2016年 01月 15日

タ・プロム遺跡を見る その3

初めて行ったカンボジアで最初に参加した遺跡見学ツアー。
その最初の訪問場所だったタ・プロム遺跡は、アンコール遺跡群の中でイ課長が生まれて初めて見た
遺跡だったことになる。事前に多少は予習したとはいえ、見るものすべて物珍しく、驚きに満ちてた。

本日はそんなタ・プロム遺跡を例にとって、アンコール遺跡全体に通じる小テーマについて書こう。
「アンコール遺跡といえばチョメチョメ」という、そのチョメチョメの部分がいろいろあるわけで、
たとえば・・・


【遺跡の崩壊】
アンコール遺跡といえば、その崩壊が常に問題になる。要するにどんどん崩れてるんだよ。
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アンコール・ワットやアンコール・トムはそれでもかなりチャンと残ってる方で、タ・プロムだと
かなりあちこち崩壊してる。傷んでるとかヒビ割れてるっていうレベルじゃなく、完全にガラガラと
建物自体が崩れちまってるところが少なくないのだ。
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いずれご紹介するベンメリア遺跡なんて、もう塀や建物がほとんど崩壊して崩れた石だらけ。
遺跡というより廃墟といった方がいい(それがまた素晴らしくイイんだが)。

崩壊の原因は材質上の劣化、外部要因、人為的なもの等々いろいろあるらしい。
たとえば昼間と夜の温度差のせいで石の強度が弱くなったり剥離したりもするみたいだし、
風雨の影響(特に水がしみ込むのは石にとってマズいらしい)も大きい。そうなると
根本的には防ぎようがないともいえる。
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動物の影響ってのも多いんだよね。コウモリのフンで石が劣化したとか、遺跡にサルが登って飾りを
落っことしたなんて例もある。実際、アンコール・ワットにけっこうサルいたもんね。
(下の写真がアンコール・ワットで見かけたサル氏)
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さらにタ・プロムで顕著なように「植物による破壊」というのも深刻。
ただ、イ課長個人としては前にも買いたようにタ・プロムだけはあの木の根っこのあり得べからざる奇観を
残してもらいたいという気がするのだが・・・。


【デバター】
アンコール遺跡といえばデバター、つまり女神像が必ずあちこちに彫られてる。
アンコール・ワットの時にもちょこっとご紹介したけど、タ・プロムにもデバターはたくさんいた。
どれも服装や装飾、表情やポーズが少しずつ違ってて、見てて飽きない。
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下の写真のデバターなんて保存状態もいいし、表情もいいし、ホントに見事だ。
マニアになると「私はあの遺跡のアソコにある、あのデバターが一番好き」なんてことにもなるようだ。
イ課長としてはこの写真のデバターさんは好みだけど、タ・プロムのどこにあったか全く覚えてない(笑)。
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前にも書いたけど、デバターさんはどなたもボン・キュッ・ボンのグラマーな肢体をお持ちで
たいへん肉感的でいらっしゃる。タ・プロム遺跡のデバターさんたちは片手で胸が隠れてるポーズが
多いようで、その分多少はセクシーさが緩和?されてるけどアンドレ・マルローがかつて盗掘したっていう
バンテアイ・スレイ遺跡のデバターなんて、写真で見るとすげー巨乳のグラマー美人なんだよね。
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バンテアイ・スレイ遺跡の有名なデバターは「東洋のモナリザ」という異名があるくらい美しい。
だがイ課長は写真でしか見たことはない。もしまたカンボジアに行く機会があればぜひ
バンテアイ・スレイに行きたいもんだぜ。


【苔】
アンコール遺跡群を観光する季節はいつ頃がいいのか?

