2013年 04月 21日

ドゥオモの屋根にのぼってみよう

さて、ドゥオモ様の屋根だ。登ってくれようじゃねぇか。

まぁね、イ課長だってバカではない(バカだけど)。自分に高所恐怖症のケがあることはよーく知ってるし、
それがどういう条件で発症しやすいかも経験上わかっている。一番コワいのは、手すりが低くて通路も狭い
塔の上とかなんだよね。身を乗り出しただけで落ちそうな恐怖がある。イ課長は背が大きいから
他の人より手すりが相対的に低くなるわけで、よけい落ちそうな気がしてコワい。

しかしドゥオモの場合、登る先は塔じゃない。屋根だ。屋根っつうからには、かなり広いんだろ?
広々した屋根の上なら、キワじゃなく真ん中辺を歩いてりゃ大丈夫じゃん・・・・・と思ってたわけヨ。

ドゥオモ様、内部の見学は無料だが、屋根に登るにはカネをとられる。
いま調べたらエレベーターが10ユーロ、階段が5ユーロっていう記事を見た。イ課長の時もそのくらいだったはず。
もちろん、イ課長は階段を選ぶ。エレベーター代に1000円も払えっかい!今のレートなら1300円だぜ?
「バカ」「高所恐怖症」等々、様々な欠陥を持つイ課長だが、幸い足腰は丈夫なのだ。階段に決まってんだろ。
階段用チケットを買い、テクテクと上り始めた。
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このブログに書いただけでも、プラハの聖ヴィータ大聖堂の塔や、パリ郊外シャルトル大聖堂の塔、もっと昔は
コルドバのメスキータの塔とか、あちこちの塔をこの2本足だけで征服してきたお兄ぃさんだ。
屋根なら、塔より低いことになるわけだし、どれほどのことがあろうか。

はい着きましたー。ドゥオモ様の屋根でーーす。ふっ、楽勝だね。
いやしかしスゴいね。ツンツンと尖ったピナクルが林立するこの光景こそ、ミラノ大聖堂ならではだ。
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ご覧になるとわかるように、全てのピナクルのテッペンには聖人が立っている。
あんな高い、しかもあんな細い柱の上にジッと立つなんてことはイ課長には到底不可能だが、
イタリアの聖人たるもの、高所恐怖なんて感じないとみえる(笑)。
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イ課長としては、ピナクルももちろんだけど、この華麗な装飾を施されたフライング・バットレスが
どこまでも続いているあたりにちょいと興奮する。うーむ、真横から見るとこんな風なのか。
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屋根の上にはこんな感じで“歩行者用通路”みたいなものが作られている。
この聖堂を建築した時、当時の石工たちもここを通ったのかと思うと、感慨深いものがあるねぇ。
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なかなか気分爽快だ。高所恐怖症も感じないし、たっぷりミラノの眺望を楽しもうではないか。
あの辺の高層ビルがあるあたりが、ミラノの新市街なのかな?
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通路をずっと歩いて行くと、本当に教会の屋根の上に出る。予想通り、けっこう広い。
ふーむ、さっき下から見上げたあの高いアーチ型の天井が、今や足の下にあるわけか・・・・・
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・・・・このあたりから急激にイ課長は怖くなりだした(笑)。高所恐怖症が発症したのだ。
なぜここで急になったかって?だってさ、この石造りの屋根、揺れるんだよ。

あ、キミはいま笑ったね?人が歩いたくらいで天井が揺れるわけがない、そんなのは
高所恐怖にとりつかれたイ課長の幻想だと思ったね?違うんだって!ホントに(たぶん)揺れるの!!

すごく高い建築物の上にいて、それが揺れるという恐怖。
ちょっとブダペストのくさり橋の時のような感じになってきたぞ。

あ・・・ダメ。もうダメ、怖い。たちまちイ課長の手の平は恐怖による発汗作用でジトーッと湿り気を帯びる。
なんでみんな平気なのだ?屋根が(たぶん)揺れてんだぜ?昨日までは大丈夫だったかもしれないけど、
今日がまさにミラノ大聖堂の屋根が崩落して、観光客が何十人も死ぬ、その日かもしれないのだぞ?

