人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2015年 12月 08日

アンコール遺跡群を見るということ

さーて、そろそろカンボジアのアンコール遺跡群見学について書き始めるとするか。
あそこに行ってからすでに1年3か月くらい経過してるもんな。さすがにそろそろ書かんとイカン。
2014年東南アジア旅行の、観光という点ではまさにクライマックスといっていいアンコール遺跡見学。

しかしアンコール遺跡群を見るというのがどういうことか詳しくご存じない方、つまりカンボジアに行く前の
イ課長と同程度の知識しか持ってない方のために、最初にちょっと説明しておきたいのだ。
アンコール遺跡群を見るということ_f0189467_15254460.jpg
  
アンコール・ワットといやぁカンボジアが誇る「世界の観光地」。誰でも知ってる。
イ課長もカンボジアに行ったらアンコール・ワットは当然見たいと思っていた。シェムリアップから出る
アンコール・ワット見学のオプショナルツアーなんてワンサとあるに違いない。

ところが遺跡見学オプショナルツアーを研究しはじめるにつれて、イ課長は混乱し始めた。
なぜなら、いろーんな遺跡を対象にした、いろーんなツアーがものすごくたくさんあるからだ。
遺跡ってこんなにあるの?アンコール・ワット見たらめでたしめでたしってワケじゃないの?

たとえば大体のツアーでアンコール・ワットと一緒に回ることになるのがアンコール・トム遺跡。
あーアンコール・トムっていうのは聞き覚えがあるよ。アンコール・ワットと一緒に行くってことは
きっと両者は近くにあるんだろう。じゃ、主なものはこの二つなのかって?とんでもない。
アンコール遺跡群を見るということ_f0189467_15241249.jpg
 
ツアーの見学コースにはバイヨンとか象のテラスとかっていうのも含まれてる。何それ?
(これは広大なアンコール・トムの中にある構造物で、それだけで小さな遺跡ひとつ分の規模がある)。
タ・プロム遺跡とかプノン・バケンで夕日鑑賞っていうのもツアーに入ってる。聞いたことないなー、ナニそれ?
その他にもバンテアイ・スレイだのクバル・スピアンだのベンメリアだの聞いたこともない遺跡をまわるツアーが
どっさりある。一体ドレを見るべきなの?ドレがドウすごいの?

そもそも世界遺産登録名称が「アンコール遺跡」。アンコール・ワット以外にも見るべき遺跡は
周囲にヤマほどあるんだよ。一方遺跡に関するイ課長の知識はゴミほどしかない。それでもとにかく
どのオプショナルツアーに申し込むかは決めないといけない。
アンコール遺跡群を見るということ_f0189467_15342818.jpg
  
これは重要なことだから、これからカンボジアに行く人のために強調しておきたい。

アンコール遺跡群を全部見るなんてことは普通の人には絶対不可能と言っていい。
見学コースがぜーんぶ決まってるツアーとかでない限り、アンコール遺跡群の「ドレを見たいか」選択する
作業が必要になるわけだ。これは言い換えると「どの遺跡を断念するか」を決める作業でもある。
「アレとコレとソレを見る」以上、他はあきらめなければならない。何せシェムリアップに比較的近い
遺跡や見どころだけでもこれだけあるんだから(画像はWikipedia)。
アンコール遺跡群を見るということ_f0189467_20293701.jpg
 
加えて、入場チケット問題も重要。
世界遺産になってるアンコール遺跡群を見るには、一種の共通入場券みたいなものを買う。
これ一枚買えば、この範囲にある遺跡ならどこでも入れますってヤツ(何と購入者顔写真つき)。
アンコール遺跡群を見るということ_f0189467_15164735.jpg
 
これが高いんだよ。1日券で20$、3日券40$、一週間券で60$だもん。カンボジア物価で60$って、
日本でいえば軽く1万円とか2万円レベルのチケットって感じだと思う。さらに悪いことにチケットは
上の3種類しかないから、二日間とか四日間だけ遺跡見学しようなんて日程はコスト効率が悪いのだ。

イ課長もこの点は考慮した。3泊するとはいえ、3日券買っても3日目はムダになる日程だったからね。
それだったら・・というわけで、1日券しか買わず、二日目は共通入場券対象エリアからはずれた、遠くの
ヨサゲな遺跡を見ることにしたのである。こんな具合に、自分の興味や意欲だけじゃなく日程とかお金とか、
様々な要素も考えつつ、ドコを見てドコをあきらめるか決めないといけないのだ。

こうして多くの遺跡を断念した末に実現したアンコール遺跡群見学。
どうだった?と聞かれれば、そりゃーもう素晴らしかったと答えるよ。こんな神秘的な遺跡の数々を
こんなにたくさん、こんなに濃密に見学できる場所が世界で他にあるんだろうか?と思う。
そういう意味じゃ今回あきらめた多くの遺跡もいずれはぜひ見たい、また行きたい。
アンコール遺跡群を見るということ_f0189467_15211806.jpg
  
そんな神秘と感動に包まれたアンコール遺跡群見学。
たぁ~っぷりご紹介していこうと思うのである。
デジカメのバッテリーが切れる前に見た遺跡については写真もたっぷりあるからね(笑)。
 
 


by tohoiwanya | 2015-12-08 00:02 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(2)
Commented by Bきゅう at 2015-12-09 20:35 x
たしか、マチュピチュは、入場料が一人70ドルでしたよ。まあ、大事な観光資源だからしかたないと思いました。修復などのお金もかかるだろうし。
Commented by tohoiwanya at 2015-12-10 01:09
>マチュピチュは、入場料が一人70ドルでしたよ

Bきゅうさん:
ななじゅうどる?!!今のレートだったら8,500円くらいってことか。
うーむアンコール遺跡群たけぇなぁと思ってたけど、マチュピチュさらにすげぇ。
3人で行ったら2.5万円がフッ飛ぶわけだ。うーーーむ・・。
アルハンブラ宮殿の入場料なんて忘れちゃったけど、今やけっこう高いんだろうなぁ。


<< アンコール・ワット【西参道】      旅の空でも世間は意外に狭いらしい >>