメントありがとうございます。
スペインでも食うんですか、ってことはホントに欧州中にあるんだなぁ、リコリス味。
子供の頃からあの味になれちゃうと「やめられない味」ってことに
なるんでしょうねぇ、きっと。私はやめられるけど(笑)。

まぁ考えてみたらウメボシや納豆だってガイジンから見りゃ「よくこんなものを…」と
言いたくなるような食い物でしょうからねぇ。あまり人のことは言えない。
でも、やっぱり私はサルミアッキよりは梅干と納豆の方がいい(笑)。
 
Commented by tohoiwanya at 2013-02-07 11:10
>なぜに、奥様には内緒だったのですか?

マダムKenwanさん:
だって~、激マズ飴を口に入れて、顔をゆがめて苦しんでる姿なんて見せたら
トホ妻は大笑いして喜ぶに決まってるから、見せられない(笑)。

ツアーでヘルシンキに行った人の話だと、ガイドさんが全員にひと粒ずつ
サルミアッキを食わせたら、やはりほとんどの人が吐き出したとか。
ぜひ一度舐めてください。ドイツに「リコリス味の黒いグミ」があるくらいだから
ウィーンにも何かキョーフの「リコリス食品」あるんじゃないかなぁ?
 
Commented by Bきゅう at 2013-02-07 21:46 x
サルミアッキは知りませんでしたが、リコリスは甥によくお土産に買っていってました。変わっているからよいかと思っていましたが、どうも不評だったようです。
Commented by hanatomo31 at 2013-02-07 22:40
そうそう、リコリスも慣れないと好みが別れる味ですが、私はダメじゃないです。
でも、塩化アンモニウムで「塩コンブ」のような摩訶不思議な味がするサルミアッキは私、未だにダメです。

私は、サルミアッキ味のお菓子はスカンジナビア、オランダでは確認済みです。
どのあたりまで分布しているのかなぁ。
たぶん、ドイツもエリアによってはサルミアッキ文化圏内かと思われます。
Commented by tohoiwanya at 2013-02-08 01:19
>リコリスは甥によくお土産に買っていってました

Bきゅうさん:
甥ッ子さん、幼い頃から鍛えられて「北欧舌」の持ち主になるかも(笑)。
私なんかは逆に、サルミアッキは散々舐めたけど、純粋にリコリスだけの
飴やグミっていうのは食ったことがない。
サルミアッキから、あの「塩化アンモニウム味」がなくなるとすれば、
ずいぶん食べやすくなると思うけどなぁ。まぁだからと言って、
好んで食べたいほど美味しくはないだろうな、とも思いますが。
 
Commented by tohoiwanya at 2013-02-08 01:32
>サルミアッキ味のお菓子はスカンジナビア、オランダでは確認済み

hanatomoさん:
ほほ~、北や欧3国はまぁわかるとして、オランダにもあるんだ。
けっこうヨーロッパ中にありそう…っつうか、Bきゅうさんがお土産に買ってるくらいだから
アメリカでも売られてるっぽい。相当蔓延?してると思われます。

「欧米におけるリコリス味覚圏の歴史的起因とその拡大」なんて、これはもう
立派な論文テーマですよ(笑)。ハナトモさん、これ書いて、どこかの学会で
発表して下さいよ。



<< 3社相見積り、そして結局・・・      九州国立博物館 >>