一応、必死にヤセ我慢して大聖堂前の広場の写真を撮る。
しかしもうダメ。すでにイ課長の恐怖心は「早く地上に降りろ」と命じている。も、も、戻ろうか・・・。
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帰り際に、なおも頑張って写真を撮る。
とにかく、フライング・バットレスの華麗な装飾と、林立する尖塔がもたらす視覚上の効果は大したもんだ。
大したもんだけど、と、とにかく降りよう、もう降りよう、早く降りよう。
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長い階段を降りる足の疲れなんて、まったく感じない。つうか、コッチはそれどころじゃないの。
とにかく、いつ崩れるかわからない、この揺れる屋根から早く地上に降りたいという、その一心。
みなさん、高所恐怖症を抱える者の切実な恐怖というものが少しはおわかりになりましたか?(笑)

ようやく地上に降りてきた。はぁはぁはぁ。
いやいや。ドゥオモの屋根の上、非常に良かったです。ミラノの眺望も、屋根から見るゴシック建築の意匠も
十分堪能させていただきました。でも、イ課長はもうあんな揺れる屋根に登りたくはありません。
ホントに揺れてたんだってば!ウソじゃないの!誰かイ課長を信じろ!


  
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by tohoiwanya | 2013-04-21 00:10 | 2012.03 欧州出張 | Comments(8)
Commented by 加代子 at 2013-04-21 17:10 x
私も軽度の高度恐怖症です・・・
イ課長さんの記事を読んだだけで
足がムズムズ・ブルブル・・・気持ちが悪い。
ゆれる屋根の上なんて 絶対にごめんです!
Commented by tohoiwanya at 2013-04-21 23:52
>足がムズムズ・ブルブル・・・気持ちが悪い。

加代子さん:
「揺れてる」と思うまでは、全く恐怖なんて感じずに、ルンルン気分で景色を見ていたのに、
「あ、揺れてる・・?」と思ったトタンに、イッキに、劇的に怖くなりましたねー(笑)。
この辺、高所恐怖症じゃない人からすればバカみたいに見えるんでしょうが。

しかしミラノのドゥオモでこのザマですからね、将来ピサの斜塔を見ることがあっても
テッペンには絶対登れない。あんな、いつ倒れるかわからないナナメの塔のテッペンに
登る人の気が知れないッスよホント・・・。
 
Commented by Bきゅう at 2013-04-22 06:33 x
ミラノ、昔一泊したことがありますが、ドゥオモには入ってないですう(当時は、Bきゅう、人んちの宗教場には入らないというマイルールがあったので)。そうか、そんなに高いところだったんですかー。その聖人の背比べはちょっと拝見してみたいですね。
Commented by tohoiwanya at 2013-04-22 11:53
>そうか、そんなに高いところだったんですかー

Bきゅうさん:
いや実際のところ、そうバカ高いわけでもないんですよ(笑)。なにせ塔じゃなく屋根ですからねー。
ここは高さそのものより、揺れる(・・と、少なくとも私には感じられる)ことが最大の恐怖ポイント。
橋なら、多少揺れるのはしょうがないけど、石造りの屋根が揺れる(・・・と、
少なくとも私には感じられる)のはコワい。
だからって、尖塔の上に聖人たちと並んで立つのはもっとイヤですが・・
Commented by みゅげ at 2013-04-22 18:02 x
あ、ピサの斜塔のこと書こうと思ったら(笑)

今、さっきまでは大丈夫だったけど、私が登ったら倒れるのでは・・・・と思いました。
でも登りました。
あと少しの所で、手すりが異様に低く(154㎝の私が低いと言うのだからイ課長さんなら膝くらい?(笑))本当に恐い思いをしました。
腰がひけて足が前に進まない・・・。

あれが大丈夫な人って、想像力がないのかもしれない・・・。
Commented by tohoiwanya at 2013-04-23 00:49
>私が登ったら倒れるのでは・・・・と思いました

みゅげさん:
あれ、絶対思いますよね。いままでは倒れなかったけど、今日、今、まさに
この塔が倒れるのではないか・・・って。
すでに建物がナナメってると知ってるだけに余計こわい。写真で見てもコワい。
その上、手すりが異様に低いなんて、もうあり得ない。やめて。
登る人の気が知れない。みゅげさん、アナタはどうかしてます(笑)。
 
Commented by marimari at 2013-04-25 16:13 x
私もこの屋根の上歩いたことあります。でも・・・揺れなかったよ・・・。怖くもなかったし。個人的にはパリのノートルダムで上に登ったときのほうがゾクゾクガクガク度は高かったように思われます。
Commented by tohoiwanya at 2013-04-26 00:40
>揺れなかったよ・・・。怖くもなかったし

marimariさん:
そっ・・・いやだから・・・ゆ、揺れてたってヴァ!!
イ課長も屋根の上で「モワンワンワン・・・」という揺れを感じたときは
まさかと思った。高所恐怖による幻覚か、風か何かによるちょっとした振動か、
いずれにしても「屋根が揺れるはずはないだろ」と思おうとした。

でもホントに揺れてたんだってヴァ!揺れはけっこう何度も感じた。
いやだから、恐怖による幻覚じゃなく、ホントに揺れてたってヴァ!!
 


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