2015年 03月 26日

ソンテウに乗ってみる

さて読者諸君(まだやってる)、いまこそソンテウが何かを説明するときが来たようだ。
前号の文脈からも十分推測できるように、ソンテウとは交通機関の名称なのである。

大都会バンコクならタクシーでもバスでもトゥクトゥクでも、道路交通機関はよりどりみどり。
しかしタイの郊外・田舎ともなると四輪タクシーなんてトンと見かけなくなる。そういうタイの
“非都市エリア”において重要な交通機関が少なくとも二つあって、その一つがロトゥー。これは
メークロンに来る時にイ課長も初めて利用した乗り合いバンで、バンだから車内は密閉されており
エアコンもあって快適。幹線道路を使って町と町を結ぶ中距離路線が中心。

もう一つが問題のソンテウ。これはいわばローカルなミニバスと思えばいいんだろう(と思う)。
メークロンくらいの町でも路線の数は相当あるようで、途中にはいくつも停車ポイントがある。
モノは軽トラなんかの荷台を客車風に改造したもので、ロトゥーと違って客席部分は密閉されてない。
エアコンは当然ないし、ホコリは入るし排気ガスも吸う。その代わり数(路線数・台数)が多くて
料金は安い。そういう交通機関なわけ。フィリピンのジプニーと同じようなものなんだろうな。
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事前の情報収集でメークロンからアムパワーまでソンテウを使って行けるという話は読んでいた。
しかしどこから乗りゃいいのか?アムパワー行きソンテウをどうやって探しゃいいのか?いくらかかるのか?
仮に乗れたとしても「次がアムパワー」とどうやって知ることができるのか?わかんないことだらけ。
まぁしょうがねぇ、ここまで来たんだからとにかくトライしてみようじゃねぇか。

メークロン市場の近くに水色のソンテウがずらりと並んだ一角があった。たぶんここが乗り場だろう。
ところがどのソンテウも行き先がタイ語表示ときやがった。英語表記ゼロ。これじゃ読めましぇ~ん。
しょうがない。手近にいた一台のソンテウのドライバーに聞いてみた。「アムパワー?」
そのドライバー(女性だった)は首をふり、もっとアッチだと指をさす。

アッチって言われてもなぁ・・あっちにもソンテウはズラリと並んでるんだよ?その中のドレなの?
順ぐりに1台ずつ「アムパワー?」「アムパワー?」ってドライバーに聞くのもかったるいしなー。

そこでソンテウ乗り場の正面に露店を出してたおっちゃんに「アムパワー?」って聞いてみた。
このおっちゃんがまたイイ人でさぁ、すごくデカい声で「アムパワー!!」って叫んでアムパワー行きの
ソンテウに呼びかけてくれた。「このガイジンさんがアムパワー行きたいってよー!」というわけだ。

おっちゃんが指差す方向に歩き、そこら辺に停まってたソンテウを指差して「これ?」と聞いてみた。
するとおっちゃん「もっと向こう」って手で示す。隣のソンテウの前に行ってまた「これ?」って顔すると
おっちゃんがうなづいた。どうやらコレらしい。

ドライバーに「アムパワー?」って聞いたらうなづく。間違いない。
後部座席にまわってみるとすでに半分くらい乗客で埋まってるからさっそく乗り込む。
地元のタイ人に混じって違和感アリアリの巨大ロボット外国人。
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ほどなく発車。初めてのソンテウ乗車経験。ロトゥーの方は日本でも見かける当たり前のバンだけど、
ソンテウみたいな荷台改造&開放型の後部座席に乗るなんて経験メッタにないから何となく嬉しくなってくる。
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客席の構造上、車窓風景は車のケツの開口部から見ることになる。景色は横に流れないで遠ざかる一方。
でも初めて利用するソンテウの荷台から遠ざかるタイの田舎の風景を眺めるっていうのもなかなかオツだったよ。
ローカル交通機関に乗ってタイのローカルエリアを走る。これもまた東南アジア旅情ってもんだ。
 
さてここまでは何とかなってる。最後の問題はどこで降りればいいのか、だ。
ソンテウって停留所の標識みたいなものはないんだけど、途中で降りる客はけっこういるし、
道端に立ってる人を乗せたりもする。

つまりドライバーと地元の乗客たちはソンテウのそれぞれの停車ポイントを知ってるわけで、
アムパワーにも最寄りの停車ポイントがあるはずだけど、どのくらい走ればそこに着くのか知らないし
アムパワーが終点なのか途中停車ポイントなのかもわかってないっつうんだから話にならん。

降りる人はこのブザーを押してドライバーに連絡するらしい。
しかし車内アナウンスはないし、アムパワーがドコなのか知らないんだからいつ押しゃいいのか
わかるわけがない。素人ガイジンにとってこのブザーは役に立たない。
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こういう時は他の乗客に助けを求めるしかない。
ある停車ポイントに来たとき、わざキョロキョロして他の乗客に「アムパワー?」って聞いてみた。
すると何人かが首を振る。まだらしい。これでイ課長が「アムパワーで降りたいガイジン」であることを
他の乗客に認識させることができたはずだ。

15分くらい乗ったかなぁ?何度目かの停車ポイントで何人かが降りた。そのうちの一人がイ課長に
「アムパワー」って声をかけてくれた。やった、ここで降りればいいらしい。教えてくれてサンキュウ。
ちなみにメークロンからアムパワーまでのソンテウ代は8バーツ。これは降りた時にドライバーに支払う。
8バーツつうたら25円程度だ(当時はね)。やっすぅーー。
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こうしてイ課長は生まれて初めてのソンテウに乗ってアムパワー水上マーケットに来ることが出来た。
ソンテウ乗り場のおっちゃんとか、乗り合わせた乗客たちとか、途中で会ったタイ人たちの親切がなきゃ
絶対に来ることは出来なかっただろう。ありがとうタイの人たち。
 
