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2016年 03月 18日

“東京方式”は世界の孤児だったの?

今日はいきなり変な話について書く。

同じ日本でも東京と大阪じゃこんなに違うという例でよく挙がるのがエスカレーターの追い越し車線。

エスカレーターを階段のように歩いて昇る人は右側を歩き、左側が立ったまま。これが東京方式で、
大阪方式はその逆っていうのは有名な話だ。そういう違いがあることは重々承知しているイ課長だけど、
今でも関西に出張するとうっかり間違えて右側を昇ろうとしてしまうことがある。ちなみに、中間にある
名古屋は「東京方式」だったような気がするんだよなぁ。

これが海外だとどうかというのは詳しく検証したことなかったけど、「大阪方式」の方が多いという
話は聞いたことがある。自分が撮った写真でよく覚えてたのは2007年出張のプラハで撮った
早すぎるエスカレーター。みんなキチンと右側に立ってて、左側が追い越し車線であることが明白。
つまり大阪方式ってことだ。
“東京方式”は世界の孤児だったの?_f0189467_11474373.jpg
 
海外の地下鉄の駅とかでエスカレーターの写真・・そう多くはないけど他にも撮ってるはずだ。
そこで、過去の写真フォルダの中を探してみた。

まずこれ。2012年東欧・北欧旅行の時の、ヘルシンキの地下鉄エレベーター。
これも明らかに右側が静止車線で、追い越し用に左側の車線を空けている。これまた大阪方式ということだ。
“東京方式”は世界の孤児だったの?_f0189467_23554198.jpg
 
他にも探したらあった。2010年台湾旅行の時の写真。
これも追い越し車線として左側を空けてるよね。大阪方式がまたひとつ増えた。
“東京方式”は世界の孤児だったの?_f0189467_15560443.jpg
 
台北の場合、特筆すべきは下の写真みたいにエスカレーターの各段を左右に分ける表示があったことだ。
このエスカレーターは左右“2車線”ですよってことが強調されてて、その上で追い越し車線は左になってる。
“東京方式”は世界の孤児だったの?_f0189467_16205701.jpg
  
次の写真は2011年ウィーン旅行の時に日帰りで行ったブダペストの地下鉄。
うーん・・これは判然としないな。そもそも「片側を空ける」という考え方自体が存在しないのかもしれん。
ブダペストは東京・大阪どちら方式なのか分類不能。
“東京方式”は世界の孤児だったの?_f0189467_23474985.jpg
 
これは2010年出張の時のロンドンの地下鉄。この写真はブログにも載せた。
これもやや微妙だ。上の方の人は右側に立ってるから左側が追い越し車線のようにも思えるけど、
手前でエスカレーターを昇ってるオバさんは真ん中通ってる。ただ、ネットで追加的に調査してみると
ロンドンもどうやら「大阪方式」らしいんだよね。
“東京方式”は世界の孤児だったの?_f0189467_0184241.jpg
 
プラハ、台北、ヘルシンキ、ロンドンが大阪方式。ブダペストは分類不能。東京方式の街はなし。
圧倒的に大阪方式優勢というところで、話はバンコクに飛ぶ。

バンコクの場合「習慣的にこうなっている」というより、ちゃんと「こっちは追い越す人」「こっちは立つ人」と
表示がしてあったからこれまた明白だ。どういう表示かというと・・。
“東京方式”は世界の孤児だったの?_f0189467_15482685.jpg
“東京方式”は世界の孤児だったの?_f0189467_15482613.jpg
 
うーーーむむむ。バンコクもまた大阪方式ではないか。

日本の高速道路等では「追い越し車線は、より“中央分離帯に近い方”」すなわち走行車線より必ず右側だ。
東京エスカレーターの「追い越しは右」は車と同じであり、イ課長は何となく交通ルールがそのままエスカレーターに
浸透したんだろうなぁと思ってた。もしそうなら、国内的には大阪方式が変わり者ということになる。

