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2014年 03月 11日

高度3万フィートの恐怖

三流の航空機サスペンス小説っぽい標題でスマヌ。
いやー、例のマレーシア航空行方不明の件が気になってさぁ。
「次回はタージ・マハルだぞー」と言っておきながら、今日は緊急ネタで違う話なのである。

飛行機の安全性って昔に比べればだいぶ向上したはずで、実際、イ課長の印象でも
飛行機事故のニュースって国内はもちろん、海外でも昔よりずいぶん減ったなぁと思うんだよ。
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イ課長が子供~青年の頃ってねぇ、飛行機事故のニュースがけっこうよくあった。
記憶に残る最も古い事故は全日空機の羽田沖墜落事故かなぁ?今調べたら1966年のことらしい。
国内線じゃ御巣鷹山のJALの事故以来、多数の死者が出るような大きな飛行機事故って起きてないけど
海外じゃその後も時々落っこちてた(おなじみの、乗客に日本人はいませんでした・・)。

しかし、昔に比べるとそういう海外での飛行機事故のニュースを聞くことも減ったと思うんだよ。

世界中で航空需要が拡大し、フライト数も増える一方で事故が減るってスゴいことだ。
機体や空港管制、気象予報その他モロモロの技術・システムの進歩がそれを支えてるってことなんだろう。
いまや航空機事故の確率って、たぶんウン万フライトどころか、ヘタすりゃウン十万フライトに1回くらいの
低確率じゃないかと思うんだよね。
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しかし、それでもやはり飛行機事故は起きる。
飛行機事故だと、いったん起きれば高い確率で「乗員・乗客全員死亡」というニュースがその後に続く。
マレーシア航空の件も、そうなりそうなイヤな感じになってきよねぇ。
ああいうニュースに接すると、忘れかけていた「空の恐怖」が思い出されてくる。

イ課長の通算飛行機搭乗回数って、ヘビーユーザーに比べればホント微々たるもんで、たぶん
過去の人生のフライト数全部足しても100フライトいかないんじゃないかなぁ?
そんな、フリークエントフライヤーとは程遠いイ課長でも、これまで数回ほど飛行機でコワい思いをした。

天候が悪くてキャンセルとか遅延、代替空港とかっていうのは、わりとよくあるケースだろう。
しかしこれが「機体トラブル」とか「不具合」となると、ちょっとイヤ感じするよね。しかもその不具合っていうのが
離陸した後に発覚となると、激しくイヤな感じになるけど、イ課長はそういう経験が1.5回ほどある。
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1回は忘れもしない、2005年にオヤジとオフクロをイスタンブールに連れていった時だ。使ったのはトルコ航空。
帰りのフライトはイスタンブールを夕方頃に離陸、成田に午前中到着というようなスケジュールだったと思う。

イスタンブールを発って4時間たった頃だったかなぁ?
映画を1本みて、さてまだ眠くないけどどうしよう・・という感じのところで、(たぶん)機長からアナウンスがあり
外国人乗客がザワザワしはじめた。しかしトルコ語なんてサッパリわからないイ課長一家はポカーン。
日本語でのアナウンス(東京行きのせいか、日本人CAが何人かいた)を聞いてやっとガクゼンとした。

「当機は機体に小さな不具合がございますため、ただいまからイスタンブールに引き返します」

当初は不具合ウンヌンより「ここまで来て引き返すの?」というショックの方が大きかった。
すでに半分近く、おそらく飛行ルートの4割程度は来てたはずなんだから。これからイスタンブールに戻るだけで
また4時間くらいかかるわけじゃん。うぇぇ~勘弁してくんねぇ?

