2014年 03月 15日

タージ・マハルというところ その2 sanpo

「世界で最も美しい建造物10選」みたいな企画をやると、タージ・マハルは必ず入る。
その時使われるタージ・マハルの写真のほとんどはこんな風に真正面から撮ったもののはずだ。
そんな、タージ・マハルといえばこれ、というような写真をドンとのせよう。

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このタージ・マハルっていう建物、トコトン左右対称性を追求して作られてる。
だから建物の左右中心線上に立って眺めた時、最も美しく見えるんだよ。

いやーーーしかしスゴいね。たしかに美しいよ、タージ・マハルの実物は。
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実際には例の巨大な門をくぐってからタージ・マハルに近づくまでにはけっこう距離がある。
正面に長く続く池のワキを歩いていくわけだけど、その途中で何度も何度も建物正面にまわり、
同じような写真にしかならないとわかっているのに、やっぱり写真を撮らずにいられない。
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率直に言って、この時イ課長はけっこう感動していた。
写真ではイヤッてほど見た建物だけど、確かに実物を見られるというのは得がたい経験だね。

タージ・マハルって建物としてそのフォルムは素晴らしく美しい。それは間違いない。
もっとも、建物の見た目の素晴らしさっていう点だけでいえば、世界にはすばらしい建造物が他にもある。
でも実際にその前に立つと、タージ・マハルだけが持つある決定的な要素が存在していることに気づくんだよ。
その決定的要素って何かっつうと、



タージ・マハルの背景が完全に空だけである、ということだ。
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世界中にあるお城であれ大聖堂であれナンであれ、有名な史跡建築物の多くは後ろに山とか、他の建物とか、
森とか、とにかく何かあるもんだ。見るガワも建物と後ろの風景とを“合算”して捉えて、
それが調和してると美しく感じる(んじゃないか?)。

しかしタージ・マハルの後ろには空間しかない。要するにタージ・マハルしかないのだ。
そんな感じであることは写真でも知ってたけど、実際に行ってみると、この「それしかない」という視覚効果はすごい。
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タージ・マハルを評して「遠くから見ると近く見え、近づくにつれて小さく見える」とか何とか、
そんなような言葉を聞いたことがあるけど、そういう効果って「後ろに空しかない」という、稀有な条件が
あってこそ、と思うんだよね。実物のタージ・マハルってかなり大きい。その大きさに驚嘆しつつ、一方で
広大な空を背景に「それだけがポツン存在する」という印象とが混ざって、そんな風に思えるんだろう。

タージ・マハルの背後には広いヤムナー川が流れてる。だからこの建物のうしろに他の建物が建ったり、
高い木が生えたりすることはあり得ないのだ。そこまで計算して(たぶんしたんだろうなぁ)
建設地をここにしたのなら、さすがは建築道楽皇帝シャー・ジャハーンだ。もしタージ・マハルの後ろに
木だのビルだの煙突だのがニョキニョキあれば、とてもこんな幻想的な光景にはならないだろう。

さっきも言ったように門からタージ・マハルまではけっこう歩く。早足で歩けば5分くらいかなぁ?
でもここに来りゃ誰だって立ち止まり、建物に見とれ、写真を撮りながら歩くから時間がかかる。
イ課長も15分はかかったと思うけど、まさに陶酔の15分間。もっとゆっくり歩きたかったくらいだ。
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いよいよタージ・マハルに近づいて、建物が大きく見え始めると、こんどはその重量感みたいなものが
ずーんと伝わってくる。これがまたすごい。
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空だけを背景にした白亜のイスラム建築っていうだけで、何となく夢の中の光景のような
幻想的イメージがあるけど、近づけばそこにあるのは間違いなく重くて厚い白大理石で建てられた
重厚そのものの建造物に他ならない。うーーむ・・・スヴァらしい。
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いやー実際にタージ・マハルの実物を見たときはイ課長けっこう感動しちゃったからねぇ。
本日はやたらに感覚的な文章ばっかりで申し訳ないが、とにかくこういう状態だったわけよ、当日のワタクシは。

せっかく写真もいっぱいあるんだし、次回は引き続きタージ・マハルの細部や内部について
続けて書かせていただこうではないか。まだまだ続くで。タージ・マハル。


 

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by tohoiwanya | 2014-03-15 00:15 | 2012.10 インド出張 | Comments(4)
Commented by ぴき at 2014-03-16 18:05 x
こんにちは、

あちこちで見かける写真ですけど、
いいですねえ。 すごーく大きそうだし、
この手の建物って、日本人ならば、絵本でしか
見た事のない、究極の外国って気がします。

Commented by Bきゅう at 2014-03-16 21:30 x
遠くからみる写真は知っていたけど、近くで見て、あんなに彫刻とか壁模様がきれいだとは知りませんでした。すごいなあ。ここは、中は裸足にならないといけないところですか?
Commented by tohoiwanya at 2014-03-17 12:03
>日本人ならば、絵本でしか見た事のない、究極の外国って気がします

ぴきさん:
ほんとホント。「月の砂漠」の挿絵かなんかで、砂丘の向こうに遠く見えるとか、
ほとんどの日本人にはそんなイメージしかないから、実体ある実物がそこにあっても
「いやーホントにあったんだぁ」って感じがしちゃう(笑)。
タージ・マハルはまさに「これぞ観光地」というか、正真正銘の「ザ・観光地」ですな。
行く価値あると思います。
Commented by tohoiwanya at 2014-03-17 12:06
>あんなに彫刻とか壁模様がきれいだとは知りませんでした

Bきゅうさん:
私も知りませんでした。つうか、タージ・マハルっていうと真正面からの写真がほとんどで
近くから細部を撮った写真なんて見たことがなかった。みんな大体そうですよね。
中に入る時、クツをどうするかは本日の更新で写真入りでご紹介しますので
もう少しお待ちください(笑)。


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