2014年 04月 17日
成田に「NRT」、羽田に「HND」という3文字コードがあるのと同じように、ベトナム・ホーチミン近郊の タンソニャット空港にも3文字コードがある。それは「SGN」だ。SGN・・・これが「サイゴン」という旧地名を 元にしたものであるのは明らか。サイゴン陥落・ベトナム戦争終結のニュースの記憶が残っている イ課長としては、この街のことはどうしてもホーチミンではなくサイゴンと呼びたくなる。 (17:25発、HO CHI MINH CITY っていうのがイ課長の乗るANA) ![]() 久しぶりに、おなじみの空港→市街アクセスネタ。 今回はベトナム、ホーチミンのタンソニャット空港到着時の話なのである。 空路でホーチミンに行こうとすれば、誰もがまずタンソニャット空港に降り立つことになる。 そして、この空港に降りた人の多くがタクシーを使って市街のホテルに向かうはずだ。 なにせ鉄道路線ないし、あとは市バスくらいだからねぇ。 特にANAの直行便で到着した人は夜の到着のはずで、タクシー確率はますます高まる。 イ課長の乗った便の到着時間は21時40分。この時間になると市バスもない。タクシーだけが頼り。 まぁタクシーを使うのは仕方ない。しかしボッタクリタクシーも多いといわれるベトナムだ。 しかもこっちはベトナム初入国、右も左もわからん。しかも夜遅く。最初から不利な条件ではないか。 到着したときのイ課長の警戒モードは非常に強いものがあった。 これがタンソニャット空港到着フロア。夜遅いのに、なんだかすげー人ごみだったよ。 しかし人ごみに感心してるヒマはない。タクシーをつかまえてサッサとホテルにたどり着かねば。 ![]() タンソニャット空港にはエアポートタクシーっていう空港内で予約するタクシーもあるらしいんだけど、 ちょっと高いって話を読んだので、普通のメータータクシーで行くことにした。空港ビルを出てタクシー乗り場を探す。 事前情報によると、空港からサイゴン中心部までは7ドル(約700円ってことは14万ドンくらい)程度が目安だとか。 そんなに安いの~?東京のタクシーの初乗り運賃程度ってことじゃん。 ![]() 何せイ課長は警戒モード。まずメーターを確認。うむ、あるな。・・・と思って乗ったはいいが、しばらく走っても メーターがいっこうに回らんではないか。実はこのメーター故障してるんだよねーでも料金はいくらで~す、なんて 調子のイイぼったくりタクシー、昔の東南アジアにはいくらもいた。まさかコイツもそうじゃねぇだろうな? ドライバーに聞いた。「メーターは?動かないの?」 繰り返すがイ課長は全身ハリネズミのごとき警戒モードだったのだ。 彼は「大丈夫、メーター、OK」とか言ってるけど、相変わらずメーターはぴくりとも動かない。うーむ怪しい。 こういう時は早めに行動を起こした方がいいかもしれん。毅然たる態度で先手を打つか。 イ課長は思い切って「よしすぐ車停めろ、ここで降りる」と宣言した。宣言したトタン、メーターが回りだした(笑)。 ありゃりゃ?こりゃ勇み足だったらしい。「初乗り」でしばらくはメーターが固定のままみたいで、しばらくすると 回り始めるってことのようだ。これは大変失礼いたしました。ごめんごめん。 そこから夜のサイゴンをひたすら走る。といっても、タンソニャット空港とサイゴン中心部はわりと近いのだ。 乗ってた時間は15~20分くらいだったんじゃないかな?もちろん、その間メーターは順調に?回って料金を刻む。 ![]() 料金は12.7万ドンくらいだった。ドルに直すと6ドル強。おお安い。これは正当な料金請求に違いない。 さっきイ課長が早合点して「停めろ!降りる!」なんて騒いで彼を戸惑わせただけに、イ課長としては このドライバーに対していささかヒケメがあった。5万ドン札3枚を渡して彼が「お釣りが・・」という顔をしたから 「お釣りはいいよ」と言って最後はサワヤカかつニコヤカに別れたのでありました。 とりあえずタンソニャット空港からタクシーに乗るときは ①メータータクシーで、ちゃんとメーターが機能(赤い数字が点灯)していることを確認すること。 ②たぶん最初の何百mだかを走る間(感じとしては空港を出るあたりまで)はずっとメーターは変わらないので 偽メーターだとか悪徳ドライバーだとかと早合点しないこと。 