しかし乗客は無力だ。そこからまた延々とイスタンブールに戻り、真夜中の空港に着陸することになった。

その時、はじめて恐怖感がわいてきた。
それがナニであるかは不明だが、この機体には引き返さなければならないほどの「不具合」があるのは確か。
相当ヤバい問題なのかもしれん。何か問題を抱えた、万全じゃない機体で夜中の空港に着陸。リスク高いよ。
イ課長も相当緊張してたけど、トホ妻の緊張ぶりはさらにスゴくて、血管切れそうになってた(笑)。

地面に激突すると、機体の前の方がまず破壊され、一瞬のうちにその破壊が自分たちのいる所まで
バリバリと伝わってくるのかな?それを見ることになるのかな?なんて思ったよ、本気で。

イ課長が現在生きている事実からわかるように、幸い飛行機は無事イスタンブール空港に着陸してくれた。
全員一度降ろされ、夜中の1時だか2時のターミナルでしばーらく待たされ、こりゃもう今日はダメかと思ったら
真夜中3時くらいに「ほらまた飛ぶぞ」となって、ゾロゾロと機内へ戻され、再び離陸した。

結局、今度は引き返すこともなくちゃんと日本に戻ってきたけど、本来の到着時間からは軽く10時間くらい
遅延したわけで、日本の家族はだいぶ心配したらしい。もちろん「小さな不具合」の詳細はナゾのままである。
機長がお風呂に浮かべるアヒルちゃんをイスタンブールに忘れてきてしまったために、取りに戻った」という
斬新な仮説を唱える者もいたが、真面目に耳を傾ける者はいなかった(笑)。
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これが1.5回のうちの1回。
残りの0.5回というのは、実はトホ妻との新婚旅行の時のことなのである。
旅行が全部終り、最後にチューリッヒ空港からナントカっていうローカル航空に乗ってロンドンまで飛び、
バージンアトランティックに乗り換えて、そのまま日本に戻る予定だった。

ナントカ航空の飛行機がチューリッヒ空港の滑走路の一番端っこまで行き、向きを変え、いざ離陸。
エンジン最大出力の轟音と共に滑走速度がドンドン速くなり、そろそろ機首が持ち上がって・・・・

だがここで、シロウトのイ課長が聞いてもエンジン音がおかしかったんだよ。
音が一定してなくて、ガー ギュー ガー ギュー って感じでヘンな音が間にはさまる。
「あ、エンジン変だ。このまま飛んだらこの飛行機落ちる」とトッサに思った。

次の瞬間、逆噴射のゴワーーという大騒音が響き、乗客はベルトしたまま少し前に引っ張られた。
シロウトのイ課長ですら音がヘンだと感じたくらいだから、パイロットはヤバい事態を察知したに違いない。
いきなりの離陸中止。

こういう時「えーい、飛んじまえ」っていう乱暴な機長もいるんだろうなぁ。中止するほうが勇気がいる。
幸い、勇気ある機長だったようだけど、判断がモタモタしてたら滑走路を飛び出してたかもしれないよな。
明らかにエンジンはヘンだったけど、とりあえずスンデのところで離陸直前に何とか停止してくれたわけで、
だから0.5回というわけだ。あの時も結局2時間くらい待ったあと同じ機体で再離陸したっけ。
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今までのイ課長のフライト人生で「あン時はこわかった」と本当に思えるのはこの2回くらいかなぁ。
これまで緊急着陸はもちろん、「悪天候で代替空港」すら経験したことないんだよね。非常に幸運な
飛行機搭乗人生を(少なくとも現在までのところでは)歩んできたわけだ。

もしアナタが「あの時は死ぬかと思った」という恐怖フライト経験があったら、コメント欄にお寄せ下さい(笑)。
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しかしだよ、マレーシア航空の話に戻るけどさ・・・。
子供の頃、飛行機事故のニュースをたくさん見てきたイ課長だけに「飛行機事故はなぜか連続して起きる」と
言われてることもよく知ってる。実際、子供の頃に日本で二日連続飛行機事故なんてこともあったはずだ。

それだけに、久しぶりの大型旅客機事故のニュースが気になる。
今回のマレーシア航空の件が、この後「連続して起きる」ことの、最初の引き金でなきゃいいんだが・・・・。
 




by tohoiwanya | 2014-03-11 00:05 | 出張・旅行あれこれ | Comments(14)
Commented by シトリン at 2014-03-11 00:40 x
イ課長さん
すでに・・787
あとまたどこかの飛行機があったようで
連鎖が怖いです
Commented by MAY at 2014-03-11 01:38 x
マレーシア機が行方不明になったのと同じ時間帯にドバイ行きに乗ってたんだなぁ、、、と思ったらなんか怖くなっちゃうわ。中国上空もベトナム上空も通ってたし。

