2017年 12月 10日

かぎりなく遠くに来にけるかな・・

    かぎりなく遠くに来にけるかな

これは在原業平の「伊勢物語」の有名な東下りの一節。はるか昔、古文の授業で習った。
先生は詠嘆の助詞「かな」のことを説明し、「かぎりなく遠くにきたことであるよなぁ」と
現代語訳を教えてくれた。今回調べ直したら原文は「遠く来にける~」らしいんだけど、
イ課長の記憶じゃ「遠くに」なんだよなぁ。ここは記憶の方を優先して書こう。

11月から集中的に続いた一連の国内出張。実は訪問先ってぜーんぶ工場だったんだよね。
ご存知のように工場って大体人里離れた所に立地してる。そういうところを回るわけだから
初めて乗る電車に乗り、聞いたこともない駅で降り、そこからタクシーってことになる。

たとえば、ある日の訪問先は京都府のずーっと奥の方。
そこでイ課長はまず京都まで新幹線で行き、近鉄というのに乗り換えなければならぬ。
京都から近鉄乗るなんて初めてじゃないかなぁ?
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近鉄のある駅で下車。しかし目的地はさらに遠いのだ。
近鉄駅から歩いてJR駅に乗り換え。二つの駅は接近してはいるがつながっていないのだ。
ま、徒歩5~6分程度の距離だから歩いたっていいけどさ。

そこからまたJR学研都市線という初めて乗る電車に乗り、初めて降りる駅で降りる。
駅前にはなぜか一休さんの像が。この駅と一休さんの関係は不明。
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でもタクシーはあるよな・・と見ると、一台停まってるものの運転手がいないではないか。
まずい・・時間的にはまだ余裕があるが、このままいつまでたっても運転手が来ないと
結局アポに遅れちまう。早く来い運転手。ドコ行ったんだ。客が待ってるぞ。

・・と思ったら「すいませ~ん」と言いながら運転手が来た(買い物してたようだ)。
このタクシー逃すとまた次いつ来るかわからん。目的地の工場まで行ってしまおう。
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着いた。アポまで時間はまだ30分くらい余っている。
あたりには原っぱ、遠くに工場。それ以外なーーーんもない。散歩して時間をつぶそうにも
こう何もないと・・・。
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・・・かぎりなく遠くに来にけるかな・・・

・・と、ここで例の文句を思い出すわけですよ。
一応京都府内だし、距離的には大して遠いわけじゃないけど、なんか隔絶感が大きくて。
周りはホントに何もなくて、30分時間つぶすのが大変だった。何もないところを
ウロウロ歩くしかないんだから(ジッとしてると寒いし)。

面談が終わると、行きのタクシー領収書にあった電話番号にかけて迎車を頼み、
さっきの駅に戻るというのが「その日の仕事」のパターン。業務時間自体は短いけど、
移動にやたら時間をとられ、何もない場所で時間が余るというのが定型パターン。

名古屋郊外のある工場、アポは朝9時半。早めに行ってみるとまたナニもない。
ああ・・・限りなく遠くに来にけるかな・・と思いながらボウゼンとうろうろして
アポまで時間をつぶすしかないのヨ。不審者に見えたかも。
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タクシーがいない、もしくは極めて少ないタクシー乗り場ってのもけっこうあった。
磐田市のある工場に行った時もこんな状態で、電話して駅前まで来てもらった。
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で、工場まで行く。例によってアポまでは間がある。仕方なく川の土手にのぼってみる。
天竜川ごしに浜松のアクトシティが見えるよ。仕事終わったらまたあそこで乗り換えて
名古屋に戻るのか・・ああ・・かぎりなく遠くに来にけるかな・・。
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浜松から在来線で名古屋に戻る(浜松停車のひかりは本数少ないからね)。
車窓ごしに見る夕焼けがキレイだったのだけが救いか。
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かくのごとく「電車で郊外に行き、タクシーを探し、さらに郊外に行き、時間が余って
工場周囲をぶらつく」のを繰り返したわけですよ。宿泊ホテルは都市部だけど、昼間は
常に「都会から隔絶されたところでアポまでヒマをつぶす」を繰り返した。
ジミな出張であったことよなぁ(詠嘆)。

ま、こんなもんなんですよ、イ課長の国内出張なんて。
しかし出張中に撮った写真が全部がゼンブこんなのばっかりというわけでもない。
初冬の国内出張シリーズ、次回は多少ハデめな写真も載せたいと思いますです、ハイ。
 
 

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by tohoiwanya | 2017-12-10 00:23 | 国内出張・旅行 | Comments(0)


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