2018年 11月 19日
バンコク市内にはタイ国鉄の線路が何本か通ってる。 線路と道路が交差する箇所もあちこちにあるわけだが、それらはことごとく踏切。 タイ国鉄と道路の立体交差って、高速道路以外じゃ見たことないと思う。 自分が列車に乗った状態で、踏切を通過した経験は何度かある。 だが自分が車に乗った、もしくは道路に立った状態で、列車が踏切を通過するのを 見たことはあまりない。スカイトレインや地下鉄をよく使うから踏切を渡ること自体 少ないし、通過する列車の数も日本とは段違いに少ないからね。 しかし今回の旅行では踏切で列車通過を見る機会が3回あった。 最初はバンコク到着早々、地下鉄ペッチャブリー駅近くの踏切で列車通過に遭遇。 到着直後は時間つぶしの必要があったので、列車の通過をゆっくり見学することにした。 ははぁ~・・旗を持った係員がいある・・。つまり「有人踏切」ってことだ。 やがて列車が来るんだけど、これがまたタイ国鉄だけあって、異様にノロい(笑)。 ようやく列車が通過し終わると、待ち構えてた車やバイクが一斉にスタートダッシュ。 スコータイに行く日、空港に向かう途中でも同じ踏切で列車通過を見た。この薄茶色の制服の オッサンが出てくると、踏切が閉まるってのをタイのドライバーはみんな知ってるから、 心なしか車たちがアセッてたような気がする(笑)。 やがてあえなく遮断器は降り、交通遮断。 とーころが列車はまだあんなトコ。はる~か遠くだ。タイ国鉄の列車速度は市電並みに遅い。 みんな待ちきれない。 そこで、気の短いバイク野郎たちは踏切ワキの隙間を通り抜けることになる(笑)。ひでぇ。 だがイ課長もセッカチな性分なので、キミたちの気持ちはわかる。もし同じ状況だったら イ課長も同じことをするかもしれん。遅いんだもん、列車。 一番面白かったのは水上マーケットからの帰りのバスで踏切に引っかかった時だ。 バスの窓越しに通過する列車が見える。ところで、あの帽子のオッサンは何? タイ国鉄の車両は例によってゴットンゴットン、ゆっくり通り過ぎていく。 おおッ!!な、何と!!あの帽子のオッサンは「遮断器のペンキ塗り」だったのか!! いや驚いたねこれには。ある種のカンドウがあった。 “遮断器がおりてる時だけ”仕事をするペンキ職人。列車が通過し終われば 遮断器はあがり、彼の手は届かなくなる(笑)。一日の大半は仕事にならない。 おそるべき労働効率の低さ。 遮断器があがってる時、一体彼は何をしているのであろうか? 一日の拘束時間8hとしても、正味の労働時間はその何分の一にしかならないはずだ。 東南アジアはのんびりしてるってよく言うけど、こういう仕事があるとは思わなかったぜ。 遮断機ペンキ職人。しかしこれだって立派な屋外労働者。ラクな仕事ではあるまい。 お仕事ご苦労さまです。 定年で引退したら、タイでこういう仕事するのもいいなぁという気に、 ちょっとだけなったイ課長なのでした(笑)。
by tohoiwanya
| 2018-11-19 00:08
| 2018.08 タイ旅行
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