2015年 03月 12日

メークロン市場に行く その5

定刻になっても来ない列車を待ってた時、となりのベンチにやはりドイツ人家族の同行ガイドをしてる
タイ人の女性がいた。鉄道ルートでのメークロン行きはガイジンだけだと難しいからってんで
現地ガイドに連れてってもらおうって魂胆か?けっ、こっちはタッタ一人で行こうってお兄ぃさんだよ。
大体だなぁ、ガイド代がもったいねぇじゃねぇか(←単なるビンボ)。
f0189467_23315782.jpg
 
そのガイドさんは英語も話せる人のようで、「ディレイ・・(遅延ね)」なんてイ課長に話しかけてきた。
「イエス、ディレイ・・」
「トゥー アワーズ・・ディレイ・・・」

一瞬なんのことかわからなかった。え?いまトゥー アワーズ(二時間)って言った?
二時間?にじかんも遅れるのぉ?!そっ、そんなこといつ発表されたの?!

「トゥー アワーズ?!」驚いて思わずそのタイ人女性ガイドに聞き返した。
あらアナタ知らなかったの?という顔で彼女が指さす先にあるボードを見ると・・・

このボードはいろんな意味ですごかった。思わず写真に撮ったよ。
確かに「130分遅れ」「12:20頃発車予定」と書いてある。片道1時間の単線の路線で、一体どうやったら
2時間以上の遅延を発生させることができるのか、実に不思議だ。
f0189467_23151922.jpg
 
しかしそれ以上に感動したのはこのボードにタイ語と英語で書かれた情報内容の的確さ、書きっぷりの
要領の良さ、そして列車の絵のウマさだ(笑)。急いで書いたんだろうけど、すごいね。

そのタイ人女性ガイドは仕方なく、ドイツ人家族連れと共に2時間待つつもりのようだった。
さぁオマエはどうするイ課長。同じようにこの暑い駅で2時間待つか?のんびりした旅のはずが、突如として
臨機応変かつ柔軟な危機対応を迫られることになった。
f0189467_23224550.jpg
 
発車が2時間後ってことは、メークロンに着くのは今から3時間後だ。これはダメだ。
イ課長としてはあまり遅くならずにバンコクに帰っていたい。となれば列車はあきらめるしかない、車だ。
この田舎町じゃムリっぽいが、さっき渡し舟に乗った対岸のマハーチャイはけっこう賑やかな町だったから、
アソコからならメークロン行きのロトゥー(乗り合いバン)が出てるんじゃないかなぁ?

そう考えて、それを実行に移すのにさほど時間はかからなかった。
対岸に戻ればメークロン行きの乗り合いバンがあるかどうかの確証なんてもちろんない。
いわば可能性に賭けたということになる。イチかバチか。半か丁か。
船着場に引き返し、さっき乗った渡し舟で再びマハーチャイに引き返すイ課長。なんてこったい・・・。
f0189467_23160643.jpg
 
マハーチャイからメークロン行きのロトゥーが出てるかどうかもわからないし、そもそもロトゥー乗り場が
(仮にあったとしても)どこなのかも知らない。わからないことだらけ。これでもし何とかなったら、
その素早い決断と臨機応変な行動をほめてやるぞイ課長。

再びマハーチャイに戻ってきた。
船着場近くのセブンイレブンの店員に「ロトゥー? フエアイズ ロトゥー?」って聞いてみた。
店員が向こうを指さした(ように見えた)から、そっちの方に歩いてみる。なんて不確かなんだ。

あ、テント小屋みたいなのが見えてきたぞ。あれがロトゥー乗り場じゃないか?
テントの下には人が何人も座ってる。これは希望が持てる。奥の机に座ってるオバさんに近づいて
「メークロン?」って聞くと、あの車に乗れ、とうなづくではないか。やった。メークロン行ける。
マハーチャイからロトゥーがあるはずというイチかバチかの賭けに勝ったのだ。心の中でガッツポーズ。
f0189467_23170860.jpg
 
ロトゥーって上にも書いたように一種の乗り合いバンで、中距離路線が中心らしい。
こんな風に道端のテント小屋が待合室兼乗り場になってるっていうことが多いみたいね。
ま、イ課長も詳しくは知らんのだ。何せこの時生まれて初めて乗ったんだから(笑)。
f0189467_23173784.jpg
 
ちなみに料金は30バーツ。約100円。安い・・と言いたいけど、結果的にムダになった
バーンレム~メークロン間のオンボロ鉄道のキップ代10バーツの3倍だ。オンボロ鉄道よりも
サーッと早く行ける車の方が高いわけだな。しかしこの際そんなことも言っておれん。
 
