2016年 04月 13日
去年の夏、あまりにも暑くてこんなバカ記事を書いた。 この「暑かった大賞」候補の⑦に2014年のバンコク徒歩観光を挙げている。 その徒歩観光というのは、北バスターミナルから乗った路線バスをプラスメーンで降り、 「鯉が泳ぐ廃墟」を見た後から実質的にスタートしたといえる。 あの辺って、スカイトレインからもメトロからもすげー離れた場所で、不便なトコなんだよねぇ。 カンカン照りのバンコク、さてこの後どうしようか?こういう暑さの中を無計画に歩き回ればどうなるか 何度も経験してるのに、未だに学習してない。それに、この時は落とした金は見つからないってことが はっきりした後だったから、何となく節約気分でタクシーを使おうって気にならなかったんだよね。 地図を見るとカオサン通りというところがわりと近い。行ってみっか。 バックパッカーの聖地として有名な場所で、たしかに夜はネオン街になって面白いのかもしれないけど、 昼間来ても特に面白くねぇなぁ。暑いもんだから、早くも気分はどうでもいいモードに入りつつある。 カオサン通りのあとはいよいよ目的地なし。「コッチの方向に歩けばいつかは中華街に出て、いずれ フワランポーン駅の方に出るはず」というバクゼンとした方向性だけで歩いた。その方向感覚自体は それほど狂ってないけど、どのくらいの距離かを確認しないで歩くイ課長は狂っている。 あ・・・あちぃ・・暑すぎる。節約でタクシーはダメとしても、せめてバスに乗ろう。 バス停でみんな日陰に入ってバス待ってる。コーカソイドと違うアジア人らしい姿に好感が持てる(笑)。 だが乗ったと思ったら、乗り間違いと言われ、たちまち降ろされのは前回書いた通り。 ってこたぁつまりナニか?結局歩けってことかよ?・・ハァハァ・・。 しょうがないからさらに歩く。あ・・・あぢぃ。だんだん頭もボンヤリしてきた。 ナントカ運河の橋を渡る。いま地図で確認すると、鯉の廃墟からカオサン通りを抜けてこの運河まで 約2kmってとこかなぁ(途中200mくらいバス乗ったが)。大した距離じゃないけど、何せ暑くて・・・ するとだ。 何やら巨大なヤマの上に金色のお寺らしきものが見える場所に来た。あ、これ、見たことある。 白い岩山の上に建てられた金色のお寺だろ?ガイドブックに載ってた。 その時は名称を思い出せなかったけど、ここ、ワット・サケットっていうお寺で、別名「黄金の丘」。 (おそらく人工の)山の上に建てられた寺で、さしたる標高じゃないんだけど、平坦なバンコク市街だと 図抜けて高く見える(下の写真はタイスマイル www.thaismile.jp/から拝借)。 愚かなるイ課長はさらにムボウにもこの山に登ろうという気になった。 炎天下・死の行軍に続く灼熱の山登り。完全に狂っておる。正気に戻れイ課長。 ちなみに頂上までの階段は344段あるらしい。 それをひたすら登る。 暑くなければ344段くらい大したことはない。もっと高い大聖堂の塔だって金毘羅様だって登ったお兄ぃさんだ。 しかし何しろクソ暑く、登る前から半脱水症状気味だからね。あーだんだんモウロウとしてきた。 やっと頂上到着。ぜぇはぁ。 周りに高い場所がないから眺めはすごくいいんだけど、暑くて汗ダラダラでクタクタで それどころじゃない。目の中に汗は入ってきても景色は入ってこないのである(笑)。 一応寺の中にも入ってみる。この緑のガラスで出来たみたいな仏像はエメラルド仏ってヤツだな。 バンコクの王宮(ワット・プラケオ)にあるヤツが一番有名なはずだが、ここにも三つあるんだ。 たしかワット・サケットのどこかには有名な地獄絵図の壁画があるんじゃなかったかな?以前に ガイドブックで読んで、ちょっと見てみたいなと思った記憶があるのだが、・・・しかし、あまりの暑さに イ課長は完全にドウでもよくなってきた。地獄絵図?いま自分がリアル灼熱地獄にいるんだから、いいよ、もう・・ フラフラとワット・サケットを下り、自分の体力の限界を悟ったイ課長は素直に四輪タクシーをつかまえ、 フワランポーン駅まで連れてってもらったのである。もっと早くそうすりゃ良かったのに。 フワランポーン駅からは冷房の効いたメトロでスクンビットまで戻り、ヨロヨロとホテルに戻った。 とりあえず汗でびしょ濡れになったTシャツを脱いで干したわけだけど、ご覧の通り、 シャツが乾くと塩がたくさん採れた。今日も東南アジアで製塩業に励んじまったぜ(笑)。 というわけで、またまたバンコクの暑さに完膚なきまでにやられたイ課長なのでありました。 東南アジア観光ではこんな具合に汗ダクダクになるのは当たり前っちゃー当たり前ではあるけど、 賢明なるみなさんは暑い国でこんな愚かな徒歩観光はやめましょうね。 そういや、タイは確か今日からソンクラーン(旧正月)のはずだ。 4月というのはタイやカンボジア、ラオスあたりが一番暑い時期。 タイでソンクラーン見物してるみなさん、くれぐれも熱中症にはお気を付け下さい。
by tohoiwanya
| 2016-04-13 00:12
| 2014.09 東南アジア旅行
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Comments(2)
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Bきゅう
at 2016-04-13 20:26
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江戸でも昔は涼をとるために、様々、趣向を凝らしたものでござる。その昔は御朱印船で、香港、澳はもとより、暹羅などにも出向いた日本人がおったと聞きもうす。お主の浴衣の塩を見ると、エアコンなるもののない時代、いかに大変であったかと感慨深いものでござる。
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tohoiwanya at 2016-04-14 13:44
>香港、澳はもとより、暹羅などにも出向いた日本人がおった
Bきゅうさん: おお、そういえば2013年に拙者が訪れた越南のホイアンなる町もかつては 多くの日本人住み、が交易などにいそしんでおったと言われておる。 遠距離航海の危険性も今よりはるかに高かった時代、頭が下がり申す。 それにしても貴殿、暹羅などという難しい字をまたよくご存知でござるな。 無学なる拙者、思わずコピペしてネットで調べてしまったのでござる。いやお恥ずかしい。 |
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