いつ行ったって暑いという点では大した差がないから、気温的にはいつでもいいようなもんだろうけど
雨季か乾季かという点は重要だ。屋外観光だから雨が降らない方がいいのは確かで、そういう点じゃ
乾季の方がお勧めということになるんだろうと思う。
 
たまたまイ課長が行ったのは9月半ばの雨季まっさかり。しかし雨季の遺跡観光もまたイイんだよ。
雨季のメリットとしては湖や池の水位が上がるから、たとえばアンコール・ワット前の池も大きくなる。
「水面に映る逆さアンコール・ワット」を撮るなんて時には嬉しい(ああどうせオレは撮れなかったよクソ)。
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イ課長が雨季に遺跡観光して良かったなぁと強く思ったのは、むしろコケだな。
乾季だと苔もさほど目立たなくなるらしいんだけど、雨季に、鮮やかさを増したコケがびっしりと石に
くっついてると、それだけで廃墟っぽい神秘的ムードが高まって美しい。
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同じことはツアーに参加したほかのメンバーも思ったようで、「コケきれいねー」なんて言いながら
コケに覆われた巨石の写真を撮ったりしてたら、ある女性参加者がフと言った。

なんだか抹茶チョコレートみたいだわ

これは実に卓越したタトエというべきだ。崩壊した遺跡の残骸も緑のコケに覆われたせいで、グッと
ソフトでロマンチックな光景に見えてくる。コケなしだったらこんな雰囲気は生まれないだろう。
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雨季にアンコール遺跡群を観光すれば、そこココで緑鮮やかな抹茶チョコレートを見ることになる。
イ課長としては、アンコール遺跡群観光に適した季節として「乾季は知らない、でも雨季はいいぜ~」と
お勧めしたい気持ちがちょびっとあるんだよね、実は。

 
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by tohoiwanya | 2016-01-15 00:45 | 2014.09 ベト・カン・タイ旅行 | Comments(4)
Commented by ふじっこ at 2016-01-15 08:03 x
おはようございます~

抹茶チョコレート。。。( ゚∀゚)
確かに。

先日のタプロムの写真を見て、思わず、10年前に行ったときの写真を探してしまいました。。。

たぶん同じ木と思われる写真があったけど、やっぱり3割り増し位成長している感じです。太さとか。

自然の力ってスゴいですよね。
ゆっくり、ゆっくり呑み込んで、何百年かしたら、遺跡ができる前の樹海の姿に戻るんでしょうね。人間とは時間軸が全く違う。
私も遺跡は自然の状態にとどめた方がいいのかな~と思います。。。
Commented by tohoiwanya at 2016-01-15 13:51
>やっぱり3割り増し位成長している感じです。太さとか

ふじっこさん:
この写真を撮ったのが2014年9月ですから、8~9年くらいで目に見えて太くなる・・と
そう考えると、石造りの建物も放置プレイして、人間の一生分くらいの期間があれば
もう十分密林に埋もれてわかんなくなっちゃうんでしょうねぇ、きっと。

タ・プロムも「アンコール遺跡群」に含まれるわけだから、当然世界遺産の一部。
世界遺産になるとミダリに改変したりできないはずだから、仮に木を伐採しようとしても
簡単じゃないでしょうねぇ。予算的・物理的にも難しいだろうけど、規制面でも難しそう。
Commented by Bきゅう at 2016-01-15 21:32 x
抹茶チョコですか。。。。Bきゅう的には、西芳寺ですけど。若いときにはアンコールわっとで、トシとったら、西芳寺に行こうかな。

デバターさん、あの手の向きの多様性なのですが。意味があるのですか。
Commented by tohoiwanya at 2016-01-17 00:05
>若いときにはアンコールわっとで、トシとったら、西芳寺に行こうかな

Bきゅうさん:
私も京都の苔寺は実は行ったことがない。あそこもやっぱ梅雨の時期に行くと
よけいに緑鮮やかに見えるんでしょうねぇ。冬だとコケも枯れちゃうのかも。

デバターさんの手の位置に何か意味があるというのは聞いたことないですねぇ。
胸の前で手の平をあわせて拝んでる的なものはなくて、かならず左右の手が
違うポーズをとってる。彫った石工の好みってことなのかなぁ?


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