ロトゥーの中はこんな感じ。普通のバン。だんだん乗客が増えて「採算ライン」を超えると発車する。
車内は冷房も効いてて快適だし、スピードもオンボロ列車よりたぶんずっと早い。
f0189467_23175020.jpg
 
運転手はこの白シャツのおっさん。この人、自分が担当するメークロン行きの乗客が一人、二人と増えるたびに
「イエッ!!」っと大げさにガッツポーズして喜んでるのがおかしかった。
f0189467_23180323.jpg
 
このおっさんの運転するロトゥーに乗ってメークロンのロトゥー乗り場まで30〜40分くらいだったかなぁ?
バーンレムで真っ正直に列車を待っていれば、いずれここに来られたとしても数時間後になっていたけど
イ課長は昼前にメークロンに来られた。途中から車にしたおかげで相当時間を節約できたわけだけど、
やっぱり車の旅って早くて便利だけどつまんないね。下の写真がメークロンのロトゥー乗降場所から見た
光景だけど、何もない。実につまらん。
f0189467_23183164.jpg
 
こうしてイ課長は様々な艱難辛苦の果てに、何とかメークロンまで来ることが出来た。
今思い返してみても、あの時はメークロン市場そのものよりも、そこに着くまでの旅程それ自体が、
まるでスゴロクみたいな感じで(『看板発見、進む』『渡し舟で対岸に戻る』とか(笑))とにかく
面白すぎて忘れられないよ。あの道中のことは詳細に書いておきたかったのだ。

これからメークロン市場に行こうというみなさん、少なくとも片道は鉄道ルートで行くことをお勧めします。
車でピューンと行くより一兆倍は面白いです。東南アジア旅気分を満喫できます。

ま、たしかにオンボロ鉄道の旅はリスクもある。多少の遅延程度ならともかく、今回のイ課長みたいに
せっかくバーンレム駅までたどり着きながら、鉄道ルートあきらめなきゃならんなんてこともあるからね。
あーあ・・市場を踏み潰すようにして列車が通る様子を車両から見られなかったのは悔しいぜ、くそ。
もう一度バンコク行ったら、鉄道ルート再挑戦してやろうかな(笑)。

というわけで無事着いたメークロン。
市場の様子は近々詳細にご紹介します。こんな長い続きものにはならないと思うからご安心あれ(笑)。

 

[PR]

by tohoiwanya | 2015-03-12 00:22 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
Commented by カプメイ at 2015-03-12 01:18 x
さすが旅慣れてて、いい勘してますね!
リアル・ロールプレイングゲーム。
乗合バスに30バーツ払う。テテテテッテテテ~♪って感じ。
鉄旅はもちろん風情があっていいですが、トラブルがあっても目的地に着けたってことが何よりでしたね。
宿題が残って、また次に行く理由も出来たことだし。。。(^^)v

Commented by tohoiwanya at 2015-03-13 09:47
>また次に行く理由も出来たことだし。。。(^^)v

カプメイさん:
いやぁ~、でも仮にもう一度行ったとしても今回のネタとの重複だから
個人的満足には貢献してもブログのネタにはならないからなぁ・・(笑)。
この後記事に書くと思いますけど、このメークロン往復に際しては
タイ国鉄とかロトゥーとかソンテウとか、生まれて初めて乗る
タイの交通機関をけっこう何種類も乗ったから、その後タイに行った時は
この日の経験がけっこう役に立った。
Commented by Bきゅう at 2015-03-15 00:00 x
うなみたいだ。飛ばないとか、変更とか多いこのごろ。
(↑ごめん、疲れているの)

でも、このタイのローカル線、どのくらいの割で動いているのでしょうか。あと、このタイ文字。nとmとvとuとhだけでできているように見えますう。
Commented by tohoiwanya at 2015-03-15 21:27
>このタイのローカル線、どのくらいの割で動いているのでしょうか

Bきゅうさん:
どうなんでしょうねぇー?
少なくともウォンウィエンヤイ〜マハーチャイ間に関しては「ちょっと遅延」くらいで
スッポリ運休するってことはあんまりないんじゃないのかなぁ?
しかしバーンレム〜メークロン間に関しては結局乗ってないから
どうなんだか・・午前中ですでに130分遅れてるわけだから、このまま
遅れに遅れて最後の1本やヤメにしちゃうのかも(笑)。


<< がんばれピースアさん(仮名)      メークロン市場に行く その4 >>