2015年 10月 30日
話はことし9月のラオス・タイ旅行に移る。 1年ぶりに「健全の不健全のはざま」の深淵を見たのはラオスの、ルアンパバーンでの ことだったのである。まさかラオスでそんなコトが?と思うでしょ?イ課長も思った。 この話には伏線がある。実は前日、ルアンパバーンで最初に入ったマッサージ屋が イマイチだったのだ。どうイマイチだったかというと ①施術者が若い男性。力は強いけどけっこう乱暴で痛くて、ちょっと懲りた。 ②マッサージにつきものの、パジャマみたいな柔らかい服への着替えなし。入店時に着てた Tシャツ&短パンのまま施術を受ける。施術中、邪魔だからサイフなんかはポケットから いちいち出すわけだけど、なんだかなぁ・・ラオスではこういうもんなの? だから翌日は「やっぱ女性施術者」で「服着たままは避けたい」と思いつつ別のマッサージ屋を探した。 するとお姉さんがポツンと店番してる店があった。ふむ、ここでいいか。 見れば1階はフットマッサージ用の長椅子が並んだ典型的健全店パターン。 ルアンパバーンで不健全リスクなんてハナから考えてないから、油断120%状態と言っていい。 前日、男性施術者に痛い思いをさせられたのは「ラオマッサージ1時間」というやつだったから 今日は別のにしようと思って「オイルマッサージ1時間」というのを選んでみた。オイルマッサージなら ソフトにやってくれるはずだし、服着たままってこともない。裸になってやるはずだからね。 オイルマッサージで裸になるっていうのは昔バリ島でもやってもらったし、それ自体はちっとも 異常ではない。たぶん腰にタオルをかけてやるはずだ。裸になるマッサージを選んだことが あとで自分を不利にするとはこれっぽっちも考えてない。さっきも言ったように油断120%。 通されたのは2階の部屋、カーテンで区切っただけの布団の上。これも健全120%パターンだ。 マッサージも健全なまま進行した。ところが1時間のうちの45分くらい過ぎた頃だったか、 お姉さんが「マッサージ、ヒア?(ここもマッサージする?)」と言い出すではないか。 不健全センサーが警報を発する間もない、完全な奇襲攻撃。驚いたね。ルアンパバーンで こんな目に遭うのかよ!しかもこっちは裸ときた。防戦する上で極めて不利だ。 とりあえず「ノーサンキューです」って言ったけど、このお姉さん、引き下がらない。 この時は「させろ」「だめ、やめて」という、どっちが男だか女だかわからない攻防が けっこう長く続いた。前回書いたバンコクの宮里藍さん(仮名)みたいに、こっちが断ったら すぐに了承してくれるような理解のある人ではなかったんだよ。 相手の話のコシを折るために、わざと「あなたはいくら追加のお金を欲するのか?」と 聞いてみた。ちなみにこの店の1時間のオイルマッサージ代は4万キープ(約600円)。 そのお姉さんは言った。「20万キープ」・・約3000円か・・ラオスじゃけっこう大金だ。 もちろん断ると「10万」「5万」とだんだん下がる。いやだから値段の問題じゃなくて・・ 実はこの時イ課長が考えたのは自分の貞操問題より「シャワーも浴びてないのに?」ということ。 仮にイ課長が「5万ならお願いします」と言ったらだよ?彼女はシャワー浴びてないイ課長に そのまま不健全コースに移行するわけ?残り時間から考えてそうなんだろうなぁ。 客ン中には何日もシャワー浴びてねぇバッチい客だっているかもしれん。そういう客の場合でも シャワーなしなの?それさぁ・・する方もイヤだろうけど、される方だってやだよ。 実際にはこの時イ課長は昼間の観光で汗びっしょりになってホテルに戻り、一度シャワーを 浴びた後だったからそれほど汚くはなかった(はずだ)けど、それでもやっぱ・・・。 しかもさっきも言ったようにここはカーテンで区切られただけのスペースだぜ? カーテンの向こうから人の話し声とかも聞こえる。そんな状況&そんな場所でアータ・・・。 結局、1時間のうち最後の15分くらいは「させろ」「だめ」の攻防に終始したようなもんだ。 しかしラオスでこういう勧誘があるっていうのには本当に驚いたよ。まさかと思った。 あとでこの話をバンコクでしたら、バンコクの施術者オバさんも「ラオスでもあるのねぇ」って ちょっと驚いてたくらいだからイ課長が驚くのも当然だ。外人観光客がワンサと集まる町だと こういう商売が発生するのかもなぁ。 ルアンパバーンの次に行ったチェンマイでもややコレに近い事態が起きた。いやはや。 この時も健全マッサージ屋と思って入ったら、女性施術者から「ここもマッサージする?」と聞かれた。 ただこの時は「ティーニー(ここ)、ノーマッサージ」とタイ語+英語で言ったら強引な勧誘はなく、 宮里藍さん(仮名)の時と同様、その後は普通のマッサージが続いた。「客のニーズがあるかどうか、 一応確認します」的な、ユルい営業スタイルだったので助かったけど、もし「お願いします」って 言えば不健全コースに移行したわけだろ?要するにドッチも可ってことだ。それって恐ろしい話で、 客は健全店か不健全店かの区別がつかねぇじゃん。 そんなチェンマイを経て最後に行ったバンコク。いちばん危なそうだ(笑)。 ところが意外なことにバンコクでは途中まで何の問題もなかった。健全店だろうと思って入った店で ちゃんと健全なマッサージを受けたわけで、昔の記事で書いた識別指標が有効に機能してたよ。途中までは。 しかし、最後の日にまた罠にハマッたのだ。 バンコクにおいて「正面がガラス張りで1階にフットマッサージ用の長椅子が並んだ店なら 健全と見なせる」と書いたあの記事は根底から修正しないといけないとつくづく痛感したよ。 しかしまた長くなってしまったから続きは次回だ。
by tohoiwanya
| 2015-10-30 00:03
| 2015.09 東南アジア旅行
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Comments(4)
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Bきゅう
at 2015-10-30 21:53
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マッサージ受難ですな。
今度からは、足裏マッサージ程度にしておいたらどうでしょう。
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piki
at 2015-10-31 17:12
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tohoiwanya at 2015-10-31 22:20
>マッサージ受難ですな。
Bきゅうさん: まぁそれでもオプションを断ったら普通のマッサージしてもらったなら 「一瞬困った」けど受難というほどじゃないのかもしれない。しかしルアンパバーンで 最後の15分ひたすら断り続けたっていうのは、その分普通のマッサージやる時間が 減ったわけで、これは実質的に損した(笑)。
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tohoiwanya at 2015-10-31 22:26
>私が、多分、知ることのない、カラクリ
ぴきさん: カラクリに関しては次回、私はもっと詳しく勉強することになる。 でも勉強で得た知識はあまり詳しく書けませんな。 しかしまぁ、2013年にハノイで「不健全店かなぁ?」なんてハラハラしてた 頃に比べれば2年でずいぶん鍛えられましたですよ、ええ。 |
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