死ぬかと思った飛行機体験は20年ほど前アメリカの某観光用セスナに乗ってた時に飛行中にエンジンが止まった時。
パイロットのおっちゃんが操縦かんガシガシ叩いてエンジン再始動させてたけど 本気でチビリそうになりました・・・
Commented by tohoiwanya at 2014-03-11 18:22
>すでに・・787

シトリンさん:
あーーついこないだあった。787のオイル漏れ緊急着陸。たしかホノルルでしたよね?
うーーん・・バッテリー燃えたりオイル漏れたり、787大丈夫かなー。
実はまだ787乗ったことないんですよ(笑)。

とにかく続いて起きるのはイヤですよねぇ。御巣鷹山の年は飛行機事故、多かった。
Commented by tohoiwanya at 2014-03-11 18:29
>観光用セスナに乗ってた時に飛行中にエンジンが止まった時

MAYさん:
ちょっ・・・それ・・・よく生きてるな(笑)。
しかしマレーシア航空と同じ時間帯にあの辺りを飛んだってコワすぎる。
窓から石とか投げつけたんじゃないのか?

イ課長が生まれて初めて行った海外旅行はニューヨーク。
帰国する便はアンカレッジ経由、しかもあの大韓航空。
あのミグに撃墜されたのとモロ同じルート、同じエアラインだからイヤだったねぇ。
Commented by ゆら at 2014-03-11 20:42 x
お久しぶりです!
オーストリア鉄道の記事以来、いつもひそかに楽しませていただいています^^
ひやっとした瞬間…2001年、初めて海外へ行ったとき、成田に着いたらみんなが持っている新聞に書いてありました。
『シベリア航空機、撃墜』
私たちが通る少し前、少し南で、飛行機が落っこちてました。
自分が乗っていたルフトハンザは何事もなかったのですが、ゾーッとしました。
それ以外は本当に何もなく、ゴーアラウンドも遅延すらもないです。なんてラッキーなんでしょう…
Commented by hanatomo31 at 2014-03-11 22:22
私も運がいい様で、機体の故障不具合等による恐怖体験は無いです。
ただ、ロシア製のボロ飛行機に乗った時と、セスナでナスカの地上絵を見るためにアクロバット飛行(のように思えた) 時は終始緊張でカラダがこわばっていました。
Commented by tohoiwanya at 2014-03-12 01:16
>私たちが通る少し前、少し南で、飛行機が落っこちてました

ゆらさん:
あーイヤですねそれ。ミサイルで撃ち落されたってヤツですよね?
確率的に考えれば「直前に1機落ちてるなら、しばらくは大丈夫だろう」と
考えたいところだけど、何せ飛行機事故って続く傾向がありますからねぇ・・・

飛行機って、ホントに運に左右される部分が大きくて、私の会社の女子社員は
こないだ、2月に新婚旅行でハワイに行こうとしたら週末の雪でキャンセル。
仕方なく(ご主人が休暇を取っちゃったので)九州旅行に切り替えて行ったのはいいけど
東京に帰ろうと思った次の週末はまた雪でフライトキャンセル。
もうホントに可哀想。こればかりはホント、運としかいいようがない。
Commented by tohoiwanya at 2014-03-12 01:24
>ロシア製のボロ飛行機に乗った時

ハナトモさん:
私はカミさんとスペインに2度行ってるんですが、2度ともモスクワ経由のアエロフロート。
こんなこと言うと失礼だけど、90年代はアエロフロートって「よく落ちる」って評判が高くて(笑)
ちょっとイヤだったけど、安さに負けて乗っちゃいました。
モスクワ~マドリッド間は飛行機のケツから乗るイリューシンか何かの
純正ロシア製のスゴい機体でしたけど、まぁあれも今となっちゃ懐かしい思い出。
ハナトモさんは私よりずっとフライト数多いでしょうけど、幸運な飛行機ライフで何よりです。
Commented by Bきゅう at 2014-03-12 08:11 x
わしのは〜、どこかで書いたと思うので手短かに行きます。