イ課長は見事に②で失敗を犯したわけだ。彼が善良なドライバーだっただけに、悪徳ドライバーと早合点したのは 申し訳ないことをした。到着早々でまだベトナムに身体がなじんでなかったんだよ。ごめんね。 イ課長の数少ない経験から考えると、空港前の正規の乗り場からメータータクシーに乗れば、悪逆非道なドライバーに あたる危険性はわりと低いんじゃないかと思えるんだよなぁ。ちなみに、イ課長が乗ったタクシー会社のカードを 下に載せておくけど、このSAVICOタクシーっていうのはVINAタクシー、VINASUNタクシーなんかと並んで サイゴンでは評判のいいタクシー会社の一つとされているようだ。 ![]() メータータクシーにも悪徳ドライバーは皆無ではないだろうし、そういう人に当たるかどうかは結局確率の問題。 でもイ課長の印象じゃ「悪いのにアタる確率」はかなり低いんじゃないかって気がするんだよ。 この二日後、逆にホテルからタンソニャット空港まで乗ったタクシーもごくマトモだったし。 タンソニャット空港からのタクシー。 「どいつもこいつも危険」「まず疑ってかかれ」というほどヒドくはない。それは確か。しかし「まったく安全」と言い切るほどの 自信もない。平均するとほのかにグレーというか・・。この「そこはかとなくグレーかも?」っていう感覚はこの後ベトナムで モノを買う時、メシを食う時、全部につきまとった。慣れてくるとコッチも買い物のたびにその店の「グレー度・ブラック度」を 評価したりしたもんだけど、それがまたやけに楽しくてさぁ・・・(笑)。
by tohoiwanya
| 2014-04-17 00:15
| 2013.06 ベトナム・タイ旅行
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Comments(4)
わしも〜、昔、イタリアで「ぼられたらどうしよう」って強気に出て、でも、ふつーの運転手さんだったことがありますう。でも、その運転手さん、イ課長さんの、ぬかイかりのおかげで、チップもらえたから、結果的にはよかったのかなー。
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>ぼられたらどうしよう」って強気に出て、でも、ふつーの運転手さんだった
Bきゅうさん: それもイタリア到着早々じゃなかったですか? でかい荷物もったガイジンが空港からタクシー乗りゃ、もう完全に 「ボクこの国不慣れで〜す」「悪徳ドライバーにはカモネギで〜す」って言ってのと同じで だからよけい「ボラれてたまるか」っていう気持ちになっちゃうのかも。 初めて行く国、夜の到着、いきなりタクシーって、何度か経験ありますけど、 イヤなもんですなー、あれは。 ![]()
こんにちは、
慣れてくるとコッチも買い物のたびにその店の「グレー度・ブラック度」を 評価したりしたもんだけど、それがまたやけに楽しくてさぁ・・・(笑)。 さすが! わたしは、この反対です。 何度がバリにいったあと、さすがに、新しいところにいきたいと、ベトナムをかんがえましたが、ほかの方のブログで、いろいろな話をきき、ぼられるのは、不愉快でいやだとやめたんです! スペインのタクシーも悪質です。 いちど、訴状をだすところまでいったけど、面倒なんでやめました。
>ぼられるのは、不愉快でいやだとやめたんです!
ぴきさん: いや私もね、最初はそうで、ベトナムへの警戒と不安は強かった。 しかし、仮に3万ドンのところを4万ドンとボられても差額は50円。 一つにはこの貨幣価値の差が大きい。普通のメシや缶ビールでボられても 日本円になおすとそんなに巨額じゃないっていう思いがある。 そういう時のベトナム人の態度を見るのがもう面白くて。 概して、ブラック店の方が愛想が悪いんだけど、そうとばかりも言い切れない。 新しい店で買い物するたびに「この店のブラック度は?」って感じで、最初から そのつもりで買い物してるから、ますます面白い(笑)。 |
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