2016年 03月 14日

ベンメリア遺跡に行く【その1】

さて、それではシェムリアップでの観光活動の最後にベンメリア遺跡の話を書こう。

ベンメリア遺跡  と聞いても知ってる人は多くはないはずで、もちろんイ課長も知らなかった。
しかし以下のような事情から「ぜひここを見たい」と思うに至ったのである。

①行った人の話を読むと、ここって典型的な“廃墟系”の遺跡で、やけに良さそう
②行ってみたいと思っていたトンレサップ湖とココが組み合わせのツアーになっていた
③ベンメリア遺跡はアンコール遺跡群の共通入場券の範囲外だから、ムダな3日券を
 買わなくて済む


共通入場券対象外ってことは、アンコール・ワットやアンコール・トムなんかの遺跡密集ゾーンからは
離れた、不便な場所にあるわけで、そもそもこの遺跡が発見されたのが1990年代になってからなんだと。
内戦当時の地雷も多く埋まってたのを何とか除去して、21世紀になって一般公開にこぎつけたらしい。

そんなベンメリア遺跡だが、一部の日本人の間では局所的に知名度がすごく高い。
ある特別な理由があって有名なのだ。その特別な理由が何かというと・・・


④ここって「天空の城ラピュタ」のモデルになった遺跡なんだぜ というもの。
日本でベンメリア遺跡を紹介した情報を読むと、大抵はこのことに言及している。 

だがね、イ課長はこの場を借りて声を大にして言っておきたい。
「ベンメリア遺跡=ラピュタのモデル説」は完全な間違いであると。

考えてもみたまえ。映画「天空の城ラピュタ」が公開されたのは1986年だよ?
当時まだ発見されてもいなかった遺跡が映画のモデルになるわけがないではないか。それを
現地のガイドさんまで「にほんの えいがの もでるになりました」なんて言ってるのはいかがなものか。

ただね、このベンメリア遺跡、とにかく素晴らしくイイんだよ。それは間違いないの。
あの緑に覆われた、打ち捨てられた廃墟を見てラピュタを想起する人がいるのは無理もない話で、
その評判がいつの間にか「ここがモデルになった」っていう誤った風説につながったんだと思われる。

「ラピュタのモデル説」うんぬんを除外しても、ベンメリア遺跡は神秘的で、それはもう素晴らしい。
その素晴らしさを、拙い筆で可能な限りご紹介していきたいと思うのである。

まずは遺跡まで行かねばならぬ。けっこう遠いんだよ。
シェムリアップから80km近く離れてて、車で1時間半くらいかかる。四輪車でそうなんだから、
100ccバイクに牽引されたトゥクトゥクじゃ軽く2時間はかかるはずだ。しかも道は途中から
舗装すらされていないダート。トゥクトゥクだとちょっと厳しいかもなー。
f0189467_16394884.jpg
 
ダート道路を延々と走ってようやく着きましたベンメリア遺跡。
車を降りると南国のキョーレツな日差しがイ課長を焼き、焦がし、炙り、溶かす。
とにかくこの日は朝からド快晴だったのだ。
f0189467_16400790.jpg
 
さっきも言ったようにここは共通入場券範囲外だから、別途チケットを買わなければならない。5ドル。
KHAM SOMETHって会社名が書いてあるけど、これ、調べたらカンボジアの建設会社らしい。ってことは、
ベンメリアは例の「ベトナム利権」の範囲外ということになるんだろうな。
f0189467_16400761.jpg
 
これだけ町から離れた田舎だから、アンコール・ワットみたいに観光客がワンサカいる観光地とは
だいぶ雰囲気も違う。観光地っつうより、周囲はカンボジアの農村って感じだよ。
f0189467_16481089.jpg
 
歩き始めると・・・うおお、地雷に関する看板だ。
2003年から始まり、現在でもまだ地雷除去は継続中らしい。とりあえず遺跡の中は除去したみたいだけど、
周辺の森にはまだ残ってるんだろうなぁ。だからベンメリア遺跡に来たら、フラフラと見学コースをはずれて
一人でどっか探検してみようなんて了見は起こさない方がいい。それは極めて危険なのである。
f0189467_16400742.jpg
 
おっと、五頭のナーガ発見。
これ、ベンメリアが竣工した当時(たぶん12世紀頃)から残ってるオリジナル?
もしそうだとしたらビックリするほどの保存状態の良さだ。アンコール遺跡群の中でもこれだけ
キチンと残ってるナーガは少ないじゃないか?
f0189467_16394897.jpg
 
なーんてイ課長の考えは砂糖菓子のように甘かったようだ。廃墟系のベンメリア遺跡においては
コレと同程度にきれいなナーガが平気で地面に打ち捨てられてたりするんだよ。ひえーーなんてこった。
ここはもはや現世にあらずして幽明の境界。遺跡の保存状態だナンだと騒ぐ人間どもの卑小な営みなど
超越した場所に、我々はこれから入ろうとしているのかも・・。
f0189467_16394825.jpg
 
そんな神秘に満ちた廃墟・ベンメリア遺跡。
次回、さらにたっぷりとご紹介させていただくのである。写真もいっぱいあるしね。

 
[PR]

by tohoiwanya | 2016-03-14 00:05 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(0)


<< ベンメリア遺跡に行く【その2】      シェムリアップで孤独のグルメ >>