だが、もしそうだとすると日本と同じ「車は左通行」のルールを持つ英国が大阪方式っていうのは妙だ。
実はタイも日本や英国と同様、車は左側通行なんだけど、上の写真に見るようにエスカレーターは大阪方式。
データが少ないけど、車が左側通行の国でもエスカレーターでは大阪方式が優勢と推測できる。

つまりだよ?
イ課長が撮った写真で見る限り、西欧(ロンドン)も東欧(プラハ)も北欧(ヘルシンキ)も大阪方式。
東アジア(台北)も東南アジア(バンコク)も大阪方式だ。少ないデータではあるが、導き出される結論は
世界的には大阪方式が圧倒的多数派であり、東京方式は“世界の孤児”っぽいということだ(笑)。

うーむ、そうなると今度はなぜ東京が世界的にも珍しい(んだろう、きっと)方式なのか?という疑問が湧く。
東京の場合、バンコクみたいに「立つ人は右」「歩く人は左」なんて表示による誘導は見たことないし、
台北みたいにこのエスカレーターは2車線です、なんていう表示も見たことない。それでもずっと前から
現行方式が当たり前になってる。自然発生的にたまたまそうなったんだろうけど、なぜ東京だけが・・?

近年、東京の地下鉄あたりじゃ「エスカレーターを歩くのやめよう」という呼びかけも始まっている。
だがイ課長はセッカチだから、東京でも海外でも一人の時はエスカレーターはたいてい追い越し車線を歩く。

しかしイ課長が撮った写真の中で東京方式の採用例がイッコもなかったとは意外。
とりあえずこんど海外に行ったら、その国のエスカレーターを少し注意して見てこようと思うのである。

 


by tohoiwanya | 2016-03-18 00:04 | 出張・旅行あれこれ | Comments(6)
Commented by hanatomo31 at 2016-03-18 11:49
シンガポールは東京方式よ。
理由はよく分からないけれど。
私もこのテーマについて考えたコトがあるけれど、いい結論は出せなかったです。ので、イ課長さんのご意見が気になります!
Commented by tohoiwanya at 2016-03-19 14:45
>シンガポールは東京方式よ

ハナトモさん:
実はFacebookの方で「シドニーも東京と同じだよ」ってコメントがあったんですが、
シンガポールもそうだったんだ。2009年に出張したのに完全に忘れてる(笑)。
シンガポールの場合はさすがに国の中で“統一”されてるだろうけど、
東京と大阪みたいに同じ国でも違うってのがよくわからない。私の直感だと
シドニーとメルボルンも違うんじゃないかと思うんだけど・・。
Commented by 加代子 at 2016-03-19 22:48 x
オスロもどちらかと言うと大阪式で
右に立って 左側を歩きます。
でも反対の人もチラホラ。
ロンドンは完全に大阪式ですよね。
Commented by Bきゅう at 2016-03-20 22:20 x
江戸は武家が多ござるゆえ、腰の物をぶつけないように、左に寄る仕来りがあるのでござる。
Commented by tohoiwanya at 2016-03-21 00:35
>オスロもどちらかと言うと大阪式で

加代子さん:
ほほう、ということはオスロとヘルシンキは同じということになるから
これでストックホルムが逆だったら面白いんだけど、まぁおそらく
大阪方式じゃないかなぁ?数でいうと明らかにそっちの方が多そうですから。
Commented by tohoiwanya at 2016-03-21 00:45
>腰の物をぶつけないように、左に寄る仕来りがあるのでござる

Bきゅう左衛門さん:
な、何と。確かに貴殿の説には説得力があるようにも思えるが、
すれ違う時には左に差したものが互いに邪魔になるので左に寄り合うというのは良いとして
追い越しの時となると・・追い越されガワが左に寄ると、追い越す侍の
腰のものがガツガツぶつかることにはなり申さぬか?かと言って右によると
それはそれでやはり立ってる者どもの刀が邪魔であるが・・。


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