アムパワー水上マーケットの様子は次回ご紹介しまっす。待て次号!(ヲイまたかよ)

  
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by tohoiwanya | 2015-03-26 00:29 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(8)
Commented by かえる at 2015-03-26 02:25 x
ソンテウ、8年ほど前、タイに滞在していた時によく利用していました。バンコク郊外のランシット地区の大学キャンパス内では4バーツでしたが、バンパイン宮殿からアユタヤまでは18バーツくらいだったような気がします。
あれは確かにいろんな意味でスリリングな乗り物ですよね。アユタヤへ行った時は助手席に座らされたので、必然的にお金を受け取って運転手のおっちゃんに渡す役目をすることになって、ちょっと面白かったです。
Commented by Bきゅう at 2015-03-26 22:08 x
雨ふったら、たいへんそうな乗り物ですね。最後尾の人は濡れちゃうのかなー。それにしても、目的地到達、おめでとうございましたあ。同じ地名、似たような地名が近くになくてよかったですね(Bきゅう、その方式で違うところに到達した経験あり)。
Commented by カプメイ at 2015-03-27 13:28 x
おぉ、どんどん経験値が高くなっていきますね。
ふと気になったのですが、土地名や現地語、特にタイ語は発音が難しいと聞きます。
行きたい場所を聞いて通じなかったり、発音を直されたりとかはありましたか?
日本の東北でも「池」なのか「駅」なのか分からなかったことがあったので・・・。
Commented by tohoiwanya at 2015-03-27 13:50
>8年ほど前、タイに滞在していた時によく利用していました

かえるさん:
おお何と、そうだったんですか。けっこう長期滞在されたご様子ですね。
ソンテウは昨年タイに行った時も乗りましたけど、とにかく
自分の行きたい場所に行くソンテウを発見するのがタイヘン。
どこにも表示はないし(あってもタイ語じゃ読めないし)、結局
「そこらのタイ人に聞く」以外に識別方法がない(笑)。
去年乗ったときは中が満員で、外のステップの上に乗っかって
パイプにつかまってました。あれもなかなか東南アジア気分で楽しかった。
Commented by tohoiwanya at 2015-03-27 13:58
>雨ふったら、たいへんそうな乗り物ですね

Bきゅうさん:
私の想像では、ソンテウが前に向かって走ってる限り、一番うしろの
開口部近くに座ってもそれほど濡れることはないんじゃないかと思う。
ただ、両サイドの窓からは雨入ってくるだろうなー。ガラスないし。

日帰りで一気にメークロンとアムパワー。よく行って来られたと思います私も。
もし「アムタワー」なんて地名が近所にあったら確実に間違えてた(笑)。
Commented by tohoiwanya at 2015-03-27 14:19
>土地名や現地語、特にタイ語は発音が難しいと聞きます

カプメイさん:
まったくおっしゃる通りで、「いくらナンでもこれは通じるだろ」と思うような地名でも
私が言うと通じない。以前↓にも書いたけど、ホント発音は難しいです。
http://iwanya.exblog.jp/23257718/

まぁそれでも3回か4回くらい言うとわかってくれるケースが多かったですけどね(笑)。
バスに乗って、自分の降りたいバス停を車掌に行って、そこまでの
料金を払うような場合、通じないと困るだろうなぁ・・。
Commented by okome at 2015-03-27 22:04 x
イ課長さん!お久し振りです!
ポーランドの国鉄の切符購入時にお世話になったokomeです。

先週ハノイに行きネットで旅の復習をしている時に、懐かしいイ課長さんのブログに出会
い、ビックリして読ませて頂いてたら、2月に行ったバンコクの事も載ってて・・・メー
クロン市場ッ!懐かしい~。

バンコクは2度目だったので、メークロン市場には自力で行く気満々で下調べしていたので
すが、電車の本数が減り往復にとても時間が掛かる事が分かり、結局OPツアーで出掛け、帰
りにメークロンからちょっとだけ電車に乗って来ました。
心の隅に、『残念・無念!』が残っているので、イ課長さんのブログをとても興味深く読ま
せて頂き、自分で行った気にちょっとなって・・・満足!

ハノイは義弟が気に入ってもう7年も住んでいるのですが、軟弱な私は良さを理解する事が
出来ず、バイクに圧倒されて帰って来ました。今回は、人生二度目の“行かなきゃ良かった旅”。
車は信号で止まらなきゃ!

Commented by tohoiwanya at 2015-03-28 22:10
>メークロン市場ッ!懐かしい~

okomeさん:
何と、ついこの間、2月にバンコク行ってらしたんですか。
メークロン市場はいまやバンコク近郊(と言うにはやや遠いけど)の
超人気観光スポットになってますねーー。
私もねぇ、タイ国鉄のメチャ遅れのせいで、いいところまで行きながら
鉄道ルートを完走できなかったのは残念・無念。しかしイチかバチかで
ロトゥーに賭けたっていうのも今にして思えば面白い体験でした。

ハノイは私には大のお気に入りタウンになっちゃいました(笑)。
でも住むとなると、バンコクみたいに都市鉄道交通がないのがちょっとキビシい。
バイクタクシーはどうしても危なそうと思っちゃうし、ハノイの道路を
自分でバイク運転するのはもっと危なそうだし・・。


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