2014年 10月 20日

タイ文字の柔軟性に関するクイズ-正解編-

それでは前回クイズの正解発表。

何人かの回答者の方も指摘しているように、このレムワエモちの解読は右上の赤いフキダシの文字が
重要な手がかりになる。これがなかったら、たぶんイ課長は焼かれて骨になるまで読めなかった(笑)。
ここもアワムナモとか、一部カタカナが混じった判読不能な文字列なんだけど、3行目は字の形状で
直感的に HERE !! だとわかる。ってこたぁナニかい?これ英語なの? E? うひぇーー
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エドガー・アラン・ポーの「黄金虫」にも書かれているように、暗号解読に際してはまずそれが何語で
書かれているかを判別することが重要。てっきりタイ語だと思ってたけど、英語だったのかよこれ。

そうすると赤いフキダシの中の文字は比較的容易に読めてくる。
3行目が HERE なら2行目は ○RE○○・・・ああ、TREND だ。DT ・・うっそー。
とすれば1行目はもう読める。○○DTE・・・UPDATE 。A P かよ。

UPDATE TREND HERE !! そう書いてあるわけだ。

ここまでわかればあとは簡単。ADE なわけだから、レムワエモちは ○ADE

   LADIES

レディース。単に婦人服と書かれてるだけ。しかしこれを解読した時はけっこう感動した。
何にって、アルファベットをカタカナ風デザインフォントにしちまう、その柔軟すぎる発想に、だ。

日本人であればどうしたってレムワエモ・・と読んじゃう。カタカナを読めない外国人だからこそ
字を純粋に図象として捉え、形状の近似性のみでアルファベットに置き換えようと思うんだろう。
タイしたアイディアだ。形が似てるから A で表そうなんて日本人の誰が思いつく?
つうか、あんまり似てねぇよ(笑)。
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ポスターに黒い字で @1st Floor-Tokyo って書いてある。
これは前に書いたTerminal 21の1階、トーキョーフロアにある店の広告なのである。
トーキョーフロアだから、わざと日本のカタカナに似せたフォントを用いたんだろうな。

しかしこの広告、カタカナを知ってても(知ってるからこそ?)日本人にはトッサに読めないし
タイ人も読めなかった。アルファベットに慣れた欧米人ならすぐLADIESと判読できる・・とも思えぬ。
彼らはこの文字を見りゃ外国語だと思うだろー。この広告は一体誰に向けたものなのだ?(笑)

だが、これがタイ人向け広告なのは冷厳なる事実。イ課長が写真を見せたタイ人はたまたま読めなかったが、
かなりのタイ人、特に若い世代なら簡単に読めるか「ちょっと考えりゃわかる」くらいの難易度なんだろう。
タイ人って文字認識能力も日本人よりかなり柔軟なのかも。いや恐れ入りやした。


さて、前回クイズ編の正解者だが・・・。

11名の方がコメントを書いてくれて、なんとその全員が正解。正解率100%。すばらしい!
さすが高度に知的な読者があつまるイ課長ブログならではの快挙、と言いたいところだが
「わかった」と思ったからこそコメント書いたはずだから、当然といえば当然の結果だ(笑)。

しかしまぁタイ文字の柔軟性、もしくはタイ人の柔軟な文字認識能力はタイしたもんだ。
ぐにゃぐにゃの普通のタイ文字からアルファベット風タイ文字、さらにカタカナ風アルファベットまで
いろんな文字パターンを読んじまうっていうんだから。

こういうカタカナ風アルファベットのフォントって、間違いなく日本以外の国の人が思いついたはずだ。
だがそれがタイ人かどうかはわからない。イ課長がコレに気づいたのは今回のバンコクが初めてだけど
カタカナ風アルファベットって他にもけっこうあるようで、調べてみたらこんなのもある。
 
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これ、アルファベット順に書いてあるんだよ?信じられる?
レムワエモち
 ではだったけど、こちらではだっつうんだから・・・。
せめてどの文字をどのカタカナに置き換えるかくらい統一規格を作ってくんねぇか?わかんねーよ。
だいたい B だの、 なんて・・・果てはYZが「イス」だぁ?読めるわけねぇだろッ!!

読めないけど、でもこれは非常に面白い発見だった。特に日本人にとってはね。
今後タイでも、他の外国でも、こういうのを発見したらとりあえず写真に撮っておこう。
そしてブログでクイズにしよう。・・もしイ課長が先に自分で解読できてれば、だが(笑)
 

 

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by tohoiwanya | 2014-10-20 00:01 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(4)
Commented by のぶ at 2014-10-20 12:02 x
このクイズ、うちの夫(カナダ人英語母国語フランス語と若干のイタリア語とラテン語をたしなむ)にみせたらば、なんのためらいもなく、スラスラと「レイディースブティーク、アップデート、トレンドヒアー、それがどうしたん?」と解読しはりました。
彼は日本語は聴いて覚えてるだけですので、視覚的にカタカナや平仮名の知識がない人には案外そんなに読みにくくないフォントってことなのか?と思います。
タイ語を知ってるとそれはそれで読みにくいのでしょうか?そこらへんはタイ語無知な私には推しはかりかねますが、
日本語ぶってるせいで日本人に解りにくいってのも笑えますね。あくまでも広告のターゲットじゃないってことですかね。
Commented by TOY at 2014-10-20 16:54 x
はうぅっ・・・の、乗り遅れてしまいました。
記号としての文字の認識の仕方って、こうも違うものかと再認識。
欧文セリフ系書体の線の強弱は、先の平たいヘラを筆記具にした際に生まれたものとされます。
タイ語のデザインフォント、この強弱の由来は何ナノでしょ?
初めてタイを訪れた時、ノーマルであろう書体の案内板でさえM78星雲のウルトラ文字が並んでいるように見え、「カルチャーショック」とはこのことかと思ったのですが・・・
う~~~ん タイ語のデザインフォント、オソルベシ
Commented by tohoiwanya at 2014-10-21 12:58
>なんのためらいもなく、スラスラと

のぶさん:
えええ~?!読めるんだ!「こりゃアルファベットじゃないよ」と言うかと思ってたけど、
すらすら読めるんだ!これは驚きました。

ということは、形状の近似性だけで文字認識してるわけですな。
この「カタカタ風字体」を最も読むのがヘタなのは、それができない日本人ってことになる。
この際、我が国も対抗?して「タイ文字風カタカナフォント」とか作ってくれないかな(笑)。
Commented by tohoiwanya at 2014-10-21 15:21
>タイ語のデザインフォント、この強弱の由来は何ナノでしょ?

TOYさん:
何なんでしょうねぇ?
あのアルファベット風フォントになると、明らかに「アルファベットに似せる」ことを
考えて作ってるから、たとえば外国人が本で習うような普通のタイ語フォントからは
相当カケ離れてるっていうか、字体を“崩して”いるらしい。
ま、どっちも読めない我々にとっちゃ同じようなもんなんだけど、ああやって
一見アルファベットみたいに書かれると、一瞬英語で読んでしまいたくなる。
タイ、難しいったらありゃしない。


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