2015年 01月 19日

ゴーゴーバーというところ その4

ゴーゴーバー初潜入ネタ、今日で完結させます、必ずさせます。

さて、ノッポの彼女が属するチームのダンスタイムが終った。交代で次のチームが舞台にあがる。
すぐにさっきのノッポギャルがイ課長の席に来た。ちなみに、こうやってダンサーをご指名して
話をしてる客はせいぜい2割くらいかな。大多数の客は見てるだけ。

飲み物をおごることが重要という16年前のマニラで仕入れた知識、まずあれを活用しよう。
「ドリンク サムシン?(何か飲む?)」と聞くと、彼女はワイ(タイ人が手を合わせて挨拶したり
御礼をする時の、あのポーズ)をして自分用の飲み物を取りにいき、赤いドリンクを手にして戻ってきた。

「アナタ、どこから来たの?」
「日本から」
「ビジネス?」
「ノー、観光」

日本語はできないけど英語は多少できるようで、おなじみ東南アジアヘボ英会話のスタート。
このノッポギャル、東南アジアというより北東アジア的な顔立ちの女子で、K-POPなんかの
セクシー女性グループあたりにいそうな感じだ。まずその方向からホメることにしよう。

「アナタは北東アジア・・日本とか韓国あたりの女性のように見えます」
「そう?」
「とてもチャーミングですね」
「ありがとう」

この辺からイ課長はゴーゴーバー店内で交わす会話の困難性に気づき始めた。
店内は大音響で音楽が鳴ってる。だから何を言うにも相手の耳元に口を近づけて大声で話さないと
よく聞こえない。昔のディスコ(古いねぇ)みたいで、ムーディな雰囲気とは言いがたい。

しばらくヨモヤマ話をしたあと、いよいよ聞きたかった質問をしてみた。

「あなたは何歳ですか?」
「23」

23歳ということは・・・イ課長が絵本を送った頃は13歳くらいだったことになる。
もっとも、そんな計算は彼女の出身地が「パヤオ」である場合にのみ、意味を持つのだが・・・

「アナタはどこで生まれたのですか?バンコク?」
「イエス」

ははぁ~バンコク生まれとな。地方出身者が多いかと思ってたけど、都会っ子もけっこういるんだね。
パヤオ出身じゃないと知って正直少しホッとした。「子供の頃パヤオで日本語の絵本読んだわ」なんて
言われたら(まぁあり得ないけどさ)、その偶然に驚く一方で、イ課長が送った絵本を読んだコドモの
これまで&これからの人生を考えて、複雑な気持にもなっただろう。

出身地を聞くときだけちょっとドキドキしたけど、あとはまぁお気楽な会話で過ごそう。

「アナタはとてもスタイルがよくてグッドルッキングです」
「ありがとう」
「店の中でアナタの写真を撮ることは困難ですよね?」
「外なら写真OKよ」
「え?そと?!店の外で?」
「ペイバー」

おおっと、来たな?
バンコクのゴーゴーバーには「ペイバー」というシステムがあるって話を事前に読んでた。
要するにダンサーの持ち出し、店外デートのことで、「ダンサー持ち出し料金」として店に何百バーツか払う。
そのフィーを払って店外デートしてくれるなら外でアタシの写真撮ってもいいわよ、ということだろう。

店外デートとなりゃ、あとはもう食事するなり、酒飲むなり、口説くなり、どこかにシケ込むなり、
自由恋愛の世界らしい。もちろんタダではなくて何をするにも価格は交渉制。彼女としてはイ課長に
「持ち出し」てもらってひと稼ぎしたいから、その営業トークが始まったわけだ。

時間があればイ課長だってペイバーしてメシでもご一緒したいところだが、何せ時間がない。
8時半までもう残りは10分くらい。正直にそう言うしかない。
「私には時間がありません。私は今夜の飛行機で日本に帰ります。10分後に私は空港に向かうでしょう」
それを聞いて彼女の“営業意欲”はイッキにトーンダウンしたようだ。

やがてまたチーム交代の時間がきた。「ステージに戻らなきゃ」と言って、ノッポギャルは去って行った。
なるほど、彼女らにしてみれば自分を店外持ち出ししてくれる客こそ上客であって、
ドリンクをおごってもらったくらいじゃ大した稼ぎにはならないんだろうなぁ。

それでも彼女の飲み物代は(ちょっと飲ませてもらったけど、単なるイチゴジュースぽかった)
ささやかなチップにはなっただろうし、話もできた。17年前は「魔窟」と思ったゴーゴーバーに入って
ご指名を敢行し、ダンサーと話をするところまでコギつけたのだ。頑張ったと思うよ。
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あーもう本当に時間がない。ウェイトレスを呼んで会計してもらい、帰ることにした。
イ課長のビール代、彼女におごったドリンク代ともに180バーツで計360バーツ。千円ちょっと。
テーブルチャージみたいなものはないみたいで飲み物代だけ。たしかに明朗会計。

こうして騒々しい店を出たイ課長は歩いてホテルに戻り、預けてた荷物をピックアップして
タクシーに乗って空港に向かったのでありました。あの東南アジア旅行で最後にしたことが
ゴーゴーバーに入ることだったわけだ。

この初潜入が一昨年6月の話。同じ年の12月末、イ課長もう一度短いバンコク旅行に行った。
調子に乗ってふたたびソイカウボーイのゴーゴーバーにも行った。

しかしバンコクの夜は甘くない。12月に行ったときはイ課長は深くふかぁーく反省させられることになる。
その時のことはいずれ書こう。とりあえず一昨年6月の「ゴーゴーバー初潜入編」の一席はこれにて。
お長くなりました。



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by tohoiwanya | 2015-01-19 00:30 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
Commented by PIKI at 2015-01-19 13:07 x
イ課長のビール代、彼女におごったドリンク代ともに180バーツで計360バーツ
イ課長のビール代、彼女におごったドリンク代ともに180バーツで計360バーツ

... なんか、めちゃ、安いやん(大阪弁でしか表現できません)。 私たちが食べたそば類は、300バーツ均一。 スカイバーの飲み物もそのぐらいだったと思います。

バンコク、どうも、”ふるいカルチャー”は、安く。 ”新しくてきれいなもの”、は、高いような気がします。
Commented by けみみ at 2015-01-19 18:16 x
ドサクサに紛れて彼女のジュースをすするオヤジ。
Commented by tohoiwanya at 2015-01-20 00:38
>そば類は、300バーツ均一。 スカイバーの飲み物もそのぐらい

ぴきさん:
ええええ?そりゃまためっちゃ高いやん(反射的に大阪弁になってしまう)。
いま確認したら、私がバンコクの路上屋台で食ったチャーハンが50バーツで
ビール(大瓶)が70バーツ。足しても120バーツ。麺類も同じようなもんでした。
バンコクで三ケタのバーツのメシなんて食ったことないんじゃないかなぁ?
ま、もっとも私の場合、ほぼ路上屋台専門で、それもどうかと思いますが・・
Commented by tohoiwanya at 2015-01-20 00:45
>彼女のジュースをすするオヤジ

けみみさん:
いいじゃねぇか。味見させてもらうは一時の恥、知らぬは一生の恥。
単なるイチゴジュースなら原価は安いはず。それがビールと同じ値段なわけだから、
ダンサーへのドリンクの注文が増えれば店の利益率は増えるはずだ。


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