2013年 09月 05日

シンドラーのホーロー工場

雨のクラクフ、ダークな旅。次はシンドラーのホーロー工場見学なのである。

この工場、戦後ずっと他の工場として転用されてたんだけど、あの映画が有名になったおかげで
ガゼン注目が集まり、数年前に戦時歴史博物館としてリニューアル・オープンしたらしい。
しかしまぁ、途中で壊されもせず、よく50年以上も残ってたよねぇ。
f0189467_23391870.jpg

事前にいろいろ調べたら、ここは見学申込み制みたいになってるようで、ネットで見学時間を予約した。
で、その時間になるまで雨の中時間をつぶしたんだけど、いざ指定時間になって行ってみた感じだと
中はガラ空きだし、個人であれば普通にブラッと行ってチケット買って見られるんじゃないかなぁ?
ちなみに、この日はイ課長と同じ時刻にユダヤ人旅行者の団体がガイド付きで見学に来てた。

順々に見学するとあの団体と一緒になって落ち着かないから、先に奥の方から見学しよう。
奥の方になると、もう見学者はイ課長しかいない(笑)。しーーんと静かなスペースに展示された
「ドイツ占領下のクラクフの様子」はなかなか充実している。
f0189467_23394649.jpg

これって駅の看板だよな。
クラクフ中央駅をポーランド語で表示すればKraków Główny になるはずだが、ドイツ語風に書けば
Hbf(ハウプトバーンホフ=中央駅)になるわけだ。ドイツで散々見慣れたHbfの文字をポーランドで
見かけるとハッとする。
f0189467_23413699.jpg

こっちは当時の床屋の店内を再現したコーナーだ。こんな展示があるたぁ思わなかったぜ。
f0189467_23422287.jpg

こんなものもある。人形劇に使う人形っぽい。これを使って「反ナチ・レジスタンス人形劇」なんかを
上演したんだろうか?抑圧された者たちの、秘密の“娯楽”だったのかも。
f0189467_23424965.jpg

もちろん、「戦争当時のクラクフの様子」だけじゃなく、シンドラー関連の展示も多い。
大きなデスクが置かれた部屋がある。おお、これはまさしくシンドラー社長の執務室に違いない。
f0189467_23432059.jpg

デスクの上には当時の新聞まで置かれて、たった今まで、ここに人がいたかのように演出されている。
写真立てなんかもあるね。
f0189467_23433660.jpg

馬に乗ったシンドラー氏の写真。
この人については「心底いい人だからユダヤ人を助けた説」から「戦後の戦犯指定を逃れるために
計算づくで助けた説」まで、諸説あるらしいけどね。
f0189467_2344291.jpg

一方こちらは「シンドラーのリスト」に名前が載ったおかげで助かったユダヤ人たちだろうな。
彼らは無賃金労働者として働いてたわけだから、普通に考えれば「搾取されるガワ」だったわけだが
実際には信じ難い幸運に恵まれた人たちということになる。
f0189467_23443521.jpg


映画ヲタク・イ課長がシンドラーの工場に行けば、映画と実物を比較してみるというのも大きな興味。
映画に出てきた工場の建物外観は実際にこの工場でロケしていることは明らかだ。
f0189467_23472030.jpg

驚いたのはこの階段だよ。
あの映画を観た人なら「ああ、あの階段」と思い出すだろうけど、それがちゃんとある。
女性が自分の親の助命嘆願のためにシンドラーを2度訪ねていく、あの場面の階段だ。
f0189467_23481176.jpg

暗くてちょっとわかりづらいけど、左側の壁のデザインなんかを見れば同じ階段だってことがわかる。
こんなところもわざわざ本物の階段を使って撮影したんだなぁ。
f0189467_23482952.jpg

映画の中の守衛室ガワから階段を見るとこんな感じ。
何の変哲もない階段なんだけど、自分が見た映画の撮影スポットだと知ると、つい興奮して
何枚も写真を撮りたくなるっていうのは映画ヲタクの悲しい性というべきか(笑)。
f0189467_23491658.jpg

f0189467_23493519.jpg

シンドラーの工場、公式には「クラクフ戦時歴史博物館」。
展示は充実してて、ご紹介しきれなかった写真もたくさんある。ぜひご自分の目でご覧ください。
場所はゲットー英雄広場から線路下のトンネルを通って、歩いて6~7分ってところかな。
Google Mapで「Fabryka Schindlera」で検索すると出てくるはずです。


   
[PR]

by tohoiwanya | 2013-09-05 00:01 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(0)


<< 映画ヲタクの旅:アーモン・ゲートの家      クラクフ、ゲットー英雄広場 >>