|
2013年 02月 18日
2012年3月出張の時のブリュッセルの話が続いたが、理由もなく場所と時間は飛ぶ。 本日は2011年11月出張のパリネタ。この出張ン時のネタもまだけっこう残ってんだよなぁ。 そもそも、イギリスに入ってからの話を全然書いてないし。 まぁいい。とにかく本日はパリネタ。 芸術の都らしく、美術がらみのお話なのである。 ルーブル美術館シリーズを書いたときにちょっと触れたけど、イ課長の美術的教養は その大半がNHKの「ルーブル美術館」と、朝日新聞の「名画の旅」で形成されている。 ルーブルに行ったときは特に前者の影響が炸裂したわけだけど、せっかくのパリ滞在だから 後者に関するヲタク趣味を満足させるプランもちゃんと用意していたのである。 バルテュスって画家をご存知の方はいるだろうか。 イ課長は「名画の旅」で知るまではバルテュスなんて画家は聞いたこともなかった。 わりと最近亡くなった人で、要するに現代画家。描く対象は特に奇をてらったところがなく、 普通の風景や人物を描いてるんだけど、画風が独特で、ちょっと幻想的。 イ課長なんかはこの人の絵を見ると、ちょっとスーラの点描絵画を連想することがある バルテュスの代表作とされる絵に「コメルス・サンタンドレ小路」っていう絵がある。 これが「朝日・名画の旅」で紹介されてたんだよね。 ![]() 特に変わったものを描いた絵じゃないんだけど、なんか変わった絵でしょ? この「コメルス・サンタンドレ小路」っていうのはパリに実在している場所で、「名画の旅」では 同じ場所の今の姿を写した写真も小さく紹介されていた。 うーむ、この場所が残ってるなら、ぜひ行ってみたいものだ。 それから、コメルス・サンタンドレ小路がパリのどこにあるのか、オニのように調べまくり、 左岸にあることを発見した。パリ中心部といっていい場所だ。地図をプリントアウトしておき、 当日はそれを持参して、万全の準備でコメルス・サンタンドレ通りに向かったである。 入念な準備のおかげで、コメルス・サンタンドレ小路の入口はわりとすぐに発見できた。 こんな感じで、トンネルになってる。実はここ、ちょっとしたパサージュみたいな通りで、 すごく歴史のあるカフェなんかもあるらしい。「あの絵の場所」としてより、どちらかというと パリの歴史を感じさせるスポットとして知られているようだ。 ![]() 中に入るとこんな感じだ。うーむ、確かに歴史を感じさせるたたずまいだ。 道自体はそんなに長いものじゃない。あの絵のアングルを探してキョロキョロしながら 歩いてるうちに、すぐに反対側の入口に出ちまった。ありゃ? ![]() こっち側の入口もアッチ側の入口もトンネル構造。しかし絵にはトンネルなんてない。 一体この絵はドコからドコを見て描かれたものなんだ?こんな狭い通りに、あの絵の アングルがあるようには見えなかったけど・・・。 ![]() もう一度絵を見てほしい。突き当たりにある道は明らかに左から右に登る坂道だ。 しかし、そんな傾斜のありそうな道はあたりに見当たらないんだよなぁ? バルテュスはこの道そのものじゃなく、近くの裏通りとかを描いたんだろうか? ![]() せっかくパリのコメルス・サンタンドレ小路まで来たのに、絵のアングルが見つけられないという ガッカリを受け入れようか・・・と思い始めたその時、やっとわかった。ほら、ここだったんだよ。 ![]() この右側のレストランがいけないのだ。こんなモノがあるから「ここは違う」と思うじゃないか! このレストランに面したワキ道からコメルス・サンタンドレ小路を見ると、この絵のアングルになる。 左にある建物の窓枠なんて絵と全然変わってない。 奥の道は確かにかすかに傾斜してるんだろうけど、ここは実は直角に交差してなくて、ちょっと ナナメになってるから、余計に坂道っぽく見えるんだろう。 以前にパサージュ・コタンの記事を書いた時もそうだったけど(あれも実は朝日・名画の旅の影響)、 「画家はまぎれもなく、今自分が見ている光景を絵に残したのだ」っていう場所に実際に立つのは けっこう感激の体験だよね。右のレストランがなきゃもっと嬉しいんだが…(笑)。 ここに行ったのは、パリ滞在中にポストイット・アートを見たり、ラップ街29番地アパートを見たり、 「健全な観光客なら絶対わざわざ行かないところ」に行きまくった、あの日曜日のことなのである。 マニアック観光に明け暮れたパリの休日。しかしコメルス・サンタンドレ小路で「あの絵」の場所に 立つことができたイ課長はけっこうゴキゲンだったのでありました(笑)。
by tohoiwanya
| 2013-02-18 00:28
| 2011.11欧州出張
|
Comments(2)
名画の背景の通りを探しに行かれたのですか。
で、見つかったのですね、凄い! バルティスは あまり好きな画家じゃないけど 奥さんは日本女性で スイスの田舎の大きなシャレーに 住んでいらっしゃいます。 いつも着物を着て 外出なさるのが これまた凄いです。 時々婦人雑誌に登場していて お嬢さんはパリで 確か宝石デザイナー。
0
>いつも着物を着て 外出なさるのが これまた凄いです
加代子さん: さすがよくご存知。そう、奥様は日本人の女性で、和服で有名ですよね。 トホ妻の話によると、バルテュスが亡くなってからもあの奥様は 「海外でステキに生きる日本人女性」みたいな感じで女性誌で取り上げられる こともあるようです。 お子さんも何人かいたはずですが、あれは全部あの日本人の奥様の子? 私は何となく勝手に「バルテュスの先妻の子(つまりあの奥様とは再婚)かな」と 思ってましたが… |
アバウト
カレンダー
メモ帳
カテゴリ
2007.10 ドイツ・チェコ出張 2008.09 ドイツ出張 2008.10 欧州出張 2008.11 ワシントン出張 2009.05 パリ旅行 2009.10 シンガポール出張 2009.11 欧州出張 2010.08 台湾旅行 2010.11 欧州出張 2011.11 欧州出張 2011.06 ウィーン旅行 2012.03 欧州出張 2012.06 東欧・北欧旅行 2012.10 インド出張 2013.02 欧州出張 2013.06 ベトナム・タイ旅行 2013.12 バンコク旅行 2014.09 ベト・カン・タイ旅行 2015.09 ラオス・タイ旅行 2016.06 英国銀婚旅行 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 2018.08 タイ旅行 2019.02 欧州出張 2019.08 ラオス・タイ旅行 国内出張・旅行 出張・旅行あれこれ 日本でのオシゴト 日本での私生活 最新のコメント
以前の記事
2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 more... タグ
食い物
鉄道
都市
風景
人々
世界遺産
日本を歩く
仕事
歴史
ホテル
建築
寺社
遺跡・廃墟
旅の準備
空港
店舗・市場
道路交通
駅
旅先から更新
大聖堂
地方都市
カルチャーショック
不思議
エアライン
バス
記事ランキング
ブログジャンル
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||