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2017年 10月 25日

ロンジーというもの

ミャンマーに着いた当初「おお珍しいなぁ」と思うけど、現地であまりにも目にするので
すぐに慣れ、しまいに当たり前に思えるようになるもの。一つはロンジー。一つはタナカ。
本日はそのロンジーについて話をしたい。
ロンジーというもの_f0189467_14520392.jpg
 
ロンジーというのはミャンマーの民族衣装で、まぁ一種の腰巻きと言っていいだろう。
バリ島のサロンとか、ラオスのシンとか、東南アジアって服装的には腰巻き文化圏と言ってよくて
ロンジーもその一つ。ただ、ラオスのシンは女性だけが着用してたのに対し、ロンジーは
男も女も着る。男性の着用率はかなり高いよ。ズボンはいてる人の方が少ないんじゃないか?

最初は「おお男もみんな腰巻きはいてるワ」と思うけど、そういう驚きはミャンマーに着いて
せいぜい1時間で消滅する。あまりにもみんな着てるからイヤでも慣れる。
ロンジーというもの_f0189467_14523706.jpg
 
このロンジー、腰巻きって書いたけど、実際には筒状に縫製された布。
男性と女性では着方がちょっと違って、男性が着ると結び目が正面に来る形になるのに対し、
女性は腰の横で結ぶ。女性の方は模様の入ったキレイな布を使うことが多いけど、男ものは
柄がシックでジミ。同じロンジーでも男女の違いはかなり明確にあるようだ。ジミなダークカラーで
大きな結び目が前にくるっていうのがロンジーの「粋なオトコの着こなし」っぽい。
  
ロンジーというもの_f0189467_16193190.jpg
 
男のロンジー。やっぱズボンよりはずっと涼しいはずだ。
現地で寺社参拝する時はミャンマーでも半ズボンは基本タブーだけど、ロンジーなら当然OK。
観光に便利、しかも涼しいとあればちょっと買ってみたいけど、日本じゃ着ねぇもんなぁ・・。
ロンジーというもの_f0189467_14520257.jpg
 
それにロンジーって着るのが難しいんだよ。元は巨大な布の筒。これをズリ落ちないように
うまく腰に巻きつけるわけで、パッ、パッと左右巻き込んで端をネジ込んで・・って感じなんだが、
どうもよくわからない。ミャンマー野郎たちはみんな道歩きながらでもサッと気軽にロンジーほどいて
巻き直す。それを見ると実に簡単そうに見えるけど実際やってみると難しいんだコレが。
 

 
いま「実際やってみると」と書いた。
さよう。イ課長は「日本じゃ着ねぇし・・」なんて思いつつ、結局ロンジーを一枚買ってしまったのだ。
ヤンゴンのある店で一番安いロンジーが3,800チャット(約350円くらい)というのを発見。
これなら現地で着るだけのために買っても惜しくないべさ。

しかし何度も言うように着るのは難しいんだよ。
ガイドブックには「現地でロンジーを買うと、店の人が喜んで着方を教えてくれる」と書いてあった。
実際、イ課長が買った店のお姉さんもイ課長自身をモデルにして喜んで教えてくれた。
ロンジーというもの_f0189467_14523774.jpg
 
でもホテルでもう一度同じようにやろうとするとどうもウマくいかん。
男性ロンジーに不可欠の、ヘソ下のタルミみたいなヤツがどうにもうまく作れない。
イ課長がやるとタルミがそんなに大きくならないんだよ。ミャンマーの平均的男性に比べると
イ課長はデカくてウエストも太い。しかも安物ロンジーだから生地を節約して幅(つまり筒の直径)が
元々小さめだったのかも。だがせっかく買ったロンジー。ミャンマーにいるうちに着なきゃ意味がない。
ロンジーというもの_f0189467_14523714.jpg
 
イ課長がロンジーを着用する「ミャンマー人偽装プロジェクト」はその後バガンとマンダレーで
実行に移されることになる。その時の様子はいずれ詳細にご紹介したい。

  

by tohoiwanya | 2017-10-25 00:10 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(4)
Commented by nassi at 2017-10-28 12:02 x
nassiです。ご無沙汰しながらミャンマー紀行を楽しく拝読。昨年秋にヤンゴン→マンダレーと周遊してきましたが同じものを見ながらイ課長の興味と関心の持ち方にいつも感心しています。ヤンゴンでは環状線に乗りましたがドアが開放されたままの電車?は保線状態が悪いのか大人の速足程度しかスピードは出ず、線路の中では七輪で夕食を作る人を見ました。マンダレーでは救急病院ながら病棟に入ってくる野良犬が居ました。まだまだ混沌とした国ではありますが人の好さと正直さに感心しました。ボッタくりも騙しも無縁の国ですね。ナッシーも記念に「ロンジー」を購入しました・・・が着用が分からず今はタンスで永い眠りに付いています。
長すぎのコメントでスイマセン!
Commented by tohoiwanya at 2017-10-29 01:54
>ヤンゴンでは環状線に乗りましたが

nassiさん:
おや、nassiさんも昨年行かれたばかりでしたか。しかも環状線に乗られたとわッ!!
私も最初はヤンゴン行ったらぜひ乗ろうと思ってたんですけど、あれ、一周すると
3時間くらいかかるんですよね?ヤンゴンは1泊2日だけってことにしちゃったから
残念ながらあきらめて、駅の上の跨線橋から列車を眺めただけ(いずれその話も書くと思いますが)。
でもミャンマーはおっしゃるようにボッタクリやカッパライの心配せず、
親切な人たちに教えてもらいながら旅ができて、楽しかったなぁ。
いずれ詳しく書きますが、マンダレーでロンジー着たら、ホテルのロビーに出ただけで
従業員の方々から大好評でした(笑)。ほんと楽しかった。
Commented by nassi at 2017-10-29 10:15 x
ナッシー版ヤンゴン画像を探してもこのような鳩の集会写真は有りませんでした・・・し、見たら多分シャッターを押していたと思うんですよ。固有の電線に特に集まるというのは・・・ここからは大胆な発想ですが電線の被覆が劣化→渦電流が漏れる→鳩の体内受信機が電磁波を拾う、んでは無いでしょうかね?
環状線は東京と大阪を想像してはいけませんね、行商のおばちゃんが野菜を担いで乗ってくるし中で商売もするし、食事会も楽しそうだし・・・環状線を一周しないで途中から戻ると言う噂もありました。ミャンマーは見ていてほのぼのする事ばかり!いつ行くの?今でしょ!乾季だし。
Commented by tohoiwanya at 2017-10-29 15:36
>電線の被覆が劣化→渦電流が漏れる→鳩の体内受信機が電磁波を拾う

nassiさん:
そ、その仮説は高度に科学的すぎて私には評価できないです(笑)。
環状線は近年、ヤンゴン観光の定番メニューの一つになりつつあるようですね。
確か途中の駅に(それでも中央駅からだと軽く1時間以上)、駅のホームが
市場になってるところがあるはずで、「そこまで乗って、帰ってこようかなぁ」とも
思ったんですが、反対側の電車がうまく来てくれないと、結局一周するのと
同じくらい時間がかかりそうで、戻りの予定が読めないのであきらめました。
8月のヤンゴンは雨季で、実際雨には何度も降られたから滞在日程を短くしたのは
ある意味正解だったんだけど、乾季にまたミャンマー行きたい・・。


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