ー大陸横断便で引き返し経験
ーニアミスで着陸寸前に急上昇
ーとんでもなく下手な着陸だと思ったら、大暴風雨だった。
ープロペラを1個だけ廻しながら滑走路へ向かった。

不具合を直すのを待たされてから飛ぶ(けっこう多い)のはいやですねえ。機材交換の方がなんとなく安心。そういえば、御巣鷹山の事故では、父の仕事上の知り合いが巻き込まれてました。合掌
Commented by piki at 2014-03-12 12:55 x
たしかに、久々の大型機の事故ですね。 しかも、謎につつまれてるし。 私が子供のころ、父は、毎週、東京大阪の往復をしていました。 そして、いつも、どの機体にのっているか把握していました。あるお盆休みに、彼がいつも乗っていた機体が行方不明になり、それがあのJALの事故でした。 その後も、父が長い間生きてくれたことに、感謝する次第です。

あと、後から考えてすごく不思議なことがあります。その時は、帰国中のJAL(ビジネスクラス)で、フラットではないものの、かなり水平な姿勢で爆睡していました。 そしたら、突然飛行機が、一段落ダウンするように水平に落ちて(というか、そういう感じで)、私の毛布が飛んでしまいました。 周りをみると、みんな爆睡、アナウンスなし、FAさんの姿もみえない。 とにかく、眠かったので、(ベルト着用していたから)、非常にみっともないからだの曲げ方で、毛布をひろい、そのまままた、爆睡してしましました。

Commented by tohoiwanya at 2014-03-12 13:21
>ニアミスで着陸寸前に急上昇 

Bきゅうさん:
Bきゅうさんは頻繁に飛行機乗るし、過去のフライト数の“母数”も多いだろうから
いろいろあるに違いないとは思ってましたが、さすがにありますね~。

着陸直前に急上昇ってコワすぎる。たぶん「さぁ降りよう」と思って降下してきて、
滑走路を見たら「さぁ飛ぼう」と思ってる飛行機が見えたから大慌てで・・って
そういう感じですよねたぶん。コワすぎる。

大暴風雨の着陸ってのもコワすぎる。昔、マニラに着陸しようとした時は
「下が豪雨だからしばらく上空待機します」ってグルグル回ってた。
しかし燃料がなくなり始めたらそうも言ってられないですしねぇ。
 
Commented by tohoiwanya at 2014-03-12 14:14
>私の毛布が飛んでしまいました。 周りをみると、みんな爆睡

ぴきさん:
それはあの・・・飛行機の恐怖というより、心霊的恐怖という感じが(笑)。
おそらくですね・・・それはですね・・・何かの事故を起こした飛行機から
使える部品を使ってたんじゃないですか?で、その部品にとりついた幽霊も一緒に・・・。
英国だか米国では実際に「事故機から使える部材を使いまわした」飛行機で
幽霊目撃談が騒がれたっていうことがあったらしいですよ。

御巣鷹山の事故のときは、「あの時期、大阪で喪服姿をよく見た」っていう
話があったくらいで、出張帰りに亡くなったビジネスマンもすごく多かったですよね。
お父上が乗っていなかったのは本当に幸運でした。
(亡くなった方のことを考えれば“幸運”なんて表現は不謹慎なんですが)
Commented by hisatane at 2014-03-12 23:02 x
私はあんまり怖い経験はないのですが、モス-成田が787なので現在進行形で怖いってところですかね。代わりにアエロフロートに乗るっていうのだと本末転倒ですし。
Commented by tohoiwanya at 2014-03-13 00:56
>モス-成田が787なので現在進行形で怖いってところですかね

hisataneさん:
ANAやJALが使ってる787には最も初期の機体がけっこうあるはずなんだよな。
別に大幅に設計が変わらなくても、やっぱ新しい製品って作り始めの頃より
少し経ってからの方が品質が安定するんじゃないかって気がするんだよなー。
この際アエロにしなよ(笑)。ロシア美人のCAは悪くないよ?


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